【全成分&成分解析】コスメデコルテ リポソームアドバンストリペアセラム

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ケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨

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今回はコスメデコルテの看板商品・リポソームアドバンストリペアセラムの成分解析していきます。

1992年の発売から29年愛され続けてきた、モイスチュアリポソームのリニューアル商品。

「1滴に1兆個の美肌カプセルが、肌に溶け込み美を立て直す。」という新たなコンセプトを掲げ、成分も大幅に変更されています。

【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
  • 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
  • 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
  • リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
目次

コスメデコルテ リポソームアドバンストリペアセラムの成分解析

ざっくり言うと「角層深くまで浸透させるため特殊な技術が使われたコスメ」です。

たまねぎのように成分が何層にも重なった「リポソーム」というマイクロカプセルが配合されていて、通常のスキンケアでは届きにくい角層深くまで浸透していきます。

↓リポソーム

KOSE公式より画像引用

全成分でいうと「水添レシチン」が特に大きな役割を果たしています。

リニューアル前の「モイスチュアリポソーム」は目立った訴求成分が少なく「後から使うスキンケアを浸透させるため」といった位置付けでした。

今回リニューアルする「リポソーム アドバンスト リペアセラム」には単体でも発酵エキスやセラミドなどが含まれているし、今までと同じ用に後から使うスキンケアの浸透をサポートしてくれる役割も持っています。

ありす

他社には真似できないハイレベルな技術を使っているから「プチプラそっくりさんコスメ」なんてものも存在しないよ。

高いけど、高いだけの価値はあるコスメ。

リニューアル前との違いを解析

旧商品リニューアル
水・BG・グリセリン・水添レシチン・PCA-Na・アセチルグルタミン・スギナエキス・セイヨウアカマツ球果エキス・トコフェロール・ヒアルロン酸Na・ホップエキス・ヨーロッパシラカバ樹皮エキス・レモン果実エキス・ローズマリー葉エキス・オキシベンゾン-5・カルボマー・キサンタンガム・コレステロール・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル・水酸化Na・フェノキシエタノール・メチルパラベン・香料水・BG・グリセリン・水添レシチン・DPG・PCA-Na・アセチルグルタミン・エクトイン・シラカンバ樹液・セリン・テンニンカ果実エキス・トコフェロール・ヒドロキシプロリン・ビフィズス菌培養溶解質・加水分解ヒアルロン酸・加水分解酵母タンパク・酵母培養液・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー・カルボマー・キサンタンガム・コハク酸・コハク酸2Na・セラミドNG・ダイズステロール・フィトステロールズ・水酸化Na・フェノキシエタノール・安息香酸Na・香料
  • リポソーム技術が進化した
  • ベース成分にDPGが追加された
  • 訴求成分は植物エキス中心だったのが、発酵エキスやセラミドも追加された※1
  • 特許に関連するホップエキスとコレステロールが使われなくなった
  • 調整や品質維持系の成分が変わった※2
  • 紫外線吸収剤が使われなくなった

リポソーム技術が進化した

成分解析ではなく公式の製品説明からわかる内容ですがリポソームアドバンストリペアセラムには0.1ミクロンの超微細なマイクロカプセル「新・多重層バイオリポソーム」が使われています。

従来品よりもリポソーム技術が改良され、より角質の深くまで届きやすくなっているのではないでしょうか。

また、従来品よりも構成成分を高濃度で抱えられるようになったとの情報も出ています。

ベース成分にDPGが追加された

DPGと言えば、肌質や濃度によっては刺激になる、目に入ったら刺激になりやすいと言われる成分。

これに関しては主成分だったら結構な残念ポイントですが、全成分での記載は5番目で水添レシチンよりも後。

入っていても数%のレベルなので、あまり気にする必要はないと思います。

ありす

何かしらの原料に含まれていたか、安定化・テクスチャ調整などの関係で配合されたんだと思います。

訴求成分・特許関連の成分が変わった

リニューアル前のモイスチュアリポソームの訴求成分は、ちょっとした保湿成分と植物エキスでした。

全成分だけで良し悪しを完全に判断することは出来ませんが、デパコス美容液の訴求成分としては少し物足りない印象です。

今回のリニューアルでは

  • エクトイン
  • セリン
  • テンニンカ果実エキス
  • ヒドロキシプロリン
  • ビフィズス菌培養溶解質
  • 加水分解ヒアルロン酸(通常のヒアルロン酸Naから変更)
  • 加水分解酵母タンパク
  • 酵母培養液
  • セラミドNG

