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今回は、キュレル「潤浸保湿 化粧水」のⅠ・Ⅱ・Ⅲを並べて、全成分を1つずつ見比べました。しっとり感が3段階ありますが、中身はどこまで違うのか、成分から確かめています。
| 今回比べたアイテム | こんな人に |
|---|---|
| 潤浸保湿 化粧水 Ⅰ ややしっとり | 軽いつけ心地が好きな人 |
| 潤浸保湿 化粧水 Ⅱ しっとり | ほどよいしっとり感がほしい人 |
| 潤浸保湿 化粧水 Ⅲ とてもしっとり | 乾燥がとくに気になる人 |
目次(20項目)
キュレル化粧水Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの違いをひとことで

3種の違いは、保湿剤の並び順だけです。成分は15種類すべて同じで、セラミド機能成分も、肌荒れを防ぐ有効成分も共通しています。だから選ぶ基準は成分より使い心地で、さっぱり好きならⅠ、迷ったらⅡ、乾燥がつらいならⅢが目安です。
- ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド:花王が「セラミド機能カプセル」として配合する疑似セラミド。3種共通
- アラントイン・ユーカリエキス:肌荒れを防ぐ有効成分と、公式の潤い成分。3種共通
- グリセリン・BG・POEメチルグルコシド:3種で表示順が入れ替わるのは、この保湿剤だけ
キュレル化粧水Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの基本情報

Ⅰ ややしっとりの全成分(15成分)
有効成分:アラントイン
その他の成分:水、BG、グリセリン、ベタイン、ユーカリエキス、POEメチルグルコシド、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、DPG、コハク酸、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、パラベン
Ⅱ しっとりの全成分(15成分)
有効成分:アラントイン
その他の成分:水、グリセリン、BG、ベタイン、ユーカリエキス、POEメチルグルコシド、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、DPG、コハク酸、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、パラベン
Ⅲ とてもしっとりの全成分(15成分)
有効成分:アラントイン
その他の成分:水、グリセリン、BG、ベタイン、POEメチルグルコシド、ユーカリエキス、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、DPG、コハク酸、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、パラベン
成分ごとの役割と特徴は、記事のいちばん最後の表にまとめています。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
3種に共通する成分|セラミド機能カプセルと有効成分
3種の全成分は15種類で、足したり引いたりした成分はありません。公式の特長の説明も、使い心地の一文を除けば3種とも同じ文章です。[1][2][3]
セラミド機能カプセル(花王の疑似セラミド)とは
メーカーは「『セラミド機能カプセル(保湿)』配合。洗顔後、スキンケア前の乾燥対策をしていない『無防備肌』に、速やかに角層まで潤いを届け、抱え込むように保つ」と説明しています。
公式の注記には、カプセルの中身として[ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド]という成分名まで書かれています。
これは、花王が「セラミド機能成分」と呼んでいる疑似セラミドです。天然のセラミドそのものではなく、角層の水分を保つ・バリア機能を支えるといった、セラミドに似た働きを持つように設計された成分です。
キュレルでは乳液やクリームにも入っている、ブランドの看板成分でもあります。
2023年7月のリニューアルで新しく打ち出されたのが、この成分をカプセル状にした配合です。[5]カプセルの大きさや、カプセルを形づくる成分は公表されていません。

アトピー性皮膚炎の患者38人が、合成の疑似セラミド入りローションを1日2回・4週間使った試験では、角層の水分量が増え、肌から逃げる水分量(経皮水分蒸散量)が減りました。セラミドの組成も、健常な肌に近いパターンへ動いたと報告されています。
出典:Ishida K ほか, J Invest Dermatol, 2020(臨床試験)[出典7]/花王ニュースリリース 2020年[出典8]
ただし、論文では使ったローションの成分名(化学名)が書かれていないので、この化粧水そのものを試した結果ではありません。花王が長く積み上げてきた疑似セラミド研究の流れにある成分、と私は受け止めています。
アラントインとユーカリエキス
有効成分は3種とも[アラントイン]です。公式は「消炎剤配合。肌荒れを防ぐ」と書いていて、医薬部外品として承認された肌荒れ予防の成分です。[1]
もう1つの訴求成分が[ユーカリエキス]です。メーカーは「外部刺激で肌荒れしにくい、なめらかで潤いに満ちた肌に保つ」潤い成分として配合しています。
疑似セラミドとユーカリエキスを含むローションを、頭皮の乾燥に悩む34人が4週間毎日使った試験では、乾燥・皮むけ・赤みが有意に改善し、かゆみも減りました。
出典:Takagi Y ほか, Clin Cosmet Investig Dermatol, 2018(臨床試験)[出典6]
頭皮での試験ですが、疑似セラミドとユーカリエキスは花王が組み合わせて研究してきた2つです。その2つが、顔用のこの化粧水にもそろって入っています。

