エイトザタラソ×ドラゴンクエスト 美容液ボディソープを成分解析|「タラソ幹細胞成分」の正体とは

Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨

「ドラゴンクエスト」40周年を記念したコラボアイテムが、まさかのボディソープで出ていたのをご存じですか。ヘアケアで人気の「8 THE THALASSO(エイトザタラソ)」との初コラボで、2026年5月27日に公式オンラインストアで先行予約が始まり、6月24日からEC、7月1日からは全国のバラエティショップ・ドラッグストアへと順に広がりました(出典1)。ホイミスライムをモチーフにした数量限定デザインのボトルは、お風呂場に置くだけでちょっとうれしくなる可愛さです。

今回解析するのは、そのコラボラインの中の「ハイドロクレンジング モイスト 美容液ボディソープ」(475mL・希望小売価格1,100円税込)。公式が打ち出しているキーワードは「美容液成分85%以上配合」「タラソ幹細胞成分」「海洋由来成分」「セラミド」です(出典1)。

正直に言うと、私が最初に思ったのは「洗い流すボディソープに幹細胞成分って、どこまで意味があるんだろう」でした。なので今回は、公式が言っていることをきちんと紹介したうえで、全成分表のどこにその成分が並んでいるのか、研究では何が分かっているのかを順番に確かめていきます。

ありす

コラボものって「中身は普通でパッケージだけ限定」ということも多いんですが、これはブランドの主力処方がそのまま入っているタイプ。だからこそ、成分表を読む価値があると思っています。

【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
  • 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
  • リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。

ひとことで言うと

ありす

ひとことで言うと、「石けん系でさっぱり洗いつつ、セラミド4種と海藻系の保湿成分で洗い上がりのつっぱりを抑える」という設計のボディソープです。話題の「タラソ幹細胞成分」は全成分表の16・17番目に本当に入っていて、おまけレベルの位置ではありませんでした。ただし、その効果データはどれも美容液・クリームなど「洗い流さない」製品でのもの。洗い流す製品としての実感には期待しすぎない、くらいがちょうどいいと思います。

このアイテムのポイント

  • 公式が最も強く推す「タラソ幹細胞成分」=[クリスマムマリチマムカルス培養液]+[リンゴ果実培養細胞エキス]は、全成分表の16・17番目に実際に明記されています(出典5)。
  • [セラミドAP][セラミドNP][セラミドNG][セラミドEOP]の4種が12〜15番目に固まって配合。洗い流す製品でここまでセラミドを並べるのは、なかなか気合いの入った構成です。
  • 洗浄ベースは[ラウリン酸][ミリスチン酸]+[水酸化K]の石けん系に、アミノ酸系・ベタイン系を重ねたハイブリッド。さっぱり派向けで、しっとり重視の人は好みが分かれます。

基本情報

エイトザタラソ ハイドロクレンジング モイスト 美容液ボディソープ(ドラゴンクエストコラボ・475mL)の商品ビジュアル
ブランド8 THE THALASSO(エイトザタラソ)/ステラシード株式会社
価格・容量希望小売価格1,100円(税込)/475mL
発売日2026年5月27日 公式オンラインストア先行予約開始(6月24日EC発売、7月1日 全国のバラエティショップ・ドラッグストアで順次展開)

エイトザタラソ×ドラゴンクエストコラボってどんな商品?

エイトザタラソは2019年に登場したブランドで、もともとは「スキンケア発想のヘアケア」として立ち上がりました(出典4)。ブランド名の「タラソ」は海洋療法(タラソテラピー)から来ていて、海由来の成分を軸にしているのが特徴です。

そのブランドがもうひとつ大事にしているのが「細胞美容」というキーワード。公式は、これを「再生医療などにも使われる『幹細胞』に着目した美容法」と説明しています(出典3)。そのうえで、海の植物由来の培養液を「海の生命力が詰まったタラソ幹細胞成分」と呼んで前面に出しているんですね。

今回のドラゴンクエストコラボはこの主力処方をそのままに、ホイミスライムをモチーフにした数量限定デザインをまとったもの。公式のコンセプト文は「汚れはしっかり落としつつ潤いをキープし、つっぱらない“ぷるん肌”へ導く」「入浴後も乾燥しにくい処方」となっています(出典1出典2)。公式楽天市場店の商品説明でも「保湿成分85%以上配合」「潤いを与えながら洗浄する処方」と書かれています(出典6)。

