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今回取り上げるのは、2026年7月17日に発売される SHISEIDO の新作リキッドファンデーション「エッセンス スキンスムース ファンデーション」です。SHISEIDOがファンデ美容液としてこれまで打ち出してきたシリーズの第2弾(第1弾は「スキングロウ」)にあたるアイテムで、日中つけているあいだも肌をケアする、いわば「日焼け止め機能つきの美容液ファンデ」という位置づけになっています。
このファンデ、正直に言うと私が注目したのは色や仕上がりよりも「配合成分」でした。全成分表示を見ると[ナイアシンアミド]が配合順で4番目という、ファンデーションとしてはかなり上位に来ているんです。そこに、資生堂の毛穴研究から生まれた[グリシルグリシン](スムージングペプチド)まで加わっている。「ノイズレススムース(毛穴・テカリが目立たないなめらかな肌)」というメーカーの謳い文句が、成分からどこまで裏づけられるのか——この記事では全成分をグループごとに読み解きながら、ヒト臨床データも交えて検証していきます。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
ひとことで言うと

攻め(毛穴・皮脂)と守り(バリア・保湿)を1本に重ねた三層設計の美容液ファンデ、だと思います。資生堂発の[グリシルグリシン]が毛穴を、配合順4番目の[ナイアシンアミド]が皮脂とバリアの両方を担当しています。
いわゆる「ただカバーするだけのファンデ」ではなく、スキンケアの有効成分を上位に据えた設計になっている——そこがこの製品のいちばんの個性だと感じました。ただし後半で触れますが、[変性アルコール]が配合順3番目と高めな点は、きちんと見ておきたいポイントです。順番に見ていきましょう。
このアイテムのポイント
- 毛穴:資生堂発の[グリシルグリシン](スムージングペプチド)が担当。目立つ毛穴にアプローチする成分をファンデに落とし込んだのが今回の目玉
- 皮脂・バリア:配合順4番目の[ナイアシンアミド]が、テカリ(皮脂)と乾燥崩れ(バリア)という一見相反する悩みに両面から働きます
- うるおい:[乳酸桿菌/コメ発酵物](ケフィア発酵エキスGL)などの発酵・保湿成分がしっとり感を重ねます(同じ発酵アプローチのカテゴリではバリア改善データもあり期待できる枠)
基本情報