Ⅰを選んでもⅢを選んでも、セラミド機能成分と肌荒れ予防の有効成分は同じものが入っています。しっとり感で選んでも、守りの部分で損をすることはないので安心してくださいね😊
3種の美容成分は何のために入っている?
3種とも、ビタミンC誘導体やペプチドのような美容液らしい成分は入っていません。疑似セラミドと保湿剤で洗顔後の肌をうるおす、シンプルな化粧水です。
そのうえで、違いが出るのは保湿剤の並び順の2か所だけです。アイテムごとに見ていくと、こうなります。
Ⅰ ややしっとりBGがグリセリンより先
- BG:保湿と、ほかの成分を溶かしやすくする溶剤の役目。軽めの感触に関わりやすい成分
- グリセリン:水分を抱え込む定番の保湿剤
公式の表現は「みずみずしく潤う使い心地」です。[1]3種のうち、BGがグリセリンより前に書かれているのはⅠだけです。
Ⅱ しっとりグリセリンがBGより先
- グリセリン:水分を抱え込む保湿剤。Ⅱからは、BGより前に書かれている
- ベタイン:アミノ酸系の保湿剤で、やわらかなうるおい感を出す
公式の表現は「しっとり潤う使い心地」です。[2]Ⅰとの違いは、BGとグリセリンの順番が入れ替わっていることだけです。
Ⅲ とてもしっとりPOEメチルグルコシドが前に出る
- POEメチルグルコシド:糖由来の保湿剤で、しっとり感に関わりやすいとされる成分
公式の表現は「とてもしっとり潤う使い心地」です。[3]Ⅱとの違いは、POEメチルグルコシドがユーカリエキスより前に書かれていることだけです。
医薬部外品は表示順が配合量順とは限らないので、この並びから量の差は読めません。花王も、使い心地の違いが生まれる理由は説明していません。
ただ、成分の種類がまったく同じで並びだけが動いているので、私は保湿剤どうしのバランスを変えて、使い心地の差を作っているのだと見ています。

「とてもしっとり」のⅢに、特別な成分が足されているわけではないんです。中身は同じメンバーで、配合のさじ加減が違うイメージだと思います。
キュレル化粧水の全成分と処方の全体像|3種とも同じ15成分
ベースは[水]と、[グリセリン][BG][ベタイン][POEメチルグルコシド][PEG1540][DPG]の6種の保湿剤です。オイルとして配合されている成分は見当たらず、化粧水らしい組み立てです。
[コハク酸]と[アルギニン]は、組み合わせてpHを整える成分です。[ステアロイルメチルタウリンNa]と[POE水添ヒマシ油]は、水に溶けにくい成分を均一に混ぜるための成分です。
疑似セラミドは水に溶けにくい成分なので、この2つがカプセルづくりに関わっている可能性はあります。ただし、花王はカプセルの構成を公表していないので、ここは私の見立てです。
防腐剤は[パラベン]です。美的.comでは弱酸性・無香料・無着色・アルコールフリーと紹介されていて、全成分にもエタノールや香料は入っていません。[5]

15成分は、化粧水としてはかなりコンパクト。美容成分を重ねるより、うるおいと肌荒れ予防に絞った処方だと感じています。
キュレル化粧水Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの違いを比べると
| Ⅰ ややしっとり | Ⅱ しっとり | Ⅲ とてもしっとり | |
|---|---|---|---|
| 公式の使い心地 | みずみずしく潤う | しっとり潤う | とてもしっとり潤う |
| 表示順の違い | BGがグリセリンより先 | グリセリンがBGより先 | Ⅱに加え、POEメチルグルコシドがユーカリエキスより先 |
| 成分の種類 | 15種(3種共通) | 同左 | 同左 |
| 有効成分 | アラントイン | 同左 | 同左 |
| 販売名 | Curél化粧水C2 | Curél化粧水B3 | Curél化粧水A2 |
| 価格(150mL・税込) | 2,090円 | 2,090円 | 2,090円 |

