オルビス アクアフォースローション Mしっとりタイプ(化粧水)の成分解析です。
アクアフォースはポーラ・オルビスグループの技術が使われた低価格ライン。
180ml入りが税込1,650円(詰替え用は1,430円)で売っており、お手頃価格で、シンプルな保湿ケアができます。
水、BG、グリセリン、DPG、ソルビトール、糖脂質、褐藻エキス、アラニン、グリシン、セリン、グリチルリチン酸2K、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、グリセレス-12、ジグリセリン、水酸化K、フェノキシエタノール、メチルパラベン
オルビス アクアフォースローション Mしっとりタイプの成分解析
オルビスアクアフォースは、定価2万円の化粧水も販売するコスメブランド・ポーラのグループ会社の商品です。
ポーラ・オルビスグループは研究に力を入れているブランドで、高価格でハイパワーなコスメもたくさん開発しています。
低価格ラインなので使える原料や技術に限りはありますが、コストをかけた研究で得た知識や技術が活かされている可能性は非常に高いです。
※これに関しては、資生堂やKOSEでも同じことが言えます。プチプラブランドしか持っていない会社と比べると、研究コストがかけられるという意味です。また研究にお金をかけられる=必ず肌に良い、とも限りません。
全成分は17種類とシンプルな構成になっています。
数が少ないので全成分に触れていきますね。
ベースの成分はシンプル
水の次に来るベースの保湿成分はこの3種類。
- BG:一般的な保湿成分。さっぱり&低刺激。
- グリセリン:一般的な保湿成分。しっとり&低刺激。
- DPG:一般的な保湿成分。低コストで簡単に配合できるが、濃度が高いと少し刺激になるかも。
どれも良く見かける一般的な保湿成分です。
DPGは少し刺激になるかも言われていますが、この化粧水の場合はBGとグリセリンの方が濃度が上なので、そんなに気にしなくても良いでしょう。
美容成分はほぼ保湿系
ソルビトールは糖類の保湿成分。市販の化粧水によく入っている定番の保湿成分です。
[糖脂質]は商品説明で「うるおいマグネットAQ」と書かれている成分です。
セラミドによく似た働きを持ち、お肌の角質層内の水分保持を助けてくれます。
[褐藻エキス]は海藻エキス。アミノ酸、ミネラル、アルギン酸など多くの栄養を含み、お肌のうるおいを助けたり、引き締めてくれます。
[アラニン][グリシン][セリン]は角質層の水分保持に重要な成分。肌にもともと存在する天然保湿因子に含まれるアミノ酸です。
[グリチルリチン酸2K]は医薬部外品の有効成分として使われることもある肌荒れ予防成分。
アクアフォースローションでは有効成分ではないので、きちんと効果が実感できるような濃度が入っているかは不明です。
[(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10][グリセレス-12][ジグリセリン]はベタつきを抑え、さらっとしたテクスチャに仕上げる保湿成分。
アクアフォースローションは、みずみずしいパシャパシャとした使い心地がコンセプトなので、これらの成分でべたつきを抑えつつ保湿力を上げているんだと思います。
2種あるうちのしっとりタイプですが、基本的にはさらっとした使い心地になるでしょう。
「エイジングケア」だったり「ハリ弾力」といった、強い美容効果を望む方には物足りない成分ですが「低価格&低刺激で、軽いつけ心地のシンプルな保湿コスメ」を求めている人にはちょうど良いと思います。
その他の成分
美容成分として挙げられなかったのは3つです。
[水酸化K]はアルカリ剤で、単体では強い刺激のある成分です。化粧品に配合されるときは中和されているので、刺激はほぼありません。主に製品のphを調整するために配合されます。
[フェノキシエタノール]と[メチルパラベン]は防腐剤。
「防腐剤」「パラベン」と聞くとネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、製品の品質維持のために必要なもので、低刺激なものを最低限入れているんだと思います。
エタノール、香料、着色料は入っていません。
油分が入っていないので、乳化剤(界面活性剤)も使われていません。
敏感肌適正はかなり高いかと思われます。
成分解析のまとめ
- 美容成分はシンプルな保湿成分が中心
- 刺激になりやすい成分はあまり入っていない
- 低価格&低刺激で、軽いつけ心地のシンプルな保湿コスメ
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水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