| ブランド | SHISEIDO(資生堂) |
| 価格・容量 | 7,590円(税込)/30mL |
| 発売日 | 2026年7月17日(金)※当初7月1日予定から延期 |
商品概要・基本情報
価格・容量・SPF/PA・色展開(全12色)
まずは基本スペックを整理します(出典7)。
- 正式名称:SHISEIDO エッセンス スキンスムース ファンデーション
- 容量/価格:30mL/各7,590円(税込)
- SPF/PA:SPF30・PA+++(日中用美容液として、日焼け止め機能も兼ねます)
- 色数:全12色(130 Opal/140 Porcelain/160 Shell/220 Linen/230 Alder/240 Quartz/250 Sand/310 Silk/320 Pine/330 Bamboo/340 Oak/360 Citrine)
- イメージキャラクター:大西流星さん
SPF30・PA+++なら、日焼け止めは毎日必要?の解説記事もあわせてチェックしてみてください。日中用美容液としてこのファンデだけでUVケアが十分かどうかの参考になります。
12色展開はファンデとしては標準的〜やや充実したライン。明るめのオパール系から、しっかりめのシトリン系まで幅があります。なお一部メディアでは数量限定の復刻カラー「03 Pink Hydrating GLOW」の記載も見られましたが、これは要確認情報として扱っています。
発売日と延期の経緯(2026/7/1→7/17)
この製品、当初は2026年7月1日発売の予定でしたが、仕様確認のため発売日が7月17日(金)に延期されました。発売前から美容メディアの注目度が高かったぶん、この延期自体も話題になった経緯があります。発売前製品なので、全成分表示は色番によって着色剤(酸化鉄など)が変動する可能性があり、購入前には公式オンラインストアの最終表示で確認するのがおすすめです。
「ノイズレススムース」の仕上がり訴求とターゲット悩み
メーカーが打ち出しているキーワードは「ノイズレススムース」。みずみずしく軽やかで、毛穴・テカリが目立たないなめらかな肌へ——という仕上がり訴求です。あわせて「うるおいバリア機能をサポートしながらハリ」「24時間化粧持ち」もメーカー訴求として掲げられています。
想定されている肌悩みは、毛穴の開き・黒ずみ、皮脂/テカリ、乾燥崩れ、そして「ファンデでスキンケアもしたい」という層。まさにこの悩みたちに、成分がどう対応しているのかを次から見ていきます。なお同じSHISEIDOではSHISEIDOの成分解析記事(オイデルミン エッセンスローション)も書いているので、ブランドの処方傾向が気になる方はあわせてどうぞ。
資生堂が独自に打ち出す「セラムファースト技術」
この製品を語るうえで欠かせないのが、資生堂が独自に打ち出す「セラムファースト技術」です。資生堂の公式リリースでは、「美容液でファンデーション成分、マットジェル、皮脂吸着ヴェールをくるんでカプセル化。肌にふれた瞬間、まず美容液が肌に広がり、その上にメーキャップ層が広がるから、余分な皮脂を吸着しテカリのないノイズレススムースな仕上がりを実現」と説明されています(出典5)。色をのせる前に、まず美容液が肌になじむ——という順番そのものを設計したのが、このファンデの独自性です。
今回はこの土台に加えて、新たに「皮脂吸着ヴェールで包んだマットジェル」を搭載したとも発表されています(出典6)。皮脂を物理的に吸着する設計を、美容液のカプセルの中に仕込んだ、というイメージです。また資生堂は、「毛穴落ちのなさ・よれのなさ・うすれのなさ・テカリのなさ・化粧崩れのなさ」を指標にした24時間化粧持ちデータを自社で取得済みとしています(出典5)。ここではっきりお伝えすると、公開されているのは資生堂自身の社内試験の結果で、詳しい数値や第三者機関による検証データは今のところ確認できていません。とはいえ、100年以上スキンケアを手がけてきた資生堂が、このためだけに独自技術名までつけて発表している点は、処方への本気度としてしっかり受け止めていいポイントだと思います。

「美容液が先に肌に広がって、そのあとにメイクがのる」という順番そのものを技術にしているのが面白いところ。だからこそ、次の章で見る成分の並び順(水→ジメチコン→…)にも納得感があるんです。
成分から読み解く、この製品の設計思想
配合順4番目にナイアシンアミド=ファンデなのにスキンケア本気度
全成分表示は原則として配合量の多い順に並びます(出典8)。この製品の並びを見ると——
水, ジメチコン, 変性アルコール, ナイアシンアミド, メトキシケイヒ酸エチルヘキシル, グリセリン …
というふうに、[ナイアシンアミド]が堂々の4番目。ファンデーションで有効成分クラスがこの位置に来るのは珍しく、私はここに「スキンケア本気度」を感じました。ベース(水・シリコーン・溶剤)のすぐ後ろに機能成分を置くというのは、色を乗せるついでの保湿ではなく、スキンケアを主役級に据えた設計思想だと読み取れます。

全成分は配合量の多い順に並ぶので、4番目に[ナイアシンアミド]が来ているのはかなり効かせにいっているサインなんです。ファンデでここまで攻めるのは珍しくて、かなりわくわくしました。
水系ベース×シリコーン(ジメチコン)でつくる美容液ファンデの質感
ベースを見ると、1番目が[水]、2番目が[ジメチコン]。水を土台に油分を分散させる乳化タイプで、これが美容液ファンデらしいみずみずしさの正体です。前章で紹介した資生堂独自の「セラムファースト技術」(美容液が先に肌に触れる設計)は、まさにこの並び順が支えている土台といえます。
- [水]:ベース。水系ベースに油分を分散させる乳化タイプであることを示します。
- [ジメチコン](配合順2番目):シリコーン。なめらかな伸びと、毛穴・凹凸を光学的にぼかす働き、そして化粧持ちの土台になります。「ノイズレススムース」の質感を実際に担っている成分です。
- [グリセリン](配合順6番目):多価アルコール系の保湿剤で、うるおいバリア訴求の実働成分。
このあたりは、みずみずしさ(水)・なめらかさ(シリコーン)・うるおい(グリセリン)を上位で両立させた、よく考えられた土台だと思います。