など、新たな訴求成分を追加。

どれもお肌を保湿して整えるのに、すごく嬉しい成分です。

新たな成分が増えた一方で、元々使われていた植物エキスはほぼ不使用(ヨーロッパシラカバ樹皮エキスは名称がシラカンバ樹液に。中身が一緒かは不明)。

リポソームの特許に関連するホップエキスやコレステロールも不使用になりました。

「リポソーム」という基本的なコンセプトは同じですが、訴求成分は大きく変更された印象です。

ありす

個人的な感覚では、訴求成分の変更は大きな改良だと思います。

ただし人によっては「前の方が肌の調子が良かった」「新たな訴求成分に合わないものがあって刺激を感じる」って可能性もありますね。

リニューアル前のモイスチュア リポソームは販売終了するのか、コスメデコルテさんに問い合わせたところ「60mlサイズのみ生産を継続する予定」と回答を頂きました。旧商品が気に入ってる人もしばらくはそのまま使い続けることが出来そうです。

調整や品質維持系の成分が変わった

増粘剤の種類が増えた
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーが追加。
ph調整剤の種類が増えた
コハク酸・コハク酸2Naが追加。
乳化安定の成分が増えた
ダイズステロール・フィトステロールズが追加。
防腐剤の種類が変わった
安息香酸Naが追加メチルパラベンが不使用に。

これに関しては、単体での美容効果がどーのこーのっていうよりは、製品全体のテクスチャ調整や安定化、リポソーム技術の改良のために変更されたのだと思います。

ありす

従来品よりも使われている成分が増えて、細かいこだわりを感じます。

紫外線吸収剤が使われなくなった

リニューアル前のモイスチュアリポソームは1992年の発売から全成分の変更はありません。

当時の考えとして「リポソームを紫外線から守る」という目的で2種類の紫外線吸収剤(オキシベンゾン-5、 メトキシケイヒ酸エチルヘキシル )が配合されていました。

今回のリニューアルではリポソームが改良されたのか、容器が変更されたのか、不要と判断されたのか、理由までは不明ですが紫外線吸収剤は不使用に。

特にオキシベンゾン-5 は日焼け止めに使うとしても避けたいような成分だったので、大きな改良点のひとつだと思います。

「リポソーム」を名乗れたことがまず凄い

まずこの商品名の「リポソーム」という言葉は、自由に化粧品に名付けることができません。

商標や特許などの問題ではなく、リポソームを名乗る商品名の製品を販売するには

  • 本当にリポソームが出来ている写真や臨床試験のデータ
  • 時間が経過してもリポソームが壊れない証明のデータ
  • リポソームが浸透しすぎることによる悪影響がない証明のデータ

などを準備し、厚生労働省に提出して認められる必要があるんです。

このチェックが非常に厳しいもので「リポソームを名乗る化粧品を発売するのはほぼ不可能では?」と言われているレベル。

実際にこのリニューアル前の商品は1992年の発売当時は「コスメデコルテ化粧液(モイスチュアリポソーム)」という製品名で、2017年8月に「モイスチュアリポソーム」に変更することができました。

この名称変更自体が、とてつもない費用と時間をかけ、それでも認められるかわからないレベルの奇跡的なことなんです。

今回のリニュアルで何がどの程度改良されたのかは成分だけでは語れませんが「処方を変えて、新たにリポソームを名乗って発売することが認められた」というのが、凄く大きなことなんです。

まとめ

今回のリニューアルには基本的には大きな改良だと思います。

ただ、先ほども書いたように成分が変わることで「前の方が良かった」「刺激を感じるようになった」という人も出てくる可能性があります。

特にビフィズス菌培養溶解質などの発酵系の成分は、人によって合う・合わないが分かれやすい成分。

なにも考えず「前のより良くなった!!使おう!!」と思うのではなく「成分が大きく変わったコレは、私の肌に合っているかな?」と考えることが大切です。

全成分と配合目的(予想)

成分名目的評価
ベース
BGベース(保湿)
グリセリンベース(保湿)
水添レシチン両性界面活性剤(乳化)
DPGベース(保湿)
PCA-Na天然保湿因子成分(保湿)
アセチルグルタミンアミノ酸誘導体(保湿)
エクトインアミノ酸(保湿)
シラカンバ樹液樹液(保湿)
セリン天然保湿因子成分(保湿・ph調整)
テンニンカ果実エキス植物エキス(整肌・透明感サポート)
トコフェロールビタミンE(整肌・製品の抗酸化)
ヒドロキシプロリンアミノ酸(保湿・ハリ弾力)
ビフィズス菌培養溶解質発酵エキス(保湿)★△
加水分解ヒアルロン酸保湿
加水分解酵母タンパク保湿・整肌
酵母培養液整肌・透明感サポート
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー合成ポリマー(増粘・ゲル化)
カルボマー合成ポリマー(増粘・乳化安定)
キサンタンガム多糖類(増粘)
コハク酸ph調整・収れん
コハク酸2Naph調整
セラミドNGヒト型セラミド(保湿)
ダイズステロール植物由来成分(保湿・乳化安定)
フィトステロールズ植物由来成分(保湿・乳化安定)
水酸化Naph調整
フェノキシエタノール防腐剤
安息香酸Na防腐剤(旧)
香料香料

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この記事を書いた人

ありすのアバター ありす コスメコンシェルジュエージェンシー

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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