【全成分＆成分解析】セザンヌ濃密スキンコンディショナー ミルク（乳液）

Instagram（@alice_kaiseki）で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー（日本化粧品検定1級）のありすです✨

今回はセザンヌの保湿乳液・濃密スキンコンディショナー ミルクの成分解析です。

セザンヌ濃密スキンコンディショナー ミルクの成分解析

まずはベース成分から見ていきましょう。

ベース成分をチェック

水に続く、ベースの保湿成分はこの3種類です。

• グリセリン（水性の保湿成分）
• ミネラルオイル（油性の保湿成分）
• BG（水性の保湿成分）

どれも低刺激な成分で、ベース成分で刺激を感じるって人は少ない思います。

配合量にもよりますが、けっこうしっとり感は強めかも。

ただしグリセリンは人によってはニキビや毛穴が目立つ原因になることもあるので、ご注意ください。

訴求成分をチェック

目立ったものをざっと書いていきますね！

ヒト型セラミド

角質層の細胞間脂質に存在する成分です。
お肌の水分保持＆バリア機能をサポートします。
個人的には「保湿成分として、優先的に取り入れたい」と思う成分。
プチプラで3種類入っているのはかなり優秀です。
※セラミドAP、セラミドNP、セラミドEOP

天然保湿因子成分

お肌の角質層で、細胞間脂質とともに存在する成分です。
単体ではあまり効果がないのですが、複数の成分をしっかり取り入れることで、お肌の潤いをサポートします。
※グルタミン酸、PCA-Na、セリン、リシン、グリシン、アラニン、トレオニン、プロリン

植物エキス類

植物から摂れるエキスです。価格や成分構成からして濃度はごくわずかなので、あまり大きな意味はないかも。多少の保湿・整肌効果は期待できるかもしれません。
※ハトムギ種子エキス、ダイズ種子エキス、アロエベラ葉エキス、レモン果実エキス、ローズマリー葉エキス、ホップエキス、セイヨウアカマツ球果エキス、スギナエキス

ヒアルロン類

角質層で水分を抱え込む成分です。
基本のヒアルロン類Naに加え、浸透力に優れた加水分解ヒアルロン酸Na、吸着性に優れたアセチルヒアルロン酸Naも入っています。

数が多いのであとは省略しますが、他にもコラーゲン、プロテオグリカン、疑似セラミド、アラントインなどが入っています。

危険な成分は入ってる？

乳液なので、水分・油分を混ぜる「乳化」に界面活性剤を使っていますが、どれも優しいものを選択しています。

防腐剤はメチルパラベンとプロピルパラベン。

パラベンと聞くと嫌われがちな成分ですが、微量配合なので特に影響はありません。

化粧水とどう違う？ライン使いは必要？

全成分を比べてみるとこんな感じです。

化粧水	乳液
水、グリセリン、 BG、ハトムギ種子エキス、セラミドAP、セラミドNP、セラミドEOP、ユズ果実エキス、フィトスフィンゴシン、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、サクシノイルアテロコラーゲン、ダイズ種子エキス、グルタミン酸、アロエベラ葉エキス、レモン果実エキス、ローズマリー葉エキス、ホップエキス、セイヨウアカマツ球果エキス、スギナエキス、PCA-Na、セリン、リシン、グリシン、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、コレステロール、ベタイン、アラントイン、ソルビトール 》 、EDTA-2Na、キサンタンガム、ラウロイルラクチレートNa、カルボマー、ポリスチレン、安息香酸Na、メチルパラベン、プロピルパラベン	水、グリセリン、ミネラルオイル、《ＢＧ、ハトムギ種子エキス、セラミドＡＰ、セラミドＮＰ、セラミドＥＯＰ、ユズ果実エキス、フィトスフィンゴシン、ヒアルロン酸Ｎａ、アセチルヒアルロン酸Ｎａ、加水分解ヒアルロン酸Ｎａ、サクシノイルアテロコラーゲン、ダイズ種子エキス、グルタミン酸、アロエベラ葉エキス、レモン果実エキス、ローズマリー葉エキス、ホップエキス、セイヨウアカマツ球果エキス、スギナエキス、ＰＣＡ－Ｎａ、セリン、リシン、グリシン、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、ベタイン、アラントイン、ソルビトール 》 、加水分解コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、コレステロール、ＥＤＴＡ－２Ｎａ、キサンタンガム、ラウロイルラクチレートＮａ、カルボマー、ステアリン酸ＰＥＧ－１５グリセリル、ステアリン酸グリセリル（ＳＥ）、ステアリン酸ソルビタン、ジメチコン、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）、水酸化Ｋ、（アクリル酸Ｎａ／アクリロイルジメチルタウリンＮａ）コポリマー、（エイコサン二酸／テトラデカン二酸）ポリグリセリル－１０、酢酸トコフェロール、イソヘキサデカン、ポリソルベート８０（小麦由来）、水添レシチン、メチルパラベン、プロピルパラベン

