Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信している、日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュのありすです✨
今回は、話題の「ヒト幹細胞」「エクソソーム」を全面に打ち出した美容原液、フラコラの[ヒト幹細胞エクソソーム原液 DR]を全成分から読み解いていきます。
「ひと瓶に245億個のエクソソーム」「従来品の54倍高濃度」(出典7)。この数字を見た瞬間に、わくわくする気持ちと「本当に効果があるの?」という冷静な気持ちが同時にわいてきました。30mLで¥10,000(税込)という価格も、気軽に試すにはなかなかの勇気がいります。
全14成分の配合設計とエクソソームの研究データから、「この原液は何にお金を払う製品なのか」「どんな人と相性がよいのか」を読み解きます。ポイントは、メーカーが言う高濃度の中身と、話題のエクソソームの陰にいる縁の下の主役です。
結論|FRACORA DRはどんな人におすすめか(3行サマリー)
ひとことで言うと

水を別に足さない原液に、ヒト幹細胞エクソソームと保湿成分を詰め込んだエイジングケアのブースター美容液です。2番目配合の[加水分解コラーゲンエキス]で、塗った直後のしっとり感は実感しやすい処方になっています。乾燥小じわが気になり始めて、幹細胞コスメを1本試してみたい人に向いています。
このアイテムのポイント
- メーカー公表:フラコラは2020年から東京大学とヒト幹細胞の共同研究を継続。独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」でエクソソームを高濃度化し、商品名「DR(Deep Rich=より深く、より高濃度に)」を実現したと公表(従来品比 約50〜54倍・245億個)。
- 成分表で確認できること:全14成分に「水」の表示はなく、[ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム]が筆頭配合(このエクソソーム原料自体は、大部分が水です)。[ヒト幹細胞順化培養液][規定化細胞培地9]もセットで配合し、幹細胞バイオ由来成分を多面的に取り込む処方。
- 研究の現在地:培養細胞レベルでの増殖・コラーゲン産生促進の報告に加え、人を対象にした臨床研究も近年増えてきています(出典9)。濃度の数字はメーカーの公表値で、公的に評価が済んでいるのは「乾燥による小じわを目立たなくする」(効能評価試験済み)の範囲です。
※医薬部外品ではなく化粧品です。「乾燥による小じわを目立たなくする」は効能評価試験に基づく表現で、シワそのものを消す・再生させるという意味ではありません。
商品の基本情報

まずは基本のデータから。フラコラ(株式会社FRACORA・東京都新宿区)が展開する「ヒト幹細胞エクソソーム原液」シリーズの進化版で、2021年発売の初代をアップデートした位置づけです。
基本情報テーブル
| ブランド | フラコラ(FRACORA) |
| 価格・容量 | ¥10,000(税込/¥9,091 税抜)・30mL(約30日分/朝晩使用時) |
| 発売日 | 2022年7月25日 |
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
剤形は、水を別に配合しない「原液」タイプの美容液。スポイトで手のひらに取り、洗顔後の一番最初になじませてから化粧水・乳液(またはクリーム)へと進む、いわゆるブースター(導入美容液)的な使い方が推奨されています。無香料・無着色・パラベンフリー・鉱物油フリー・アルコールフリー・フェノキシエタノールフリーの「6つの無添加」処方です。
主な訴求と※注記の読み方
この製品は訴求の数字が派手なぶん、※注記をきちんと読むと印象がずいぶん変わります。ここはていねいにほどいておきますね。
- 「DR」=「Deep Rich」:商品名の由来はメーカー公表で「より深く、より高濃度に進化」という開発コンセプト。フラコラは2020年から東京大学とヒト幹細胞について共同研究を継続しており、独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」でエクソソームの量を飛躍的に高めたと説明しています(出典8・出典10)。
- 「ひと瓶に245億個のエクソソーム」「従来品の54倍高濃度」:どちらも初代品との比較で、メーカー公表値です(2022年のPR TIMESリリースでは「約50倍」とも表現)。どれだけ濃く入っているかを示す数字で、くわしくは後半で触れます。
- 「水なしエクソソーム」「角層まで浸透」(※3:角層まで):浸透するのはあくまで角層(肌の一番外側)までという意味。肌の奥深く=真皮まで届く、という意味ではありません。
- 「整肌成分」(※2):ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソームは、化粧品としては「整肌成分」という位置づけで配合されています。
- 「最高峰」(※4):フラコラシリーズ内での位置づけ、という意味です。
- 効能評価試験済み:「乾燥による小じわを目立たなくする」。これが、この製品で公的な試験の裏付けがある効能です。ここが評価済みの範囲だと理解しておくと期待値がぶれません。
そもそも化粧品の「幹細胞」表示って何?という方は、こちらの解説もあわせてどうぞ。

