Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
いつもはスキンケアの話がメインですが、今回はヘアケア製品の成分のお話です。
「シリコーンは毛穴に詰まるからノンシリコーシャンプーを使おう!」
これはよく聞く美容のウワサですが嘘です。
シャンプーに含まれるシリコーンが地肌に蓄積して毛穴を詰まらせることはほぼありません。
シリコーンが溜まるのは「髪」
「シリコーンが溜まる」ことを注意しなければいないのは毛穴よりも髪。
そしてシャンプーよりもインバス・アウトバストリートメントや整髪料です。
- シリコーンの濃度が高い製品を使う
- 吸着性の高いシリコーンが入った製品を使う
- 上記のような製品の使用頻度が高い
- 上記のような製品の1回の使用量が多い
- 洗浄力の穏やかなシャンプーを毎日使う
こういった条件が重なっていくとビルドアップという現象が起こります。
シリコーンだけじゃなく、吸着性の高い保湿成分(リピジュア等)や油性成分がビルドアップの原因になることもあるよ。
ビルドアップが起こると髪はどうなる?
ビルドアップが起こると髪は
残念な状態になってしまうんです。
シャンプーはビルドアップの原因になる?
シャンプーのシリコーンもビルドアップの原因になることがあるけど、濃度が低いので可能性としては低め。
ただし、低価格帯のシャンプー(1,000円以下)や高くても微妙な製品だと、安価な洗浄成分による仕上がりの悪さを誤魔化すためにシリコーンを大量に使っていて、ビルドアップする可能性があります。
ビルドアップの対策方法
まずはビルドアップを起こさないための予防的方法から紹介します。
- インバストリートメントのすすぎをしっかり行う
- シリコーンが強すぎる製品は使用頻度を調整する
- アウトバストリートメントや整髪料を必要以上に付けすぎない
とにかく「髪にシリコーンがつきすぎる」ことを防ぐのが基本です。
ビルドアップの解消方法
続いて、既にビルドアップが起こった髪を元に戻す方法です。
ビルドアップを解消する方法は洗浄力が強めのシャンプーを使うこと。
日常的なビルドアップを完全に防ぐことは難しいので、週1~2回の定期的なケアとして続けていくのがおすすめです。
ビルドアップがひどい場合は、シリコーン除去用のシャンプーを検討しても良いかも。
洗浄力が強いシャンプーが嫌な人は、ノンシリコーンシャンプーに切り替えたり、前ページの対策方法を続けてじっくり戻していってね!
洗浄力が強いシャンプーが嫌な人は、ノンシリコーンシャンプーに切り替えたり、対策方法を続けてじっくり戻していってね!
まとめ:シリコーンは悪者ではない
悪者にさがちな[シリコーン]ですが「髪をコーティングして保護する」「髪の手触りを良くする」「髪にツヤを与えるなどのメリットもあります。
確かに使い方によってはビルドアップの可能性がありますが「ビルドアップが怖いから使わない」のではなく特性をしっかり学んで賢く使っていきたい成分です。
おまけ:シリコーンとシリコンの違い
- シリコン→元素の一種であるケイ素(Si)のこと
- シリコーン→ケイ素(Si)から作られる化合物のこと
化粧品・ヘアケア製品で使われるのは、ケイ素の化合物なので「シリコーン」という呼び方が正解です。
なぜか「ノンシリコンシャンプー」などの言葉が流行ったので「シリコン」という呼び方が一般的になりましたが。正しくは「シリコーン」です。
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