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アルビオンの日中用クリーム「S-UVカット リンクル イルミネイティング デイクリーム」が、2026年2月17日にリニューアル発売されました。前身の「インテンス コンセントレート デイクリーム」から数えて5代目で、今回から医薬部外品(薬用)になっています。
いちばん大きな変化は、シワ改善と美白の有効成分[ナイアシンアミド]と、美白有効成分[トラネキサム酸]が初めて配合されたこと(出典4)。SPF50+・PA++++の耐水性UVカットに、日中のシワ・シミ予防までのせた1本です。VOCEベストコスメ2026上半期では日焼け止め/スキンケアUV部門の1位にも選ばれていました。
50gで11,000円(税込)と、日焼け止めとしてはかなりいいお値段。だからこそ「何にお金を払っているのか」を、全成分から確かめてみました 🌿
ひとことで言うと

[ナイアシンアミド]と[トラネキサム酸]という2つの有効成分を、UVカットのクリームに重ねた薬用の日中用クリームです。朝のUVケアをしながら、シミとシワの予防ケアも同じ1本で積み上げられます。UVも保湿も下地も1本にまとめて、朝のケアをシンプルにしたい人に向いています。
この記事のポイント
このアイテムのポイント
- 今回のリニューアルで薬用に。シワ改善×美白の[ナイアシンアミド]と、美白の[トラネキサム酸]を初配合し、効き方の違う美白を重ねています
- UVカットは[酸化亜鉛](散乱剤)+吸収剤3種の4本立て。メーカーは「散乱剤のオイルコーティング」「吸収剤のカプセル化」で、スキンケアのような心地よさと防御力の両立を狙ったと説明しています
- 保湿の[グリセリルグルコシド液]は、同じコーセーグループの薬用スキンケア「Carté HD」にも入っている保湿原料。「美容液80%配合」のうるおい感を支える成分です
※医薬部外品としての効能は「シワを改善する」「メラニンの生成をおさえ、シミ・そばかすを防ぐ」の範囲です。
基本情報

| ブランド | ALBION(アルビオン) |
| 価格・容量 | 50g/11,000円(税込) |
| 発売日 | 2026年2月17日 |
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
SPF50+・PA++++で、汗や水に強いUV耐水性つき。SPF50+・PA++++は日本の日焼け止めの表示では最高ランクにあたる数値です。メイクアップベースとしても使え、あとに重ねるファンデーションのノリを高める位置づけです(出典2)。
前身からのリニューアルで何が変わった?
アルビオン公式ブログによると、前身の「インテンス コンセントレート デイクリーム」からUV耐水性とポリューション(ちり・ほこり・花粉)ブロック効果が加わり、「紫外線を防ぐだけではなく、日中の肌をトリートメントする発想から生まれた進化したデイクリーム」になったとのこと(出典3)。
変わったポイントを並べるとこうなります。
- 化粧品 → 医薬部外品(薬用)へ
- 有効成分[ナイアシンアミド][トラネキサム酸]を初配合(出典4)
- UV耐水性・ポリューションブロックを追加(出典3)
- SPF50+・PA++++(日本の表示基準での最高ランク)(出典1)
公式の特集ページでは「ダメージの原因を強力ブロック。美白、シワ改善、ハリまで。最高峰UVデイクリーム。」「美は日中に創られる」というコピーが並んでいて(出典2)、日焼け止めというより「日中用の美容クリーム」として作られているのが伝わってきます。


