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今回は、日本の日焼け止めの代名詞ともいえるアネッサから「パーフェクトUV スキンケアミルク NA」を成分から読み解いていきます。
現行の「NA」は2024年2月21日にリニューアルした世代。資生堂の発表では、リニューアル発売から約1か月半でブランド全体の累計出荷数が354万個を突破したそうです(出典5)。数字の勢いだけ見ても、いまの国内UVの基準になっている一本だと思います。
気になるのは「オートブースターって結局どういう仕組み?」「全成分の上位にエタノールがあるけど敏感肌でも平気?」あたりではないでしょうか。この記事では、まずメーカーが何と言っているかを整理して、そのうえで全成分50品目と査読論文・原料メーカーの技術資料で裏を取っていきます。
💡 ひとことで言うと

アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NAは、紫外線吸収剤6種+散乱剤2種を組み合わせたハイブリッド設計のSPF50+・PA++++ミルク。とくにUVA側のフィルターが今どきの高性能なラインナップで、そこがPA++++を支えています。
公式が一番推しているのは「汗・水・熱でUVブロック膜が強くなる」オートブースター技術。成分表にもそのキー成分がちゃんと並んでいます。
ひとことで言えば「落ちにくさとUVA防御をとことん詰めた、真夏の主力」。その分しっかり密着する処方なので、洗い落とすときはせっけんでちゃんとオフするケアとセットで考えるのがおすすめです。
🌿 この記事のポイント
- UVAの主力は[DHHB]+[ビスオクトリゾール]+[酸化亜鉛]。どれも光でこわれにくい高性能フィルターで、国内の高機能UVでは定番の顔ぶれです
- 落ちにくさの正体は「汗・水・熱で膜が強くなる」オートブースター技術。資生堂はキー成分名まで公表していて、成分表でも確認できます
- とにかく落ちにくい処方なので、使ったあとはせっけんでしっかりオフするケアもセットで。[エタノール]は速乾・さらっと感の立役者でもあります
※この製品は化粧品(医薬部外品ではありません)。有効成分の表記はなく、紫外線防御は紫外線吸収剤と散乱剤の組み合わせによるものです。
🧴 基本情報

| ブランド | ANESSA(アネッサ)/資生堂 |
| 価格・容量 | 3,058円(税込・参考価格)/60mL ※20mL・90mLの展開あり |
| 発売日 | 2024年2月21日(リニューアル発売) |
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
📢 まずはメーカーが何と言っているか
成分表を読む前に、資生堂がこの製品について公表していることを押さえておきます。ここを飛ばすと「よくある高SPFミルク」で終わってしまうので、私はいつも先に公式の言い分を確認するようにしています。
オートブースター技術とオートリペア技術
公式が最も強く打ち出しているのがこの2つです。オートブースター技術は「汗・水・熱そして空気中の水分に反応すると、UVブロック膜が強くなる技術」(出典4)。もともとは汗・水に反応する「アクアブースターEX技術」と、太陽などの熱に反応する「サーモブースター技術」として発表されたもので、資生堂はキー成分として[PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル][PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル][ステアリン酸]の3つを名指しで公表しています(出典2)。「汗や水、熱でUVカット成分が基剤内で広がるための成分」という説明つきです。
2024年リニューアルで加わったのがオートリペア技術。「笑ったり、会話したり、まばたきをしたり、些細な表情の動きによって日焼け止めはヨレて隙間ができている、という事実から着想を得て生まれた」技術で、動きでできた膜のヨレや隙間を自動で修復するというもの(出典1)。着眼点がすごく現実的で、正直ちょっと感心しました。
「50%スキンケア成分」=美肌サンエッセンス
もうひとつの看板が「50%スキンケア成分」配合という訴求(出典4)。その中心にあるのが新スキンケア複合成分「美肌サンエッセンス(保湿)」で、公式は構成成分まで開示しています。[チャ葉エキス(紫茶エキス)][緑茶エキス][トルメンチラ根エキス][ウンシュウミカン果皮エキス][グリセリン][PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル]の6つです(出典1)。
このうち紫茶エキスは資生堂として初採用の成分で、「“天空の茶”といわれるほど標高の高い過酷な紫外線環境で栽培される茶葉から抽出された成分」と説明されています。ウンシュウミカンエキスもアネッサ初の配合(出典1)。紫外線の強い場所で育つ植物を選んでくるあたり、ストーリーの作り方が上手だなと思います。

