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セルフカラーをしている人なら、たぶん一度は思ったことがあると思います。染めた当日はツヤっとしてきれいなのに、1週間くらい経ったころから、なんだかパサつく。うねって広がる。色も抜けてきて、思っていたより黄みっぽい……。「染めた直後より、あとから傷んだ気がする」あの感じです。
正直に言うと、私はずっとこれを「気のせい半分、乾かし方半分」だと思っていました。でも2026年7月、花王がこの体感を裏づける研究を発表したんです。黒髪はヘアカラーをしたあと7日間かけて、髪の内側でダメージが進み続けている──それを世界で初めて確かめた、という内容でした(出典1)。
そして、その知見をもとにした新技術「H-Linx TECH(Hリンクステクノロジー)」を積んだ[リーゼ ティントカラージェル]と[リーゼ 泡カラー]が、改良新発売されます(出典2)。今回は発売前の先行紹介として、この技術の中身と、成分から見た正直な期待値を読み解いていきますね。むずかしい話は私のほうでかみ砕いていくので、気楽に読んでもらえたらうれしいです😊
結論|この改良で変わるのは「染めたあとの1週間」

ひとことで言うと、今回の改良の主役は染毛剤そのものというより「染める前後に使う付属トリートメント」です。カラー後もしばらく続くダメージを、酸化のもと(ラジカル)を抑える方向でケアしよう、という設計。染め上がりの色を変える改良というより、1週間後の手ざわりと色持ちを守りにいく改良だと思います。
これまでのホームカラーは「染めた瞬間のダメージをどう減らすか」が勝負どころでした。そこに「染めたあと1週間、じわじわ続くダメージにも手を打つ」という新しい発想が加わったのが今回のリニューアルです。花王自身も「花王史上最高峰のアフターカラートリートメントつき」と表現しています(出典3)。まずはポイントを3つにまとめますね。
このアイテムのポイント
- 花王は「ヘアカラー後7日間、髪内部のダメージが進行する」と世界初解明(花王調べ)。この知見から独自技術「H-Linx TECH」を開発したと公表しています。
- 花王いわく「花王史上最高峰のアフターカラートリートメントつき」。今回の核は染毛剤本体より、染める前後で使う2段階の付属トリートメントの強化です。
- 染毛剤自体は医薬部外品の酸化染毛剤という設計は変わらず、パッチテストは今までどおり必須です。
基本情報

リーゼ ティントカラージェル
| ブランド | リーゼ(Liese)/花王 |
| 価格・容量 | オープン価格/1剤55mL・2剤110g・ダメージバリアセラム30mL・リペア&カラーキープトリートメント12g×2(全11色) |
| 発売日 | 2026年9月5日(改良新発売) |
リーゼ 泡カラー
| ブランド | リーゼ(Liese)/花王 |
| 価格・容量 | オープン価格/1剤34mL・2剤66mL・リペア&カラーキープトリートメント12g(全18色) |
| 発売日 | 2026年10月10日(改良新発売) |
泡カラーの18色は、あか抜けナチュラルライン11色・ニュアンス暗髪ライン5色・髪色もどし2色という構成です。ティントのほうはブリーチなしで濃厚に発色させるジェルタイプで、こちらだけ「ダメージバリアセラム」という染める前に使う美容液が付いています(出典2)。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
なぜ「染めた直後」じゃなく「7日後」にダメージを感じるのか
ここが今回いちばん面白いところなので、少していねいに説明させてください。まず前提として、髪の強さやハリを支えているのが「SS結合(シスチン結合)」という髪のタンパク質どうしをつなぎ留めているホチキスの針みたいな結合です。これがブチブチ切れていくと、髪はコシを失って、パサついたり、うねったり、広がったりします。
花王が世界初解明したSS結合切断のしくみ
これまで「ヘアカラーで髪が傷む」といえば、染めているあいだ(薬剤がのっている数十分)に起きることだと考えられてきました。ところが花王ヘアビューティ研究所がモデル毛束を使って調べたところ、染め終わって薬剤を洗い流したあとも、7日目にかけてSS結合の切断が進んでいたというんです(出典1)。切れた場所の目印になる「SH基」を蛍光で光らせて見る方法で、日を追うごとに光が強くなっていくのを確認した、という流れです。
「染めた直後よりあとのほうが傷んだ気がする」という私たちの体感と、ちゃんと理屈がつながっているのが、正直ちょっと感動でした。この発表は2026年5月に韓国・ソウルで開かれた毛髪研究の国際学会(14th World Congress for Hair Research)で行われたもので、花王は「世界初」と説明しています(出典1)。
研究で分かっていること
黒髪のモデル毛束をヘアカラー処理したところ、処理直後だけでなく7日目にかけて毛髪内部のSS結合(シスチン結合)の切断が進行していることを確認。白髪だけのモデル毛束では7日目のこの切断が見られず、メラニンの関与が示唆された(出典1)。ただしこれは毛束3本の平均値をとった基礎研究で、学会発表の段階。査読論文としての第三者検証は現時点で確認できておらず、「世界初」も花王自身による調査にもとづく表現です。