前の世代までは「守る」がメインだったのが、今回から有効成分で「シワ・シミ予防のケア」まで担うようになった、というのがいちばんの変化です。夜の美容液に頼りがちなシワ・シミ対策を、朝のUVでも積み上げられるのはうれしいところ。
有効成分2種を解説
医薬部外品なので、全成分は「有効成分」と「その他の成分」に分けて表示されています。「その他の成分」は配合量順ではないため、表示の位置から濃度は推測しません。有効成分2種の配合量も公表されていません。
ナイアシンアミド:シワ改善と美白の両方を担う成分
[ナイアシンアミド](ビタミンB3)は、日本の医薬部外品で「シワ改善」と「美白」の両方の効能が認められている数少ない成分です。1つの成分でシミ予防も小ジワ対策も言えるので、このクリームの中心にいる成分だと私はみています。ナイアシンアミドについてはナイアシンアミドの働きをくわしく見る記事もどうぞ。
働き方は大きく2つあります。
- 美白:メラノサイト(メラニンを作る細胞)でできたメラニンが、まわりの表皮細胞へ受け渡されるのをおさえる(出典7)
- バリアの底上げ:セラミドなど角層の脂質がつくられるのを後押しする(出典8)
研究で分かっていること
- 5%ナイアシンアミドを12週間、顔の片側ずつで比べた二重盲検試験では、シワ・黄ぐすみ・赤み・シミ(色素斑)がプラセボ側より有意に改善しました(出典6)
- 日本人を対象にした試験でも、2〜5%の配合で色素沈着が改善したと報告されています(出典7)
- 安全性評価では、ヒトで最大10%まで刺激感(スティンギング)がなく、感作性・光感作性も陰性でした(出典9)

[ナイアシンアミド]は、シミの元になるメラニンの受け渡しを止めつつ、肌のうるおいの壁も強くしてくれる成分。刺激が出にくいことでも知られているので、毎朝使うUVクリームに入っているのは相性がいいと思います。
トラネキサム酸:メラニンを作る指令の手前でブレーキ
[トラネキサム酸]は、ナイアシンアミドとは別の段階で働く美白有効成分です。
紫外線や炎症の刺激を受けると、表皮細胞の中で「プラスミン」という酵素が活発になり、そこから「メラニンを作って」という信号がメラノサイトに伝わっていきます。トラネキサム酸はこのプラスミンの働きをおさえて、信号の流れを上流で止めるタイプです(出典10)。
つまりこのクリームは、2段階で美白を重ねる設計になっています。
- [トラネキサム酸]→ メラニンを作れという指令の手前でブレーキ
- [ナイアシンアミド]→ できたメラニンが表皮へ受け渡されるところでブレーキ

研究で分かっていること
肝斑(メラスマ)を対象にしたランダム化比較試験のメタ解析では、トラネキサム酸の有効性が示されています(出典11)。塗るタイプは飲むタイプより効果の大きさは控えめで、研究ごとに結果のばらつきもあるため、毎日の積み重ねでシミを予防する成分として考えるのが合っています。

[トラネキサム酸]は「メラニンを作れ」という指令を手前で止める成分です。ナイアシンアミドとブレーキをかける場所が違うので、2つそろっていることに意味があると感じています。日中は紫外線を浴びる時間帯なので、そのタイミングでシミ予防成分が肌にのっているのも理にかなっています。
紫外線防止剤4種の多層設計
このクリームの紫外線防止剤は、全成分表示から無機系(散乱剤)1種+有機系(吸収剤)3種の4本立てだと分かります(出典1)。散乱剤と吸収剤の違いは紫外線吸収剤と散乱剤の違い、種類の全体像は紫外線カット成分の種類の記事でまとめています。
先に紫外線の種類を整理しておくと、こうなります。
- UVB(280〜320nm):肌表面で日焼け(赤くなる)を起こす紫外線
- UVA2(320〜340nm):UVAのうち波長が短め
- UVA1(340〜400nm):波長が長く、肌の真皮まで届きやすい。シミや光老化に関わる
それぞれの成分がどこを受け持っているかを見ていきます。