ここまでが公式の言い分。「膜が強くなる」「ヨレを直す」「スキンケア成分が半分」の3枚看板です。うれしいのは、資生堂がキー成分名まで出してくれていること。おかげで成分表と突き合わせて答え合わせができます。
🛡 成分から見る紫外線カット設計|吸収剤6種×散乱剤2種

公式オンラインストアの説明文にある「UVブロック技術をダブル搭載」(出典4)という表現の中身が、まさにここです。全成分を見ると、紫外線を吸収するタイプ(吸収剤)が6種、反射・散乱するタイプ(散乱剤)が2種入っています。
- 散乱剤(2種):[酸化亜鉛](第3位)/[酸化チタン]
- 吸収剤(6種):[オクトクリレン]/[サリチル酸エチルヘキシル]/[ホモサレート]/[エチルヘキシルトリアゾン]/[ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)]/[ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(ビスオクトリゾール)]
UVB側は[エチルヘキシルトリアゾン]+[ホモサレート]+[サリチル酸エチルヘキシル]、UVA側は[DHHB]+[ビスオクトリゾール]+[酸化亜鉛]。役割分担がきれいに分かれていて、1つのフィルターに頼らない構成になっています。とくに[エチルヘキシルトリアゾン]は原料メーカーの技術資料でλmax 314nm・高い光安定性が示されている高性能なUVBフィルターで、少量でしっかり働くタイプです(出典10)。
吸収剤と散乱剤ってそもそも何が違うの?という方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。→ 紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いとは?選び方を成分から解説/紫外線カット成分の種類とは?吸収剤・散乱剤・顔料タイプまで徹底解説
UVAを狙い撃つ2枚看板|DHHBとビスオクトリゾール

PA++++(UVA防御の最高ランク)を支えているのがこの2つ。UVAは肌の奥まで届いてハリを支える組織を傷める、シワ・たるみに関わる波長です。しかもUVAは長い側(UVA1:約340〜400nm)ほど深くまで届くので、そこをカバーできるフィルターがあるかどうかが高機能UVの分かれ目になります。
🔬 研究で分かっていること
[DHHB](原料名:Uvinul A Plus)は吸収のピークが約354nm、つまり深く届くUVA1をまさに狙い撃つ位置にあり、光にさらされてもこわれにくい性質を持ちます(出典9)。[ビスオクトリゾール](Bemotrizinol)はUVBからUVAまで一枚で広くカバーし、他の吸収剤を光から守る安定化役も兼ねる広域フィルター。世界では長く使われてきましたが、アメリカでは2026年6月にFDAが1999年以来27年ぶりの新規UVフィルターとして承認したばかりで、いま最も話題の成分でもあります(出典8)。
この2枚に加えて、[酸化亜鉛]も全成分の第3位という上位配合でUVA防御を土台から支えています。粉体には[トリエトキシカプリリルシラン][水酸化Al]といった表面処理成分が組み合わされていて、白浮きやきしみを抑える縁の下の力持ちになっています。

