アンプルショット モイスチャーライジング スキントリートメント ローション

Instagram（@alice_kaiseki）で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー（日本化粧品検定1級）のありすです✨

今回は2種のビタミンC誘導体を配合したプチプラビタミンC化粧水・アンプルショット モイスチャーライジング スキントリートメント ローションの成分解析です。

アンプルショット モイスチャーライジング スキントリートメント ローションの成分解析

キメの乱れにより、くすみや毛穴の目立ちが気になる人におすすめの、ビタミンC系の化粧水です。

LDK the Beauty 2023年2月号でビタミンC化粧水部門 ベストバイ 第1位獲得した、今注目のアイテム。

まずはコンセプトであるビタミンCから解析していきましょう。

2種のビタミンC誘導体を配合

• APPS（パルミチン酸アスコルビルリン酸３Ｎａ）
• APS（アスコルビルリン酸Ｎａ）

最大の特徴は［APPS］を配合している点です。

APPSは水にも油にも溶けやすい両親媒性ビタミンC誘導体で、別名「浸透型ビタミンC誘導体」とも呼ばれています。

水・油どちらにも馴染むので、角質のすみずみまで行き渡りやすいのが特徴。

ビタミンC誘導体の中でも特にスペックが高いのですが、その分2つのデメリットがあります。

• 原価が高い
• 安定性が低い

正直この値段・容量だと［APPS］濃度や安定性はあまり期待できないかも。

入っているだけで嬉しい成分なんですが、本格的に［APPS］を取り入れたいなら、もう少し予算を上げた方が良いと思います。

他の成分もチェック

角質内での潤いのめぐりをサポートする保湿成分［タベブイアインペチギノサ樹皮エキス］も配合。

これはあまり見かけない、独自性のある成分です。

［ヒアルロン酸Na］や［セラミドNG］などの、定番の良い保湿成分も入っています。

300mlで1,320円の大容量プチプラ化粧水としては、十分すぎるスペックです。

敏感肌適正はどう？

エタノールフリー、無香料、無着色などの基本的な敏感肌適正は満たしています。

ただしベースに最多で使われている［DPG］は人によっては刺激になりやすいかも。

またAPPSやAPSも敏感肌の人だとピリッとしやすい成分。

トータル的には、あまり敏感肌向けではないかも。

まとめ

結論を言うと「ビタミンC系のスキンケアを求めていて、これ以上予算を上げられないならアリ」だと思います。

APPS自体は凄く良い成分だし、少量でも入っていることに大きな意味はあります。

本音を言うともう少し予算を上げて濃度がしっかり入ったものを使うのがベストなんですが、どうしてもプチプラで欲しいというなら、良い選択肢です。

全成分と配合目的（予想）

成分名	概要・一般的な目的	評価
水	ベース
ＤＰＧ	ベース（保湿）	△
グリセリン	ベース（保湿）
ＰＰＧ－１０メチルグルコース	保湿・増粘
パルミチン酸アスコルビルリン酸３Ｎａ	APPS・両親媒性ビタミンC誘導体（整肌・製品の抗酸化）	★
アスコルビルリン酸Ｎａ	APS・水溶性ビタミンC誘導体（整肌・製品の抗酸化）
タベブイアインペチギノサ樹皮エキス	整肌
ヒアルロン酸Ｎａ	保湿
セラミドＮＧ	ヒト型セラミド（保湿）	★
オウレン根エキス	植物エキス（整肌・引き締め・製品の抗菌）
ＰＥＧ／ＰＰＧ／ポリブチレングリコール－８／５／３グリセリン	グリセリン誘導体
トレハロース	オリゴ糖（保湿）
イヌリン	増粘
水添レシチン	両性界面活性剤（乳化）
フィトステロールズ	保湿・乳化安定
（スチレン／アクリレーツ）コポリマー	合成ポリマー（白濁化）
水酸化Ｋ	ph調整
クエン酸	ph調整
クエン酸Ｎａ	ph調整・キレート
ＢＧ	ベース（保湿）
キサンタンガム	多糖類（増粘）
ＰＥＧ－７５	増粘
メタリン酸Na	キレート
エチルヘキシルグリセリン	保湿・抗菌
フェノキシエタノール	防腐剤

よくある疑問に回答

乳液はどれを使えば良い？

同じアンプルショットからは乳液は出ていません。目的や好みに合わせて好きなものを使いましょう。特定の成分が高濃度で入ったものではないので、相性も特に気にしなくて良いです。

美容液との違いは？

美容液にのみピュアビタミンCとビタミンC誘導体1種類が配合されています。保湿成分・整肌成分の種類も美容液の方が多く、お値段的に濃度も高そうです。「化粧水」というジャンルで探しているのでなければ、美容液の方が良いかもしれません。