土台は[水]と[ジメチコン]で、みずみずしさとなめらかさを両立しています。だからこの子は美容液みたいに軽いファンデの質感なんだな、と納得しました。
注目成分を解析|研究データつき
この製品が推している3つのスキンケア成分を、研究データとともに掘り下げます。ヒト臨床まで確認できているもの(グリシルグリシン・ナイアシンアミド)と、原料そのもののデータはこれからでもカテゴリとしては裏づけが積み上がっているもの(発酵エキス)とで、根拠のレベルを区別しながらお伝えしますね。
グリシルグリシン(スムージングペプチド)― 毛穴を目立たなくする資生堂発の成分
[グリシルグリシン]は、グリシンが2分子結合した最小級のジペプチドです。今回「スムージングペプチド」という名前で前面に出ている、この製品の新しい目玉。もともと資生堂が毛穴研究の中で見出した、同社ゆかりの成分です。
実際に資生堂の研究では、[グリシルグリシン]を配合した液を顔の左右半面で使い分ける単盲検ハーフフェイス試験で、約2か月の使用後に目立つ毛穴の数が有意に減ったと報告されています(出典1)。ヒトで確かめられた知見という点で、毛穴への期待が持てる成分だと思います。
作用機序としては、毛穴が目立つ肌では細胞内のカルシウムイオンの動きや細胞の帯電状態が関与するとされ、[グリシルグリシン]がその毛穴まわりの状態に働きかけ、高い保水効果とあわせて毛穴を目立たせにくくすると報告されています(※作用機序には一部、提唱段階の内容を含みます)。資生堂の毛穴研究はIFSCC(化粧品技術の国際学会)で受賞実績のあるテーマでもあります(出典4)。スキンケアで培った毛穴研究の成分をファンデに搭載した点、そして塗っている日中ずっと毛穴ケア成分が肌に乗るという美容液ファンデならではのストーリーは、素直に面白いなと思いました。

かんたんに言うと、資生堂が毛穴研究から見つけた[グリシルグリシン]を、約2か月で目立つ毛穴が減ったというヒト試験つきで搭載しているんです。塗っている日中ずっと毛穴ケアが肌に乗るって、面白い発想だと思います。
ナイアシンアミド ― 皮脂を抑えてセラミドを増やす、相反する悩みへの一石二鳥
[ナイアシンアミド]はビタミンB3(ニコチン酸アミド)。日本でも美白・シワ改善の有効成分として承認実績があり、エビデンスの層がとても厚い万能成分です。それをファンデで配合順4番目に置いているのが、この製品の見どころ。
研究データも厚みがあります。2%の[ナイアシンアミド]を使った試験では皮脂の分泌率が有意に低下し、日本人を含む対象で毛穴の目立ちも改善したと報告されています(出典2)。さらに培養した表皮細胞の実験では、セラミドの生合成が用量依存的に約4〜5.5倍に増え、グルコシルセラミドなど角層脂質全体の合成も高まって表皮バリアが改善したという結果もあります(出典3・こちらは培養細胞での知見)。皮脂を抑えつつバリアはむしろ育てるという二面性が、「うるおいバリアをサポート」という訴求の裏づけになっているんです。

つまり[ナイアシンアミド]は、「テカリ・毛穴(=皮脂を抑える)」と「乾燥崩れ(=バリアを守る)」という、一見すると相反する悩みに1成分で両面からアプローチできる、かなり稀有な成分なんです。皮脂を抑えるとバリアが心配になりがちですが、この成分はむしろセラミドを増やす方向にも働く——ここがファンデに入っている意味は大きいと思います。エビデンスは皮脂・毛穴がヒト臨床、セラミドを増やすメカニズムは培養細胞レベルで、総合的に見て確立度の高い成分といえます。ナイアシンアミド配合の処方がもっと気になる方はナイアシンアミド配合の美容液の解析記事もどうぞ。