低温焼成酸化亜鉛・酸化亜鉛(散乱剤)
[低温焼成酸化亜鉛]は、肌の上で紫外線を跳ね返したり散らしたりする無機系の成分です。UVAとUVBの両方をカバーします。「低温焼成」は焼くときの温度をおさえることで、酸化亜鉛が紫外線を浴びたときに活性酸素を生みやすい性質(光触媒活性)を弱めた改良タイプです。
散乱剤は吸収剤と比べてかぶれの報告が少なく、日本皮膚科学会も、刺激が気になる人には酸化亜鉛・酸化チタンなどの散乱剤を勧めています(出典12)。
成分表の後半には[酸化亜鉛]がもう一度出てきます。こちらは色ムラを整えたり光を拡散させたりと、下地としての仕上がりを助ける役割だと考えられます。
吸収剤3種:受け持ちを分けて、お互いを長持ちさせる
- [パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル](EMC/オクチノキサート):UVBを吸収する、世界で長く使われてきた吸収剤。光を浴び続けると自分自身が分解しやすい性質があります
- [2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン](通称Tinosorb S):280〜400nmとUVA・UVBの両方を吸収する広い守備範囲の吸収剤。光で分解しにくい
- [2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル](通称Uvinul A Plus):354nm付近に吸収のピークがあり、UVA1をしっかり受け持つ吸収剤(出典14)
研究で分かっていること
Tinosorb Sは、いっしょに配合したEMCなどの吸収剤が光で分解するのをおさえる「光安定化」の働きがあることが、ヒト皮膚モデルを使った研究で示されています(出典13)。分解しやすいEMCを、分解しにくいTinosorb Sが守る組み合わせです。
メーカーが説明する「オイルコーティング」と「カプセル化」
アルビオンが取材協力したVOCEの記事では、このクリームについて次のような製剤技術が紹介されています(出典4・5)。
- 紫外線散乱剤(酸化亜鉛)をオイルでコーティングする二重処理
- 紫外線吸収剤と近赤外線カットパウダーをカプセル化
- 開発コンセプトは「スキンケアのように心地よく、あらゆるものをブロックできる」こと
酸化亜鉛は粉体なので、そのままだときしみや粉っぽさが出やすい成分です。オイルで包んであげると肌なじみがよくなり、クリームの中にきれいに散らばりやすくなります。吸収剤のカプセル化も、肌に直接ふれる量をおさえたり、分解しやすい吸収剤を守ったりする目的でよく使われる考え方です。成分表に並ぶ油剤やシリコーン([メチルハイドロジェンポリシロキサン][イソプロピルトリイソステアロイルチタネート]のような粉体の表面処理に使われる成分)も、この粉体の加工と関係していると考えられます。
技術の名前や詳しい仕組みは公式の製品ページではなく取材記事で語られている内容ですが、「SPF50+・PA++++の高い数値なのに、とろけるようになじむテクスチャー」(出典1)を実現するための工夫として、納得感のある説明だと思います。
親会社コーセーのサンゴへの影響評価
アルビオンはコーセーグループの会社です。そのコーセーは2022年に、サンゴ養殖の専門家と組んだ独自の飼育実験で、紫外線防御成分7種がサンゴの成育に与える影響を評価し、環境中の濃度では影響が見られなかったと発表しています(出典16)。
この7種には、このクリームに入っている[パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル][Tinosorb S(トリアジン系吸収剤)][Uvinul A Plus系の吸収剤][酸化亜鉛]が含まれています。このクリーム専用の試験ではありませんが、海や環境のことが気になる人には一つの判断材料になると思います。

