【自分で成分解析】シリーズでは、化粧品の成分の知識がない人でも、ある程度全成分が読めるようになる「成分解析のコツ」を書いていきます。
この記事は第1回。
私が成分解析するときに見ているポイント書いていくよ!
アイテム別の最重視ポイント
まず、アイテム別に特に重視してるポイントはこちら。
洗顔料・クレンジングなど洗う系
どんな成分で汚れを落としているのか
化粧水・美容液・クリームなどのケア系
ベースの保湿成分と訴求成分
日焼け止め・化粧下地などベース系
どの程度被覆力があるかと紫外線カット成分
どのアイテムでもまず見るポイント
どれに関してもまず見るべきは全成分の最初の方。(まずは5つぐらい)
化粧品の全成分は濃度順に並んでいるので、全成分の前半を見ればその製品のだいたいの構成がわかります。
例えばこちらの洗顔料。
- 石けんベースで作られていて洗浄力は高め(ミリスチン酸、パルミチン酸、水酸化K)
- グリセリンで少ししっとりさせている
ということが全成分の序盤からわかります。
続いてこちらのスキンローション。
水の次にエタノールの記載があります。
- かなり高濃度でエタノールが配合されている
- さっぱり、すーっとした気持ち良い使用感
- 人によっては刺激や乾燥の原因になる
といったことがわかります。
最後に日焼け止め。
- シクロペンタシロキサンというシリコーンがベースで、ある程度の被膜力を持ちつつも、重すぎず、落としやすい
- 酸化亜鉛が多く入っているから皮脂を吸収しやすいけど、毛穴に詰まることがある
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシルという紫外線吸収剤が多く入っていて、人によっては刺激や肌の負担になる。
このようなことがわかります。
成分の名前見てもそれが何なのかわかんない!
って人がほとんどだと思いますが、そんなときは、ググりましょう。
ベースの成分だけ見るのなら、5個調べれば終わりです。
何度か調べているうちに自然と覚えてきます。
今後の投稿では、各アイテムによく出てくる成分の解説もしていきます。
ちなみに私自身も何度もググるうちに、前半5つの成分ぐらいは何も見ずにさっと解析できるようになりました。
でも化粧品の成分って数が多すぎるので全部覚えるのは無理です。
私もわからない成分が出てきたときはその都度調べます。
記載順の例外について
全成分の記載順には、例外が3つあります。
- 1%以下の成分は順不同
- 着色料は最後にまとめて書いてもOK
- 医薬部外品は濃度順に記載する義務がない
1%以下の成分は順不同
濃度が1%以下の成分は配合量順ではなく、順不同で掲載できます。
たとえばこちらのプチプラ化粧水。
加水分解卵殻膜は原料メーカーのサイトにある推奨濃度が0.01~0.5%になっています。
プチプラなので推奨濃度以上入っている可能性はほぼゼロ。
1%以下は順不同なので、加水分解卵殻膜が4番目に濃度が高いとは限りません。
着色料は最後にまとめて書いてもOK
顔料やタール色素などの着色料は配合量にかかわらず、最後にまとめて書いてもOKです。
特に日焼け止めに含まれる酸化チタンや酸化亜鉛は紫外線散乱剤ですが、着色料として扱う事もあり、最後に書かれていても濃度が高い可能性があります。
医薬部外品は濃度順に記載する義務がない
全成分の表示順からベース成分を読み取れるのは、化粧品に限った話です。
医薬部外品は成分を濃度順に書く義務がなく、目立たせたい訴求成分を前半に書くこともあります。
中にはきちんと濃度順に書いてそうなものもあるけど、100%確実な判断はできません。
長くなるのでまた今度書くけれど、医薬部外品を解析するときはまず「有効成分」に注目するよ!
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