「245億個」「54倍」って一瞬すごい!と思うけど、これは初代品と比べた濃さの話なんです。公的に確かめられている効能は[乾燥による小じわを目立たなくする]の範囲。数字はワクワク、期待は等身大に、が私のおすすめです😊
成分別解説|配合目的グループごとに読み解く
主役|ヒト幹細胞バイオ由来成分(エクソソーム/順化培養液/規定化培地)
名前と価格を背負う主役は、なんといっても筆頭配合の[ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム]。ヒトの脂肪組織由来の間葉系幹細胞(ADMSC)が分泌する、直径30〜150nm程度の「細胞外小胞」です。中にはmiRNA・mRNA・タンパク質・脂質などの情報物質(カーゴ)が詰まっていて、細胞と細胞のあいだで情報を運ぶ「運び屋」のような役割を担うと考えられています。
面白いのは、この製品がエクソソーム単体ではなく、7番目に[ヒト幹細胞順化培養液](幹細胞を培養したあとの上清=増殖因子やサイトカインを含む混合物)、8番目に[規定化細胞培地9](培養・安定化のための培地成分)をセットで配合していること。幹細胞の分泌物を多面的に取り込もうという設計思想がうかがえます。
この処方の背景にあるのが、メーカーが公表している研究体制です。フラコラは2020年から東京大学とヒト幹細胞について共同研究をして、独自開発の「エクソソーム水・コラーゲン水」という技術でエクソソームの量を飛躍的に高めたと説明しています。商品名の「DR」は「Deep Rich(より深く、より高濃度に)」の略で、初代(2021年発売・ハイブリッド型エクソソーム採用)からの進化版という位置づけです(出典8・出典10)。
この「エクソソーム水・コラーゲン水」は、公式の説明によると、エクソソームの水とコラーゲンの水を採用することでエクソソームの量を引き上げる新技術です(出典10)。ふつうの美容液は成分を水で薄めて作りますが、この技術があるから、水を別に加えない「水なしエクソソーム」の原液が成り立っている、というのが公式の筋書きです。ただ、ここは誤解しやすいところです。エクソソームは目に見えないほど小さな粒で、粉のように取り出して配合するものではなく、水に分散させた液体として扱われます。公式が「エクソソーム水」と呼んでいるのもそのためで、成分表の筆頭にある[ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム]も、中身の大部分は水です。つまり「水なし」は水が1滴も入っていないという意味ではなく、精製水を別に足すかわりに、エクソソームを含んだ水とコラーゲンを含んだ水をベースにしている、ということ。成分表でエクソソームが筆頭、[加水分解コラーゲンエキス]が2番目に並んでいるのも、この2つの「水」が処方の土台だからだと私は読んでいます。

参考情報:研究で分かっていること
培養した肌の細胞を使った研究では、この幹細胞由来エクソソームが線維芽細胞の増殖を促したり、コラーゲンの産生を後押しする、といった報告があります(出典1)(出典2)(出典3)(出典4)。培養細胞レベルの基礎研究に加えて、人の肌で使った臨床研究も年々増えてきています(詳しくはこのあと書きます)。
ここまで読むと「すごい!」となるのですが、大事なのはこの先です。これらの多くは培養細胞(in vitro)や動物、創傷治癒モデルでの結果です。人の肌に実際に使った臨床研究も増えてきてはいますが、規模や試験デザインの質にはまだばらつきがあります。この点は後半の「正直に気になる点」で、見つかる限りのデータとあわせて改めて掘り下げます。

