こんにちは。コスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありす(@alice_kaiseki)です✨
今回は日本初配合の原料「ロックローズオイル」の抗酸化力で、肌ステインの原因”酸化”を浮かして除去する「アテニア スキンクリア クレンズ オイル」の成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
※このページはファンケル・アテニアのPRを含みます。
アテニア スキンクリア クレンズ オイルの成分解析
アテニア スキンクリア クレンズ オイルはただメイクを落とすだけではなく、「肌ステイン」に働きかけ、くすみを予防する成分が配合されたクレンジングです。
この商品の公式を見てみると「肌ステイン」というのは「※肌の古い角質汚れのこと」とかかれています。
これ、多分薬機法の都合で建前としては「汚れを落として肌を白くしよう」ということですね。
糖化予防だとかいろいろ書いちゃうと薬機法にひっかかるので💦
ただなんとなく見た感じ、薬機法の都合でそのような書き方にしているものの、もっとハイレベルな研究をした成分が入っている感じがします。
クレンジングの成分解析なので、まずはメイクを落とす成分から解説していきますね。
メイク落ちが良く、うるおいを残すエステル油のクレンジング
クレンジングオイルは「メイクを油で落とす→洗浄成分で洗い流す」という仕組みの化粧品です。
メイクを落とす油は大きくわけて3種類で、炭化水素油>エステル油>油脂の順で洗浄成分が低くなっていきます。
アテニア スキンクリア クレンズ オイルのベースとなっている「エチルヘキサン酸セチル」はエステル油なので、中間的な洗浄力を持っています。
他の成分によっても異なりますが、エステル油のクレンジングオイルなら一般的なメイクはほぼ落ちますね。
油でメイクを浮かせた後は『ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10』などの界面活性剤で洗い流します。
入っている界面活性剤はすべてお肌に優しい非イオン(ノニオン)界面活性剤で、洗い流し時に肌に必要な油分や水分を奪うことを防いでくれます。
高濃度で入っているクレンジング系の成分はどれも一般的なものです。
洗浄力が高すぎない+保湿成分もしっかり入っている処方なので、クレンジングオイルにありがちな洗顔後のお肌のつっぱり感は軽減されています。
ちなみにここまでの成分は系列会社から出ているファンケルマイルドクレンジングオイルとほぼ同じ作りです。
ファンケルのクレンジングとはどう違う?
ざっくり言うなら、ファンケルはW洗顔が必要、アテニアはW洗顔が不要であること。
そして最大の特徴は「ファンケルは毛穴」「アテニアはくすみ」の悩みに特化していることです。
詳しい比較は別記事にまとめています。
美容成分をざっと解説
アテニア スキンクリア クレンズ オイルに入っている美容成分をざっと箇条書きにしてみます。
この商品のポイントとなる成分は、後ほど詳しく説明しますね。
- グリセリン・・・一般的な保湿成分。
- アッケシソウエキス・・・珊瑚草オイル。後ほど詳しく解説。
- シスツスモンスペリエンシスエキス・・・ロックローズオイル。後ほど詳しく解説。
- ヘリクリスムイタリクムエキス・・・イモーテルオイル。肌ストレスを軽減。肌ステインに働きかける。
- アルガニアスピノサ核油・・・アルガンオイル。美容効果の高い油脂。お肌の汚れを浮かせたり、お肌を柔らかくする。抗酸化作用(製品の抗酸化)も高いオイル。
- バオバブ種子油・・・バオバブオイル。美容効果の高い油脂。お肌を柔らかくする。潤いを守る。
- 精油・・・後ほど詳しく解説
- ジグリセリン・・・一般的な保湿成分。
- PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン・・・一般的な保湿成分
- ダイズ油・・・油脂。お肌の汚れを浮かせたり、お肌を柔らかくする。
- パルミチン酸アスコルビル・・・油溶性ビタミンC誘導体。抗酸化作用(製品の抗酸化)が高い。
研究発表済の糖化予防成分・珊瑚草オイルを配合
珊瑚草オイルは2019年11月のリニューアル時に新たに配合された成分です。
