タカミ「タカミエッセンス 5CEプレミアム」を成分解析|「黄金ビタミン処方」と超ナノ粒子技術の実力

Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨

2003年に生まれた「タカミエッセンス」が、5代目となる「タカミエッセンス 5CEプレミアム」として2026年9月2日に登場しました。前作「タカミエッセンスCE/5C+E」から2年ぶりの刷新です(出典2)。

今回いちばん目を引いたのが、プレスリリースの見出しにある「一滴に1500兆個のビタミンC。#桁バグビタミン」というキャッチコピー(出典1)。正直に言うと、最初にこれを見たときは「さすがに数字が大きすぎて、何がすごいのかピンとこないな…」と思ったんです。

でも全成分を並べて読んでみたら、この商品が数字のインパクトだけで売ろうとしているわけではないことが見えてきました。ビタミンCが本当に5種類入っていて、そこにナイアシンアミドとグルタチオンまで重ねてある。「濃度を上げる」のではなく「種類を組み合わせる」という方向にはっきり舵を切った処方なんです。この記事では、メーカーが何を言っていて、それが成分表のどこで確認できて、研究ではどこまで分かっているのかを順番に見ていきます。依頼をいただいていたオバジのビタミンC美容液との違いも、独立した章でまとめました。

【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
  • 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
  • リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。

ひとことで言うと

ありす

ビタミンCを5種類、そこにナイアシンアミドとグルタチオンまで重ねた「足し算」の美容液。数字のインパクトの裏側には、熱や圧力を使わずに複数の乳化剤で混ぜるという処方の工夫があります。ただし「浸透量5倍」はメーカーの公表値で、第三者のデータはまだ出ていません。

このアイテムのポイント

  • ビタミンC5種類+[ナイアシンアミド]+[グルタチオン]の組み合わせ勝負。ナイアシンアミドが3番目、[3-O-エチルアスコルビン酸]が7番目と、期待できる位置に並んでいます。
  • 「超ナノ粒子デリバリーシステム」は特許取得済みの独自技術。浸透量が従来比5倍というのはメーカーの公表値で、第三者の検証データは非公開です。
  • 化粧品なので「美白」とは言えない設計。ただし配合されているビタミンC類は、医薬部外品の有効成分としての実績が厚い顔ぶれです。

基本情報

タカミ タカミエッセンス 5CEプレミアム(20mL・30mL)の商品ビジュアル
ブランドTAKAMI(タカミ)/日本ロレアル株式会社 タカミ事業部
価格・容量20mL 6,160円/30mL 8,250円(税込)
発売日2026年9月2日(8月4日に定期便で先行発売)

超ナノ粒子デリバリーシステムとは?毛穴の1/15,000にナノ化する独自技術

高圧・高熱を使わず黄金比率でビタミンCをナノ化して肌に届けるまでの4ステップを示したフロー図

今回のリニューアルでタカミがいちばん押しているのが、この処方技術です。成分そのものより先に「どう届けるか」を看板にしてきたところに、この商品の個性があると思います。

メーカーが謳う独自技術のポイント

プレスリリースでは、この技術をこう説明しています。「高圧・高熱といった過剰なエネルギーを使わず、水溶性成分・油溶性成分・界面活性剤を『黄金比率』で配合することで、熱力学的な乳化を誘導する」(出典1)。そのうえで、ビタミンCを毛穴の1/15,000サイズまでナノ化して配合したとしています。

業界紙のWWDJAPANの記事では、この技術は特許取得済みで、浸透量は従来比5倍に高まったと紹介されています。さらに、処方の構造を0.01%単位で調整することで界面活性剤の使用量を大幅に減らした、という説明もありました(出典2)。

ビタミンCは、水に溶けやすいぶん油の膜でできた角質層とは相性がよくない、という弱点をずっと抱えてきた成分です。だから各社がいろいろな誘導体を開発してきたわけですが、タカミは「成分の形を変える」のと同時に「粒を小さくして混ぜ方を工夫する」という方向でもアプローチした、ということになります。

