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今回は「中性ビタミンC誘導体」を28%の高濃度で配合したビタミンC美容液・マーベセラー newtra vc 28の成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
アイデアは面白いんだけど、お値段分の価値があるかは微妙な感じかな・・・🤔
マーベセラー newtra vc 28の成分解析
- 敏感肌でも使いやすいビタミンC美容液
- マイルドな割にお値段は高い
テーマは「ビタミンCを中性して高濃度配合した美容液」です。
酸やアルカリに傾きやすいビタミンC誘導体を、独自の技術で中性にして、刺激を抑えるというアイデアです。
ビタミンC誘導体を28%配合
全成分の表記上は[アスコルビルグルコシド]。
アスコルビン酸(ビタミンC)をグルコース(ブドウ糖)と合わせて作られたビタミンC誘導体。
安定性が高く、配合が簡単なので、プチプラを含む多くの化粧品で使われるメジャーなビタミンC誘導体です。
マーベセラー newtra vc 28の場合は、入っているのは[アスコルビルグルコシド]の一種なんですが、「MIRA-VC」という原料を使用。
[アスコルビルグルコシド]と[アルギニン]からなる原料で、本来酸性のビタミンCを中性に保っています。
製品ページを見ると「中性だから安定性が高い&低刺激」ってことを主張していますが、実際は違うかな~と思っています。
そもそも[アスコルビルグルコシド]ってビタミンC誘導体の中でも特に安定性が高く低刺激な成分。
従来の[アスコルビルグルコシド]でも、安定性は高いし、刺激になることってあんまりないので「中性だから」はそこまで大きな要素ではありません。
28%だけど効果はマイルド
ほとんどのビタミンC誘導体は、肌に存在する酵素による分解で、角質内でビタミンCが本格的に働き始めます。
しかし[アスコルビルグルコシド]に使われているグルコースは肌の酵素で分解されにくい成分。
なのでビタミンC誘導体としての働きは非常に穏やかなんです。
一応、[l-アスコルビン酸2-グルコシド]の名称で医薬部外品の有効成分としても認められているので、多少の効果はあるでしょう。
でもビタミンCをしっかり取り入れたスキンケアをしたい場合、「敏感肌で他のビタミンCは使えない」って事情がなければ、ピュアビタミンCや他の誘導体を選んだほうが良いと思います。
他の成分をチェック
目立った美容成分は[スフィンゴ糖脂質][加水分解エラスチン][加水分解コラーゲン]ぐらい。
どれも保湿系で、良い成分だけれど、そこまで珍しいものでもないです。
あとは基本の保湿成分と、調整系の成分ですね。
あくまでもビタミンC誘導体がメインで、他の成分はおまけ程度って認識で良いと思います。
敏感肌向けを謳っていますが、ベース成分に少し刺激になる人もいるプロパンジオールが使われていて、そこで相性も分かれそうです。
値段、高くない??
さっきも書いた通り、アスコルビルグルコシドを高濃度で配合したところで、そこまで大きな効果はないんです。
それならピュアビタミンC、APPS、VCエチルあたりを低濃度でも取り入れた方がビタミンCが働いてくれます。
「中性」を強くアピールしているけど、他の製品もビタミンC以外の部分で最適なphを作っていますし、そもそも人間の肌って弱酸性なので、中性が必ずしも良いとも限らないです。
「低刺激なビタミンC誘導体を高濃度で配合」というアイデアは良いっちゃ良いし、人によっては相性最強なアイテムかもしれませんが、15nlで8,800円というお値段はちょっと高いと思います。
まとめ
強いビタミンC美容液が使えない人には向いている可能性もあります。
このアイテムは単純に、悪いっていうよりも、値段が高いから評価低めって感じですね💦
3,000円ぐらいで買えるのなら、敏感肌の人には結構良いアイテムだったと思います。
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 概要・目的 | 評価 |
---|---|---|
水 | ベース | |
アスコルビルグルコシド | 水溶性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | |
プロパンジオール | ベース(保湿・抗菌) | △ |
アルギニン | アミノ酸(保湿) | |
BG | ベース(保湿) | |
ベタイン | アミノ酸誘導体(保湿) | |
ペンチレングリコール | ベース(保湿・抗菌) | △ |
1,2-ヘキサンジオール | ベース(保湿・抗菌) | |
PEG-60水添ヒマシ油 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
PEG-9M | 合成ポリマー(増粘・調整) | |
クエン酸 | ph調整 | |
クエン酸Na | ph調整・キレート | |
グリセリン | ベース(保湿) | |
スフィンゴ糖脂質 | グルコシルセラミド(保湿) | |
加水分解エラスチン | ハリ弾力サポート | |
加水分解コラーゲン | 保湿 |
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