主役の[ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム]は、細胞どうしの情報の運び屋。東京大学との共同研究や独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」でしっかり濃度を上げてきた成分で、培養細胞ではコラーゲンを増やすなど良い報告があって、人の肌で使った臨床研究も増えてきています。ただ、大規模で質の高い試験はまだこれから、というのが実際のところだと思います。
実は縁の下の主力|加水分解コラーゲンエキス
私がこの製品でいちばん「なるほど」と思ったのが、2番目に高配合されている[加水分解コラーゲンエキス]の存在です。話題性はエクソソームに全部持っていかれていますが、配合量では堂々の第2位です。
コラーゲンを低分子化したペプチドで、塗ったコラーゲンがそのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。ただ、分子が小さく角層になじみやすく、優れた保水膜をつくって肌表面をなめらかに整えてくれます。つまり、この成分こそが「使ってすぐのしっとり・なめらか」という即効的な実感を支えている現実的な主力で、効能評価済みの「乾燥による小じわを目立たなくする」を成分面から下支えする存在でもあります。エクソソームの未来への期待と、コラーゲンによる今日の使い心地。この二層構造が、この原液の実像だと思います。

個人的にいちばん推したいのが、2番目配合の[加水分解コラーゲンエキス]。塗ったコラーゲンが肌のコラーゲンになるわけではないけれど、小さな分子が保水膜をつくって使ってすぐのしっとり・なめらかを支えてくれる、縁の下の主力だと思います。
水を別に足さない処方の要|多価アルコール系保湿・溶剤ベース
「水なし原液」と聞くと特別な感じがしますが、成分から見るとエクソソーム原料に含まれる水に、多価アルコールが溶剤兼保湿ベースとして加わっている、というのが実体です。
- [プロパンジオール](3番目):さっぱりした使用感の保湿・溶剤成分。他成分を溶かし込み、浸透を補助する多機能成分で、水を別に配合しないこのアイテムでは、エクソソーム原料の水とともにベースを担う溶剤。
- [グリセリン](4番目):角層水分を保持し、バリア機能を助けることが多数のヒト臨床で確立した、最も信頼できる保湿成分の一つ。
- [BG](5番目):ベタつきにくく、保湿・溶剤・防腐補助を兼ねる定番。安全性評価の蓄積も厚い。
つまり「原液(高濃度)」を成立させているのは、この多価アルコールたちが、精製水を足さずに機能成分を溶かし込んでいるから。特別な魔法ではなく、理にかなった処方設計として受け止めるのが正確です。

「水なし原液」って特別に聞こえるけど、正体はエクソソーム原料の水に[プロパンジオール]や[グリセリン]を合わせて、溶剤&保湿ベースにした処方なんです。魔法じゃなく理にかなった設計、と受け止めると等身大に見えてきます。
角層になじませる設計|エモリエント・乳化/可溶化成分
精製水を足さない処方の中で機能成分を均一に分散させ、肌なじみをつくるための裏方たちです。
- [トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル](10番目):軽いエモリエント油(MCT)。伸びを良くし、ビタミンEなど油溶性成分を溶かす。
- [水添レシチン](11番目):肌の細胞膜に近いリン脂質の乳化剤。ナノ乳化・ベシクル形成で、難溶性・機能成分の分散と角層親和性を高める設計要素。
- [ポリソルベート80](12番目):非イオン界面活性剤(可溶化剤)。微量の油性・機能成分を多価アルコール系のベースに均一に溶け込ませます。
[水添レシチン]が入っているあたりに、「せっかくの機能成分を、少しでも角層になじませたい」という作り手の意図が見えるのが個人的には好きなポイントです。

[水添レシチン]などの裏方は、せっかくの機能成分を少しでも角層になじませるための工夫。地味だけど、こういうなじませる設計がある処方は個人的に好きな印象です。
酸化と防腐を支える成分|酢酸トコフェロール・多機能ジオール
- [酢酸トコフェロール](14番目):ビタミンE誘導体(トコフェロールアセテート)。酸化安定性が高く、処方の酸化防止と肌のコンディション保持に寄与します。ビタミンE本体より安定な一方、抗酸化力を発揮するには皮膚内でエステルが分解される必要があり、即効的な抗酸化力は本体よりおだやかという位置づけ(確立した知見)。
- [1,2-ヘキサンジオール](6番目):保湿しながら抗菌・防腐を補助する多機能ジオール。単独の防腐力はおだやかだが、このあと出てくる多機能ジオール2成分と組み合わさることで防腐効果が相乗する設計。
- [ペンチレングリコール](9番目):同じく保湿と抗菌・防腐補助を兼ねる多機能ジオール。パラベン・フェノキシエタノールを使わない「6つの無添加」を技術的に支える一員。
- [カプリリルグリコール](13番目):保湿しながら抗菌・防腐を補助する多機能ジオール。さっきの2成分と組み合わさることで、無添加処方の防腐設計を成立させている。
総評(配合設計の読み解き)
①東京大学との共同研究・独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」で高濃度化したバイオ成分(エクソソーム+順化培養液)を筆頭に、②2番目に加水分解コラーゲンで保湿・感触を確保、③精製水を足さず、エクソソーム原料の水と多価アルコールをベースにして「高濃度・浸透」を訴求、④レシチン等で機能成分を角層になじませ、⑤ビタミンE誘導体と多機能ジオールで安定・防腐、という「メーカー独自技術による高濃度バイオ機能成分を主役に据えた原液(ブースター)」型の設計。確立した保湿・整肌の土台はしっかりある一方、エクソソームの再生的効果については人での臨床研究も増えてきてはいるものの、質の高い大規模な検証はまだこれから、という二層で読むのが正確です。