ざっくり言うと「カラーのダメージは、洗い流した時点では終わっていなかった」という話です。体感と理屈が合うのは面白いのですが、まだ毛束3本の基礎研究&学会発表の段階。「確定した常識」ではなく「有力な新説」くらいの温度感で受け取るのが正直だと思います😊
黒髪だけで進む理由(メラニンとラジカルの関係)
この研究でもうひとつ興味深いのが、白髪だけの毛束では7日目の切断が起きなかったという点です(出典1)。黒髪と白髪の決定的な違いは[メラニン]があるかどうか。つまり「メラニンが関わっている」という見立てが立ちます。
ヘアカラーでは2剤の[過酸化水素]がメラニンを分解して髪を明るくします。その過程で「ラジカル」と呼ばれる反応性の高い、まわりのものを酸化してしまう不安定な状態が生まれます。花王の説明では、このメラニン由来のラジカルが髪の中に残り、そのあともじわじわとSS結合を切りにいっているのではないか、という筋書きです(出典1)。
だとすれば、打ち手はシンプルになります。残ったラジカルを消してしまえば、あとから進むダメージも抑えられるはず。ここから生まれたのが、次に見ていくH-Linx TECHです。

犯人はカラー剤そのものというより「髪の中に居残った酸化のもと」かもしれない、ということですね。だとしたら地毛が黒くて明るめに染める人ほど関係が深い話になります。日本人の多くが当てはまるので、けっこう身近なテーマだと思います💡
H-Linx TECHの中身を成分から見る
「H-Linx TECH(Hリンクステクノロジー)」は、いま見た研究知見をもとに花王が組み立てた技術で、正式には「ヘアリンクプロテクション技術」と呼ばれています。残ったラジカルを抑えて、SS結合が切れるのを防ぐという考え方です。
製品としての形は「2段階ケア」。ティントカラージェルには、染める前に使う[ダメージバリアセラム]と、染めたあとに使う[リペア&カラーキープトリートメント]の両方が付きます。泡カラーは後者のみ(出典2)。ここで大事なのは、技術が乗っているのは染毛剤そのものより、この付属トリートメント側だと考えられるという点です。
では、その中身は何なのか。研究発表で名指しされているのは、拍子抜けするくらい身近な2つの成分でした。
ソルビトールの役割
[ソルビトール]は糖アルコールの一種で、化粧品では保湿剤として、食品では甘味料としてもおなじみの成分です。「え、あのソルビトール?」と思いますよね。私も最初そう思いました。
花王の実験では、ヘアカラー処理した毛束を[ソルビトール]の水溶液に浸けたところ、浸けなかった毛束にくらべて切断の目印であるSH基の蛍光が弱まった──つまりSS結合の切断が抑えられていた、という結果が出ています(出典1)。ふだんは「うるおいを抱える成分」として使われているものに、こういう別の顔があったというのが面白いところです。
トコフェロール(ビタミンE)の役割
もうひとつが[トコフェロール]、いわゆるビタミンEです。こちらは「酸化を抑える成分」として、スキンケアでもヘアケアでも定番中の定番。処方の酸化防止剤としてもよく使われています。
[トコフェロール]の水溶液に浸けた毛束でも、[ソルビトール]と同じようにSH基の蛍光が弱まることが確認されました(出典1)。ラジカルを消す働きがもともと知られている成分なので、「メラニン由来のラジカルが犯人では」という仮説とも筋が通っています。この2つの結果があったからこそ、H-Linx TECHという技術に落とし込めた、という流れですね。
研究で分かっていること
ヘアカラー処理した毛束を[ソルビトール]水溶液・[トコフェロール]水溶液に浸漬すると、浸漬しない毛束にくらべてSH基(SS結合が切れた目印)の蛍光が弱まり、切断が抑えられることを確認(出典1)。ただしこれは毛束を溶液に浸けた基礎実験で、製品の配合量で同じ結果が出ることを示したデータではありません。また、この2成分が実際に[ダメージバリアセラム][リペア&カラーキープトリートメント]のどちらにどれだけ入るかは、2026年8月時点で花王から公表されていません。