ここで先に、ひとつだけ期待値の調整を。「美容液成分85%以上」の85%には、処方のベースになる水やグリセリンのような土台の成分も含まれていると考えられます。数字だけを見て「美容液の有効成分が85%」と受け取ると、実態とはズレてしまいます。とはいえ、この訴求そのものが嘘というわけではなく、「洗浄成分以外の部分にもきちんとお金をかけていますよ」という設計思想の表明として読むのが正しいと思います。

ありす

「〇〇成分85%」系の数字は、水も含めた広い意味で数えていることが多いです。がっかりする必要はなくて、「洗浄成分だけで作っていない」という宣言だと思って読むといいと思います。

全成分から見えてくる処方設計

全成分は公式楽天市場店(gold店)の成分表ページで公開されていて、商品名・内容量475mL・販売元まで本品と一致することを確認しています(出典5)。化粧品なので表示は基本的に配合量の多い順。ただし配合量が1%以下の成分は順不同で書けるルールなので、上位のいくつかだけを順番として読み、それより後ろは「入っている・入っていない」で見るのが安全です。

役割ごとにグループ分けすると、この処方は大きく4つの層でできています。

  1. 洗浄ベース(1〜11番目)……石けん系+アミノ酸系・ベタイン系のハイブリッド
  2. セラミド4種(12〜15番目)……バリアケアの担当
  3. タラソ幹細胞成分(16・17番目)……ブランド最大の訴求
  4. 海洋由来・保湿成分(18番目以降)……洗い上がりのつっぱりを抑える層

洗浄ベース|石けん系×アミノ酸系のハイブリッド

石けん系洗浄成分とアミノ酸系洗浄成分の違いを示した比較図
(ありす作成)

まず注目したいのが2番目の[ラウリン酸]と5番目の[ミリスチン酸]、そして8番目の[水酸化K]です。この組み合わせは製品の中で脂肪酸カリウム=いわゆる「石けん」を作っているという意味になります。あらかじめ作った石けんを入れるのではなく、脂肪酸とアルカリを製造工程で反応させる(けん化する)タイプですね。

石けん系は泡立ちが豊かで、皮脂や汗をすっきり落とせるのが持ち味。夏場のボディソープとしては相性のいい選択です。一方で弱アルカリ性に傾きやすく、洗浄力もしっかりめなので、乾燥しやすい肌の人は洗い上がりに突っ張り感を覚えることがあります。

そこに重ねられているのが、マイルド系の洗浄成分たちです。

  • [コカミドプロピルベタイン](4番目)……ベタイン系の両性界面活性剤。泡をきめ細かく安定させ、洗浄時のきしみをやわらげます。
  • [コカミドメチルMEA](7番目)……泡の安定・増粘を助ける成分。もこもこの泡質づくり担当です。
  • [ラウロイル加水分解シルクNa](10番目)……シルク由来のアミノ酸系洗浄成分。肌表面に吸着してしっとりした感触を残す、コンディショニング寄りの成分です。
  • [ココイルグルタミン酸Na](11番目)……アミノ酸系の代表格。洗浄力とマイルドさのバランスがよく、低刺激設計の定番です。

さらに3番目に[DPG]、6番目に[グリセリン]という保湿剤が上位に来ています。洗浄成分の間に保湿剤をしっかり挟むのは、「落としながら潤いを残す」を成分構成で実現しようとしている証拠だと思います。

ただし、この処方意図をメーカーが明言しているわけではありません。あくまで成分表の並び順から読み取れる推測です。

ありす

石けんベースだけど、マイルド系とグリセリンで角を丸めている感じ。「さっぱり洗いたいけど突っ張るのは嫌」という夏のわがままには、けっこう素直に応えてくれる方向性だと思います。

タラソ幹細胞成分|クリスマムマリチマムカルス培養液・リンゴ果実培養細胞エキス

シーフェンネルからタラソ幹細胞成分ができるまでの4ステップを示したフロー図
(ありす作成)

この商品の一番の見どころです。メーカーが「海の生命力が詰まったタラソ幹細胞成分」と呼んでいるのが[クリスマムマリチマムカルス培養液]で、公式の成分説明では「クリスマムマリチマムカルス培養液(保湿)」という表記になっています(出典3)。