ざっくりまとめると、この原液は東京大学との共同研究・独自技術による高濃度バイオ成分への期待とコラーゲン等による今日の使い心地の二層構造。確立した保湿・整肌の土台はしっかり、エクソソームの再生的効果は研究が積み上がっている途中、という読み方が正確だと思います。
正直に気になる点|エビデンスの限界を隠さず伝える
魅力的なぶん、誤解しやすいポイントもあわせてお伝えします。

245億個・54倍が示すもの(濃度と効能評価の違い)
「245億個」「従来品の54倍」は、初代品と比べてどれだけたくさんエクソソームが入っているかを示す数字です。濃度が高いこと自体はメーカーの技術の成果ですが、それが肌でどれだけ働くか(有効性)は別の話で、この2つは分けて見るのがコツです。
この製品が公的な試験で裏付けを取っているのは「乾燥による小じわを目立たなくする」という効能評価試験済みの範囲。数字のインパクトと、実際に評価が済んでいる効能の範囲は分けて受け止めるのが、後悔しない付き合い方だと思います。
ヒト臨床データも増えつつある(研究の厚みはまだ発展途上)
エクソソームの皮膚への研究は、培養細胞・動物・創傷治癒モデルが中心だった時期を経て、人を対象にした臨床研究も着実に増えてきています。2024年のレビュー時点では化粧領域での前向き臨床試験は世界で4件程度とされていましたが、2026年に発表された最新の系統的レビュー・メタ分析では、美容領域でエクソソームを扱った臨床研究39件(皮膚を対象にしたもの26件)が集計され、顔のしわの平均改善率20.2%、色素沈着14.7〜23.4%の改善などが報告されています(出典5)(出典9)。
そのなかには、ADSCエクソソームをマイクロニードリング(針で微細な穴をあける施術)と併用して12週後にコラーゲン・弾力・小じわの改善を示した報告(被験者28名)(出典5)などもあります。ただ、こうした研究の多くは少人数・単一施設での試験で、「針で入れた」条件での結果であることが多く、化粧品として肌に塗る使い方とは前提が異なります。塗るだけでこのエクソソームが角層を越えて働く、と断定できる段階ではありませんが、研究の裾野自体は着実に広がっている、というのが今のところの実像です。
FDAの安全性通知と原料標準化の課題
海外に目を向けると、FDA(米国食品医薬品局)は化粧・治療目的で承認したエクソソーム製品はないと通知しており、消費者向けの安全性アラートも出しています(2020年)。エクソソームは原料の由来・分離・精製法の標準化にばらつきがあり、大規模・多施設の長期臨床データはまだこれからというのが現状です(出典5)(出典6)。
これは「この製品が危険」という意味ではなく、エクソソームという成分カテゴリー全体がまだ発展途上だということ。メーカーは東京大学との共同研究を続けており、独自技術による高濃度化そのものは公表どおり実現していますが、過度な再生・若返り効果を期待しすぎないほうが、気持ちよく使えると感じています。