鍵成分が[ソルビトール]と[トコフェロール]って、正直かなり地味ですよね(笑)。でも私はそこが逆に好きです。目新しい名前の成分を持ってくるのではなく、身近な成分の知られていなかった役割を見つけたという話なので。ただ「毛束を溶液に浸けた実験」と「トリートメントを塗って流す実生活」はやっぱり別物なので、そこは差し引いて読みたいところです😊
効果検証は黒髪女性3名の小規模試験という前提
ここは、いちばん正直にお伝えしておきたいところです。実際に人が使ったときの検証として公表されているのは、黒髪の女性3名を対象に、頭の左右で「技術あり/なし」を塗り分けて比べた試験です(出典1)。美容師・研究員といった専門パネラーの評価と、本人の主観評価で、「パサつき・うねりが抑えられた」「黄みが目立ちにくくなった」という結果が示されています。
ただ、3名という人数はかなり小規模です。何%改善したといった数値の開示もなく、統計的な検定が行われたかどうかも公開情報からは分かりません。左右で塗り分ける比較のしかた自体は、条件をそろえるうえで理にかなっているのですが、この結果だけで「誰が使っても効く」とは言えないというのが実際のところだと思います。

3名の試験と聞くと物足りなく感じるかもしれませんが、市販のホームカラーで自社の使用試験を公表していること自体は誠実だと思います。「理屈はしっかりしている、人での確認はこれから」という段階だと受け止めるのが、いちばん実態に近いかなと思います👍
処方を支えるそのほかの成分
H-Linx TECHばかり話してきましたが、リーゼは以前から「染めながら守る」ための成分をいくつか入れています。公式サイトが名前を出しているものを見ていきましょう。
毛髪保護成分(軟質ラノリン脂肪酸・海藻エキス・水解シルク液)
- [軟質ラノリン脂肪酸](ティント・泡カラー共通)……羊毛由来のラノリンからとった脂肪酸。髪の表面にやわらかい油膜をつくって、染めるときのきしみや摩擦をやわらげる役どころです(出典5・6)。
- [海藻エキス](ティントカラージェルのみ)……海藻由来の多糖類やミネラルを含む抽出物。保湿と皮膜づくりで髪を守る、ヘアケアではおなじみの成分です(出典6)。
- [水解シルク液](泡カラーのみ)……シルクを細かく分解した成分。髪のケラチンに近いアミノ酸でできているぶん髪になじみやすく、ダメージヘア向けの補修・保湿でよく使われます(出典5)。
うるおい成分(ローヤルゼリーエキス・キイチゴエキス)
うるおい担当は[ローヤルゼリーエキス]と[キイチゴエキス]で、こちらは2品共通です(出典5・6)。前者はアミノ酸やビタミン類を含むミツバチ由来のエキス、後者はポリフェノールを含む果実由来のエキス。どちらも保湿目的の汎用成分で、花王独自の作用データが公表されているわけではありません。
正直に言うと、この4〜5成分はどれもヘアカラー剤に広く使われている定番で、ここがリーゼの決め手というより「土台としてちゃんと入っている」レベルだと思います。今回の目玉はあくまでH-Linx TECHのほうです。

