Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回は、2026年3月6日に発売された、ルナソルの ポリッシングクリア ジェルウォッシュを、成分と技術の面からじっくり読み解いていきます。
ルナソルのジェル洗顔といえば、長く愛されてきた「スムージングジェルウォッシュ」。その後継としてリニューアルしたのがこの「ポリッシングクリア」です。
泡立たないジェルタイプで、ただ洗うだけでなく“次の化粧水がなじみやすくなる”導入美容液効果をうたっているのが最大の特徴。今回は「洗浄成分の実力」「話題の角栓崩壊技術って何」「前のスムージングと何が変わった」「ビオレのジェル洗顔とは別物か」を、花王(カネボウ)の研究まで踏まえて掘り下げます😊
| ブランド | ルナソル(カネボウ化粧品) |
| 容量・価格 | 150g ¥3,850(税込) |
| 発売日 | 2026年3月6日 |
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
ひとことで言うと

毛穴の角栓を“崩して”オフしながら、洗い上がりにうるおいのヴェールを残して次の化粧水をなじみやすくする、導入美容液効果つきのジェル洗顔です。
キーワードは2つ。ひとつは、詰まった角栓を分解してオフする「角栓崩壊技術」。もうひとつは、すすいでも肌に残る[抱水オイル]で化粧水の入りを助ける「導入美容液効果」です。
ひとことで言えば、“洗顔+ブースター”の一人二役をねらったジェル洗顔。泡立たないジェルで、洗い上がりはさっぱりというより、うるおいを残すしっとり寄りです。
この記事のポイント
- 洗浄はマイルドな非イオン系+少量の石けん成分。泡立たないジェルで、洗い上がりはしっとり寄り
- 「角栓崩壊技術」は花王独自の考え方。[トロメタミン(トリス)]が角栓の固い脂を水に混ざる液体に変えて流す
- リニューアルの新ポイントは「抱水オイル高残留(導入美容液効果)」。角栓崩壊は前作から継続、次のケアの入りUPを足した進化
洗浄成分の評価
まず気になる洗浄成分から。このジェルの洗浄を担っているのは、主に[ラウレス-21]と、少量の[パルミチン酸]+[水酸化K](その場でできる石けん成分)です。
[ラウレス-21]は非イオン界面活性剤で、洗浄はマイルド寄り。そこに石けん成分が少し加わって、ゴシゴシしすぎない、穏やか〜中くらいの洗浄力に調整されています。泡立たないジェルタイプなので、もこもこ泡で洗う感覚とは別物。摩擦を減らしながら、ジェルで包んで落とすイメージです。
ジェルの骨格を作っているのが、[(マレイン酸/ビニルアルコール)コポリマーNa][(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー][ヒドロキシエチルセルロース]といった増粘・皮膜系。この“とろみ”が、次に説明する角栓崩壊技術と抱水オイルを肌の上でしっかり働かせる土台になっています。
洗浄力の評価としては、“しっかり脱脂”より“うるおいを残して穏やかに”の方向。さっぱりキュッと落としたい人には少し物足りなく感じるかもしれません。
角栓崩壊技術を深掘り ― 花王の研究から
このジェル洗顔の一番の個性が「角栓崩壊技術」。ルナソルを展開するカネボウ化粧品は花王グループで、これは花王独自の“角栓崩壊洗浄”の考え方がベースになっています。ここは面白いので少し丁寧に。
そもそも角栓は、ただの皮脂のかたまりではありません。花王の解析によると、角栓は皮脂と、はがれ落ちた角層のタンパク質が混じり合った複合汚れ。断面を見ると、タンパク質の殻と皮脂が何層にも重なった、ミルフィーユのような構造をしています。だから普通の洗顔ではなかなか落ちにくいんですね。
そこで鍵になるのが、全成分の上位に配合されている[トロメタミン(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)]。花王の研究では、トロメタミンが角栓の中の固体の脂肪酸に結びついて、脂肪酸トリス塩という水と混ざる液状の成分に変えるとされています。岩のように固くて水で動かせなかった角栓の脂を、液体に変えて水で流せる状態にする――これが「崩壊」と呼ばれる理由です。
ポリッシングクリアでは、この考え方をジェル処方に落とし込み、洗浄成分が脂質を溶かしつつ、タンパク質の凝集を抑えて角栓をバラバラに分解。すすぎのときに、ほどけた脂質・タンパク質が一気に流れ落ちる、という流れです。
研究のポイント
角栓=皮脂+剥離した角層タンパク質の複合汚れ(層状構造)。[トロメタミン/トリス]が固体脂肪酸に結合して水になじむ脂肪酸トリス塩へと変化させ、固い脂を液状化して水で流せるようにする、というのが花王の「角栓崩壊洗浄」の基本メカニズムです(出典:花王 化粧品Q&A ほか)。
とはいえ、洗顔でオフできる角栓には限界があり、こすりすぎは逆効果。あくまで毎日の洗顔で角栓をため込みにくくするもの、と捉えるのが現実的です。
リニューアル前(スムージングジェルウォッシュ)との違い
「角栓崩壊技術って新しくなった部分なの」とよく誤解されるのですが、ここは正確に。じつは前身の「スムージングジェルウォッシュ」にも、角栓崩壊技術は搭載されていました。長く人気だったのは、まさにこの角栓オフ力があったからです。