[ナイアシンアミド]は、テカリ(皮脂)を抑えつつセラミドを増やしてバリアも守る、相反する悩みに一石二鳥の成分です。皮脂ケアで乾いてしまう…を避けたい私には、ここがいちばん頼もしく感じました。
乳酸桿菌/コメ発酵物(ケフィア発酵エキスGL)― うるおいを支える注目のポストバイオティクス
3つ目は[乳酸桿菌/コメ発酵物]。[グリセリン]とセットで「ケフィア発酵エキスGL」として訴求されている成分で、乳酸菌でコメを発酵させた発酵エキスです。アミノ酸・ペプチド・有機酸など、発酵由来の保湿・整肌成分の複合体で、近年注目のポストバイオティクス(菌そのものではなく、発酵で生まれた代謝産物)に位置づけられます。
作用機序としては、発酵由来のアミノ酸や糖類による高い保湿と、ポストバイオティクスが角層のセラミド産生を後押しして肌のすこやかさをサポートする、と提唱されています。
あわせてお伝えすると、この製品に入っている「乳酸桿菌/コメ発酵物」そのものを使ったヒト臨床データは、今回の調査では見つけられませんでした。ただ、同じ乳酸菌の発酵ろ液×肌バリアというテーマでは、査読つきの裏づけが着実に積み上がってきています。たとえば乳酸菌(Lacticaseibacillus rhamnosus)の発酵ライセートを使った臨床試験では、5日間の使用で経表皮水分蒸散量(TEWL、肌からの水分の逃げやすさ)が有意に減り、4週間の使用では肌の水分量も改善したと報告されています(出典9)。培養した表皮細胞ではセラミドの産生が高まることも確認されていて、発酵ろ液がセラミドを増やしてバリアを整えるという道筋自体は、根拠の薄い話ではありません。原料そのものの一次データはこれからですが、同じ発酵アプローチのカテゴリとして前向きに期待していい成分だと私は捉えています。

3つ目の発酵エキス(ケフィア発酵エキスGL)はうるおいを重ねる注目枠。この原料そのもののデータはこれからですが、同じ乳酸菌の発酵アプローチで肌バリアの改善が確認された研究もあるので、私は前向きに期待していい成分だと思っています。
全成分と役割グループ早見表
3つの注目成分以外にも、この処方には役割のはっきりした成分がバランスよく組まれています。配合目的で9グループに分けて、ざっと見渡してみましょう。
- ベース・溶剤:[水](土台)/[変性アルコール][エタノール](清涼感・速乾・感触調整)/[DPG][BG][グリセリン](多価アルコール系保湿剤)
- UV防御(SPF30・PA+++):[メトキシケイヒ酸エチルヘキシル](UVB主体の紫外線吸収剤)/[酸化チタン](紫外線散乱剤+白色顔料の二役)
- 訴求有効成分:[ナイアシンアミド]/[グリシルグリシン]/[乳酸桿菌/コメ発酵物](前章で詳説)
- 整肌・保湿サポート:[アラントイン](整肌)/[チャ葉エキス](抗酸化・整肌)/[ポリクオタニウム-51](リピジュア=高保水ポリマー)/[ラウリルベタイン](帯電防止・感触改良)
- 抗酸化・安定化:[酢酸トコフェロール][トコフェロール](ビタミンE系)/[BHT][ピロ亜硫酸Na][EDTA-3Na](酸化防止・金属封鎖)
- 皮膜・エモリエント・オイル:[ジメチコン](なめらかさ・化粧持ちの土台)/[テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル][イソステアリン酸](エモリエント)/各種シリコーン・ポリグリセリル系(乳化・分散)
- 増粘・感触調整:3種のクロスポリマー群(みずみずしい感触づくり・乳化安定・余分な油っぽさを抑える)/[(C13-16)イソパラフィン][(C10-13)イソパラフィン](分散溶媒)
- 顔料・着色:[酸化チタン]+[硫酸Ba](マット感・のばし)+[酸化鉄](肌色再現)+[水酸化Al](顔料表面処理)。色番により酸化鉄などが変動します。
- pH調整・防腐:[水酸化K](pH調整)/[フェノキシエタノール][安息香酸Na](防腐)/[ステアリン酸Mg](滑り・付着改良)
こうして並べると、「攻めの有効成分」だけでなく「それを守る抗酸化・安定化」「崩れにくくする乳化・増粘」まで、ファンデとしての完成度を意識した処方だと分かります。