保護・うるおい成分は「定番をひととおり押さえてある」という印象。ティントには[海藻エキス]、泡カラーには[水解シルク液]と、地味に中身が違うのがちょっと面白いところです😊
正直に気になる点
かぶれのリスクは減らない。パッチテストは毎回必要
ここはいちばん大事なので、はっきり書いておきます。泡カラーは公式に医薬部外品の酸化染毛剤(1剤+2剤を混ぜて使うタイプ)と明記されています。ティントカラージェルも同じ1剤・2剤構成のため、同じ区分と考えられます(出典5)。
酸化染毛剤は一般に、1剤に含まれるジアミン系の酸化染料(代表例が[パラフェニレンジアミン])が髪の中で発色し、2剤の[過酸化水素]がメラニンを分解して明るくする、というしくみです。リーゼの染料の具体的な名称・濃度は非公開ですが、基本の設計はこのしくみに沿っていると考えられます。
花王は公式サイトで「ヘアカラーでかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください」「毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください」と明確に案内しています(出典5・6)。ジアミン系の染料は体質によってアレルギー性接触皮膚炎(かぶれ)を起こすことが知られている成分で、一度アレルギーができてしまうとその後ずっと付き合うことになります。H-Linx TECHは髪のダメージを抑える技術なので、このリスクを減らすものではありません。使うたびに、説明書どおり48時間前のパッチテストをしてくださいね。
研究で分かっていること
染毛剤による皮膚炎73例を調べた報告では、パッチテストでの陽性率がもっとも高かったのは[パラフェニレンジアミン]で94.5%。また、頭皮に症状の自覚がないまま顔などに症状が出ていた人が21.7%、全身に広がった例も35.6%ありました(出典7)。日本皮膚科学会の接触皮膚炎診療ガイドラインでも、化粧品・薬用化粧品が原因の接触皮膚炎のなかで染毛剤は多い製品のひとつとして挙げられています(出典8)。メーカー自身がパッチテストを明確に案内していること自体は、リスクを正直に開示している姿勢と言えます。
全成分表示は発売直前まで公開されない
もうひとつ、この記事の限界も正直に。新しい処方の全成分表示は、2026年8月の時点でまだ花王から公開されていません。公式サイトの商品ページも現行品のままです。
つまり、[ソルビトール]と[トコフェロール]が実際にどの製品に、どのくらい入るのかは、まだ誰にも分かりません。研究で名前が挙がっている以上、付属トリートメントに入っている可能性は高いと思いますが、これは推測です。発売(ティント9月5日/泡カラー10月10日)のあとにパッケージの表示を確認して、この記事にも追記しますね。

