有効成分:4-メトキシサリチル酸カリウム塩、グリチルリチン酸ジカリウム
その他の成分:L-セリン、トリメチルグリシン、2-O-エチル-L-アスコルビン酸、精製水、エタノール、ジプロピレングリコール、濃グリセリン、ポリエチレングリコール1000、トレハロース、カルボキシビニルポリマー、イソステアリン酸、エリスリトール、ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル、キサンタンガム、水酸化カリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、エデト酸二ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、フェノキシエタノール
この商品の特徴
- 透明感があふれるつるつるの肌に導く、拭き取り美白化粧水
- メラニンを含む角層にうるおいを与えて整える
- 美白有効成分4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)配合で、メラニンの生成を抑止
- アレルギーテスト済み、ニキビのもとになりにくい処方
成分解析
HAKUアクティブメラノリリーサーの成分解析です。
医薬部外品のため、まずは有効成分から見ていきます。
資生堂のコスメにしかない有効成分を配合
有効成分は『4-メトキシサリチル酸カリウム塩』『グリチルリチン酸ジカリウム』の2種類。
グリチルリチン酸ジカリウムは一般的な抗炎症成分で、肌荒れや日焼けによるお肌の炎症を防いでくれるもの。
注目なのは『4-メトキシサリチル酸カリウム塩』です。
別名『4MSK』と呼ばれており、資生堂の独自成分なので、他社のコスメに配合することはできません。
資生堂内でもプチプラには使われず、クレ・ド・ポーボーテ、イプサ、ベネフィークなどの高級ラインにみ配合されている成分です。
チロシナーゼの活性を抑えて【シミを予防する効果】と、肌のターンオーバーを促進することでメラニンを排出して【シミを追い出す効果】があると言われています。
あくまでも『化粧品』なのでシミが消える可能性は低いですが、「予防」を含めた美白成分の効果としては優秀な成分です。
その他の成分は順不同
その他の成分の最初が「L-セリン」から始まっています。
L-セリンはアミノ酸系の保湿成分ですが、高濃度で入れるものではないので、この商品のその他の成分は濃度順に並んでいないことがわかります。
なので解析についても予測の部分が多くなることをご了承ください。
美容効果は有効成分重視
美容効果がありそうな成分はこのあたり。
- L-セリン・・・アミノ酸系の保湿成分
- トリメチルグリシン・・・アミノ酸系の保湿成分
- 2-O-エチル-L-アスコルビン酸・・・ビタミンC誘導体
- ジプロピレングリコール(DPG)・・・一般的なベースの保湿成分
- 濃グリセリン・・・一般的な保湿成分
- トレハロース・・・糖系の保湿成分
- ヒアルロン酸ナトリウム(2)・・・一般的な保湿成分
有効成分ではないものの、ビタミンC誘導体が入っているので、美白効果は期待できるかも。
保湿成分は一般的なものばかりで、特に目立った点はありませんでした。
清涼感を出す成分を2つ配合
エタノールとエリスリトールを配合することで、拭き取ったときの清涼感を出しています。
口コミを見ている限りそれほど強くはなさそうですが、スーッとした使用感があるのは、好みが分かれる部分ですね。
エタノールに関しては濃度がわからないのでなんとも言えないですが、人によっては肌荒れ・刺激・乾燥のリスクがあるので注意して使いたいところです。
浸透性は美容成分を届けるけど、刺激にも繋がるかも
アクアインプール(ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル)などの成分を使い、浸透性を上げている印象です。
美白成分などをお肌にしっかり届けるという意味ではいい成分なのですが、浸透しやすい=刺激になりやすいので、肌が弱い方は注意した方が良さそうです。
まとめ
- 資生堂でしか使えない、優秀な美白有効成分(4MSK)を配合
- 美白成分以外は特に目立った点がない
- 浸透しやすい処方で肌に成分を届けるけど、人によっては刺激になりやすいかも
全成分
4-メトキシサリチル酸カリウム塩 | 美白 |
---|---|
グリチルリチン酸ジカリウム | 整肌 |
L-セリン | 保湿 |
トリメチルグリシン | 保湿 |
2-O-エチル-L-アスコルビン酸 | 美白 |
精製水 | ベース |
エタノール | ベース |
ジプロピレングリコール | ベース(保湿) |
濃グリセリン | 保湿 |
ポリエチレングリコール1000 | 増粘 |
トレハロース | 保湿 |
カルボキシビニルポリマー | 増粘・乳化安定 |
イソステアリン酸 | 調整 |
エリスリトール | 保湿・清涼感 |
ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル | 保湿 |
キサンタンガム | 増粘 |
水酸化カリウム | 洗浄or調整 |
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 | 乳化・増粘 |
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン | 洗浄 |
エデト酸二ナトリウム | キレート |
ヒアルロン酸ナトリウム(2) | 保湿 |
フェノキシエタノール | 防腐剤 |
4-メトキシサリチル酸カリウム塩 | 美白 | サリチル酸の誘導体、4MSKとも呼ばえる資生堂独自の美白成分です。 ターンオーバーを促進したり、メラニンを作るチロシナーゼの活性を抑える効果があります。 シミ部位の慢性的な角化エラーに働きかけ、悪循環を抑制する効果もあると言われています。 |
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グリチルリチン酸ジカリウム | 整肌 | 肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。 有効成分として配合できる成分で、ある程度の濃度があれば、けっこうすぐに効果が現れます。 抗炎症成分が複数配合されていたり、他の抗炎症系コスメと重ね塗りしたり、長期的に使いすぎると、刺激になったり、肌本来の機能が弱まる可能性もあるので注意。 |