攻めの有効成分だけでなく、酸化を防ぐ成分や崩れにくくする乳化・増粘まで裏方がしっかり組まれた処方でした。派手さの奥に堅実さがある、という印象です。
正直に気になる点
良いところばかりではなく、気になる点も率直にお伝えします。どれも悪いという話ではなく、人によって合う・合わないが出やすいポイントとして見てください。

変性アルコールが配合順3番目と高め(乾燥・敏感肌は使用感に注意)
いちばんお伝えしておきたいのがここ。[変性アルコール]が配合順3番目と、わりと上位に来ています。アルコールは清涼感・軽さ・速乾に効いて、皮脂やテカリが気になる人には心地よい使用感につながる一方で、乾燥肌・アルコール過敏の人には合う/合わないが出やすい成分です。
ただ、この製品は[グリセリン][ポリクオタニウム-51(リピジュア)][乳酸桿菌/コメ発酵物]といったうるおい成分も併せて配合し、バリアサポートで補う設計になっています。刺激があると断定できるものではなく、あくまで個人差の範囲。心配な方はパッチテストや少量から試すのが安心です。乾燥・バリアの守りをもっと重視したい日は、守りの保湿を解説したバリアケアクリームのようなアイテムを土台に重ねるのもおすすめです。
ラベンダー油(香料)・UV吸収剤について
- [ラベンダー油]:天然精油の香料で、リナロールなどの香気成分を含みます。ごく一部にアレルギー報告があるため、香料が苦手な方・過敏な方はパッチテストがおすすめ(一般には低頻度です)。
- [メトキシケイヒ酸エチルヘキシル]:紫外線吸収剤。ごくまれに接触過敏の報告がありますが、化粧品の使用濃度域では安全性評価済みの汎用成分です。

いちばん気になるのは[変性アルコール]が配合順3番目と高めなこと。軽い使用感につながる反面、乾燥肌やアルコール過敏の人は合う合わないが出やすいので、ここは試してからが安心だと思います。
こんな人に合う/合わないかもしれない相性チェック
成分から見た相性を、2つのボックスにまとめます。
🙆♀️ 向いていそうな人
- 毛穴の開き・黒ずみ、テカリが気になる([グリシルグリシン][ナイアシンアミド]が主役)。同じ悩み向けにはナイアシンアミド×皮脂ケアのスージングセラムも参考になります
- 乾燥崩れしやすく、ファンデでスキンケアもしたい(バリアサポート設計)
- 軽くみずみずしい、なめらかな仕上がりが好み(水系ベース×シリコーン)
🔍 少し注意したい人
- 乾燥がとても強い・アルコールで肌がつっぱりやすい([変性アルコール]が上位)
- 香料が苦手/精油に過敏([ラベンダー油]配合)
- 紫外線吸収剤で過去にトラブルがあった([メトキシケイヒ酸エチルヘキシル]配合)

まとめると、毛穴・テカリ・乾燥崩れが気になってファンデでスキンケアもしたい人に向く一方、乾燥がとても強い人や香料・アルコールが苦手な人は要注意、という相性でした。
よくある質問
Q. 敏感肌でも使えますか?
A. 一律には言えません。うるおい・整肌成分([アラントイン][グリセリン][リピジュア]など)は入っていますが、[変性アルコール]が上位・[ラベンダー油]配合なので、アルコールや香料に敏感な方は使用感が分かれやすいです。心配な方はパッチテストや少量からの導入をおすすめします。
Q. スキンケア効果はどのくらい期待できますか?
A. 毛穴([グリシルグリシン])と皮脂・バリア([ナイアシンアミド])は、それぞれヒト臨床や培養細胞のデータがある確立度の高い成分です。ただしファンデは洗い流さず日中に乗せる使い方で、配合濃度も公開されていません。美容液のような集中ケアと同等を期待するより、「日中もケア成分が肌に乗っている状態を保てる」くらいの受け止めが現実的だと思います。
Q. 色選びの注意点は?
A. 全12色展開で、着色剤(酸化鉄など)は色番によって変動します。発売前製品なので、購入時は公式オンラインストアやカウンターで、最新の色見本と全成分表示を確認するのが確実です。
Q. 口コミ・評判はありますか?
A. 2026年7月17日発売の新商品のため、現時点(執筆時点)で信頼できるユーザーレビューはまだ十分にありません。発売後、実際の使用感や口コミが集まり次第、この記事に追記予定です。