成分表から見える処方の裏付け

「黄金比率で乳化を誘導する」という説明が本当なら、乳化剤・可溶化剤が1種類だけということはないはずです。実際に全34項目を見ると、[カプリン酸ポリグリセリル-4](6番目)、[ミリスチン酸イソプロピル](8番目)、[オレイン酸ポリグリセリル-2](9番目)、[クエン酸オレイン酸グリセリル](28番目)と、乳化・可溶化の役割を担う成分が複数種、上位から中位に分散して並んでいます。

1種類の強力な界面活性剤でガッと混ぜるのではなく、性質の違うものを組み合わせて少しずつ役割を分担させる。これは「高圧・高熱を使わずに混ざる状態をつくる」という説明と、ちゃんと噛み合っている並びだと感じました。しかもポリグリセリン脂肪酸エステル系は比較的マイルドなタイプなので、「敏感肌テスト済み」という訴求とも方向がそろっています。

研究で分かっていること

ビタミンCを油に溶ける形にした誘導体は、水溶性のものより角質層になじみやすいことが確かめられています。油溶性の[テトラヘキシルデカン酸アスコルビル](VC-IP)を紫外線を浴びた皮膚モデルに使った研究では、皮膚の中でビタミンCに変換され、色素沈着を抑える働きが確認されました(出典:Ochiai Y ほか, Journal of Dermatological Science, 2006)。ただしこのアイテムの「浸透量5倍」という数値そのものはメーカーの公表値で、第三者による検証データは公開されていません(出典8)。

ありす

要するに「混ぜ方でがんばった美容液」ということ。成分表の乳化剤の並びを見るかぎり、言っていることと処方はちゃんと一致しています。5倍という数字だけは、今のところメーカーの自己申告だと思って読むのがいいかなと思います。

黄金ビタミン処方とは?5種のビタミンCを組み合わせる理由

水になじむビタミンCと油になじむビタミンCが角質層のどのあたりで働くかを示した3段のレイヤー図

この商品の中身そのものを見ていきます。「一滴に1500兆個」という数字よりも、私は性格の違うビタミンCを5種類そろえたことのほうがずっと面白いと思いました。

ナイアシンアミド・3-O-エチルアスコルビン酸・VC-IPなど主要成分の役割

全成分での位置と、それぞれの持ち場はこんな感じです。

  • [ナイアシンアミド](3番目)……ビタミンB3。皮脂の量を抑えつつ、バリア機能も支える働き者。毛穴の目立ちを狙うならここが主役です。全34項目中3番目という上位で、相応の量が入っていると考えてよい位置です。
  • [3-O-エチルアスコルビン酸](7番目)……水にも油にもある程度なじむ、安定性の高いビタミンC誘導体。医薬部外品では2004年に美白有効成分として承認された実績があります。7番目という上位配合は、この商品の本気度が出ているところ。
  • [アスコルビン酸](18番目)……いわゆるピュアビタミンC。効きめは確かな一方で壊れやすいのが泣きどころで、このエッセンスではこれをナノ化して抱え込む、というのが技術の肝になっています。
  • [アスコルビルグルコシド](20番目)……ブドウ糖をくっつけて安定させた誘導体。肌の上でゆっくりビタミンCに戻るので、持ちがよいタイプです。
  • [テトラヘキシルデカン酸アスコルビル]=VC-IP(31番目)……油に溶けるタイプ。角質層になじみやすく、効果の持続が長いのが特徴です。
  • [リン酸アスコルビルMg](34番目)……水溶性で酸化に強い、扱いやすい定番の誘導体。
  • [グルタチオン](32番目)……3つのアミノ酸からなる抗酸化成分。美容クリニックの点滴などでもおなじみですね。