UVカットは、肌の上で跳ね返す酸化亜鉛と、波長ごとに受け持ちを分けた吸収剤3種のチーム戦。分解しやすい吸収剤を別の吸収剤が守る組み合わせになっていて、教科書どおりの手堅い設計です。そこに粉体のコーティングやカプセル化で塗り心地まで仕上げているのが、さすが高価格帯という印象です ☀️
ブルーライト・近赤外線対策の植物エキス3種の現在地
アルビオンは、紫外線だけでなく近赤外線・ブルーライト・ポリューション(ちり・ほこり・花粉)・乾燥まで、日中の肌ダメージをまとめて見据えたクリームとして打ち出しています(出典2・3)。近赤外線については、さっきのVOCE記事で「近赤外線カットパウダーをカプセル化」と説明されていました(出典5)。
ブルーライト対策として配合されているのが、この3つの植物エキスです。
- [プルーン酵素分解物]:メラニンが表皮細胞に取り込まれるのをおさえる美白系の原料として開発されたもの(出典22)
- [ビルベリー葉エキス]:クロロゲン酸などのポリフェノールを含み、抗酸化の目的で使われるエキス
- [カワラヨモギエキス]:スコパロンなどを含み、抗酸化・抗炎症の働きが研究で報告されている(出典18)
研究で分かっていること
ブルーライト(HEV)が肌に影響すること自体には研究があります。メラノサイトにある光センサー「オプシン3」がブルーライトを感知して、色素沈着を起こすことが示されています(出典17)。一方で、この3つのエキスがブルーライトや近赤外線から肌を守ることを直接たしかめたヒト試験は、いまのところ見当たりません。

ブルーライトが肌のくすみやシミに関係するのは、研究で分かってきていることです。3つの植物エキスは「抗酸化で日中の肌を後ろから支える役」と考えると、期待のしかたがちょうどよくなると思います。ブルーライトそのものを跳ね返す膜というより、ダメージに備えるサポート役ですね。
保湿・ハリをサポートする成分
アルビオンは「美容液80%配合」とうたっています。これは粉体をのぞいたクリーム部分(エマルジョン)を基準にした数字です(出典1・2)。この80%には、うるおいのベースになる水なども含まれていると考えられるので、美容成分だけで80%という意味ではない点は、知っておくと誤解がありません。
グリセリルグルコシド液:水分の通り道に働きかける保湿成分
[グリセリルグルコシド液](グルコシルグリセリン)は、肌に水分を抱え込む保湿成分です。
研究で分かっていること
グリセリルグルコシドには、肌の水分の通り道「アクアポリン3」の量を増やし、表皮の水分保持とバリアを高めるという報告があります(ヒトでの試験+培養細胞試験、出典19)。
同じコーセーの別ブランドでは ― Carté HDにも
同じ表示名の[グリセリルグルコシド液]は、コーセーの薬用スキンケア「Carté HD(カルテHD)」の医薬部外品「モイスチュア ローション」にも、保湿成分として配合されています(出典20)。Carté HDの有効成分はヘパリン類似物質・グリチルリチン酸ジカリウムで処方はまったく別ですが、敏感肌向けのラインでも使われているグループの定番保湿原料だと分かります。
そのほかのうるおい・整肌成分
公式が主な美容成分として挙げているのは、コラーゲンペプチド・エイジツエキス・グリコシルグリセリン・ウメ果実エキス・トウニンエキス・コムギ胚芽油・セイヨウボダイジュエキスです(出典2)。
- [加水分解コラーゲン末]:肌表面に薄い膜をつくって、うるおいを保つ。ハリの研究は主に飲むコラーゲンで行われていて、塗る場合は保湿・肌のコンディションを整える役割です(出典21)
- [コムギ胚芽油]:ビタミンEや必須脂肪酸を含むオイル。肌をやわらかく保つ
- [エイジツエキス]:ノイバラの実のエキス。肌のきめを整える目的で配合
- [ウメ果実エキス]:有機酸やポリフェノールを含み、保湿・整肌に
- [トウニンエキス]:桃の種のエキス。保湿・整肌に
- [シナノキエキス]:セイヨウボダイジュ(リンデン)由来。穏やかな整肌・保湿

