【全成分＆成分解析】ソフィーナip リニュームースウォッシュ（炭酸泡洗顔）

2022 10/07

2022年10月7日 2022年10月7日

100%炭酸ガスの噴射剤が作り出す、濃密な泡の洗顔料・ソフィーナip リニュームースウォッシュの成分解析です。

【はじめての方必読】当サイトの成分解析について

「炭酸」の仕組み

泡で出てくるタイプの洗顔料です。

缶の容器に入った「炭酸入り洗顔」は他社からもたくさん出ているのですが、私の見つけた限りではどれも「LPG」「イソブタン」などの噴射剤を使っていて、実際に入っている「炭酸（二酸化炭素）」の量はあまり期待できないものが多いんですよね。

他の噴射剤を入れずに「炭酸（二酸化炭素）」だけで泡を作っている洗顔料は、私の知っている限りはありません。（技術的に難しいんだと思います。）

花王は炭酸関連の技術・特許をたくさん持っているので、花王だからこそ「噴射剤は炭酸100%」を実現できたのでしょう。

具体的にどの成分で、炭酸を上手く使っているのかは、情報が出てきませんでした。

洗浄効果を持つ成分はこの２つ。

ラウレス硫酸Naはシャンプーなどでよく使われる洗浄成分。

洗浄力が高く、肌への負担が大きいので、日本の洗顔料ではあまり使われていません。

成分を見た感じ、4番目に書かれてり、濃度はそれほど高くなさそうです。

あくまでも推測ですが、わざわざ微妙な洗浄成分であるラウレス硫酸Naを使ったということは「炭酸泡の洗顔料を作る」関係で必要だったのではないでしょうか。

炭酸の洗顔を作るために仕方ないと思うのなら、まぁ妥協点って感じかな。

もう一つの「ココイルグルタミン酸Na」はマイルドな洗顔料でもよく使われる、優しい洗浄力の成分です。

全成分を見た限り、一般的なコスメで「美容成分」と呼ばれるようなものは特に入っていません。

一応、メチルグルセル-20にエモリエント効果があるのと、ポリクオタニウム-10が手触りの良い仕上がりを作る程度かな。

公式を見ると「洗顔後も保湿成分が肌にとどまるモイストキープ処方」と書かれていますが、これらの保湿成分による効果ですね。

そこまで高機能な美容成分が入っているというわけではありません。

余計なものを入れず「炭酸泡で汚れを落とす」ことに特化しているのでしょう。

美容成分は洗顔後のスキンケアで補いましょう。

「美容成分をほとんど入れずに落とすことに特化」という尖ったコンセプト、個人的にはけっこう好きです。

ソフィーナipと言えば、炭酸でお肌を整える「ベースケアセラム（土台美容液）」が人気ですよね。

ベースケアセラムは、炭酸を塗って浸透させることで、お肌を整えることを目的としたコスメです。

一方で今回登場したリリニュームースウォッシュ（洗顔後）は、炭酸を含んだ泡でお肌の汚れやくすみ※を落とすことを目的としたコスメです。

※蓄積された古い角質によるくすみ

同じ「ソフィーナの炭酸コスメ」でも、炭酸が主にどのような役割を果たすのかは違うんです。

「洗浄成分が強い」「高機能な美容成分は特に入っていない」という点では微妙な感じ。

お値段もオープン価格ですが、3,000円台半ばで売られており、洗顔料にしては高額な部類です。

でも、個人的には「かなりアリ」な洗顔料だと思います。

何故かというと「高濃度で炭酸を含んだ泡洗顔」というものが、他にはないからです。

「炭酸」による洗浄効果で余分な皮脂や古い角質を落とすケアとしては、他に代用品がないようなコスメかなと思います。

美容成分についても、洗顔料に入っていたところでほとんどは洗い流されるので、入っていないことが大きなデメリットだとは思いません。

「炭酸泡の洗浄効果」がどの程度なのかは、使ってみないとわかりません。

購入済で届くの待ちなので、またレビュを載せますね。