ではポリッシングクリアで何が変わったのか。新しくなった最大のポイントは「抱水オイル高残留(導入美容液効果)」の追加です。角栓崩壊技術は前作から引き継ぎつつ、そこに“洗ったあと、次の化粧水がなじみやすくなる”という新しい価値を足したのがリニューアルの中身。
まとめると、「角栓を崩して落とす」は据え置き、「次のケアの入りまで底上げする」が新規。“洗うだけ”から“洗って、整えて、次につなぐ”へ進化した、と捉えると分かりやすいです。
“導入美容液効果”の正体 ― 抱水オイル
その新ポイント「導入美容液効果」の主役が[抱水オイル]です。成分でいうと、[トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル][ワセリン][スクワラン]などの油性成分。
公式によると、すすぐことで抱水オイルのカプセルが溶けて肌の上に薄く広がって残り、そのあとの化粧水を均一になじませるという仕組み。洗顔後の肌は本来、水分も油分もリセットされて乾きやすい状態ですが、そこにうるおいのヴェールを残すことで、化粧水の入りとうるおい感を底上げしようという設計です。
保湿成分も、ソルビトール・グリセリン・トレハロース・マンニトール・[ヒアルロン酸Na]・[ハイビスカス花エキス]・[シソ葉エキス]と手厚め。その代わり、油分をあえて残す設計なので、さっぱり感を最優先する人や皮脂が多い人には、しっとりが重く感じる場面もありそうです。
ビオレのジェル洗顔との違い
「ジェル洗顔ならビオレでもよくない」と思う人もいそうなので、ここも正直に。
ビオレ(花王)のジェル洗顔は、プチプラで手に入り、洗浄・さっぱり感を主役にした日常使いの立ち位置です。
なお、ビオレには「メイクも落とせる」タイプのジェルもありますが、あれはクレンジング寄りの別商品で、今回の角栓崩壊技術とは関係ありません。同じ“ジェル洗顔”でも中身は別物なので、混同しないように分けて考えてください。
対してルナソルのポリッシングクリアは、①抱水オイルを残す導入美容液効果 ②デパコスらしい香りと使用感 ③洗顔専用という割り切りが違い。価格も数百円クラスと3,850円で、はっきり差があります。
ざっくり言えば、洗ってさっぱりを安く済ませたいならビオレ系、洗顔で毛穴を整えつつ次のケアの入りまで底上げしたいならルナソル、という棲み分けです。
相性チェック
| 🙆♀️ 向いていそうな人 | 🔍 要注意な人 |
|---|---|
| ✓ 洗顔後のつっぱりが苦手 | とにかくさっぱりが好き |
| ✓ 毛穴の角栓・ざらつきが気になる | 泡でもこもこ洗いたい |
| ✓ 化粧水のなじみを底上げしたい | これ1本でメイクも落としたい |
| ✓ デパコスの使用感を楽しみたい | プチプラで十分と感じる |
よくある質問
Q. これ1本でメイクも落とせる?
A. いいえ。これは洗顔料で、メイクを落とすクレンジングではありません。メイクをした日は、先にクレンジングでメイクを落としてからこのジェルで洗顔するのがおすすめです。
Q. 前のスムージングジェルウォッシュと何が違う?
A. 角栓崩壊技術は前作から引き継がれています。新しくなったのは抱水オイル高残留(導入美容液効果)で、洗ったあとの化粧水のなじみを底上げする点が加わりました。
Q. 泡立つ?
A. 泡立たないジェルタイプです。摩擦を抑えてジェルで包んで洗うタイプで、もこもこ泡とは使用感が異なります。
全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 水/ソルビトール/グリセリン/トレハロース/マンニトール | ベース・保湿 | うるおいを抱える保湿剤 |
| トロメタミン | 角栓崩壊(トリス) | 固い脂を水になじむ液状に変える鍵成分 |
| ラウレス-21 | 洗浄 | マイルドな非イオン界面活性剤 |
| パルミチン酸/水酸化K | 洗浄(石けん成分) | その場でできるカリ石けん |
| (マレイン酸/ビニルアルコール)コポリマーNa | 角栓アプローチ・皮膜 | 角栓崩壊を支える |
| (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー/ヒドロキシエチルセルロース | 増粘・ジェル骨格 | 泡立たないジェルの土台 |
| トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル/ワセリン/スクワラン | 保湿(抱水オイル) | 導入美容液効果の主役 |
| ヒアルロン酸Na/BG/ハイビスカス花エキス/シソ葉エキス | 保湿・整肌 | うるおいと肌当たり |
| ポリソルベート60/ステアリン酸ソルビタン | 乳化 | 処方を安定させる |
| EDTA-2Na | 品質保持 | キレート剤 |
| フェノキシエタノール | 防腐 | 品質保持 |
| 香料 | 着香 | 天然精油ブレンドの香り |
※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。
特性タグ: 化粧品 / ジェル洗顔(泡立たない)/ 角栓崩壊技術(トロメタミン)/ 抱水オイル(導入美容液効果)/ 洗顔専用 / 香りあり / スムージング後継

コメントを残す