ざっくり言うと「奥まで届くUVAに強くて、しかも日光で自分がこわれにくいフィルター」が2枚入っている、ということ。アメリカで27年ぶりに承認されたビスオクトリゾールが日本ではもう普通に使われている、というのはちょっと誇らしい話だと思います。
オクトクリレンは“守り役”。ただし経時の分解報告も
[オクトクリレン]は自分でUVBを吸収するだけでなく、他のフィルターが光を浴びてこわれそうになったエネルギーを肩代わりして受け止める安定化役として優秀な成分です(出典6)。UVフィルターを何種類も組み合わせる処方では、こういう「守り役」がいるかどうかで持ちが変わってきます。
一方で、時間が経つと一部が分解してベンゾフェノン(安全性の議論がある物質)を生じるという報告もあります(出典7)。ただ、日焼け止めはそもそもこまめに塗り直して、その年のうちに使い切るのが基本の使い方。何年も前の残りを使い続けなければ、過度に不安がる必要はないと思います。

オクトクリレンは「みんなを守るけど、自分は少しずつ変化していく」成分。だからこそ、日焼け止めは去年のものを持ち越さずにワンシーズンで使い切るのがおすすめです。
💧 落ちにくさの正体|「膜が強くなる」を成分表で答え合わせ

さきほどのオートブースター技術、資生堂がキー成分名を公表してくれているので突き合わせてみます。[PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル][PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル][ステアリン酸]の3つは、いずれも全成分にきちんと入っています(出典2)。公式の説明では、これらが「汗や水、熱でUVカット成分が基剤内で広がるための」役割を担うとされています。つまり汗や熱がきっかけになって、膜の中でUV成分が均一に並び直すというイメージですね。
そのうえで、実際に水をはじく膜をつくっているのは別の成分たちです。
- [トリメチルシロキシケイ酸]…シリコーン系の皮膜形成剤。撥水性と密着を高める、耐水膜の主役
- [パルミチン酸デキストリン]…増粘・皮膜。膜のもちと感触を整える
- [ジメチコン][イソドデカン]…ベースの油分。塗った後に揮発してUV膜だけを残す
- [タルク][シリカ][コーンスターチ][合成金雲母]…粉体。すべりとさらさら感を出す
公式ブランドページでは、この粉体について「アネッサ独自粉末で、肌に均一ですべりやすい膜をつくり、こすっても取れにくい」設計だと説明されていて、球状ではなく板状の粉末を採用しているとも書かれています(出典3)。板状のほうがぴったり重なって膜になりやすい、という発想ですね。耐水性については80分にわたる水浴テストで確認済み(スーパーウォータープルーフの根拠)とされています(出典2)。
正直に添えておくと、この「膜が強くなる」仕組みを検証した第三者機関のヒト試験データは、いまのところ公開されていません。ただ、資生堂は1972年の「光と皮膚のセミナー」開催や1990年のネパール高地での実地調査など、紫外線研究を長年積み重ねてきたメーカー(出典3)。その蓄積の上に設計されている技術として、私は十分に説得力があると思っています。

公式が言っているキー成分が、成分表にちゃんと3つとも入っていました。「汗をかくほど膜が整う」+「シリコーン皮膜で水をはじく」の二段構え。海やスポーツの日にアネッサが強いのは、このあたりが理由だと思います。
🌿 「50%スキンケア成分」の中身はどこまで期待できる?
日焼け止めなのにスキンケアもできる、を掲げる根拠がこのパート。実際に入っている保湿・整肌成分を並べてみます。
- [アセチルヒアルロン酸Na]…“スーパーヒアルロン酸”とも呼ばれる、肌に密着してうるおいを保ちやすいヒアルロン酸誘導体
- [水溶性コラーゲン]…肌表面で水分を抱え、しっとり感を出す
- [グリチルリチン酸2K]…甘草由来の抗炎症・整肌成分。日差しでほてった肌をいたわる、日焼け止めと相性のよい成分
- [チャ葉エキス][トルメンチラ根エキス][ウンシュウミカン果皮エキス]…美肌サンエッセンスの植物エキス
- [グリセリン][BG][PEG-6]…定番の保湿ベース
ひとつ豆知識を。公式が挙げる紫茶エキスと緑茶エキスは、全成分表示ではどちらも[チャ葉エキス]という同じ名前で表示されます。だから成分表を見ても「紫茶」という文字は出てきません。表示名だけ見ると1つに見えるけれど、中身は2種類のお茶がブレンドされている、というわけですね。
もうひとつ知っておきたいのが、「50%」という数字の中身です。処方の主なベースは[水]なので、この50%にはスキンケア成分の土台となる水も1つの構成要素として含まれていると考えられます。有効成分だけがぎっしり50%を占めているわけではなく、水を含めた保湿・整肌にかかわる処方全体のボリューム、というニュアンスで捉えておくのが実態に近いでしょう。
期待値の話も正直に。これらの保湿・整肌成分は種類こそ豊富ですが、多くは成分表の中盤より後ろ=微量域にあります。美容液のような集中ケアというより、「日焼け止めにありがちな乾燥・つっぱりを起こしにくくして、使い心地を底上げする」役割と受け取るのが現実的だと思います。日焼け止めは1日に何度も塗り直すもの。その回数分、乾かない設計になっているのは十分ありがたいことです。

