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今回は、近江兄弟社のベルディオシリーズから「UVスプレー」を成分から読み解いていきます。
スプレータイプの日焼け止めは手軽さが魅力。一方で、ミルクやジェルとは構造が違うので、成分の見方も少し変わります。SPF50+・PA++++というスペックの中身と、スプレーならではの特性を順番に見ていきましょう。
| ブランド | ベルディオ(近江兄弟社) |
| 価格 | 1,320円(税込・希望小売価格) |
| 容量 | 43g(70mL) |
| 発売日 | 2026年2月2日 |
| 区分 | 化粧品(日焼け止め・スプレー) |

全成分はこちら
LPG、シクロペンタシロキサン、サリチル酸ブチルオクチル、ホモサレート、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、サリチル酸エチルヘキシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、水、BG、プロパンジオール、ユキノシタエキス、ツボクサエキス、ツバキ花エキス、ハトムギ種子エキス、オウゴン根エキス、マデカッソシド、アシアチコシド
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
💡 ひとことで言うと

ベルディオUVスプレーは、SPF50+・PA++++の透明UVスプレー。紫外線防御は6種の紫外線吸収剤で組み立てられていて、散乱剤は使っていません。
そこにCICA系のうるおい成分と植物エキスを重ねた、プチプラながら欲張りな処方です。
ひとことで言えば「手軽さ重視のUVスプレーに、肌をいたわるケア成分も少し足した」一本。スプレーならではの特性を押さえて使うのがポイントです。
🌿 この記事のポイント
- SPF50+・PA++++。UVA・UVBを6種の吸収剤でカバー(散乱剤なしで白浮きしにくい)
- 光で壊れやすい[アボベンゾン]を、安定性の高い[DHHB]+[オクトクリレン]で補強
- [ツボクサ]由来のCICA成分など、うるおいケア成分も配合
※この製品は化粧品(医薬部外品ではありません)。紫外線防御は紫外線吸収剤によるものです。
☀️ まずスプレータイプの特性から
スプレー最大の魅力は手軽さ。髪や背中など手の届きにくい部位にもシュッと吹けて、メイクの上からの塗り直しもラクです。
全成分の1番目は[LPG(液化石油ガス)]。これは噴射剤で、すぐ揮発するので肌残りはほぼありません。ただしUV成分が空気中に広がりやすく、塗布量が不足して塗りムラが起きやすいのはスプレー共通の特性です。
ベルディオは顔にも直接スプレーできると公式に明記されています。スプレーは顔への直噴NGの製品が多いので、ここは特性として押さえておくと便利。
紫外線防御は吸収剤100%で、薄い膜で防ぐ構造。だからこそこまめに重ね塗りするのが前提の使い方になります。
さらさら感の正体([シクロペンタシロキサン])
全成分2番目の[シクロペンタシロキサン]は揮発性シリコーン。塗った直後はサラッと広がり、揮発したあとにUVフィルムだけを残します。べたつきの少ないさらさらな使用感はこの成分のおかげです。
🛡 UV吸収剤6種 ― UVA・UVBをどうカバーしている?
この製品の紫外線防御はすべて紫外線吸収剤(ケミカル)。酸化チタンや酸化亜鉛などの散乱剤は入っていないので、白浮きしにくいのが特徴です。
UVB側(5種)
代表格の[メトキシケイヒ酸エチルヘキシル]はUVBカット力が高い一方、光で分解されやすい弱点があり、[オクトクリレン]が安定化役を担います。[サリチル酸エチルヘキシル]は皮膚への浸透が低く安全性に優れる定番。[ホモサレート][サリチル酸ブチルオクチル]もUVBをカバーします(この2つの安全性の論点は後述)。
UVA側([アボベンゾン]+[DHHB])
UVAの主役は[t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)]。世界で最も使われるUVA吸収剤ですが、単独では光で急速に分解するという弱点があります。
🔬 ここがこの処方の見どころ
そこで次世代UVA吸収剤の[DHHB(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル/BASF「Uvinul A Plus」)]を併用。DHHBはUVA全域(320〜400nm)をカバーし、光安定性が高く、アボベンゾンの安定剤としても働きます。つまり光で壊れやすいアボベンゾンを、DHHB+オクトクリレンで二重に安定化する設計です。
6種もの吸収剤を組み合わせるのはSPF50+・PA++++を出すための妥当な設計。特にUVAは、光安定性に配慮した組み合わせになっています。
🧴 皮膜形成ポリマー ― 落ちにくさのカギ
[(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー]は、UV吸収剤を肌上に均一に留めて耐水性を高めるフィルム剤。スーパーウォータープルーフを支える重要パーツです。
[(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー]は球状のシリコーンパウダーで、さらさら感を出しつつ膜を安定させます。
この2つのおかげで、スプレーの薄い膜でも耐水性と均一性をある程度確保できています。スプレーとしては丁寧な処方です。
💧 保湿・乳化成分
[ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2]は油性のUV吸収剤を安定に混ぜる乳化剤。保湿剤は[BG][プロパンジオール]で、さらっとした質感ですが配合量は控えめです。
🌿 うるおいケア成分(CICA+植物エキス)
ここがケア成分パート。[ツボクサエキス]に加えて、その有効成分である[マデカッソシド][アシアチコシド]を個別に配合しているのが特徴で、CICA系の肌鎮静を本気で狙った構成です。
[マデカッソシド]は抗炎症作用に加え、UVBによるメラニン生成を抑えるデータも。[アシアチコシド]は炎症性物質の産生を抑え、コラーゲン産生をサポートする働きが報告されています。日焼け止めとの相性がいい組み合わせです。
ほかに[ユキノシタ][ハトムギ種子][オウゴン根][ツバキ花]エキスを配合し、抗炎症・抗酸化・保湿をトータルでサポート。
ただし日焼け止めの主役はあくまでUV吸収剤で、植物エキスはおまけの域。劇的なCICA効果というより「ないよりはあった方がいい」レベルと捉えるのが現実的です。
📌 気になる成分・特性
紫外線防御が吸収剤100%(散乱剤なし)
防御を吸収剤だけに頼る構造なので、時間とともに効果が落ちやすく、こまめな塗り直しがより重要。吸収剤が苦手な人・ノンケミカル派にはそもそも向きません。
一部の吸収剤の安全性の論点
[サリチル酸ブチルオクチル]は日本では吸収剤として正式登録がなく分類がややグレーで、長期使用の安全性データも限定的。[ホモサレート]もEUで配合上限引き下げの議論があります。神経質になりすぎる必要はありませんが、気にする人は知っておきたい点です。
LPG(噴射ガス)
エアゾール缶なので、密閉空間での使用や吸い込みには注意。スプレー後は手で軽くなじませるとムラが出にくくなります。
🔍 相性チェック
| 🙆♀️ 向いていそうな人 | 🔍 要注意な人 |
|---|---|
| ✓ メイクの上から塗り直せるUVスプレーを探している | 📌 紫外線吸収剤が苦手/ノンケミカル派 |
| ✓ 髪・背中など手の届きにくい部位もケアしたい | 📌 これ1本で完璧なUV防御を求めている |
| ✓ 白浮きしないUVが欲しい | 📌 日焼け止めに高い保湿力を求める |
| ✓ 香料・エタノールが苦手(吸収剤は平気な人) | 📌 ガスの匂い・噴射感が苦手 |
📋 全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| LPG(液化石油ガス) | 噴射剤 | すぐ揮発。スプレー特有の成分 |
| シクロペンタシロキサン | ベース(揮発性シリコーン) | さらさらな使用感の源 |
| サリチル酸ブチルオクチル/ホモサレート/メトキシケイヒ酸エチルヘキシル/サリチル酸エチルヘキシル | UVB吸収剤 | 主にUVBをカット |
| オクトクリレン | UVB吸収剤・安定化 | 他の吸収剤の光安定性を補強 |
| t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン) | UVA吸収剤 | UVA主役。単独では光で分解しやすい |
| ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB) | UVA吸収剤・安定化 | UVA全域カバー・光安定性が高い |
| (アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー | 皮膜形成 | 耐水性・密着を高める |
| (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー | 感触調整 | さらさら感と膜の安定 |
| BG/プロパンジオール | 保湿 | さらっとした保湿剤(控えめ) |
| ツボクサエキス/マデカッソシド/アシアチコシド | 整肌(CICA) | 肌の鎮静をサポート |
| ユキノシタ/ハトムギ種子/オウゴン根/ツバキ花エキス | 整肌・保湿 | 抗炎症・抗酸化・保湿をサポート |
※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。
❓ よくある質問
Q. 顔に直接スプレーしても大丈夫?
公式では顔にも直接スプレーOKとされています。目と口を閉じて使い、スプレー後は手で軽くなじませるとムラが出にくくなります。目の周りなど敏感な部位は手に取ってから塗るのが安心です。
Q. スプレーだけで日焼けは防げる?
SPF・PA値は最高クラスですが、スプレーは塗布量が不足しやすく塗りムラも起きやすい特性があります。ミルクやジェルをベースに塗り、日中の塗り直しや手の届きにくい部位にスプレーを重ねるのが、特性を活かした使い方です。
Q. 敏感肌でも使える?
5つの無添加(香料・着色料・鉱物油・パラベン・エタノール)でアレルギーテスト済み・パッチテスト済みです。ただし紫外線吸収剤を6種配合しているため、吸収剤に反応しやすい人は事前にパッチテストをすると安心です。
Q. 落とし方は?
スーパーウォータープルーフなので、洗顔料の種類によっては落としにくいことも。しっかり洗える洗顔料、またはクレンジングの使用がおすすめです。
特性タグ: 化粧品(日焼け止め)/ スプレー(エアゾール)/ SPF50+・PA++++ / 紫外線吸収剤6種 / 散乱剤なし / スーパーウォータープルーフ / CICA(ツボクサ・マデカッソシド・アシアチコシド)/ 植物エキス配合 / 5つの無添加 / 白浮きしにくい

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