【全成分＆成分解析】Yunth（ユンス）生ビタミンC美白美容液

Instagram（@alice_kaiseki）で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー（日本化粧品検定1級）のありすです✨

今回はSNSで話題のユンス 生ビタミンC美白美容液の成分解析です。

ユンス 生ビタミンC美白美容液の成分解析

大きな特徴はこの2つ。

• ピュアビタミンC（アスコルビン酸）が有効成分として入っている
• 全成分はアスコルビン酸とプロピレングリコールの2つだけ

つまり「不安定なビタミンCを、プロピレングリコールに溶かしてカプセル化した美容液」ってことです。

ピュアビタミンCは高い抗酸化効果を持ち、スキンケアに優先的に取り入れたい成分です。

しかし安定性が非常に低いことから配合の難易度が高く、医薬部外品の有効成分としては認められにくいんですよね。

（医薬部外品は、厚生労働省に効果効能や安全性が認められないと発売出来ません）

ユンスは［プロピレングリコール］を基剤にすることと、1回使いきりのカプセル型にすることで、ビタミンCを有効成分として認めさせたのでしょう。

医薬部外品の有効成分としてピュアビタミンCが認められているのは、私が知っている限り他はメラノCCのプレミアム美容液と、SKIOのSKIO VC ホワイトピールセラムぐらい。

大手化粧品メーカーではない会社がピュアビタミンCを有効成分として認めさせたこと自体は、本当に凄いことです。

ビタミンCの濃度は低めだけど・・・

製品コンセプトを見るとビタミンCがたくさん入っていそうですが、実際の濃度は3%ぐらいだと思います。

公開されているわけじゃないので1~2％上下する可能性はありますが、5%以上入っている可能性はほぼゼロです。

他社だと、オバジなら25%だし、5％以上の製品は多く出回っているので、ビタミンCの濃度は低く感じますよね。

でもこれは医薬部外品ならではの特徴なんですよね💦

医薬部外品の有効成分は安定性や刺激性などを考えて、あまり多くは入れられません。

特にビタミンCは濃度が上がるほど刺激になりやすい成分なので、医薬部外品だと濃度は低いんです。

とはいえ「医薬部外品の有効成分として認められている」ということは、「安全に効果を発揮するのに適切な量」であることは間違いないです。

高濃度ビタミンCで攻めたい人には物足りないけれど、ビタミンCの濃度が低いこと自体はネガティブな要素ではありません。

美容成分が物足りない・・・？

化粧品の成分って単体よりも相性が大切です。

相性の良い成分を組み合わせることで相乗効果を発揮するし、いろんな美容効果を生み出してくれます。

しかしユンスの生ビタミンC美容液に入っているのは［ピュアビタミンC］と基剤の［プロピレングリコール］のみ。

プチプラならまだしも、中価格帯のコスメですし、他にももっと良いものを入れて欲しかったな。

ビタミンC以外にいろんな成分が入ってこのお値段なら、普通に評価は高かったです。

敏感肌適正は×？安定化の基剤が刺激になるかも？

ビタミンCの安定化に使われている基剤は［プロピレングリコール］。

化粧品の全成分では［PG］と表記される成分です。

昔からあるベースの保湿成分なのですが、やや刺激になりやすいので、最近のスキンケア製品ではあまり使われていません。

今回はピュアビタミンCの安定化のために使っているので仕方ないですが、人によっては刺激を感じる可能性も高そうですね。

ビタミンC自体の濃度はそんなに高くないので、ユンスで合わなかったという人は、ビタミンCよりも［プロピレングリコール］が原因の可能性が高いです。

［ピュアビタミンC］と［プロピレングリコール］で構成された製品なので、敏感肌適正は低いですね。

まとめ

ピュアビタミンCを有効成分として認めさせたのは凄いことだし「シンプルにピュアビタミンCを取り入れる」という目的では悪くはないスキンケアです。

しかし30日分が定価3,960円。定期コースで少し安くなったとしても、1日あたりのコストは100円を超えます。

「ピュアビタミンCを取り入れるだけ」に、このお値段はちょっと高いんじゃないかなぁ～というのが正直な感想ですね。

ピュアビタミンCが有効成分になったスキンケアならメラノCCのプレミアム美容液やSKIOのVC ホワイトピールセラムもあります。

メラノCCの美容液は顔全体というより部分使い向けですが、1本1,600円ぐらいで売っています。

部分使いならそこそこ使っても2~3ヶ月は持つのでコスパは最強です。

SKIOのVC ホワイトピールセラムは45日分で通常5,280円、定期で4,752円なので、1日あたり100円ちょっと。

ユンスとお値段はあまり変わりませんが、最先端のビタミンC研究をやっているロート製薬の商品だし、ピュアビタミンC以外の成分や浸透技術も使われています。

あとそもそも、有効成分のピュアビタミンCにこだわらなくても、一般化粧品のものやビタミンC誘導体が入ったものでも、ビタミンCの効果は実感できます。

そうなれば選ぶ商品の幅はグンと広がるので、いろいろ探してみれば良いと思います🙌

全成分と配合目的（予想）

成分名	概要・目的	評価
アスコルビン酸	ビタミンC（整肌・製品の抗酸化）	★！
プロピレングリコール	ベース（保湿）	！

よくある疑問に回答

全成分は本当に2種類だけなの？

医薬部外品は全成分の表示義務がないので、もしかしたら他の成分も入っている可能性があります。でもビタミンC以外に美容成分を入れているならアピールするでしょうし、入っていたとしても影響がないレベルの調整系の成分だけだと思います。

効果なしって噂もあるけれど・・・？

医薬部外品の有効成分として認められているので、少なくともビタミンCの最低限の効果（シミ予防）は期待できます。

使用期限が30秒って本当なの？

ビタミンCの安定性を考えると「30秒で効果がなくなる」ってことはないです。とはいえ「朝開けたものを半分夜使う」みたいなのは、酸化しちゃう可能性がありますね🤔「開けたらその場で使い切る」ぐらいの感覚でいれば良いと思います。

朝に使っても大丈夫？

ビタミンCは塗ってから紫外線を浴びても悪影響のない成分。むしろ日中のダメージから肌を守ってくれるので、夜よりも朝に使うのがおすすめです。