VC-IP・グルタチオン・リン酸アスコルビルMgは表示の後半にありますが、こうした機能性の成分はもともと少量で設計されるのが普通なので、位置が後ろだから意味がない、という読み方はしません。むしろビタミンC誘導体の中には配合上限が1%より高く設定できるものもあるので、配合量次第では表示の前半に来てもおかしくない成分でもあります。ここは「順番だけでは読めない」と考えるのが正確です。ちなみに3-O-エチルアスコルビン酸は配合するかどうかもブランドによって判断が分かれる成分で、ドクターシーラボ VC100エッセンスローションEXはAPPSとナイアシンアミドを軸にしつつ、この成分を非配合にする選択をしています。同じビタミンC美容液でも、処方の組み合わせ方には各社の個性が出るところです。

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水になじむタイプ、油になじむタイプ、すぐ働くタイプ、ゆっくり働くタイプ。持ち場の違うビタミンCを並べておいて、どれかが届けばいい、という発想だと感じています。ビタミンC美容液としてはかなり欲張りな構成です。

研究で分かっていること

それぞれの成分が単独でどこまで確かめられているのかも見ておきます。ここで紹介するのは成分そのものの研究で、この商品を使った試験ではない点は先にお断りしておきますね。

研究で分かっていること

・ピュアビタミンCを5%配合したクリームを6か月使い続けた二重盲検試験では、プラセボ(偽薬)と比べて肌表面の凹凸やハリが改善し、真皮の弾性線維にも変化が見られました(出典:Humbert PG ほか, Experimental Dermatology, 2003)(出典4)。

・[ナイアシンアミド]2%配合のクリームを日本人100名に4週間使ってもらった二重盲検試験で、皮脂の分泌量がはっきり減りました(出典:Draelos ZD ほか, Journal of Cosmetic and Laser Therapy, 2006)(出典5)。

・[3-O-エチルアスコルビン酸]は、培養したメラニン細胞とゼブラフィッシュを使った研究で、メラニンをつくる酵素チロシナーゼの働きと色素の産生を抑えることが示されています(出典:Chen SJ ほか, Free Radical Biology and Medicine, 2021)(出典6)。

・[アスコルビルグルコシド]をヒトの皮膚に塗った試験では、3日後の表皮にもビタミンCと見られる粒が残っていて、働きが長持ちすることが確かめられました(出典:Kumano Y ほか, Journal of Nutritional Science and Vitaminology, 1998)(出典7)。

・[グルタチオン](酸化型)を塗った健康な女性対象の二重盲検試験では、メラニン量の指標と肌のなめらかさに改善が見られました。ただし参加人数が限られた試験で、長期・大規模のデータはまだこれからという段階です(出典:Watanabe F ほか, Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, 2014)(出典9)。

ピュアビタミンCについては、シミやくすみに対して「防ぐ」だけでなく、メラニンそのものに働きかける作用も知られている成分です。医薬部外品の「シミを防ぐ」という言い回しに縛られず、条件がそろえば今あるくすみや色ムラが薄く見えてくる可能性も、理論上は十分にあると私は思っています。もちろん個人差はありますし、この商品で試したデータがあるわけではないので、あくまで成分から考えた期待値として受け取ってください。

ビタミンC誘導体の種類ごとの違いについては、ビタミンC誘導体とは?種類・働き・選び方を成分から解説で詳しくまとめているので、あわせて読んでみてください。

ありす

ひとつひとつの成分は、研究の裏づけがしっかりあるメンバーぞろい。ただ「これを全部混ぜたらもっとすごい」という部分は、まだメーカーの言い分だけなんです。そこは分けて考えたいところ。

エンドフェトール(セイヨウタンポポ根茎/根エキス)って何?黄ぐすみ・カルボニル化との関係

今回のリニューアルでもうひとつ、タカミが名前をつけて押している成分があります。「エンドフェトール」です。聞き慣れない名前ですが、これはタカミ独自の呼び方で、全成分表示では[セイヨウタンポポ根茎/根エキス](17番目)として載っています。