「50%スキンケア成分」は、美容液の代わりになるという意味ではなく、塗り重ねてもつらくない使い心地のための設計だと思います。そこを期待しすぎなければ、素直にうれしいポイントです。
📌 正直に気になる点|エタノールと香料は大丈夫?
気になる点として触れておきたいのがここ。[エタノール]が全成分の第4位(ジメチコン・水・酸化亜鉛の次)に来ています。上位数個は配合順から量を読める範囲なので、それなりにしっかり入っていると考えてよい位置です。
ただ、これは意地悪な処方というわけではないと思います。エタノールは塗ったあとの速乾性、さらっとした仕上がり、粉体の分散に効いていて、「重い・白い・べたつく」になりがちな高SPFミルクを軽く仕上げるための実務的な選択でしょう。アネッサのあのさらさら感は、この成分あってこそという面があります。
とはいえ、アルコールがしみやすい人、乾燥や赤みが出やすい敏感肌の方は、つっぱりや刺激を感じることがあります。[香料]も配合されているので、香りが苦手な方・香料でゆらぎやすい方も要チェック。まずは腕の内側など目立たない場所で試してから顔に、が安心です。
もうひとつ大事なポイント。この製品は汗・水・こすれに強い「落ちにくい」処方だからこそ、洗い流すときはそれなりのケアとセットで考えたい一本です。「せっけんで落とせる」設計にはなっていますが、お湯だけで洗い流すタイプのケアをしている方には向きません。スーパーウォータープルーフの膜をつくっている以上、落とすときはきちんとせっけん・洗顔料を使う前提になります。

エタノールは「軽い使い心地」と「肌への刺激感」がトレードオフになる成分。アルコールが平気な人には快適、しみる人にはつらい、とはっきり分かれます。自分がどちら寄りかで判断してもらうのが一番だと思います。
🔍 こんな人におすすめ/使う前に確認したい人
🙆♀️ 向いていそうな人
- 海・プール・スポーツなど、汗や水でも落ちにくいUVを求めている
- シワ・たるみにつながるUVA対策を重視したい(高光安定フィルター+酸化亜鉛でUVAに強い設計)
- 白浮き・きしみが苦手で、さらっとした仕上がりが好み
- 化粧下地としても兼用したい
- 日焼け止めに多少のうるおいも欲しい
📌 使う前に確認したい人
- アルコール(エタノール)がしみやすい・乾燥しやすい敏感肌の方(第4位=上位配合。パッチテストが安心)
- 香料が苦手/香料でゆらぎやすい方
- お湯だけで落とすケアをしている方(せっけん洗顔が前提の設計)
- 日焼け止めに美容液レベルの集中ケアを求めている方