ざっくり言うと、[グリシルグリシン](毛穴)と[ナイアシンアミド](皮脂・バリア)という根拠のある成分を1本に重ねた攻めと守りの美容液ファンデだと思います。成分の裏づけで選びたい人には、しっかり検討する価値ありです。
まとめ|成分から見たこのファンデの結論
SHISEIDO「エッセンス スキンスムース ファンデーション」を成分から見てきました。私の結論は、「毛穴・皮脂という攻めと、バリア・うるおいという守りを、確立度の高い成分で1本に重ねた美容液ファンデ」です。
- [グリシルグリシン](毛穴)と[ナイアシンアミド](皮脂・バリア)は、ヒト臨床・培養細胞レベルの根拠がある成分。ファンデで配合順4番目にナイアシンアミドという設計は、素直にスキンケア本気度を感じさせます。
- [乳酸桿菌/コメ発酵物]の発酵エキスは、うるおいを重ねる注目枠。原料そのもののヒト臨床データはこれからですが、同じ乳酸菌の発酵アプローチで肌バリア改善が確認された研究もあり、前向きに期待していい成分です。
- 気になるのは[変性アルコール]が上位・[ラベンダー油]配合という点。乾燥や香料・アルコールに敏感な方は、使用感の相性を確かめてから。
「ファンデにスキンケアも求めたい」「毛穴・テカリを土台からなんとかしたい」という人には、成分の裏づけという意味でしっかり検討する価値があるアイテムだと思います。あなたの肌悩みと相性がよさそうか、この記事が判断の材料になればうれしいです。
全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 水 | ベース | 水系ベースに油分を分散させる乳化タイプの土台 |
| ジメチコン | 皮膜・感触 | なめらかな伸びと毛穴ぼかし。配合順2番目、化粧持ちの土台 |
| 変性アルコール | 溶剤・清涼感 | 速乾・軽い使用感。配合順3番目、乾燥肌は使用感に注意 |
| ナイアシンアミド | 訴求有効成分 | 皮脂を抑えセラミドを増やす。配合順4番目・研究データあり |
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | UV防御 | UVB主体の紫外線吸収剤 |
| グリセリン | 保湿 | 多価アルコール系保湿剤。うるおいバリアの実働成分 |
| DPG | 保湿・溶剤 | 多価アルコール系保湿剤 |
| テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル | エモリエント | しっとり感・顔料の分散 |
| PEG-60水添ヒマシ油 | 乳化剤 | 水と油をなじませる |
| ビスブチルジメチコンポリグリセリル-3 | 乳化・分散剤 | 水・油・顔料を均一に分散 |
| イソステアリン酸 | エモリエント | しっとり感・顔料の分散 |
| 乳酸桿菌/コメ発酵物 | 訴求有効成分 | ケフィア発酵エキスGLの本体。ポストバイオティクス(同カテゴリでバリア改善データあり) |
| (アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ベヘネス-25)クロスポリマー | 増粘・乳化安定 | みずみずしい感触づくり |
| 酢酸トコフェロール | 抗酸化・整肌 | ビタミンE系。血行・抗酸化目的 |
| グリシルグリシン | 訴求有効成分 | スムージングペプチド。毛穴ケアの目玉成分(ヒト臨床あり) |
| アラントイン | 整肌 | 肌をすこやかに保つ定番の整肌成分 |
| ラベンダー油 | 香料 | 天然精油。ごく一部にアレルギー報告あり |
| ポリクオタニウム-51 | 保湿 | リピジュア。角層に水分保持膜をつくる高保水ポリマー |
| チャ葉エキス | 抗酸化・整肌 | ポリフェノール・カテキン由来の植物エキス |
| ラウリルベタイン | 界面活性・感触改良 | 帯電防止・感触改良 |
| PEG-100水添ヒマシ油 | 乳化剤 | 水と油をなじませる |
| 加水分解コーンスターチ | 感触調整 | さらっとした使用感の調整 |
| 水酸化Al | 顔料処理 | 顔料の表面処理剤 |
| BG | 保湿・溶剤 | 多価アルコール系保湿剤。エキス類を溶かし込む役割も |
| EDTA-3Na | 金属封鎖剤 | 処方の安定性保持 |
| ステアリン酸Mg | 感触改良 | 顔料の滑り・付着改良 |
| トコフェロール | 抗酸化 | ビタミンE。油分の酸化防止 |
| (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー | 増粘剤 | 乳化安定・とろみの調整 |
| ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6 | 乳化・分散剤 | 顔料の分散安定 |
| 水酸化K | pH調整 | 処方を安定させる |
| BHT | 酸化防止剤 | 処方の品質保持 |
| エタノール | 溶剤・清涼感 | 速乾・使用感の調整 |
| ピロ亜硫酸Na | 酸化防止剤 | 変色防止 |