気になる点をまとめると「かぶれのリスクは今までどおり残る」「新技術の効果は理屈は通っているけれど人での確認はまだ小規模」「全成分はこれから」の3つ。傷みにくくなる工夫であって、髪と頭皮にやさしくなったわけではないというのが、私のいちばん正直な受け止めです😊
ティントカラージェルと泡カラー、どっちを選ぶ?
2品はけっこう性格が違うので、選び分けのポイントを整理しておきますね。
ティントカラージェルが向いていそうな人
- ブリーチなしで、しっかり濃く発色させたい人
- ジェルでとろみがあるので、狙ったところに置くように塗りたい人
- 染める前の[ダメージバリアセラム]まで含めた2段階ケアを試したい人(ティントのみ付属)
- 色数より、発色の濃さと透明感を重視したい人
泡カラーが向いていそうな人
- 後頭部や根元まで、ムラなくざっと染めたい人(泡はもみ込むだけで広がる)
- セルフカラーに慣れていなくて、塗り分けの自信がない人
- 色の選択肢がほしい人(全18色。暗髪ラインや髪色もどしもあり)
- 短時間でさっと終わらせたい人
使う前に確認したい人
- 過去にヘアカラーでかぶれた・かゆくなった経験がある人:ジアミン系染料のアレルギーの可能性があります。自己判断で再挑戦せず、皮膚科でパッチテストを受けてから。
- 毎回きちんとパッチテストをする時間がとれない人:48時間前の準備が必要です。ここは省略できません。
- 新技術の効果をいますぐ見きわめたい人:人での検証は3名の小規模試験のみ。じっくり確かめたい人は、発売後の口コミが出てからでも遅くないと思います。
- 全成分を確認してから買いたい人:新処方の表示は発売直前まで出ません。

ざっくり言うと「発色重視でていねいに塗るならティント、手軽さとムラのなさなら泡カラー」。ダメージケアをいちばん手厚くしたいならティントのほうが2段階そろっています。あとはどちらを選んでもパッチテストだけは省略しないでくださいね👍
よくある質問(Q&A)
Q. H-Linx TECHがあれば、カラーで髪は傷まないの?
A. 傷まなくなるわけではありません。ヘアカラーは、キューティクルを開いてメラニンを分解する以上、どうしてもダメージが出るしくみです。H-Linx TECHが狙っているのは染めたあと7日間かけて追加で進むダメージのほうを抑えること。「傷まない」ではなく「あとから進むぶんを減らす」と考えるのが正確だと思います。
Q. 「世界初解明」ってどのくらいすごいこと?
A. 発想としてはとても面白いと思います。ただ、この「世界初」は花王自身の調査にもとづく表現で、発表の場も国際学会の講演です(出典1)。査読を通った論文として第三者が検証した段階ではありません。「有力な新しい説が出てきた」くらいに受け止めて、続報を待つのが健全だと思います。
Q. いま使っているリーゼから買い替えたほうがいい?
A. 急いで買い替える必要はないと思います。染毛剤そのものが大きく変わったという発表はなく、変わったのは主に付属トリートメントだからです。染めて数日後のパサつき・広がり・黄みが毎回気になっている人なら、次に染めるタイミングで試してみる価値はあると思います。逆にいまの仕上がりに不満がないなら、あわてなくて大丈夫です。