日焼け止めにありがちな乾燥感をおさえるために、保湿成分がしっかり入っています。特に[グリセリルグルコシド液]は肌の水分の通り道に働きかける報告がある成分で、コーセーグループの敏感肌向けラインにも使われているのは安心材料。乾燥しやすい人の朝のスキンケアをシンプルにしたいときに頼れる1本だと思います 💧
気になる点(吸収剤・価格・美白は予防が基本)
紫外線吸収剤が入っている
[パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル]を含む吸収剤3種が入っているので、いわゆるノンケミカル(散乱剤のみ)ではありません。EMCは欧州を中心にホルモンへの影響を調べる安全性の検討が続いている成分で、花王のように独自の方針を公開しているメーカーもあります(出典15)。日本の基準内で広く使われている成分で、すぐに危険と結論づけられているわけではありません。吸収剤でかぶれた経験がある人や、気になる人は知っておくと選びやすいと思います。
美白は予防が基本
医薬部外品としての美白効能は「メラニンの生成をおさえ、シミ・そばかすを防ぐ」です。今あるシミがすぐ消えるものではなく、毎日の積み重ねで新しいシミを防ぐ設計だと考えておくと、がっかりせずに続けられます。
お値段と使用量
50gで11,000円(税込)。SPF・PAの数値どおりに守るには、日焼け止めはある程度の量をムラなく塗ることが大切です。少なめに伸ばしてしまうと表示どおりの効果は出にくいので、量を惜しまず使える予算かどうかは先に考えておきたいところです。
香料・着色料
[香料]と、色の調整に[カラメル][黄4][赤227]が入っています。香料が苦手な人はテスターで確認しておくと安心です。

吸収剤を使っているぶん、SPF50+・PA++++なのに白浮きしにくく、なめらかに伸びる仕上がりが作りやすくなっています。完全ノンケミカルにこだわる人には別の選択肢がいいけれど、使用感と防御力のバランスを取りたい人には合っている設計です。
相性チェック
向いていそうな人
- シミ予防と小ジワ対策を、朝のUVで1本にまとめたい人 → 有効成分2種+SPF50+・PA++++
- 日焼け止めの乾燥が気になる人 → [グリセリルグルコシド液]などの保湿成分が充実
- メイク下地まで1本で済ませたい人 → メイクアップベースとしても使える
- 効き方の違う美白をじっくり重ねたい人 → ナイアシンアミド+トラネキサム酸
先に確認したい人
- 紫外線吸収剤でかぶれたことがある人 → 吸収剤3種を配合。パッチテストから
- ナイアシンアミド入りの美容液で赤みが出たことがある人 → 少量から試すと安心
- 今あるシミを消したい人 → 美白効能は予防が基本。シミ治療は皮膚科に相談を
- ブルーライト対策を一番の目的にしている人 → 植物エキスは抗酸化のサポート役

朝のスキンケアとUVケアを1本にまとめつつ、シミ・シワ予防もちゃんとしたい人にはぴったりのクリームです。吸収剤が気になる人やシミを今すぐ消したい人は、期待とのズレがないか先に確かめておくといいと思います。
よくある質問
Q. SPF50+・PA++++は毎日使っても大丈夫?
A. 数値が高いから肌に悪い、というわけではありません。このクリームは保湿成分も多く、日中用のスキンケアとして毎日使う前提で作られています。夜はクレンジングできちんと落としてください。
Q. 敏感肌でも使える?
A. 有効成分の[ナイアシンアミド]は刺激が出にくい成分ですが、紫外線吸収剤と香料が入っています。敏感肌の人は腕の内側などで試してから顔に使うのがおすすめです。
Q. 化粧下地として使える?
A. はい。メーカーはメイクアップベースとしても使えて、あとに重ねるファンデーションの仕上がりを高めると説明しています(出典2)。
Q. ブルーライトは防げる?
A. ブルーライト対策として植物エキスが配合されていますが、膜で跳ね返すというより、抗酸化で肌を支えるサポート役と考えるのが近いです。
Q. トラネキサム酸の美容液と重ねてもいい?
A. 同じ美白有効成分が重なる使い方になります。気になる場合は、朝はこのクリーム、夜はトラネキサム酸の美容液と分けて使う方法もあります。赤みやかゆみが出たら使うのを止めて、皮膚科に相談してください。
トラネキサム酸入りの化粧水はトラネキサム酸入りの化粧水の解析でも詳しく見ています。