メーカーは、これを「黄ぐすみに働きかける次世代成分」と位置づけています(出典3)。そして今回のリニューアル全体の着眼点として、黄ぐすみや毛穴の目立ちを加速させる「カルボニル化」という現象に注目して開発した、と説明しています(出典2)。

カルボニル化というのは、肌のタンパク質が酸化によって変質してしまう現象のことです。これが角層で起きると何が困るのかを調べた研究があって、実際に肌の色が黄色っぽく変わり、水分量が下がって、水分の逃げやすさ(経表皮水分蒸散量)が上がることが確かめられています。「年齢とともに肌がなんとなく黄色くくすんで、乾きやすくなる」という実感の、ひとつの正体というわけですね。

研究で分かっていること

角層のタンパク質がカルボニル化した皮膚モデルでは、水分保持力が落ち、皮膚の色が黄色へ変化することが確認されています(出典:Iwai I, Hirao T, Skin Pharmacology and Physiology, 2008)(出典10)。ただしこれは現象そのものを調べた研究で、[セイヨウタンポポ根茎/根エキス]がこのカルボニル化を抑えることを直接示した査読論文は、今回の調査では確認できませんでした。

もう少し踏み込むと、「エンドフェトール」という呼び名の裏側にある具体的なデータ(原料メーカーはどこか、特許番号は何番か、どのくらいカルボニル化を抑えたのか)は、今のところ公開されていません。ただ、黄ぐすみの正体としてカルボニル化を挙げ、そこに狙いを定めたこと自体は、研究の流れをきちんと踏まえた設計だと思います。タンポポの根のエキスは抗酸化の文脈で以前から化粧品に使われてきた素材でもあるので、方向としては筋が通っています。データが出てきたら、ぜひ読んでみたいところです。

ありす

エンドフェトールの正体は、タンポポの根のエキスです。「黄ぐすみ=肌タンパク質のサビつき」という着眼点はとても納得できるので、あとは実際のデータが出てくるのを待ちたい成分です。

正直に気になる点

良いところばかり書いても参考にならないので、気になったところも書いておきます。

  • ビタミンCを5種類重ねているぶん、使い始めにピリつく人はいるかもしれません。メーカーは敏感肌テスト済み・ノンコメドジェニックテスト済み・アルコールフリー・無香料と公表していて(出典1)、刺激を抑える方向にはしっかり配慮された処方です。それでも肌がゆらいでいる時期の初回は、腕の内側などで試してからのほうが安心だと思います。
  • 「浸透量5倍」「1500兆個」といった数字は、すべてメーカーの公表値です。特許取得済みという説明はありますが特許番号は非公開で、第三者が検証したデータは今のところ出ていません。数字の大きさそのものを判断材料にしすぎないほうがよいとみています。成分がどこまで肌の奥に浸透できるかという仕組み自体は、化粧品の「浸透」はどこまで本当?角質層までしか届かない理由と薬機法のルールで詳しく解説しています。
ありす

処方そのものはむしろ丁寧な部類。引っかかるのは成分ではなく「数字の大きさが独り歩きしそう」なところかなと思います。中身で選べば、期待はしていい1本です。

オバジ Cセラムシリーズとどう違う?「濃度で選ぶ」vs「組み合わせで選ぶ」

「濃度で選ぶ」オバジCセラムと「組み合わせで選ぶ」タカミ5CEプレミアムの設計思想の違いを示した左右比較図

ビタミンC美容液といえば、まず名前が挙がるのがロート製薬のオバジCセラムシリーズですよね。同じ「ビタミンC美容液」でも、この2つは考え方がかなり違います。

オバジは、C5・C10・C20・C25ネオという4段階のビタミンC濃度を用意して、自分の肌の状態や慣れ具合に合わせて「濃さ」を選ばせる設計です(12mL 3,300円〜12mL 11,000円)(出典11)。中身はピュアビタミンCとビタミンEが軸で、シンプルなぶん「どこを強くするか」が分かりやすい。