| (ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマー | 増粘剤 | 乳化安定・感触調整 |
| PEG-12ジメチコン | 乳化剤 | シリコーン系乳化剤 |
| PEG/PPG-19/19ジメチコン | 乳化剤 | シリコーン系乳化剤 |
| (C13-16)イソパラフィン | 溶剤 | クロスポリマーの分散溶媒 |
| (C10-13)イソパラフィン | 溶剤 | クロスポリマーの分散溶媒 |
| ステアリン酸 | 乳化補助 | 感触・乳化の調整 |
| フェノキシエタノール | 防腐 | 品質保持 |
| 安息香酸Na | 防腐 | 品質保持 |
| 酸化チタン | 顔料 | 紫外線散乱剤兼白色顔料。カバーとUVの二役 |
| 硫酸Ba | 増量剤 | マット感・のばしの調整 |
| 酸化鉄 | 着色剤 | 肌色を再現。色番により配合が変動 |
※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です。色番により着色剤(酸化鉄等)が変動する可能性があります。
特性タグ:毛穴/保湿/UV対策/ナイアシンアミド/ペプチド/ファンデーション/ポストバイオティクス
参考文献・出典(9件)
- Iida T, Kaneko M, Kawai E, Muta-Takada K, Inomata S. “Glycylglycine decreases the size of conspicuous facial pores: Single-blinded half areas of face-applied study.” The Journal of Dermatology. 2009;36(2):120-123.:DOI:10.1111/j.1346-8138.2009.00605.x
- Draelos ZD, Matsubara A, Smiles K. “The effect of 2% niacinamide on facial sebum production.” Journal of Cosmetic and Laser Therapy. 2006;8(2):96-101.:DOI:10.1080/14764170600717704
- Tanno O, Ota Y, Kitamura N, Katsube T, Inoue S. “Nicotinamide increases biosynthesis of ceramides as well as other stratum corneum lipids to improve the epidermal permeability barrier.” British Journal of Dermatology. 2000;143(3):524-531.:DOI:10.1046/j.1365-2133.2000.03705.x
- 資生堂グループ IFSCC受賞テーマ「目立つ毛穴」研究:https://www.shiseidogroup.com/rd/ifscc/13.html
- 資生堂 公式ニュースリリース:https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000004183
- 資生堂 プレスリリース(PR TIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003118.000005794.html
- SHISEIDO ブランド製品ページ:https://brand.shiseido.co.jp/essence-skinsmooth-foundation-4514254246887.html
- 全成分表示の出典(正規取扱店):https://online.sukiya.biz/products/shiseido-essence-skin-smooth-foundation-2026-7-1
- Lee M, Kim MS, Jang SH, Kim H, Kim GS, Lee H, Park HM, Yang J. “Cera-Glow, ferment lysates of Lacticaseibacillus rhamnosus IDCC 3201, improves skin barrier function in clinical study.” Journal of Cosmetic Dermatology. 2023;22(6):1879-1886.:DOI:10.1111/jocd.15642
※参考(この原料の一次文献ではなく、ポストバイオティクスというカテゴリの予備的裏づけ):発酵ライセート配合ローションのバリア向上RCT(PMC10558477)/ナイアシンアミド+ポストバイオティクス+ペプチド配合美容液のRCT(PMC11727686)。

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