まず、成分表で確認できることから。この2つは全成分表示の16番目・17番目、つまりセラミド4種のすぐ後ろに並んでいます(出典5)。38成分中の16番目というのは、末尾の香料・防腐剤側ではなく中盤より前。ボディソープ全体で見れば、いわゆる「名前だけ載せたおまけ成分」の並びではありません。

次に、そもそも何なのか。クリスマムマリチマム(Crithmum maritimum)は、海辺の岩場に自生する多肉質の植物で、日本語ではシーフェンネル、海のういきょうなどと呼ばれます。その組織の一部を取り出して培養した「カルス」(未分化な細胞のかたまり)を、さらに培養したときの液が[クリスマムマリチマムカルス培養液]です。植物そのものを搾ったエキスとは作り方が違う、という点がポイントですね。

もうひとつの[リンゴ果実培養細胞エキス]も同じ発想の成分で、こちらは食用として広まらなかったスイス固有種のリンゴ由来。植物幹細胞コスメの火付け役になった、認知度の高い原料です。この仕組みそのものについては植物幹細胞コスメとは?の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はあわせてどうぞ。

研究で分かっていること

成分名から見て、[クリスマムマリチマムカルス培養液]はフランス・ブルターニュ地方の海岸に自生するシーフェンネル由来の原料、[リンゴ果実培養細胞エキス]はスイス固有種のリンゴ由来の原料に該当すると考えられます(本品での採用原料メーカーは公式には明記されていません)。原料メーカーが公表している技術資料では、前者についてくすみやハリ・しわの指標の改善が、後者については2.0%配合クリームを28日間使った20名の試験(対照群なし)でしわの深さの減少が報告されています(出典8出典9)。※いずれも原料メーカー公表の技術資料で、査読誌に載った論文ではありません。査読論文としては、クリスマムマリチマムの葉抽出物に高い抗酸化能があることを示した研究がありますが、これは食品としての機能性を調べたもので、肌に塗った試験ではありません(出典7)。

そして裏づけの現在地です。上のデータはどれも「洗い流さない」美容液・クリームでの結果で、しかも原料メーカー自身の資料。本品(ボディソープ)そのものの臨床データは、今回調べた範囲では確認できませんでした。洗い流す製品は肌に触れている時間が短いので、美容液と同じ実感をそのまま期待するのは、正直に言って現実的ではないと思います。

ただ、それを差し引いても「毎日の体洗いのついでに、こういう希少な培養原料に触れられる」という設計自体は、ボディソープではあまり見かけない個性です。効果を確約する成分としてではなく、ブランドの世界観として楽しむのが健全な向き合い方かなと思います。

ありす

「幹細胞コスメ」と聞くと身構えちゃいますが、要は植物の細胞を培養したときの液のこと。データは美容液での話なので、ボディソープでの過度な期待は禁物。でも配合位置が中盤より前だったのは、素直にちょっと感心しました。

セラミドAP・NP・NG・EOP|4種のバリアケア設計

角層細胞と細胞間脂質のレンガとモルタル構造を示したレイヤー図
(ありす作成)

個人的に、この処方でいちばん「お金がかかっているな」と思ったのがここです。全成分表の12〜15番目に、[セラミドAP][セラミドNP][セラミドNG][セラミドEOP]が固まって並んでいます(出典5)。

セラミドは、角層の細胞と細胞のすき間を埋めている脂質(細胞間脂質)の主成分です。よく「レンガとモルタル」にたとえられますが、そのモルタル側の主役ですね。これが規則正しい層(ラメラ構造)を組むことで、水分を抱え込み、外からの刺激を通しにくくしています。

研究で分かっていること

角層の脂質研究では、セラミドが層状の構造をつくってバリア機能を担うことが確立した知見として整理されています。タイプごとに役割の傾向があり、[セラミドNP]は角層の中でも存在量が多いタイプ、[セラミドAP][セラミドEOP]は分子の端に長い脂肪酸がつながった構造で、層状構造をつなぎ止める役割に関わるとされます(出典12)。※これは成分そのものについての一般的な知見で、本品を使った試験結果ではありません。