まとめると「屋外でしっかり守りたい日の主力」という立ち位置。逆に、家にいる日のゆるいUVケアにはもう少し軽いもののほうが気楽かもしれません。シーンで使い分けるのがおすすめです。紫外線が弱まる季節の選び方は秋冬の日焼け止めの選び方もあわせてどうぞ。
❓ よくある質問
Q. 日焼け止めなのにスキンケア成分が入っているのはなぜ?
日焼け止めは、朝つけて日中に何度も塗り直す=肌に一番長く触れているアイテムだからです。UVフィルターや粉体、揮発性の油分は乾きやすさにつながる面があるので、そこを保湿成分で補って「一日中つけていてもつらくない」状態にする狙いがあります。集中ケアというより、快適に使い続けるための設計だと考えるとしっくりきます。
Q. せっけんで本当に落ちる?
公式には「せっけんで落とせる」とされていて、処方の中の[ラウリルベタイン]がその設計を支えています。ラウリルベタインは化粧品でよく使われる両性界面活性剤(クレンジング料や洗浄料にもよく配合されるタイプ)で、あらかじめ処方に組み込んでおくことで、せっけんで洗ったときに油分主体のUVブロック膜が水になじみやすく崩れ、洗い流しやすくなる手助けをしていると考えられます。「落ちにくい膜をつくる処方」と「せっけんで落とせる設計」を両立させるための橋渡し役、というわけです。ただしスーパーウォータープルーフの膜なので、ぬるま湯でしっかり泡立てて、こすらず時間をかけて洗うのがコツ。日焼け止めを厚めに塗った日や、メイクを重ねた日はクレンジングを使ったほうが確実です。
Q. 敏感肌でも使える?
公式では「アレルギーテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」と明記されています(出典4)。ただしこれは「すべての方に反応が起きないわけではない」という前提つきの表記。この製品は[エタノール]が上位配合で香料も入っているので、敏感肌の方はまず腕の内側などでパッチテストをしてから使うのが安心です。
Q. 「NA」は旧処方と何が違うの?
今回の「NA」は2024年2月21日のリニューアルで登場した世代です。公式発表によると、このタイミングで[チャ葉エキス(紫茶エキス)]が資生堂として初採用、[ウンシュウミカン果皮エキス]がアネッサとして初配合され、動きによる膜のヨレ・隙間を自動で直す「オートリペア技術」も新たに加わりました(出典1)。オートブースター技術自体は継続して搭載されている基盤技術です。旧処方の全成分までは確認できていませんが、リニューアルの目玉はこの2つの新成分とオートリペア技術と考えてよさそうです。
Q. 塗り直しはどのくらいの頻度?
耐水性が高くても、汗を拭いたりこすれたりすれば膜は減っていきます。屋外にいる日は2〜3時間おき、汗をかいた・タオルで拭いた後はその都度が目安。メイクの上から塗り直したいときは、UVスプレータイプを併用するという手もあります。