まとめると、この1本でUVカット、シミ予防、シワ改善、保湿、下地までを朝に済ませられるのが魅力です。値段は高めですが、何本も重ねていた朝のケアをまとめられると考えると、私は納得感のある設計だと受け止めています。
まとめ
- 5代目で薬用に。[ナイアシンアミド](シワ改善・美白)と[トラネキサム酸](美白)を初配合し、メラニンの指令と受け渡しの2か所でブレーキをかける設計
- UVは[酸化亜鉛]+吸収剤3種でUVB〜UVA1までカバー。Tinosorb SがEMCの分解を防ぐ手堅い組み合わせに、メーカーが説明する粉体のオイルコーティング・カプセル化で塗り心地を仕上げている
- 保湿は[グリセリルグルコシド液]が中心。同じコーセーグループのCarté HDにも使われている原料
- ブルーライト対策の植物エキスは抗酸化サポート役。美白は予防が基本
日中の数時間、紫外線を浴びている時間にシミ・シワ予防の成分を肌にのせておける。それがこのクリームのいちばんの価値だと思います。
同じアルビオンのアイテムはこちらもどうぞ → アルビオンのハーバルオイルの解析/同じアルビオンのトラネキサム酸入り乳液
全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| ナイアシンアミド | 有効成分(シワ改善・美白) | メラニンの受け渡しをおさえ、角層のセラミド合成を後押し |
| トラネキサム酸 | 有効成分(美白) | プラスミンをおさえ、メラニンを作る指令を上流で止める |
| 精製水 | ベース | 処方の土台になる水 |
| 低温焼成酸化亜鉛 | 紫外線散乱剤 | UVA・UVBを跳ね返す。光触媒活性をおさえた改良タイプ |
| パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル | 紫外線吸収剤(UVB) | UVBを吸収。Tinosorb Sとの併用で分解をおさえる |
| ジカプリン酸プロピレングリコール | エモリエント(油剤) | 軽い感触の油剤。のびをよくする |
| エタノール | 溶剤・清涼感 | さっぱり感を出し、成分を溶かす |
| ジプロピレングリコール | 保湿・溶剤 | うるおいを与え、成分を溶かしやすくする |
| メチルフェニルポリシロキサン | シリコーン油 | なめらかさとツヤを出す |
| ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール | エモリエント(油剤) | べたつきの少ない油剤 |
| メチルポリシロキサン | シリコーン油 | のびのよさ・撥水性 |
| 1,3-ブチレングリコール | 保湿・溶剤 | うるおいを与える定番の保湿剤 |
| 2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン | 紫外線吸収剤(UVA・UVB) | 通称Tinosorb S。光で分解しにくく、ほかの吸収剤を守る |
| 2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル | 紫外線吸収剤(UVA) | 通称Uvinul A Plus。UVA1を受け持つ |
| ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 | 乳化剤 | 油と水をなじませる |
| ウメ果実エキス | 保湿・整肌 | 有機酸・ポリフェノールを含む |
| エイジツエキス | 整肌 | ノイバラの実のエキス。きめを整える |
| カワラヨモギエキス | 抗酸化・整肌 | ブルーライト対策として配合。抗酸化・抗炎症の研究報告あり |
| コムギ胚芽油 | エモリエント | ビタミンE・必須脂肪酸を含むオイル |
| シナノキエキス | 整肌・保湿 | セイヨウボダイジュ(リンデン)由来 |
| トウニンエキス | 保湿・整肌 | 桃の種のエキス |
| ビルベリー葉エキス | 抗酸化 | ブルーライト対策として配合。ポリフェノールを含む |
| プルーン酵素分解物 | 美白系・整肌 | ブルーライト対策として配合。メラニンの取り込みをおさえる原料 |
| 加水分解コラーゲン末 | 保湿・皮膜形成 | 肌表面に膜をつくり、うるおいを保つ |
| アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80 | 増粘・乳化安定 | クリームのとろみと安定性を出す |
| イソプロピルトリイソステアロイルチタネート | 粉体の表面処理 | 粉体を油になじみやすくする |
| キサンタンガム | 増粘 | テクスチャーを整える |
| グリセリルグルコシド液 | 保湿 | アクアポリン3に働きかける報告あり。Carté HDにも配合 |
| グリセリン脂肪酸エステル | 乳化剤 | 油と水をなじませる |
| ジブチルヒドロキシトルエン | 酸化防止剤 | 油剤の酸化を防ぐ |
| セトステアリルアルコール | 乳化安定・増粘 | クリームのコクを出す |
| ピロ亜硫酸ナトリウム | 酸化防止剤 | 成分の酸化を防ぐ |
| ベヘニルアルコール | 乳化安定・増粘 | クリームのかたさを調整 |
| ポリヒドロキシステアリン酸 | 分散剤 | 粉体をムラなく散らばらせる |
| メチルハイドロジェンポリシロキサン | 粉体の表面処理 | 粉体に撥水性を与える |
| モノオレイン酸ソルビタン | 乳化剤 | 油と水をなじませる |
| リン酸一水素ナトリウム | pH調整 | 処方のpHを整える |
| リン酸二水素ナトリウム | pH調整 | 処方のpHを整える |
| 低粘度メチルハイドロジェンポリシロキサン | 粉体の表面処理 | 粉体に撥水性を与える |
| 無水エタノール | 溶剤 | 成分を溶かす |
| フェノキシエタノール | 防腐剤 | 品質を保つ |
| 香料 | 香りづけ | 香りを整える |
| カラメル | 着色料 | 色味の調整 |
| 酸化亜鉛 | 紫外線散乱剤・着色補助 | 仕上がりの均一さを助ける |
| 黄4 | 着色料 | 色味の調整 |
| 赤227 | 着色料 | 色味の調整 |
※医薬部外品のため「その他の成分」は配合量順ではありません。正確な表示は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です。
特性タグ:医薬部外品/SPF50+・PA++++/UV耐水性/紫外線吸収剤配合/香料配合/着色料配合/エタノール配合/シリコーン配合/化粧下地
参考文献・出典(22件)
- ALBION公式「S-UVカット リンクル イルミネイティング デイクリーム」製品ページ・全成分表示:https://www.albion.co.jp/products/detail/aaakve / https://albion.co.jp/site/g/gAAAKVE/
- ALBION公式「アルビオン最高峰UVデイクリーム 誕生」特集ページ:https://albion.co.jp/site/p/albion_seasonal_uv.aspx
- アルビオン公式ブログ(@cosme 公式担当さんのブログ)新製品情報:https://www.cosme.net/beautist/article/2706606
- VOCE(PR/ALBION取材協力):https://i-voce.jp/feed/4897731/
- VOCE(PR/ALBION取材協力):https://i-voce.jp/feed/4745203/
- Bissett DL, Miyamoto K, Sun P, Li J, Berge CA.「Topical niacinamide reduces yellowing, wrinkling, red blotchiness, and hyperpigmented spots in aging facial skin」Int J Cosmet Sci. 2004;26(5):231-238.(臨床試験):https://doi.org/10.1111/j.1467-2494.2004.00228.x
- Hakozaki T, et al.「The effect of niacinamide on reducing cutaneous pigmentation and suppression of melanosome transfer」Br J Dermatol. 2002;147(1):20-31.(培養細胞+臨床):https://doi.org/10.1046/j.1365-2133.2002.04834.x
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