【全成分＆成分解析】ポーラ リンクルショットメディカルセラムN

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今回はポーラのしわ改善美容液・リンクルショットメディカルセラムNの成分解析です。

リンクルショットメディカルセラムNの成分解析

医薬部外品なので、まずは有効成分からチェックしていきます。

しわ改善有効成分・ニールワン®を配合

全成分では［三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na］と表記されますが、長いので通称「ニールワン®」と呼ばれています。

真皮成分を分解する酵素（好中球エラスターゼ）の働きを抑えることで、真皮成分生成のサポートをして、しわを改善するメカニズム。

公式のYouTubeにわかりやすい説明が上がっています。

ニールワンは日本で3種類しかない「しわ改善の有効成分」として承認されています。

有効成分は厚生労働省が効果や効能と安全性を客観的に認めたもの。

しかもポーラの独自成分なので他社は使用できず、しかもポーラの中でもリンクルショットメディカルセラムにしか入っていない成分です。

新たな有効成分を承認させるのは非常にハードルが高いので、独自の有効成分配合は本当に凄いこと。

定価14,850円と高額な価格設定ですが、他では代用が効かない「高くても、大きな価値のあるコスメ」なんです。

研究者が体を張って効果を証明

まずはこの写真を見てください。

この人はポーラの研究者の檜谷さん。

「リンクルショットおじさん」として有名になった方です。

13年間、片側の口元だけのリンクルショットを塗り続けています。（初代リンクルショットの発売は2017年ですが開発者なので試作品から塗っているのでしょう。）

写真を見るだけでも、どの程度の効果があるのかは一目瞭然ですよね・・・😮

ベース成分をチェック

医薬部外品なので全成分が濃度順に書かれているとは限りませんが、ざっと見た感じでは濃度順に書かれていそう。

上位3成分はこのようになっています。

• ジメチコン・・・シリコーン
• ワセリン・・・炭化水素油
• 架橋型ジメチコン・・・シリコーン

リンクルショットの処方の大きなポイントは「油溶性の成分が多いこと」なんです。

ベースになっているのは、大きな美容効果を持たないシンプルな油分ですが、ニールワンをしっかり働かせるためにはこの構成がベストなのでしょう。

ニールワンは水が多いと安定しにくい性質を持つため、油を中心に構成することでニールワンを安定化させています。

また、油分が多い構成にすることで真皮までニールワンをしっかり浸透させる役割も持っているでしょう。

さらに油分が多いことで、肌に蓋をして水分の蒸発を防ぐ、乾燥対策の効果も持っています。

訴求成分をチェック

ポーラ独自の理論で導き出された、3つの複合保湿成分が入っています。

ICユニット（油溶性カモミラエキス、油溶性アルニカエキス、スギナエキス）

肌のハリ感とうるおいをサポートする、ポーラ独自の複合成分です。

エイドリキッド（ローヤルゼリーエキス、タイムエキス-1）

肌のハリ感とうるおいをサポートする保湿成分です。こちらは独自の表記がなかったので、他社から仕入れた原料だと思われます。

NEREリキッド（油溶性桃葉エキス、スギナエキス、シクロヘキシルグリセリン）

美しくしなやかに動く肌（角質）をサポートする、ポーラ独自の複合成分です。

他にも疑似セラミドやスクワランなどの定番の保湿成分が入っています。

有効成分（ニールワン）に頼り切るのではなく、その他の成分にもしっかりこだわりを持っているのが嬉しいポイントですね。

まとめ

フォロワーさんに「高くても良いから、効果のある、しわ改善スキンケアを教えてください」と言われたら、まず頭に浮かぶのがリンクルショットメディカルセラムN。

お値段はお高めですが、「ニールワン」はリンクルショットメディカルセラムNにしか入っておらず、他では全く替えの効かない唯一無二のしわ改善美容液なんです🙌

「すぐに一時的なハリを出す効果」ではなく「根本から改善していく効果」の美容液なので、長期的に根気強く塗り続ける必要はありますが、本気でケアするなら第一候補に考えて良いアイテムだと思います。

全成分と配合目的（予想）

成分名	概要・目的	評価
三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Ｎａ	しわ改善	（有）
ジメチコン	シリコーン（皮膜形成）
ワセリン	炭化水素油（エモリエント）
架橋型ジメチコン	シリコーン（調整）
メタクリル酸エステル樹脂粉末	機能性微粉体（調整）
トリエチルヘキサン酸グリセリル	エステル油
セリサイト	顔料（パール光沢付与・調整）
シクロペンタシロキサン	シリコーン（皮膜形成）
トリメチルシロキシケイ酸	シリコーン（皮膜形成・崩れ防止）
水添ポリブテン	炭化水素油（エモリエント・基剤）
シクロヘキシルグリセリン	保湿
スクワラン	炭化水素油（エモリエント）
油溶性アルニカエキス	油溶性植物エキス（整肌、製品の抗酸化）
油溶性カモミラエキス	油溶性植物エキス（整肌、ハリ弾力、透明感サポート）
油溶性桃葉エキス	油溶性植物エキス（整肌、すこやか肌）
ローヤルゼリーエキス	保湿
タイムエキス－１	植物エキス（保湿・整肌・透明感サポート）
スギナエキス	植物エキス（保湿・ハリ弾力）
ヒドロキシアパタイト	顔料（調整）
ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル・オクチルドデシル）	疑似セラミド（保湿）
流動パラフィン	炭化水素油（エモリエント）
軽質イソパラフィン	炭化水素（エモリエント）
トリ（カプリル・カプリン酸）グリセリル	エステル油（エモリエント）
ＢＧ	ベース（保湿）
水	ベース
無水ケイ酸	顔料
酸化亜鉛	顔料（着色or紫外線散乱剤）
香料	香料	△

よくある疑問に回答

敏感肌でも使えるの？

どちらかというと「攻め」のコスメです。真皮までしっかりニールワンを届ける処方だし、各訴求成分の濃度も高いので、敏感肌向けとは言えません。ただし基本は部分的に使うアイテムなので、全体は優しいケアをしつつ、お肌の様子を見ながら攻めるのはアリかなと思います。

おすすめの使い方は？

公式による使い方は、朝と夜のスキンケア時、化粧水の前・乳液の後に、シワが気になる部分になじませます。オールインワンを使う場合はオールインワンの後です。使用量の目安は両側1部位につきお米2粒ぐらい。高価なアイテムなので、お顔全体ではなく気になる部分を絞って使う方が良いでしょう。

顔全体に塗っちゃダメ？

メカニズム的には顔全体に塗ってもしわ改善効果が期待できます。しかし20gで14,850円と非常に高額なアイテムなので、よっぽどお金に余裕がある人以外はおすすめしません。お顔全体に使うなら同じポーラならリンクルショット ジオ セラムがおすすめ。他社で予算を抑えてお顔全体にしわ改善を使うならナイアシンアミド配合のものがおすすめです。

リンクルショットジオセラムとはどう違うの？

ジオセラムはお顔全体に使う美容液。しわ改善の有効成分は含まれず、ジャンル的にはグリチルリチン酸２Ｋを配合した肌荒れ防止の医薬部外品。ポーラのしわ研究で導き出された「肌の柔軟性」に着目し、その他の成分にお肌をほぐしつつ、ハリ弾力をサポートする保湿成分が含まれています。