どんなに優秀な日焼け止めでも、「量を守る」「塗り直す」の2つには勝てません。せっかくの高性能フィルターなので、しっかり量を出して使ってあげてくださいね。
📝 まとめ
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NAを成分から見ると、吸収剤6種+散乱剤2種のハイブリッド設計で、とくにUVA側に[DHHB][ビスオクトリゾール][酸化亜鉛]という光でこわれにくい顔ぶれを揃えた、隙のない構成でした。
公式が推すオートブースター技術も、キー成分3つが実際に成分表に入っていることを確認できました。第三者機関のヒト試験データは公開されていませんが、紫外線研究を長年重ねてきた資生堂の蓄積の上に立つ技術として、十分に納得できる設計だと思います。
気をつけたいのは[エタノール]が第4位+香料配合という点。あのさらっとした使い心地の立役者でもあるので、アルコールが平気な方には快適、しみやすい方にはつらい、と分かれます。そのぶん落ちにくい処方でもあるので、せっけんでしっかり洗い流すケアとセットで使うのがおすすめです。
📋 全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジメチコン | ベース油分(シリコーン) | のびの良さとさらっとした膜をつくる |
| 水 | 溶媒 | 処方のベース |
| 酸化亜鉛 | UV散乱剤 | UVA〜UVBを広くカバー。第3位の上位配合 |
| エタノール | 溶剤・速乾 | さらっと感に寄与。第4位。苦手な人は注意 |
| セバシン酸ジイソプロピル | エモリエント | 軽い感触の油分。フィルターを溶かし込む |
| イソドデカン | 揮発性油分 | 塗った後に揮発してUV膜を残す |
| オクトクリレン | UVB吸収剤・光安定化 | 他のフィルターを光から守る役目も |
| サリチル酸エチルヘキシル | UVB吸収剤 | マイルドな油溶性フィルター |
| 安息香酸アルキル(C12-15) | エモリエント | フィルターの溶解を助ける |
| PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル | 膜の均一化 | オートブースターのキー成分(資生堂公表) |
| コーンスターチ | 感触調整(粉体) | さらさら感を出す |
| タルク | 感触調整(粉体) | のびとすべりを整える |
| シリカ | 感触調整(粉体) | 皮脂を吸ってさらっと保つ |
| ミリスチン酸イソプロピル | エモリエント | のびを軽くする油分 |
| ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB) | UVA吸収剤 | 長波長UVA1を狙い撃つ。光安定性が高い |
| 酸化チタン | UV散乱剤 | 主にUVB側を担当 |
| PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン | 乳化剤 | 水と油をなじませる |
| パルミチン酸デキストリン | 増粘・皮膜 | 膜のもちと感触を整える |
| グリセリン | 保湿 | 美肌サンエッセンスの構成成分 |
| ホモサレート | UVB吸収剤 | 定番のUVBフィルター |
| ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン | UVA・UVB吸収剤 | 広域+高光安定。他フィルターの安定化も担う |
| 塩化Na | 粘度調整 | 処方の安定に |
| PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル | 膜の均一化・保湿 | オートブースターのキー成分かつ美肌サンエッセンスの構成成分 |
| トリメチルシロキシケイ酸 | 皮膜形成 | 撥水・密着の主役 |
| グリチルリチン酸2K | 抗炎症・整肌 | 甘草由来。ほてった肌をいたわる |
| チャ葉エキス | 整肌・保湿 | 紫茶エキスとして資生堂初採用 |
| トルメンチラ根エキス | 整肌 | 美肌サンエッセンスの構成成分 |
| ウンシュウミカン果皮エキス | 整肌・保湿 | アネッサ初配合 |
| アセチルヒアルロン酸Na | 保湿 | 密着性の高いヒアルロン酸誘導体 |
| ラウリルベタイン | 両性界面活性剤 | せっけんで落ちる設計を支える(油分主体の膜を洗浄時に崩れやすくする) |
| 水溶性コラーゲン | 保湿 | 肌表面で水分を抱えしっとり感を出す |
| エチルヘキシルトリアゾン | UVB吸収剤 | 少量で強く吸収し光でこわれにくい |
| ジステアルジモニウムヘクトライト | 増粘・分散 | 粉体を均一に保つ |
| PEG-10ジメチコン | 乳化剤 | 水と油をなじませる |
| イソステアリン酸 | 油性成分 | 膜づくりに関わる脂肪酸 |
| トリエトキシカプリリルシラン | 粉体の表面処理 | 粉を分散させ白浮き・きしみを抑える |
| ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6 | 分散剤 | 粉体を安定に分散させる |
| 水酸化Al | 粉体の表面処理 | 酸化チタン・酸化亜鉛のコーティング |
| ステアリン酸 | 油性成分 | オートブースターのキー成分(資生堂公表) |