4種類を組み合わせているのは、もともとの角層に近い脂質のバランスを再現しようという意図だと考えられます。1種類だけ入れるより処方コストはかかるので、ここに4種を並べたのは、ブランドの「洗いながらケアする」という主張に本気で寄せた部分だと思います。

もちろん、洗い流す製品である以上、塗るタイプのセラミドクリームと同じ働きは期待できません。ボディソープにセラミドを入れる一般的な狙いは、洗浄中に肌の脂質を奪いすぎないようにすることと、すすいだあとに微量が肌表面に残ってつっぱり感をやわらげること。この2点だと理解しておくとちょうどいいと思います。セラミドそのものの種類や選び方はセラミドとは?種類・働き・選び方で詳しく書いています。

ありす

セラミドは「肌のすき間を埋めるモルタル」。それを4種類も入れているボディソープって、実はけっこう贅沢なんです。洗い流すからこそ、奪いすぎない設計にしてある、という読み方をしています。

海洋由来のうるおい成分|海藻・水溶性コラーゲン・キトサンなど

18番目以降には、ブランドらしい海由来の成分がずらりと続きます。

  • [海水]……ナトリウム・マグネシウムなどのミネラルを含む水。タラソテラピー由来のブランドらしい配合です。
  • [アルギン酸Na]……褐藻由来の多糖類。とろみと薄い膜をつくり、肌表面の水分を抱えるのを助けます。
  • [キトサン]……プラスの電気を帯びた多糖類。マイナスに帯電しやすい肌表面に吸着して薄い膜をつくるので、すすいだあとの「きしまなさ」に効いてきます。
  • [スサビノリエキス]……紅藻(いわゆる海苔の仲間)由来のエキス。保湿目的で使われます。
  • [ヒバマタエキス]……褐藻由来。多糖類を多く含み、肌表面に保護膜をつくって水分保持を助けるとされます。
  • [水溶性コラーゲン][加水分解ヒアルロン酸]……どちらも肌表面でうるおいを抱える保湿成分。すすぎ後のなめらかさ担当です。
  • [スクワラン][アルガニアスピノサ核油]……皮脂になじみやすい油分。前者は軽く、後者(アルガンオイル)はビタミンEや必須脂肪酸を含むリッチなオイルです。
  • [水添レシチン][レシチン][フィトステロールズ]……角層の脂質に近い構造をもち、セラミドと組んで保湿設計を後押しします。

研究で分かっていること

[ヒバマタエキス](Fucus vesiculosus)については、別の海藻エキスとエクトインを組み合わせた美容液スプレーを使い、顔の左右で塗り分けて28日間比べたヒト試験があります。この試験では、保湿力の向上・小じわの改善・バリア機能の維持が報告されました(出典11)。※本品とはまったく別の処方(洗い流さないスプレー・他成分との組み合わせ)での結果なので、この商品の効果を示すものではありません。海藻由来成分に肌への働きを調べた研究がある、という参考情報として受け取ってください。

この層を全体で見ると、「膜をつくる成分(キトサン・アルギン酸Na・コラーゲン)」と「油分(スクワラン・アルガンオイル)」と「脂質類似成分(レシチン類・フィトステロールズ)」が、それぞれ違う角度から洗い上がりを支えているのが分かります。石けん系で洗ったあとの物足りなさを、この層でカバーする設計ですね。

ありす

海藻系の成分は「肌の上に薄いうるおい膜をつくる」のが得意分野。すすいだ瞬間のきゅっとした感じが苦手な人には、この層の厚さがけっこう効いてくると思います。

正直に気になる点

良いところだけ書くのはフェアじゃないので、買う前に知っておきたいところもまとめますね。

  • 洗浄ベースは石けん系。さっぱり寄りです……上位に[ラウリン酸][ミリスチン酸]+[水酸化K]がある以上、洗い上がりはすっきり方向。アミノ酸系やセラミド・保湿層で補ってはいますが、乾燥がかなり強い人・アトピー傾向の人には、洗浄力が強く感じられる可能性があります。「モイスト」という名前から、しっとり系の低刺激洗浄を想像して買うと、印象が違うかもしれません。
  • 幹細胞成分のデータは「洗い流さない製品」のもの……くり返しになりますが、紹介した改善データはどれも美容液・クリームでの結果です(出典8出典9)。数十秒〜数分で洗い流す製品に同じものを期待するのは無理があります。
  • [コカミドプロピルベタイン]は、ごくまれに接触アレルギーの報告がある成分……安全性評価としては使用濃度の範囲内で安全と結論されている、広く使われる成分です。ただ製造過程で残るわずかな不純物が原因で反応が出る例が報告されているので、この成分でパッチテスト陽性歴のある方だけ念のためご確認を(出典10)。
  • [香料]の配合あり……全成分の最後に記載があります。香りは商品の魅力のひとつでもありますが、無香料派の方はご注意を。
ありす

