Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回はクオリティファースト ダーマレーザー ウルセラCの成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
ナイアシンアミドを25%配合。
少し人を選ぶけれど、合う人にはコスパの良いアイテムだよ🙌
クオリティファースト ダーマレーザー ウルセラCの成分解析
- 2,200円なのにナイアシンアミド25%配合
- ナイアシンアミド以外の成分も豪華
- ナイアシンアミドがは高濃度だと刺激になりやすい
製品名は「ウルセラC」と書かれていて、ビタミンCを4種類配合。
ビタミンCがメインの美容液かと思いきや、実はメインの訴求成分はナイアシンアミドです。
まずはベース成分から順番に見ていきましょう。
ベースはガラクトミセス培養液
クオリティファースト ダーマレーザー ウルセラCのベースになっているのは水ではなく[ガラクトミセス培養液]。
ガラクトミセス菌を培養した発酵エキスです。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸などを豊富に含み、肌の保湿し、整える役割を持っています。
有名なスキンケアだと、SK-IIの化粧水でもベース成分として使われていますね。
SK-IIでは「ピテラ」と呼ばる独自原料なので、全く同じ中身ではないのですが、近い成分。
発酵エキスなので合う合わないは多少分かれますが、水ベースよりも良い要素だと思ってOKです🙆♀
ナイアシンアミド25%配合
全成分の2番目がナイアシンアミド。
原価の安く、安定性の高い原料だから、2,200円の美容液に25%配合なこと自体はおかしくないです。
よく「●●を30%配合」って書きながら、水を含む原料濃度だったりする商品もあるのですが、クオリティファースト ダーマレーザー ウルセラCは見た感じ本当に25%入っていそうですね。
ナイアシンアミドは保湿、透明感サポート、ハリ弾力などいろんな目的に対応している、スキンケアには必須級に取り入れたい高スペック成分。
通常は敏感肌の人でも使いやすい、低刺激な成分として人気を集めています。
しかし・・・・。
25%って本当に必要?
ナイアシンアミドは美白&シワ改善の有効成分として認められていますが、その場合の配合濃度は3~5%程度。
医薬部外品の有効成分は国(厚生労働省)が審査しており、その結果「効果」と「安全性」のバランスが良いと判断されたのです。
そして3~5%の濃度であれば敏感肌でも使いやすい低刺激な成分ですが、高濃度だと人によっては刺激を感じることも。
10%ぐらいでも、人によっては刺激を感じやすいので、25%入っているとなれば、結構人を選ぶんじゃないかな・・・。
25%入れてくれているのはありがたいことだし、高濃度ナイアシンアミドが合う人にはコスパの良い美容液だけど、それが必ずしも良いとは限らないですね。
基本的にはお肌の調子を見ながら使える、美容中級者以上向けのスキンケアだと思ってください。
他の訴求成分をチェック
- 4種のビタミンC(AG・アスコルビルグルコシド、ピュアビタミンC・アスコルビン酸、APPS・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、APM・リン酸アスコルビルMg)
- 整肌効果に優れ、キメを整えて透明感をサポートします。スキンケアに優先的に取り入れたい整肌成分です。
- セラミドNP
- セラミドは肌の角質層に元々存在し、接着剤のような役割を果たす物質。不足すると乾燥やゆらぎの原因になるので、スキンケアでは必須級に取り入れたい成分です。
- 植物エキス類(ツボクサエキス、オウゴン根エキス、チャ葉エキス、ローズマリー葉エキス、カミツレ花エキス、キハダ樹皮エキス)
- 韓国コスメでシカ成分として人気のツボクサエキスを配合。他の植物エキスも保湿というよりは、キメを整えて透明感をサポートするようなものが中心です。
ラインナップ的には、成分重視のドクターズコスメに見えるような構成です。
セラミドは入っていますが、どちらかというと保湿よりも整肌重視ですね。
ただ2,200円というプチプラ価格で、ガラクトミセス培養液をベースにし、ナイアシンアミドを25%配合しているので、原料費はかなり厳しそう。
他の成分の濃度は、そんなに期待できないような気がします。
特にナイアシンアミドとアスコルビン酸(ピュアビタミンC)は高濃度同士だと相性が微妙とも言われているので、濃度は低そうですね。
6種の精油をブレンド
合成香料不使用で6種の精油で香り付けしています。
- ラベンダー油
- レモン果皮油
- ライム油
- レモングラス油
- エンピツビャクシン油
- ローズマリー油
柑橘&ハーブのさっぱり系の香りですね。
まとめ
「ナイアシンアミドを高濃度で取り入れたい」って目的があるのなら、コスパはめちゃくちゃ良いアイテムだと思います🙌
[ガラクトミセス培養液]と[ナイアシンアミド]以外の成分の濃度はあまり期待できませんが、入っているのはプラス要素です。
ただし「流行ってるから」「憧れの人が使ってるから」みたいな曖昧な理由で使うのはNGです。
合う・合わないは結構分かれるアイテムなので、使うならお肌の状態をしっかり様子見しながら。
高濃度ナイアシンアミドの経験がない人は、先に腕の内側→顔の目立たない部分でパッチテストをしながら、慎重に使うことをおすすめします。
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 概要・目的 | 評価 |
---|---|---|
ガラクトミセス培養液 | 発酵エキス(保湿・整肌) | |
ナイアシンアミド | 整肌・透明感&ハリ弾力サポート | ★ |
BG | ベース(保湿) | |
アスコルビルグルコシド | 水溶性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | |
アスコルビン酸 | ビタミンC(整肌・製品の抗酸化) | ★! |
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na | APPS・両親媒性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | ★ |
リン酸アスコルビルMg | 水溶性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | |
セラミドNP | ヒト型セラミド(保湿) | ★ |
ベタイン | アミノ酸誘導体(保湿) | |
ツボクサエキス | 植物エキス(整肌) | |
オウゴン根エキス | 植物エキス(整肌) | |
チャ葉エキス | 植物エキス(整肌) | |
ローズマリー葉エキス | 植物エキス(整肌・製品の抗菌) | |
カミツレ花エキス | 植物エキス(整肌) | |
キハダ樹皮エキス | 植物エキス(整肌・引き締め・抗菌) | |
トリプロピレングリコール | 保湿 | |
水添レシチン | 両性界面活性剤(乳化) | |
フィトステロールズ | 保湿・乳化安定 | |
PEG-60水添ヒマシ油 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
エチルヘキシルグリセリン | 保湿・抗菌 | |
1,2ヘキサンジオール | ベース(保湿・抗菌) | |
水酸化K | ph調整 | |
クエン酸 | ph調整 | |
クエン酸Na | ph調整・キレート | |
エチドロン酸 | キレート | |
水 | ベース | |
ピロ亜硫酸Na | 酸化防止剤 | |
ラベンダー油 | 精油(香料) | |
レモン果皮油 | 精油(香料) | |
ライム油 | 精油(香料) | |
レモングラス油 | 精油(香料) | |
エンピツビャクシン油 | 精油(香料) | |
ローズマリー油 | 精油(香料) |
よくある疑問に回答
- ナイアシンアミド以外の成分の濃度は?
-
ガラクトミセス培養液はベース成分なので高濃度(おそらく50%以上)で入っていますね。APPSなどのビタミンC誘導体やセラミドなどの他の成分は、お値段を考えると濃度は低いでしょう。
- 敏感肌でも使える?
-
ナイアシンアミド25%は刺激になりやすい濃度です。ベースになっているガラクトミセス培養液や、APPSや引き締め系の植物エキスも敏感肌の相性とは悪め。攻めのスキンケアなので敏感肌適正は低いです。
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