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BG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
グリセリン | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 ベース成分の中でも特に低刺激で保湿力が高いのが特徴。 高濃度で配合されているものは、ニキビ肌との相性は悪いです。 |
DPG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱり系の使用感で、低コストで配合できるのが特徴です。 眼睛刺激やわずかな皮膚刺激の可能性があり、無理に避けるほどではありませんが、濃度が高いものは注意しましょう。 |
ソルビトール | 保湿 | 化粧品でよく使われる一般的な保湿成分です。 粘度が高いので、増粘剤としての役割も果たします。 |
糖脂質 | 保湿 | セラミドとよく似た作用を持つ保湿成分です。 お肌のうるおいキープやバリア機能を助けます。 |
褐藻エキス | 保湿 | 海藻系の保湿成分です。 アミノ酸、ミネラル、アルギン酸などを含み、保湿効果を持ちます。 引き締め、血行促進、柔軟、ピーリング作用もあると言われています。増粘、乳化補助作用も持ちます。 |
アラニン | 保湿 | 人の体内に存在するアミノ酸の一種で天然保湿因子(NMF)にも含まれます。 角質層の水分量を増加させ、お肌を保湿する効果を持ちます。 肌バリア、メラニン生成抑制、色素沈着抑制などの役割もあると言われています。 |
グリシン | 保湿 | 人の体内に存在するアミノ酸の一種で天然保湿因子(NMF)にも含まれます。 角質層の水分量を増加させ、お肌を保湿する効果を持ちます。コラーゲンのらせん構造をサポートして安定させます。 血行促進、抗菌、酸化防止、金属イオン封鎖、メラニン生成抑制効果も持ちます。髪や爪を作る材料にもなる成分です。 |
セリン | 保湿 | 人の肌に存在するアミノ酸の一種で、天然保湿因子にも含まれます。 他のアミノ酸と一緒に天然保湿因子に近い成分を作り上げ、保湿・肌バリアを改善します。 |
グリチルリチン酸2K | 整肌 | 肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。 有効成分として配合できる成分で、ある程度の濃度があれば、けっこうすぐに効果が現れます。 抗炎症成分が複数配合されていたり、他の抗炎症系コスメと重ね塗りしたり、長期的に使いすぎると、刺激になったり、肌本来の機能が弱まる可能性もあるので注意。 |
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10 | 調整 | さらっとしたテクスチャで、油剤やグリセリンのべたつきを抑えます。 水分蒸発を防いでうるおいをキープする役割もあります。 |
グリセレス-12 | 保湿 | 合成ポリマーの一種。 べたつきが少なく、使用感の良い保湿成分です。 製品をさらっとしたテクスチャにする効果もあります。 |
ジグリセリン | 保湿 | 2個のグリセリンを結合して作られる成分です。 低刺激でグリセリンに近い性質を持ちますが、テクスチャはグリセリンより少しさらっとしています。 |
水酸化K | 洗浄or調整 | 強いアルカリの性質を持ち、高級脂肪酸や油脂と混ざることでカリ石けん素地(陰イオン界面活性剤)になります。 水酸化Naで作った石けん素地に比べて、水に溶けやすいので、主に液体タイプの化粧品に使われます。 単独では強い刺激のある成分ですが、化粧品では中和されているため刺激はほぼありません。 製品の増粘やph調整のために配合されることもあります。 |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | 防腐剤です。エタノール(アルコール)とは異なる成分です。 抗菌作用が高く、製品中での微生物の繁殖を防ぎます。 高濃度では刺激になる可能性もありますが、化粧品では1%以下でしか配合できず、刺激はほぼありません。 |
メチルパラベン | 防腐 | ごく少量の配合で、製品の抗菌・防腐に高い効果を発揮します。 パラベンは避けられがちですが、実際には化粧品に配合する防腐剤の中では毒性が低く、お肌への刺激も少ない防腐剤です。 メチルパラベンは代表的なパラベン4種類の中で、少し防腐力は弱めですが、低刺激です。 |
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- 2000年の発売以来ロングセラーを誇るアクアフォースシリーズ
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