【全成分＆成分解析】アルビオン エクサージュホワイト ホワイトライズミルクⅡ

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今回はアルビオンの美白乳液・エクサージュホワイト ホワイトライズミルクⅡの成分解析です。

エクサージュホワイト ホワイトライズミルクⅡの成分解析

医薬部外品なので有効成分から解説。

公式をみても成分のこだわりなどが載っておらず、なんの成分をアピールしたいのかイマイチわからない商品でした💦

有効成分はプチプラレベル。美白効果はイマイチ？？

「美白化粧品」を名乗るのに必要な、有効成分は『L－アスコルビン酸2－グルコシド』です。

この成分はちょっと微妙💦

低コストで簡単に配合できるので、プチプラコスメにも良く使われているんですが、肝心な美白効果はイマイチな成分😓

お値段高めのコスメだと、有効成分以外で良さそうな成分が入ってて、そっちの効果がメインかな？というパターンが多いのですが、その他の成分にもブライトニングケアに良さそうなものは特に見当たりませんでした。

正直、高いお金を出してデパコスの美白コスメを買うのなら、もっと本気の成分が入ったものの方が良いんじゃないかな？と思いました。

ベースの保湿成分・油分

医薬部外品のため、その他の成分は化粧品基準（配合量順）で並んでいるとは限りません。

見た感じは化粧品基準っぽかったので、そうだと過程して解析しますね。

ベースとなる保湿成分はDPG（ジプロピレングリコール）とBG（1，3－ブチレングリコール）の2種類。

DPGはプチプラ系の保湿成分で、少しだけ刺激のリスクあり。BGは低刺激でさっぱりした良い美容成分です。

プチプラならまだ良いんですが、デパコスでDPGベースは微妙かな。

油分はスクワランとメドウフォーム油を使用。こちらは乳液のベースの油分としては、保湿・美容効果が高く良い成分だと思います。

成分の種類が多い理由

全成分が52種類とやや複雑な構成です。

ベースとして上げた以外の美容成分はこんな感じ。

• イソノナン酸イソトリデシル・・膜を作ってうるおいキープする油分
• トリ2－エチルヘキサン酸グリセリル・・膜を作ってうるおいキープする油分
• アミノ酸系保湿成分（DL－ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、L－セリン、グリシン）・・・肌の保湿・バリア機能のサポート
• N－アセチルグルコサミン・・・ヒアルロン酸の働きをサポート
• dl－α－トコフェロール 2－L－アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩・・・抗酸化
• d－δ－トコフェロール・・・抗酸化
• アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム・・・うるおいキープ
• クリサンテルムインディクム抽出液・・・製肌
• ゲンチアナエキス・・・製肌
• 加水分解コンキオリン液・・・真珠エキス。保湿やコラーゲンのサポート
• 加水分解シルク液・・・保湿、バリア機能サポート
• 天然ビタミンE・・・抗酸化
• N－ラウロイル－L－グルタミン酸ジ（フィトステリル・2－オクチルドデシル）・・・疑似セラミド。保湿・バリア機能のサポート
• イソステアリン酸フィトステリル・・・膜を作ってうるおいキープする油分
• ジリノール酸ジ（イソステアリル／フィトステリル）・・・膜を作ってうるおいキープする油分
• リンゴ酸ジイソステアリル・・・膜を作ってうるおいキープする油分
• 濃グリセリン・・・一般的な保湿剤

あとは乳化や乳化安定のための成分が10以上入っていたり、香料や調整系の成分が入っています。

これはポジティブに考えると、多種類の成分を配合した本気の成分構成。

ネガティブに考えると、種類が多いことで肌に合わない成分に当たる可能性が高くなります。

エタノールがそこそこ入っているかも

全成分の7番目にエタノールの記載。

配合量順に書いていたとして、1%以上の濃度で入っている可能性があります。

まぁあって数％だし、ほとんどの方は気づかないレベルの濃度ですが、アルコールで肌荒れしてしまう人は注意してください。

乳化にアニオン界面活性剤を使用

乳液は水と油を混ぜ合わせているので乳化は必須なんですが、低刺激な『非イオン界面活性剤』だけでなく、肌に塗り置くと刺激になりやすい『アニオン界面活性剤』も数種類使用しています。