L-セリン | 保湿 | 人の肌に存在するアミノ酸の一種で、天然保湿因子にも含まれます。 他のアミノ酸と一緒に天然保湿因子に近い成分を作り上げ、保湿・肌バリアを改善します。 |
トリメチルグリシン | 保湿 | 糖蜜から得られるアミノ酸誘導体で、化粧品でよく使われる一般的な保湿成分です。 帯電防止効果もありますが、刺激のリスクはほぼありません。 |
2-O-エチル-L-アスコルビン酸 | 美白 | ビタミンC誘導体の一種です。 あまり詳しい情報は出てきませんでしたが、資生堂の独自成分かも。 有効成分としては登録されていませんが、ビタミンC誘導体なので一般的な美白効果は期待できそうです。 |
精製水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
エタノール | ベース | 化粧品で「アルコール」と呼ばれている、揮発性の高い成分です。 使用感の向上、清涼感の演出、抗菌などの効果があります。 高濃度で配合されていると、ツンとしたにおいがあり、刺激や乾燥の原因になることも。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
ジプロピレングリコール | ベース(保湿) | 「DPG」と呼ばれ、化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱり系の使用感で、低コストで配合できるのが特徴です。 眼睛刺激やわずかな皮膚刺激の可能性があり、無理に避けるほどではありませんが、濃度が高いものは注意しましょう。 |
濃グリセリン | 保湿 | 化粧品によく使われる低刺激な保湿成分です。 一般的なグリセリンは85%前後の濃度ですが、濃グリセリンは95%以上の濃度。 グリセリンよりもさらに保湿力が高く、重いテクスチャをしています。 |
ポリエチレングリコール1000 | 増粘 | 化粧品に良く使われる成分です。 PEG(ポリエチレングリコール)は肌の水分蒸発を防いだり、化粧品にとろみをつけます。 PEG-20(ポリエチレングリコール1000)は分子量が大きいため保湿力はほとんどなく、主に増粘や乳化補助のために配合されます。 低分子のものは刺激の可能性がありますが、PEGー20は分子が大きいので刺激はほぼありません。 |
トレハロース | 保湿 | 天然由来の保湿成分で海草やきのこに含まれており、干し椎茸が水に戻る性質はトレハロースのおかげです。 粉末状のメイクアップ製品に混ぜると、しっとり感を出し、崩れにくくなります。 |
カルボキシビニルポリマー | 増粘・乳化安定 | よく使われる合成ポリマーで、製品にとろみをつける・ジェル化させる目的で配合されています。 じ名前でも増粘効果が異なるものが多数存在します。 アルカリ性の成分と反応するので、水酸化Kや水酸化Naと共に配合されます。 製品の乳化や油分・粉を分散させる役割もあります。 天然ガム類(多糖類)よりも増粘効果・均一性・温度変化に対する安定性が優れているのが特徴。 肌に乗せると塩分や脂肪酸の影響で水のようにさらっとした性質に変化します。 皮膜を作って水分の蒸発を防いだり、肌をバリアする機能も。 合成ポリマーと聞くとあまり印象は良くないですが、肌への負担や刺激はなく、安全な成分です。 |
イソステアリン酸 | 調整 | 高級脂肪酸(油性成分)で、製品のテクスチャ調整や、酸化チタンや酸化亜鉛などのコーティングに使用されます。 |
エリスリトール | 保湿・清涼感 | ラカントなどの甘味料としてもお馴染みの糖アルコール。 浸透性が高く、べたつきにくい使用感を持つ保湿成分です。 濃度によっては清涼感を与える役割もあります。 |
ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル | 保湿 | アクアインプールとも言われる、資生堂独自の保湿成分です。 水にも油にも馴染みやすい界面活性剤のような性質を持ち、化粧品の浸透性をアップさせます。 |
キサンタンガム | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつける役割で配合されます。 |
水酸化カリウム | 洗浄or調整 | 強いアルカリの性質を持ち、高級脂肪酸や油脂と混ざることでカリ石けん素地(陰イオン界面活性剤)になります。 水酸化Naで作った石けん素地に比べて、水に溶けやすいので、主に液体タイプの化粧品に使われます。 単独では強い刺激のある成分ですが、化粧品では中和されているため刺激はほぼありません。 製品の増粘やph調整のために配合されることもあります。 |
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 | 乳化・増粘 | 製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化し、粘度を上げてゲル化させる役割で配合されます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 肌への刺激はほとんどないと言われていますが、わずかな眼睛刺激は指摘されています。 |
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン | 洗浄 | アルキルベタイン系の両性イオン(アンホ)界面活性剤です。 両性イオン系の中では洗浄力はやや高めですが、お肌に優しい洗浄成分。 補助的な洗浄成分として配合されることが多いです。 強い界面活性剤の刺激を緩和する作用もあります。 |
エデト酸二ナトリウム | キレート | 製品の金属イオンを封鎖して品質を維持します。 刺激の可能性も指摘されていますが、化粧品に少し配合される程度ではそれほど影響はありません。 品質の維持に意味のある成分ですし、無理に避ける必要はないでしょう。 |
ヒアルロン酸ナトリウム(2) | 保湿 | 化粧品でよく使われる定番の保湿成分です。1gで2~6Lの水分保持力があります。 肌の細胞と細胞の間で、水分の保持やクッションのような役割をしている、保湿に重要な成分。 粘度が非常に高く、配合量が多いと、とろっとしたテクスチャになります。 |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | 防腐剤です。エタノール(アルコール)とは異なる成分です。 抗菌作用が高く、製品中での微生物の繁殖を防ぎます。 高濃度では刺激になる可能性もありますが、化粧品では1%以下でしか配合できず、刺激はほぼありません。 |