欠点というより「方向性の話」です。すっきり洗えるのが好きな人には長所、しっとり最優先の人には短所。自分がどっち派かで評価が変わるタイプの1本だと思います。

向いている人/使用前に確認したい人

良い・悪いの点数はつけません。「どんな肌・好みと相性がよさそうか」でまとめますね。

🙆‍♀️ 向いていそうな人

  • 汗や皮脂をすっきり落としたいけれど、洗い上がりのつっぱりは避けたい人
  • ボディにもセラミド入りのアイテムを使いたい人
  • 「幹細胞」「海洋由来」といった成分の物語を楽しみたい人
  • 泡立ちのよさ・洗った感をしっかり感じたい人
  • ドラゴンクエストの限定デザインをお風呂場に置きたい人

🔍 使う前に確認したい人

  • 乾燥・かゆみが強く、石けん系の洗浄力が苦手な人 → アミノ酸系単独の処方のほうが合う可能性があります
  • [コカミドプロピルベタイン]でパッチテスト陽性歴のある人
  • 香りを一切避けたい人 → [香料]の配合があります
  • 幹細胞成分に「洗い流しても効く」レベルの実感を求めている人 → そこは期待しすぎないほうが幸せだと思います
ありす

まとめると「さっぱり洗いたいけど、洗いっぱなしにはしたくない」人向け。逆に、保湿最優先で洗浄力は最小限にしたい人は、別の処方を選んだほうが満足度が高いと思います。

よくある質問

洗い流すボディソープでも、幹細胞成分の効果はあるの?

正直に言うと、美容液やクリームで報告されているような変化を、洗い流す製品でそのまま期待するのは難しいと思います。紹介した改善データはどれも塗ったままにする製剤での結果ですし(出典8出典9)、本品そのものを使った試験は公開されていません。

ただ「まったく無意味」とも思っていません。洗浄成分と一緒に配合された保湿性の成分は、洗っている最中に肌の脂質を奪いすぎないよう働いたり、すすいだあとにごくわずか肌に残ったりします。「肌を整える方向の成分がベースに入っている処方かどうか」は、洗い上がりの感触に確かに関わってきます。効果の主役ではなく、洗い心地を支える裏方として見るのが実態に近いと思います。

敏感肌・乾燥肌でも使える?

肌の状態によります。セラミド4種や海藻系の保湿成分が厚く入っているのは乾燥肌にとってうれしい点ですが、洗浄ベースが石けん系である以上、洗浄力はしっかりめです。季節の変わり目にかゆみが出る、粉をふきやすいといった状態が続いている方は、アミノ酸系洗浄のボディソープのほうが安心だと思います。逆に「保湿系ボディソープだと洗った気がしない」というタイプの乾燥肌なら、この処方はちょうどいい落としどころになりそうです。

ドラゴンクエストコラボのデザインはいつまで買える?

公式リリースでは数量限定と案内されています(出典1)。2026年5月27日に公式オンラインストアで先行予約が始まり、6月24日からEC、7月1日から全国の一部バラエティショップ・ドラッグストアで順次展開という流れでした。終了時期は公表されていないので、パッケージ目当ての方は在庫のあるうちに、というのが現実的な答えになります。中身の処方はコラボ限定ではないので、デザインにこだわらなければ通常版という選択肢もあります。

まとめ

ありす

最後にまとめますね。エイトザタラソ×ドラゴンクエストの美容液ボディソープは、石けん系でさっぱり洗いながら、セラミド4種+海藻系の保湿層で洗い上がりを支えるという構成でした。話題の「タラソ幹細胞成分」は、全成分表の16・17番目にちゃんと入っていて、名前だけの飾りではなかったのが確認できました。