最後に全体をぎゅっとまとめますね。新技術の話は、期待していい部分とまだ様子見な部分の線引きができると、買うかどうかを決めやすくなると思います😊
まとめ
リーゼ ティントカラージェル/泡カラーの改良新発売を成分から見ると、いちばんの変化は「染めた瞬間」ではなく「染めたあとの1週間」に目を向けたことでした。黒髪はヘアカラー後7日間かけてSS結合の切断が進む──この新しい知見をもとに、残ったラジカルを[ソルビトール]と[トコフェロール]で抑えようというのがH-Linx TECHの中身です。
鍵になったのが保湿剤とビタミンEという身近な成分だったのは、私にはむしろ好印象でした。ただ学会発表の段階であること、人での検証は黒髪女性3名の小規模な試験であること、新処方の全成分表示がまだ出ていないこと──この3つは正直に頭に置いておきたいところです。
花王はこの技術を軸に、リーゼでアジアNo.1のファッションカラーブランドをめざすと発表しています(出典4)。染めて数日後のパサつき・広がり・黄みがずっと気になっていた人にとっては、試してみる価値のあるアップデートだと思います。買うかどうか迷っている人の判断材料になっていたらうれしいです😊
全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 酸化染料(パラフェニレンジアミン等・具体名は非公開) | 染毛(1剤) | 毛髪内部で酸化して発色。アレルギー性接触皮膚炎の主な原因成分 |
| アルカリ剤(具体名は非公開) | 膨潤(1剤) | キューティクルを開いて薬剤を内部へ届ける |
| 過酸化水素 | 脱色・酸化(2剤) | メラニンを分解して明るくし、染料を発色させる |
| 軟質ラノリン脂肪酸 | 毛髪保護 | ラノリン由来の脂肪酸。油膜できしみ・摩擦をやわらげる(2品共通) |
| 海藻エキス | 毛髪保護 | 多糖類・ミネラルを含む抽出物。保湿と皮膜形成(ティントのみ) |
| 水解シルク液 | 毛髪保護 | 加水分解シルク。毛髪ケラチンに近いアミノ酸組成でなじみやすい(泡カラーのみ) |
| ローヤルゼリーエキス | うるおい | アミノ酸・ビタミン類を含む保湿エキス(2品共通) |
| キイチゴエキス | うるおい | ポリフェノールを含む果実エキス。保湿・整肌(2品共通) |
| ソルビトール | 保湿/ラジカル抑制(H-Linx TECHの鍵成分) | 糖アルコール。毛束試験でSS結合切断の抑制を確認。配合先・配合量は未公表 |
| トコフェロール | 酸化防止/ラジカル抑制(H-Linx TECHの鍵成分) | ビタミンE。毛束試験でSS結合切断の抑制を確認。配合先・配合量は未公表 |
※上の表は、公式サイト・プレスリリースで名前が挙がっている成分と、酸化染毛剤としての基本設計から整理したものです。新処方の全成分表示は2026年8月時点で未公開のため、配合の正確な順序・全項目は発売後に商品の表示をご確認ください。配合量は非公開です。
医薬部外品(酸化染毛剤)/ブリーチなし発色(ティント)/泡タイプ(泡カラー)/2段階アフターカラーケア/パッチテスト必須
参考文献・出典
- 花王「ヘアカラー後に実感するダメージのしくみを世界で初めて解明」2026年7月13日/PR TIMES(研究発表・SS結合切断/ソルビトール・トコフェロールの毛束試験/黒髪女性3名の使用試験)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000662.000070897.html
- 花王ニュースリリース「『Liese(リーゼ)』から『リーゼ ティントカラージェル』『リーゼ 泡カラー』改良新発売」2026年7月13日(発売日・セット内容・色数)https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2026/20260713-003/
- 花王「花王史上最高峰のアフターカラートリートメントつき『リーゼ ティントカラージェル』『リーゼ 泡カラー』新発売」2026年7月13日/PR TIMEShttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000663.000070897.html
- 花王ニュースリリース「『Liese(リーゼ)』でアジアNo.1ファッションカラーブランドをめざし、ヘアケア事業の成長を加速」2026年7月13日https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2026/20260713-001/
- 花王公式ブランドサイト「リーゼ 泡カラー」製品情報ページ(医薬部外品の区分・毛髪保護成分・うるおい成分の記載/現行品)https://www.kao.co.jp/liesecolor/lineup/awa/
- 花王公式ブランドサイト「リーゼ ティントカラージェル」製品情報ページ(毛髪保護成分・うるおい成分の記載/現行品)https://www.kao.co.jp/liesecolor/lineup/tint/
- 小泉明子・瀧田祐子・西岡和恵「染毛剤皮膚炎73例の臨床的およびパッチテストによる検討」日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌 11(2):130-137, 2017.(臨床/パラフェニレンジアミンの陽性率94.5%ほか)DOI:10.18934/jedca.11.2_130 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jedca/11/2/11_130/_article/-char/ja/
- 日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン改定委員会「接触皮膚炎診療ガイドライン2020」日本皮膚科学会雑誌 130(4):523-567, 2020.(ガイドライン/原因製品としての染毛剤)https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/130_523contact_dermatitis2020.pdf

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