対してタカミ 5CEプレミアムは、商品はこの1本だけです。そのかわり中に性格の違うビタミンCを5種類、さらに[ナイアシンアミド]と[グルタチオン]まで入れて、届き方と働き方の幅で勝負する設計です。濃度は公表されていないので、数字で選ぶことはできません。

オバジ Cセラムタカミ 5CEプレミアム
選び方4段階の濃度から選ぶ1本のみ(濃度は非公開)
ビタミンCの構成ピュアビタミンC+ビタミンEが軸ピュアビタミンC+誘導体4種+グルタチオン
主な狙い濃度を上げて手応えを出す届き方と持続の幅でカバーする
価格帯(税込)12mL 3,300円〜12mL 11,000円20mL 6,160円/30mL 8,250円

どちらが優れているという話ではなく、「濃さを自分で調整したい人はオバジ、あれこれ考えずに幅広くまかせたい人はタカミ」という住み分けだと思います。ピリつきやすくて低い濃度から慣らしていきたい人はオバジのC5から、逆に「毛穴もくすみもハリもまとめて1本で」と思っている人はタカミ、という選び方が現実的です。

ありす

オバジは「濃さのつまみ」を自分で回すタイプ、タカミは「全部のせ」タイプ。ビタミンC初心者でこわごわ始めたいならオバジ、1本で済ませたいならタカミ、くらいの感覚で選んで大丈夫だと思います。

向いている人・確認したい人

向いていそうな人

  • 毛穴の目立ちと黄ぐすみ、どちらも気になっている人
  • 1本でくすみ・毛穴・ハリまで幅広くカバーしたい人
  • ビタミンC美容液は使いたいけれど、刺激が心配で選びあぐねている人
  • 濃度の数字より、処方の組み立てで選びたい人

使う前に確認したい人

  • ピュアビタミンCやビタミンC誘導体でピリついた経験がある人(初回はパッチテストを)
  • 「ビタミンC○%」と数字で選びたい人(このアイテムは濃度非公開です)
ありす

「ビタミンCは気になるけど刺激がこわい」という人に、いちばん届いてほしい1本かなと思っています。逆に数字で納得したいタイプの人には、ちょっと物足りないかもしれません。

よくある質問

Q1. 本当に毛穴やくすみに効果はあるの?

この商品そのものの臨床データは公開されていないので、「必ず効きます」とは書けません。ただ、毛穴の目立ちに対しては[ナイアシンアミド]が3番目という上位に入っていて、皮脂が減ることを示した二重盲検試験があります(出典5)。くすみについても、ピュアビタミンCやビタミンC誘導体にはメラニンの生成を抑える働きが研究で示されています(出典4)(出典6)。成分の顔ぶれとしては、期待できる根拠がある構成だと思います。

Q2. 敏感肌でも使える?

メーカーは敏感肌テスト済み・ノンコメドジェニックテスト済み・アルコールフリー・無香料と公表しています(出典1)。乳化剤も刺激の強いタイプではなく、比較的マイルドなポリグリセリン系が中心なので、処方としては配慮されているほうです。とはいえ全員に合うわけではないので、ゆらぎやすい方は腕の内側で試してから顔に使ってください。

Q3. オバジとどっちを選べばいい?