目立った違いはこちら。

• 乳液はベース成分にミネラルオイルを追加
• BG～ソルビトールまでの30種類の成分はほぼ同じ
• 乳液は水と油を混ぜて乳化させるための界面活性剤を追加で入れている
• 乳化はテクスチャを調整するためのオイルやシリコーンを追加で入れている
• 化粧水のみ入っている保湿成分は特になし。乳液はオイルや加水分解コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、疑似セラミドが入っている。

もちろん「塗り重ねて、よりしっかり取り入れる」という意味では、ライン使いも良いかもしれませんが、個人的には美容成分がほぼ同じなら、片方は別のコスメを使って、他の美容成分を取り入れたいかな。

ちなみに乳液の方が美容成分の種類は少しだけ多いですね。

まとめ

お値段と容量からして、各成分の濃度はあまり期待できないかもしれません。

でも、税込638円で買えるプチプラコスメとしては、豪華すぎる成分構成の乳液です。

「スキンケアはプチプラで、なるべく安く、良いものを探したい」って人にはかなりオススメ。

大量に使ってもコスパが良いので、ボディミルクとして使うのも、結構良いんじゃないかな。

全成分と配合目的（予想）

成分名	目的	評価
水	ベース
グリセリン	ベース（保湿）
ミネラルオイル	炭化水素油（エモリエント）
ＢＧ	ベース（保湿）
ハトムギ種子エキス	植物エキス（整肌）
セラミドＡＰ	ヒト型セラミド（保湿）	★
セラミドＮＰ	ヒト型セラミド（保湿）	★
セラミドＥＯＰ	ヒト型セラミド（保湿）	★
ユズ果実エキス	植物エキス（保湿）	★
フィトスフィンゴシン	保湿・整肌
ヒアルロン酸Ｎａ	保湿
アセチルヒアルロン酸Ｎａ	保湿
加水分解ヒアルロン酸Ｎａ	保湿
サクシノイルアテロコラーゲン	保湿
ダイズ種子エキス	植物エキス（保湿）
グルタミン酸	天然保湿因子成分（保湿）
アロエベラ葉エキス	植物エキス（整肌）
レモン果実エキス	植物エキス（保湿・引き締め）
ローズマリー葉エキス	植物エキス（整肌・製品の抗菌）
ホップエキス	植物エキス（製品の抗菌、引き締め）
セイヨウアカマツ球果エキス	植物エキス（整肌）
スギナエキス	植物エキス（保湿・ハリ弾力）
ＰＣＡ－Ｎａ	天然保湿因子成分（保湿）
セリン	天然保湿因子成分（保湿・ph調整）
リシン	天然保湿因子成分（保湿）
グリシン	天然保湿因子成分（保湿）
アラニン	天然保湿因子成分（保湿）
アルギニン	天然保湿因子成分（保湿・ph調整）
トレオニン	天然保湿因子成分（保湿）
プロリン	天然保湿因子成分（保湿）
ベタイン	アミノ酸誘導体（保湿）
アラントイン	整肌	★
ソルビトール	糖アルコール（保湿）
加水分解コラーゲン	保湿
水溶性プロテオグリカン	保湿
コレステロール	エモリエント
ＥＤＴＡ－２Ｎａ	キレート
キサンタンガム	多糖類（増粘）
ラウロイルラクチレートＮａ	陰イオン界面活性剤（乳化）
カルボマー	合成ポリマー（増粘・乳化安定）
ステアリン酸ＰＥＧ－１５グリセリル	非イオン界面活性剤（乳化）
ステアリン酸グリセリル（ＳＥ）	非イオン界面活性剤（乳化）
ステアリン酸ソルビタン	非イオン界面活性剤（乳化）
ジメチコン	シリコーン（被膜形成）
ステアリン酸	高級脂肪酸（調整or石けん合成）
ベヘニルアルコール	高級アルコール（乳化安定・調整）
ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）	疑似セラミド（保湿）
水酸化Ｋ	ph調整
（アクリル酸Ｎａ／アクリロイルジメチルタウリンＮａ）コポリマー	合成ポリマー（乳化安定）
（エイコサン二酸／テトラデカン二酸）ポリグリセリル－１０	エステル油（エモリエント）
酢酸トコフェロール	ビタミンE誘導体（整肌・製品の抗酸化）
イソヘキサデカン	炭化水素（エモリエント）
ポリソルベート８０	非イオン界面活性剤（乳化）
水添レシチン	両性界面活性剤（乳化）
メチルパラベン	防腐剤	（旧）
プロピルパラベン	防腐剤	（旧）