| EDTA-3Na | キレート剤 | 金属イオンをつかまえ品質を保つ |
| PEG-6 | 保湿・溶剤 | 水分を抱える |
| トコフェロール | 酸化防止(ビタミンE) | 油分やフィルターの劣化を防ぐ |
| BHT | 酸化防止 | 処方の安定に |
| BG | 保湿・溶剤 | エキス類の溶解も担う |
| ビスブチルジメチコンポリグリセリル-3 | 乳化剤 | 水と油をなめらかに混ぜる |
| ピロ亜硫酸Na | 酸化防止 | 変色・劣化を防ぐ |
| フェノキシエタノール | 防腐 | 中身を清潔に保つ |
| 安息香酸Na | 防腐 | フェノキシエタノールと併用 |
| 香料 | 賦香 | 香りが苦手な方は要チェック |
| 合成金雲母 | 光学・感触調整 | 自然な明るさを出すパール剤 |
※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です。
特性タグ: 化粧品(日焼け止め乳液)/ SPF50+・PA++++ / 紫外線吸収剤6種+散乱剤2種のハイブリッド / スーパーウォータープルーフ(UV耐水性★★)/ せっけんで落とせる / 化粧下地兼用 / 保湿・整肌成分配合 / エタノール上位配合 / 香料あり / アレルギーテスト済み
📚 参考文献・出典
- 資生堂 ニュースリリース「アネッサ」2024年2月21日発売分(オートリペア技術・美肌サンエッセンスの構成成分・紫茶エキス/ウンシュウミカンエキスの新配合)https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003745
- 資生堂 ニュースリリース 2019年12月18日(アクアブースターEX技術/サーモブースター技術のキー成分3つ・80分水浴テスト)https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002815
- ANESSA 公式ブランドページ「アネッサの秘密」/「資生堂の紫外線研究100年」(独自粉末・耐こすれ設計・研究の沿革)https://www.shiseido.co.jp/anessa/about/ / https://www.shiseido.co.jp/anessa/uv_research/
- 資生堂 公式商品ページ/公式オンラインストア(SPF・PA、オートブースター技術、50%スキンケア成分、UVブロック技術ダブル搭載、ニキビのもとになりにくい処方・アレルギーテスト済み)https://www.shiseido.co.jp/anessa/products/suncare/perfect_uv_sm/ / https://www.shiseido.co.jp/sw/onlinestore/products/H16501.html
- 資生堂 ニュースリリース 2024年4月16日(ブランド全体の累計出荷数354万個突破/2024年2月16日〜3月31日・資生堂調べ)https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003816
- Lhiaubet-Vallet V, et al.「Filter–filter interactions. Photostabilization, triplet quenching and reactivity with singlet oxygen」Photochem Photobiol Sci. 2010;9(4):552-558.(光化学)DOI:10.1039/b9pp00158a https://doi.org/10.1039/b9pp00158a
- Downs CA, et al.「Benzophenone Accumulates over Time from the Degradation of Octocrylene in Commercial Sunscreen Products」Chem Res Toxicol. 2021;34(4):1046-1054.(市販品分析)DOI:10.1021/acs.chemrestox.0c00461 https://doi.org/10.1021/acs.chemrestox.0c00461
- U.S. FDA「FDA Expands Sunscreen Options for the First Time in 20 Years」2026年6月12日(ビスオクトリゾール=Bemotrizinolの新規承認)https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-expands-sunscreen-options-first-time-20-years / BASF ニュースリリース 2026年6月 https://www.basf.com/us/en/media/news-releases/2026/06/P-US-26-27
- BASF 技術資料「Uvinul A Plus(Diethylamino Hydroxybenzoyl Hexyl Benzoate=DHHB)」(吸収ピーク約354nm・高い光安定性)技術資料PDF
- BASF 技術資料「Uvinul T 150(エチルヘキシルトリアゾン)」(λmax 314nm・高いUVB吸収と光安定性)技術資料PDF

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