非イオン界面活性剤と組み合わせているので濃度はある程度抑えられているとは思いますが、肌に塗り置くものにアニオン界面活性剤は印象悪めです💦

「すぐに透明感」は酸化チタンのメイクアップ効果

口コミを見ていると「すぐに肌が白くなった」「透明感が出た」という意見がけっこうあるんですが、これは多分『酸化チタン』が理由。

全成分表示では最後にかかれていますが、着色料は濃度に関わらず最後にかけるし、そもそも医薬部外品なので濃度順に書く義務はありません。

なので、酸化チタンはそれなりの濃度で入ってるかも。

酸化チタンは白い粉末状の成分で、ファンデーションや日焼け止めなどに使われています。

日焼け止めが白浮きするのは、この酸化チタン（と酸化亜鉛）が原因です。

つまりエクサージュホワイトで肌が白くなるのは薄～～いファンデーション（酸化チタン）を塗っているという原理。

酸化チタン自体に特にリスクはなく、一時的には白くなるので、悪い影響はないのですが、素肌がすぐ白くなるわけではありません。

まとめ

• お値段に対して、美白成分が微妙
• 成分構成が複雑で、かなりこだわって作られていそう
• 乳化に強めの界面活性剤が入っているのが気になる
• すぐ白くなるのは酸化チタンのメイクアップ効果
• 保湿・整肌メインで、美白効果は強く期待しないならアリ

全成分と配合目的（予想）

成分名	目的	評価
L－アスコルビン酸2－グルコシド	水溶性ビタミンC誘導体（整肌・製品の抗酸化）
精製水	ベース
ジプロピレングリコール	ベース（保湿）	△
1，3－ブチレングリコール	ベース（保湿）
スクワラン	炭化水素油（エモリエント）
メドウフォーム油	油脂（エモリエント）
エタノール	ベース	△
イソノナン酸イソトリデシル	エステル油（エモリエント）
トリ2－エチルヘキサン酸グリセリル	エステル油（エモリエント）
DL－ピロリドンカルボン酸ナトリウム液	天然保湿因子成分（保湿）
L－セリン	天然保湿因子成分（保湿・ph調整）
N－アセチルグルコサミン	アミノ糖（保湿）
dl－α－トコフェロール 2－L－アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩	ビタミンCE誘導体（整肌、製品の抗酸化）
d－δ－トコフェロール	ビタミンE（整肌・製品の抗酸化）
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム	保湿
クリサンテルムインディクム抽出液	植物エキス（整肌）
グリシン	天然保湿因子成分（保湿）
ゲンチアナエキス	植物エキス（整肌）
加水分解コンキオリン液	真珠エキス（保湿）
加水分解シルク液	保湿
天然ビタミンE	整肌・製品の抗酸化
N－ステアロイル－L－グルタミン酸ナトリウム	アミノ酸系アニオン界面活性剤（乳化）
N－ステアロイル－N－メチルタウリンナトリウム	アミノ酸系アニオン界面活性剤（乳化）
N－ラウロイル－L－グルタミン酸ジ（フィトステリル・2－オクチルドデシル）	疑似セラミド（保湿）
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体	合成ポリマー（増粘・ゲル化）
アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体／イソヘキサデカン／ポリソルベート80	乳化安定
イソステアリン酸フィトステリル	エステル油（エモリエント）
エデト酸二ナトリウム	キレート
キサンタンガム	多糖類（増粘）
ジリノール酸ジ（イソステアリル／フィトステリル）	エステル油（エモリエント）
セトステアリルアルコール	高級アルコール（調整・乳化補助）
ベヘニルアルコール	高級アルコール（乳化安定・調整）
ポリオキシエチレンアルキル（12～15）エーテルリン酸（8E．O．）	陰イオン界面活性剤（洗浄or乳化）
ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸	陰イオン界面活性剤（洗浄or乳化）
ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸	陰イオン界面活性剤（洗浄or乳化）
メチルポリシロキサン	シリコーン（被膜形成）
モノオレイン酸ソルビタン	非イオン界面活性剤（乳化）
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン	非イオン界面活性剤（乳化）
リンゴ酸ジイソステアリル	エステル油（エモリエント）
リン酸一水素ナトリウム	ph調整
リン酸二水素ナトリウム	ph調整
重質流動イソパラフィン	炭化水素油（エモリエント）
親油型モノステアリン酸グリセリル	非イオン界面活性剤（乳化）
水酸化アルミニウム	コーティング
水酸化ナトリウム	ph調整
水素添加大豆リン脂質	両性界面活性剤（乳化）
濃グリセリン	保湿
フェノキシエタノール	防腐剤
メチルパラベン	防腐剤	（旧）
香料	香料	△
カラメル	着色
酸化チタン	顔料（着色or紫外線散乱剤）