一方で、その幹細胞成分の効果データは美容液・クリームでのもので、洗い流す製品としての臨床データはありません。「美容液成分85%以上」の数字も、水などのベース成分を含んだ広い数え方だと考えられます。期待する場所を間違えなければ、475mLで1,100円という価格に対しては十分に凝った処方だと思います。

ホイミスライムのボトルで気分を上げつつ、さっぱり洗ってつっぱらせない。夏のボディソープとしては、なかなか良い落としどころにいる1本だと感じました。

全成分と特徴

成分名役割特徴
ベース(溶剤)処方全体の土台。配合量トップ
ラウリン酸洗浄(石けん形成)ヤシ油由来の脂肪酸。水酸化Kと反応してカリウム石けんになり、泡立ちと洗浄力の中心を担う
DPG保湿・溶剤多価アルコール。水に溶けにくい成分を溶かし込む役割も持つ
コカミドプロピルベタイン洗浄(両性界面活性剤)泡をきめ細かく安定させ、きしみをやわらげる。まれに接触アレルギーの報告あり
ミリスチン酸洗浄(石けん形成)ラウリン酸と同様に水酸化Kと反応し、泡立ちを支える脂肪酸
グリセリン保湿定番のヒューメクタント。水分を引き寄せて肌表面のうるおいを保つ
コカミドメチルMEA起泡・増粘助剤泡の安定と粘度づけを助ける。もこもこの泡質づくり担当
水酸化KpH調整・中和脂肪酸と反応してカリウム石けんを生成する。洗浄機能そのものを作り出す成分
ラウリン酸PEG-80ソルビタン可溶化・乳化非イオン界面活性剤。油性成分を製剤中に均一に分散させる
ラウロイル加水分解シルクNa洗浄(アミノ酸系)シルク由来。マイルドに洗いつつ肌表面にしっとり感を残すコンディショニング効果
ココイルグルタミン酸Na洗浄(アミノ酸系)低刺激設計の定番。洗浄力とマイルドさのバランスがよい
セラミドAPバリアケア分子の端に長い脂肪酸がつながった構造で、角層の層状構造の安定化に関わるとされる
セラミドNPバリアケア角層で存在量が多いとされるタイプ。細胞間脂質の主役
セラミドNGバリアケアNPの類縁体。保湿・バリアサポート目的で使われる
セラミドEOPバリアケアAPと同様の長鎖タイプ。層状構造をつなぎ止める役割に関わるとされる
クリスマムマリチマムカルス培養液保湿(タラソ幹細胞成分)海辺に自生するシーフェンネルのカルス培養液。ブランド最大の訴求成分で、公式表記は「(保湿)」
リンゴ果実培養細胞エキス保湿(植物幹細胞)スイス固有種のリンゴ由来の培養細胞エキス。植物幹細胞コスメの代表格
乳酸桿菌/加水分解コラーゲン発酵液エキス保湿乳酸菌でコラーゲンを発酵分解したエキス。低分子化された保湿成分
ポリクオタニウム-51コンディショニングいわゆるリピジュア。水分を抱え込みやすく、しっとりした感触を残す
海水保湿・ミネラルナトリウム・マグネシウム等のミネラルを含む。タラソブランドらしい配合
アルギン酸Na保湿・皮膜褐藻由来の多糖類。とろみと薄い保湿膜をつくる
スクワランエモリエント(油分)皮脂になじみやすく、ベタつきを残しにくい軽めのオイル
キトサン皮膜・感触向上プラスに帯電した多糖類。肌表面に吸着して薄い膜をつくり、すすぎ後のきしみを抑える
スサビノリエキス保湿(海藻)紅藻由来のエキス。保湿目的で配合される
ヒバマタエキス保湿(海藻)褐藻由来。多糖類を多く含み、肌表面の保護膜づくりを助けるとされる
水溶性コラーゲン保湿肌表面に薄いうるおい膜をつくるタイプ。角層内部には入らない
加水分解ヒアルロン酸保湿低分子化したヒアルロン酸。肌表面に均一に広がりやすい
アルガニアスピノサ核油エモリエント(油分)アルガンオイル。必須脂肪酸とビタミンEを含むリッチな植物油
BG保湿・溶剤多価アルコール。防腐を補助する働きも持つ
ヒドロキシプロピルメチルセルロース増粘製剤にとろみをつけ、使用感と安定性を整える
キサンタンガム増粘微生物発酵由来の多糖類。粘度調整に使われる
水添レシチン乳化・コンディショニング安定化したリン脂質。角層の脂質に近い構造をもつ
レシチン乳化・コンディショニング同じくリン脂質。乳化と肌なじみを助ける
フィトステロールズ保湿補助植物由来のステロール。バリアを構成する脂質に近く、セラミドと組んで働く
ポリソルベート80可溶化非イオン界面活性剤。香料など油性成分を均一に溶かし込む
EDTA-4Na安定化(キレート)金属イオンを封鎖し、製剤の安定性と防腐効果を補助
フェノキシエタノール防腐化粧品で広く使われる防腐剤
香料香りづけ全成分表示の末尾に記載