気になる点も。エクソソームの臨床研究自体は増えてきていますが、大規模で質の高い試験はまだこれから、FDAも承認製品はないと通知しています。危険という話ではなく成分カテゴリー自体が発展途上、ということ。過度な若返り期待はしすぎないほうが気持ちよく使えると思います。
相性チェック|こんな人に向く・こんな人は要注意
🙆♀️ 向いていそうな人
- 話題のヒト幹細胞・エクソソームを、雰囲気ではなく成分と研究を理解したうえで試してみたい人
- 乾燥小じわ・ごわつき・ハリのなさが気になり、まずは「使ってすぐのしっとり・なめらか」を求めたい人
- 無香料・パラベン/フェノキシエタノール/アルコールフリーなど、シンプルで穏やかな処方を好む人
- 導入美容液(ブースター)として、いつものスキンケアの一番手に足したい人
🔍 要注意な人
- 「245億個」「54倍」の数字=劇的な若返り効果、と期待している人(数字は濃さの目安です)
- 塗るだけでシワが消える・肌が再生する、といった変化を求めている人(公的評価は「乾燥小じわを目立たなくする」範囲)
- 30mLで¥10,000という価格に、確立したエビデンスの裏付けを強く求める人
- 新しいバイオ成分に不安があり、まずは実績豊富な単一成分(レチノール・ビタミンC等)から始めたい人

相性で言うと、成分と研究を理解したうえで話題成分を試したい人、まずしっとり・なめらかがほしい人に向く一本。逆に「塗るだけでシワが消える」を求める人や、価格に確実なエビデンスを求める人は慎重に、が私の線引きだと思います。
よくある質問
効果はどのくらいで感じられる?
「しっとり・なめらか」といった保湿・感触面は、[加水分解コラーゲンエキス]や多価アルコールの働きで比較的早く実感しやすい部分です。一方、エクソソームに期待される抗老化的な変化は、人での臨床研究が増えてきているとはいえ、まだ確立した知見と言い切れる段階ではありません。まずは「乾燥による小じわを目立たなくする」という評価済みの範囲を目安に、数週間〜のスキンケアの一部として気長に付き合うのがおすすめです。
敏感肌でも使える?
無香料・無着色・パラベンフリー・鉱物油フリー・アルコールフリー・フェノキシエタノールフリーと、刺激になりやすい成分を避けた穏やかな処方です。ただし、加水分解コラーゲンやバイオ由来成分など、まれに合わない方もいます。心配な場合は腕の内側などでパッチテストをしてから顔に使うと安心です。
初代との違いは?
この美容液「DR」は、2021年発売の初代「ヒト幹細胞エクソソーム原液」(ハイブリッド型エクソソーム採用)の進化版で、東京大学との共同研究・独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」によりメーカー公表値でエクソソームを従来品の約54倍(リリースにより「約50倍」表現)に高濃度化した位置づけです。あくまで初代品との比較値なので、「54倍効く」ではなく「初代より濃く配合された最新版」と理解するのが正確です。
他のヒト幹細胞エクソソーム系アイテムの成分解析も気になる方は、こちらのレビュー記事もどうぞ。