ビタミンCに慣れていなくて濃度を少しずつ上げたいならオバジのC5あたりから、毛穴もくすみもまとめて1本でケアしたいならタカミ、という選び方がすっきりすると思います。価格は20mLで6,160円なので、オバジで言えばC10(26mL 7,700円)と近い帯です。

ありす

成分の実績は十分にあるので、あとは「自分が数字で選びたいタイプか、まかせたいタイプか」だけだと考えています。ここが決まれば迷わないはず。

まとめ

「一滴に1500兆個」というコピーは確かに派手ですが、中身を開けてみると、性格の違うビタミンCを5種類そろえ、届け方の工夫で弱点を埋めにいった、かなり真面目な美容液でした。[ナイアシンアミド]が3番目、[3-O-エチルアスコルビン酸]が7番目という上位配合も、毛穴とくすみを本気で狙っている証拠だと思います。

一方で、「浸透量5倍」も「エンドフェトールの働き」も、今のところ根拠はメーカーの公表値の中にあります。そこは割り引いて読みつつ、成分ひとつひとつの研究の厚みで選ぶのが、この商品とのいちばん健全な付き合い方かなと思いました。

全成分と特徴

成分名役割特徴
水ベース処方の土台になる溶媒。
グリセリン保湿定番の保湿成分。2番目と高めの位置で、しっとり感の軸。
ナイアシンアミド訴求成分ビタミンB3。皮脂を抑えつつバリア機能も支える。3番目と上位配合。
ペンチレングリコール保湿・防腐サポートうるおいと防腐の両方を兼ねる多価アルコール。
PG溶剤・保湿他の成分を溶かしてなじみをよくする。
カプリン酸ポリグリセリル-4乳化・可溶化比較的マイルドなポリグリセリン系の乳化剤。独自技術の処方基盤。
3-O-エチルアスコルビン酸訴求成分安定性の高いビタミンC誘導体。医薬部外品では2004年承認の美白有効成分。7番目と上位配合。
ミリスチン酸イソプロピルエモリエント軽い感触のエステル油。油性成分の可溶化も助ける。
オレイン酸ポリグリセリル-2乳化・可溶化油性成分を細かく分散させる。
クエン酸NapH調整処方の酸性度を安定させる緩衝剤。
カプリリルグリコール防腐サポート肌当たりのやわらかい防腐補助成分。
アルギニン保湿・pH調整アミノ酸系。うるおいとpH調整を兼ねる。
クエン酸pH調整ビタミンC類が安定しやすい酸性域に整える。
サリチル酸防腐・角質ケア静菌と角質をやわらげる働き。配合量は少なく、防腐目的の補助的な位置づけ。
グルタミン酸ジ酢酸4Naキレート金属イオンを抑えて製剤の劣化を防ぐ。
キサンタンガム増粘天然由来のとろみ成分。テクスチャーを整える。
セイヨウタンポポ根茎/根エキス訴求成分タカミが「エンドフェトール」と呼ぶ独自訴求成分。黄ぐすみ・カルボニル化への着眼から配合。
アスコルビン酸訴求成分ピュアビタミンC。メラニン生成抑制・コラーゲン生成促進・抗酸化。壊れやすさを技術で補う設計。
酢酸トコフェロール抗酸化安定型のビタミンE誘導体。
アスコルビルグルコシド訴求成分ブドウ糖を結合させた安定型ビタミンC誘導体。肌の上でゆっくりビタミンCに戻る。
ソルビトール保湿糖アルコール系のしっとり成分。
ココイルサルコシンNa可溶化補助アミノ酸系。なめらかな感触づくりに寄与。
ヒアルロン酸Na保湿高い保水力で水分を抱え込む。
プロパンジオール保湿・溶剤植物由来グリコール。BGの代わりに使われることが多い。
カラメル着色処方の色味を調整する着色成分。
1,2-ヘキサンジオール防腐サポート防腐を助ける多価アルコール。
塩化Na粘度・浸透圧調整処方のバランスを整える電解質。
クエン酸オレイン酸グリセリル乳化・可溶化水と油をなじませる補助。
トコフェロール抗酸化ビタミンE。処方自体の酸化も防ぐ。
金訴求成分「金の粒子」としてプレスリリースに登場。独立した効能データの公表はない。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル訴求成分VC-IP。油溶性のビタミンC誘導体で、角質層になじみやすく持続性が高い。
グルタチオン訴求成分3つのアミノ酸からなる抗酸化成分。美白・抗酸化の研究は蓄積途中。
コメヌカ油エモリエント米ぬか由来の植物油。ビタミンEなどを含む。
リン酸アスコルビルMg訴求成分水溶性で酸化に強い定番のビタミンC誘導体。