軽いつけ心地が好きな人や汗ばむ季節はⅠ、迷ったらまん中のⅡが目安です。冬や乾燥がつらい時期はⅢ、と季節で持ち替えるのも、成分が同じこの3本ならやりやすいと思います。
2023年のリニューアルで全成分はどう変わった?
潤浸保湿 化粧水の旧品は2008年に発売されたロングセラーで、2023年7月5日にリニューアルしました。[9][5]同じ月に価格も改定され、本体は1,980円から2,090円(税込)になっています。[4]
ただ、旧品は製造が終わっていて、旧処方の全成分は公式にもアットコスメにも見当たりませんでした。そのため、新旧の全成分の差は確認できていません。
公式が示している変更点は「セラミド機能カプセル」の配合です。旧処方のときに書いた潤浸保湿化粧水(旧処方)の成分解析も残しているので、使い比べたい人は参考にしてください。
また、シリーズ全体の化粧水を比べたいときは、キュレルの化粧水を比較してみましたも役に立ちます。
買う前に確認したいこと
Ⅲのほうが保湿剤がたくさん入っている?
そうとは言い切れません。医薬部外品は表示順が配合量順とは限らないため、並び順から量の差は読めないからです。
しっとり感の違いは、公式の「みずみずしく」「しっとり」「とてもしっとり」という使い心地の表現で判断するのが確実です。
「セラミド入りの化粧水」として選んでいい?
選んで大丈夫です。ただし、入っているのは花王の疑似セラミドで、ヒト型セラミド(セラミドNPなど)や天然セラミドではありません。ヒト型を探している人は、そこだけ気をつけてください。
一方で、疑似セラミドは角層の水分量が上がる試験結果がある成分です。セラミドの種類の違いはセラミドとは?種類・働き・選び方で詳しく書いています。
夏でもⅢを使っていい?
使えます。成分の種類はⅠ・Ⅱと同じなので、肌への働きの土台は変わりません。
べたつきが気になるなら、夏だけⅠやⅡに持ち替えるか、Ⅲの量を少し減らして乳液で調整するのもひとつの方法です。皮脂が気になる夏は、皮脂トラブルケア化粧水の成分解析で書いた別ラインもあります。

3本とも成分は同じなので、私なら季節で持ち替えます。夏はⅠ、冬はⅢみたいに使い分けても、セラミド機能成分と肌荒れ予防はずっと続けられますよ✨
向く人/確認したい人
- 洗顔後すぐ使える、香料・エタノールの入っていない化粧水を探している人
- 乾燥や肌荒れを繰り返しやすく、有効成分入りの化粧水を使いたい人
- 季節や肌の調子に合わせて、同じシリーズで使い心地だけ変えたい人(Ⅰ→Ⅲ)
- パラベンで肌荒れしたことがある人
- 夏にしっとり系を使うとべたつきが気になる人(とくにⅢ)
- ヒト型セラミド・天然セラミドを求めている人
- 保湿成分の配合量を数値で知りたい人(公表なし)
よくある質問
キュレル化粧水Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの違いは何ですか?
違いは保湿剤の並び順と使い心地です。全成分は15種類すべて同じで、公式の表現はⅠ「みずみずしく潤う」、Ⅱ「しっとり潤う」、Ⅲ「とてもしっとり潤う」に分かれています。一覧は比較の節で確かめられます。
キュレル化粧水はどれがいいですか?
迷ったらⅡです。軽いつけ心地が好きな人はⅠ、乾燥がつらい人はⅢが目安。成分は3種とも同じなので、使い心地の好みや季節で選んで大丈夫です。
キュレル化粧水にセラミドは入っていますか?
入っています。花王の疑似セラミド[ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド]が、「セラミド機能カプセル」として3種すべてに配合されています。ヒト型セラミドではありません。
敏感肌でも使えますか?
使えます。乾燥性敏感肌向けのシリーズで、香料やエタノールは入っていません。ただ、パラベンが合わなかった経験がある人は、腕の内側などで試してから顔に使ってください。
まとめ