最後に私の結論。数字に踊らされず、評価済みの効能の範囲を理解して選べる人ほど、この原液と上手に付き合えます。乾燥小じわ・ごわつきをやさしくケアしながら、これからの成分にワクワクしたい人には価値ある一本だと思います😊
まとめ|FRACORA DRとの正しい付き合い方
[FRACORA ヒト幹細胞エクソソーム原液 DR]は、東京大学との共同研究・独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」で高濃度化した話題のヒト幹細胞・エクソソームを主役に据えつつ、2番目配合の[加水分解コラーゲンエキス]や多価アルコールで「今日の使い心地」もきちんと作り込んだ、二層構造の原液美容液でした。
「245億個」「54倍」は濃さの目安で、劇的な効果を約束する数字ではありません。エクソソームの再生的な力については、人を対象にした臨床研究も増えてきているものの、質の高い大規模な検証はまだこれからの段階です。それでも、確立した保湿・整肌の土台がしっかりあるので、「乾燥小じわ・ごわつきを穏やかにケアしながら、これからの成分にワクワクしたい」という人にとっては、付き合う価値のある一本だと思います。
数字に踊らされず、評価済みの効能の範囲を理解したうえで選べる人ほど、この原液を気持ちよく使えるはず。あなたの肌と好みに合いそうか、この記事が判断材料になればうれしいです😊
エクソソーム以外の「話題の再生美容成分」=PDRNが気になる方は、ルルルン ハイドラ PD マスクの成分解析もあわせてどうぞ。
全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム | 幹細胞バイオ由来の機能成分(整肌) | 筆頭配合。細胞が分泌する30〜150nmの情報カプセル |
| 加水分解コラーゲンエキス | 保湿・整肌(ペプチド) | 2番目配合。低分子コラーゲンで保水膜をつくる |
| プロパンジオール | 溶剤・保湿ベース | 水を足さない処方のベース溶剤。さっぱり系の多価アルコール |
| グリセリン | 保湿 | 角層水分保持のエビデンスが確立した定番 |
| BG | 保湿・溶剤・防腐補助 | ベタつきにくい定番 |
| 1,2-ヘキサンジオール | 保湿・防腐補助 | 多機能ジオール |
| ヒト幹細胞順化培養液 | 幹細胞バイオ由来(整肌) | 培養上清。増殖因子・サイトカインを含む |
| 規定化細胞培地9 | バイオ成分の担体・安定化 | 組成が規定された培地成分 |
| ペンチレングリコール | 保湿・防腐補助 | 多機能ジオール |
| トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | エモリエント | 軽い中鎖脂肪酸油(MCT) |
| 水添レシチン | 乳化・分散 | リン脂質。機能成分の角層親和性を高める |
| ポリソルベート80 | 可溶化 | 非イオン界面活性剤 |
| カプリリルグリコール | 保湿・防腐補助 | 多機能ジオール |
| 酢酸トコフェロール | 抗酸化 | ビタミンE誘導体 |
※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です。
特性タグ:エイジングケア / 保湿 / 敏感肌(無添加処方) / ブースター(原液)
参考文献・出典(10件)
- (出典1)Li C. ほか「Adipose Mesenchymal Stem Cell-Derived Exosomes Promote Wound Healing Through the WNT/β-catenin Signaling Pathway in Dermal Fibroblasts」Stem Cell Reviews and Reports, 2022. DOI: 10.1007/s12015-022-10378-0(培養細胞・機序)
- (出典2)「The Antisenescence Effect of Exosomes from Human Adipose-Derived Stem Cells on Skin Fibroblasts」2022. PMC9259368(培養細胞・抗老化)
- (出典3)Lee J.H. ほか「Adipose Tissue-Derived Mesenchymal Stem Cell-Derived Exosomes Promote Wound Healing and Tissue Regeneration」International Journal of Molecular Sciences, 2023. DOI: 10.3390/ijms241310434(総説)
- (出典4)Sun Y. ほか「Therapeutic application of mesenchymal stem cell-derived exosomes in skin wound healing」Frontiers in Bioengineering and Biotechnology, 2024. DOI: 10.3389/fbioe.2024.1428793(総説・機序)
- (出典5)Bai G. ほか「Clinical applications of exosomes in cosmetic dermatology」Skin Health and Disease, 2024. DOI: 10.1002/ski2.348(臨床応用の整理・化粧領域の前向き臨床は4件・FDA規制動向)
- (出典6)「Use of Exosomes for Cosmetics Applications」Cosmetics(MDPI), 2025. https://www.mdpi.com/2079-9284/12/1/9(化粧品用途・課題)
- (出典7)フラコラ公式 製品ページ(全成分・容量・価格・245億個/従来品54倍・効能評価試験・※注記):https://www.fracora.com/products/34800801.html
- (出典8)PR TIMES「フラコラ最高峰の原液が進化『ヒト幹細胞エクソソーム原液 DR』」株式会社FRACORA, 2022年7月25日配信:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000237.000026320.html
- (出典9)Stack E.R. ほか「Clinical Advances in Exosome-Based Therapies for Aesthetic Medicine: A Systematic Review and Meta-analysis of Human Clinical Trials」Aesthetic Surgery Journal, 46(Supplement_1), 2026. DOI: 10.1093/asj/sjaf178(美容領域のエクソソーム臨床研究39件のシステマティックレビュー・メタ分析。顔のしわ平均20.2%改善、色素沈着14.7〜23.4%改善などを報告)
- (出典10)フラコラ公式ニュースリリース「『ヒト幹細胞エクソソーム原液 DR』新発売」株式会社FRACORA(東京大学との共同研究・「Deep Rich」の由来・独自技術「エクソソーム水・コラーゲン水」):https://www.fracora.com/info/information/2022072501.html
※グリセリン・BG・プロパンジオール・加水分解コラーゲン・酢酸トコフェロール・多機能ジオール類(1,2-ヘキサンジオール等)は、保湿・安全性のエビデンスが確立した成分として、個別のDOIを付さず一般に確立した知見(CIR安全性評価・各種レビュー)として記述しています。