※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です。

特性タグ:保湿/バリアケア/ボディケア/セラミド配合/海洋由来成分/数量限定コラボ/さっぱり洗い上がり

参考文献・出典

  1. ステラシード株式会社 プレスリリース「『エイトザタラソ』×『ドラゴンクエスト』初コラボ!」PR TIMES, 2026年5月27日配信(発売スケジュール・価格・「美容液成分85%以上配合」「タラソ幹細胞成分」等の公式訴求):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000010456.html
  2. ステラシード株式会社 公式ニュース「『エイトザタラソ』×『ドラゴンクエスト』初コラボ!」:https://stellaseed.jp/news/dragon-quest26/
  3. ステラシード株式会社 プレスリリース「専門家&9割超の美容フリークが興味を持つ『細胞美容』を取り入れた美容液で洗う『8 THE THALASSO』登場!」PR TIMES(「細胞美容」の定義・タラソ幹細胞成分の説明):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000010456.html
  4. ステラシード株式会社 プレスリリース「最先端のスキンケア発想から生まれた新ヘアケアブランド『8 THE THALASSO(エイトザタラソ)』。」PR TIMES, 2019年(ブランド創設時の情報):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000010456.html
  5. ステラシード株式会社 公式楽天市場店(gold店)成分表ページ(全成分表示の公式出典。商品名・内容量475mL・販売元の一致を確認):https://www.rakuten.ne.jp/gold/stellaseed/8thethalasso/8thethalasso_seibun.html
  6. 公式ステラシード楽天市場店 商品ページ(「保湿成分85%以上配合」「潤いを与えながら洗浄する処方」の記載):https://item.rakuten.co.jp/stellaseed/et012-ss/
  7. Souid A, Della Croce CM, Frassinetti S, Gabriele M, Pozzo L, Ciardi M, Abdelly C, Ben Hamed K, Magné C, Longo V. “Nutraceutical Potential of Leaf Hydro-Ethanolic Extract of the Edible Halophyte Crithmum maritimum L.” Molecules. 2021;26(17):5380.(食品としての機能性を調べた査読論文。皮膚試験ではない)DOI:10.3390/molecules26175380
  8. SEPPIC CELTOSOME™ Crithmum Maritimum 製品ページ・技術資料(原料メーカー公表資料であり、査読論文ではない):https://www.seppic.com/en/celtosome-crithmum-maritimum
  9. Mibelle Biochemistry PhytoCellTec™ Malus Domestica 製品ページ・技術資料(2.0%配合クリームの28日間試験〈20名・対照群なし〉を含む。原料メーカー公表資料であり、査読論文ではない):https://mibellebiochemistry.com/phytocelltectm-malus-domestica-skin
  10. Final Report of the Cosmetic Ingredient Review Expert Panel on the Safety Assessment of Cocamidopropyl Betaine (CAPB). International Journal of Toxicology. 2012.(安全性評価と、不純物由来の接触アレルギー報告について)DOI:10.1177/1091581812447202
  11. “The Tolerability and Effectiveness of Marine-Based Ingredients in Cosmetics: A Split-Face Clinical Study of a Serum Spray Containing Fucus vesiculosus Extract, Ulva lactuca Extract, and Ectoin.” Cosmetics. 2023;10(3):93.(本品とは別処方での28日間ヒト試験)DOI:10.3390/cosmetics10030093
  12. 角層細胞間脂質とセラミドの組成・バリア機能に関する研究(セラミドのタイプ別の役割・ラメラ構造の裏づけ)PMC7461267:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7461267/
ありす
コスメコンシェルジュ

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。 コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です