3本を並べてみたら、成分が15種類まるごと同じでびっくりしたよ!違うのは保湿剤の並び順だけなんだよね。
だから、さっぱり好きならⅠ、迷ったらⅡ、乾燥がつらいならⅢって感じで、そのときの肌の調子で選んで大丈夫。季節で持ち替えるのもアリかも。
店頭にテスターがあれば、手の甲で3本のとろみを比べてから決めてみてね😊
関連記事:キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの成分解析/潤浸保湿 泡美容液の成分解析/セラミドとは?種類・働き・選び方を成分から解説
全成分と特徴
| 成分名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1アラントイン | 有効成分(消炎剤) | 3種共通。肌荒れを防ぐ |
| 2水 | 基剤 | 3種共通 |
| 3BG | 保湿溶剤 | 3種共通。Ⅰではグリセリンより先に表示 |
| 4グリセリン | 保湿 | 3種共通。Ⅱ・ⅢではBGより先に表示 |
| 5ベタイン | 保湿 | 3種共通。アミノ酸系の保湿剤 |
| 6ユーカリエキス | 保湿(潤い成分) | 3種共通。公式の訴求成分 |
| 7POEメチルグルコシド | 保湿 | 3種共通。糖由来。Ⅲではユーカリエキスより先に表示 |
| 8PEG1540 | 保湿感触調整 | 3種共通 |
| 9ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド | 保湿(セラミド機能成分) | 3種共通。花王の疑似セラミド。「セラミド機能カプセル」として配合 |
| 10DPG | 保湿溶剤 | 3種共通 |
| 11コハク酸 | pH調整 | 3種共通 |
| 12アルギニン | pH調整 | 3種共通。アミノ酸 |
| 13ステアロイルメチルタウリンNa | 界面活性剤(分散) | 3種共通。アミノ酸系 |
| 14POE水添ヒマシ油 | 可溶化乳化 | 3種共通 |
| 15パラベン | 防腐 | 3種共通 |
※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。
特性タグ:医薬部外品/アラントイン/疑似セラミド/セラミド機能カプセル/ユーカリエキス/無香料/無着色/アルコールフリー/弱酸性/パラベン配合
出典
- 花王 キュレル 潤浸保湿 化粧水 Ⅰ ややしっとり 公式商品ページ(効能・使い心地・全成分):https://www.kao-kirei.com/ja/item/kbb/curel/4901301236043/
- 花王 キュレル 潤浸保湿 化粧水 Ⅱ しっとり 公式商品ページ(効能・使い心地・全成分):https://www.kao-kirei.com/ja/item/kbb/curel/4901301236197/
- 花王 キュレル 潤浸保湿 化粧水 Ⅲ とてもしっとり 公式商品ページ(効能・使い心地・全成分):https://www.kao-kirei.com/ja/item/kbb/curel/4901301236180/
- 花王 キュレル「一部製品の価格改定のお知らせ」(2023年7月1日実施):https://www.kao-kirei.com/ja/news/information/2023/20230601-01
- 美的.com「キュレル 潤浸保湿 化粧水 リニューアル」(2023年7月5日発売・セラミド機能カプセルの説明):https://www.biteki.com/420277/
- Takagi Y, Ning X, Takahashi A, Ishizaki C, Nishizaka T, Kaizu K, Miyaki M, Yamamuro H, Kawashima M.「The efficacy of a pseudo-ceramide and eucalyptus extract containing lotion on dry scalp skin.」Clin Cosmet Investig Dermatol. 2018;11:141-148.(臨床試験):https://doi.org/10.2147/CCID.S158428
- Ishida K, Takahashi A, Bito K, Draelos Z, Imokawa G.「Treatment with Synthetic Pseudoceramide Improves Atopic Skin, Switching the Ceramide Profile to a Healthy Skin Phenotype.」J Invest Dermatol. 2020;140(9):1762-1770.e8.(臨床試験):https://doi.org/10.1016/j.jid.2020.01.014
- 花王 ニュースリリース(2020年8月3日配信)「アトピー性皮膚炎患者の角層の内因性セラミドプロファイルが変化」:https://kyodonewsprwire.jp/release/202007312685
- アットコスメ「キュレル 潤浸保湿 化粧水 III とてもしっとり(旧)」(旧品の発売日・製造終了の注記):https://www.cosme.net/products/265937/