※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です(全成分の確認元:アットコスメショッピング商品ページ(出典12))。

アルコールフリー/無香料/敏感肌テスト済み/ノンコメドジェニックテスト済み/着色成分あり(カラメル)/化粧品(医薬部外品ではありません)

参考文献・出典(12件)
  1. 日本ロレアル株式会社 タカミ事業部「一滴に1500兆個のビタミンC。新美容液『黄金ビタミン・ショット』誕生。」ニュースリリース(PR TIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000024471.html
  2. WWDJAPAN「『タカミ』が2年ぶりにビタミンC美容液を刷新」(メーカーコメントの引用元):https://www.wwdjapan.com/articles/2449241
  3. MAQUIA「【タカミ】黄金ビタミン・ショット誕生!」(メーカーコメントの引用元):https://maquia.hpplus.jp/skincare/news/120940/
  4. Humbert PG ほか「Topical ascorbic acid on photoaged skin. Clinical, topographical and ultrastructural evaluation: double-blind study vs. placebo」Experimental Dermatology. 2003;12(3):237-244.(臨床試験):https://doi.org/10.1034/j.1600-0625.2003.00008.x
  5. Draelos ZD ほか「The effect of 2% niacinamide on facial sebum production」Journal of Cosmetic and Laser Therapy. 2006;8(2):96-101.(臨床試験):https://doi.org/10.1080/14764170600717704
  6. Chen SJ ほか「The anti-melanogenic effects of 3-O-ethyl ascorbic acid via Nrf2-mediated α-MSH inhibition in UVA-irradiated keratinocytes and autophagy induction in melanocytes」Free Radical Biology and Medicine. 2021;173:151-169.(培養細胞・ゼブラフィッシュ):https://doi.org/10.1016/j.freeradbiomed.2021.07.030
  7. Kumano Y ほか「In Vitro and In Vivo Prolonged Biological Activities of Novel Vitamin C Derivative, 2-O-α-D-Glucopyranosyl-L-Ascorbic Acid (AA-2G), in Cosmetic Fields」Journal of Nutritional Science and Vitaminology. 1998;44(3):345-359.(ヒト皮膚吸収試験):https://doi.org/10.3177/jnsv.44.345
  8. Ochiai Y ほか「A new lipophilic pro-vitamin C, tetra-isopalmitoyl ascorbic acid (VC-IP), prevents UV-induced skin pigmentation through its anti-oxidative properties」Journal of Dermatological Science. 2006;44(1):37-44.(培養細胞・ヒト皮膚):https://doi.org/10.1016/j.jdermsci.2006.07.001
  9. Watanabe F ほか「Skin-whitening and skin-condition-improving effects of topical oxidized glutathione: a double-blind and placebo-controlled clinical trial in healthy women」Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2014;7:267-274.(臨床試験):https://doi.org/10.2147/CCID.S68424
  10. Iwai I, Hirao T「Protein Carbonyls Damage the Water-Holding Capacity of the Stratum Corneum」Skin Pharmacology and Physiology. 2008;21(5):269-273.(in vitro・皮膚モデル):https://doi.org/10.1159/000148042
  11. ロート製薬 オバジ公式サイト「Cセラムシリーズ」(比較対象の価格・濃度段階の確認元):https://www.obagi.co.jp/c/
  12. アットコスメショッピング「タカミエッセンス 5CEプレミアム(30mL)」商品ページ(全成分の確認元):https://www.cosme.com/products/detail.php?product_id=418359
ありす
コスメコンシェルジュ

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