全成分では「アッケシソウエキス」と書かれており、他社の製品でもアッケシソウエキスは使われていますが、この製品ではアテニアが独自に研究した珊瑚草オイルのことを指します。
アテニアが発表した研究資料によると、お肌の糖化を予防する実験結果が出ている成分です。
肌のくすみとなる汚れを落とすロックローズオイル
全成分ではシスツスモンスペリエンシスエキスと書かれている成分です。
肌ステインとも呼ばれるお肌の古い角質などの汚れを取り除き、お肌の透明感をアップします。
化粧品原料として配合するのはアテニア スキンクリア クレンズ オイルが初めての商品ですが、後から他の製品にも使われだしていて、DUOのクレンジングにも入っていますね。
精油はメリット・デメリットどちらもあり
アロマタイプのクレンジングなので精油がしっかり入っています。
使われている種類は
- レモングラス油
- ベルガモット果実油
- ビターオレンジ花油
- ラベンダー油
の4種類。
柑橘がメインでリフレッシュ効果のある爽やかな香りに、ラベンダーによるフローラル系の香りを足しています。
これらの精油は香り付け以外にも、抗菌作用があり天然の防腐剤になっていたり、毛穴を引き締める効果もあると言われていますね。
ただし柑橘類は高濃度だと「光毒性がある」と言われている植物です。
今回の場合は夜に使って洗い流すクレンジングオイルへの配合だし、そもそも化粧品への微量配合では光毒性はほぼないので、特に気にしなくてOKです。
こちらも製品に良い香りをつけてくれるし、基本的に入っているメリットのほうが大きいのですが、人によっては肌に合わないこともあるので注意しましょう。
精油が苦手って人には無香料タイプも出ています。
成分解析のまとめ
- エステル油ベースで、メイク落ちの良いクレンジング
- 肌のくすみ予防に徹底した成分を配合
- 肌を柔らかくしたり潤いを守る、美容効果の高い油脂もしっかり配合
- 精油は良い香りでリラックスしたり美容効果が期待できるが、人によっては刺激になることも
Q
かずのすけさんの成分解析評価は?
A
化粧品の成分解析で有名なかずのすけさんは2014年にアテニア クリア オイルクレンズ(シトラスアロマ)の解析を書いていて★★★★☆と高めの評価をしています。ただしリニューアル前の商品で成分は今とかなり変わっています。現在売られているタイプの成分解析は掲載されていません。
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 目的 | 評価 |
---|---|---|
エチルヘキサン酸セチル | エステル油(エモリエント) | |
ジイソノナン酸BG | エステル油(エモリエント) | |
ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
グリセリン | ベース(保湿) | |
アッケシソウエキス | 植物エキス(保湿) | ★ |
シスツスモンスペリエンシスエキス | 植物成分(香料・汚れ除去) | ★ |
ヘリクリスムイタリクムエキス | 植物エキス(整肌) | ★ |
アルガニアスピノサ核油 | 油脂(エモリエント) | ★ |
バオバブ種子油 | 油脂(エモリエント) | ★ |
レモングラス油 | 精油(香料) | |
ベルガモット果実油 | 精油(香料) | |
ビターオレンジ花油 | 精油(香料) | |
ラベンダー油 | 精油(香料) | |
ジグリセリン | 保湿 | |
PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン | グリセリン誘導体 | |
水 | ベース | |
ジカプリリルエーテル | エモリエント | |
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | エステル油(エモリエント) | |
ダイズ油 | 油脂(エモリエント) | |
パルミチン酸アスコルビル | 油溶性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | ★ |
(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル | エモリエント・乳化安定 | |
ステアリン酸イヌリン | 増粘 | |
トコフェロール | ビタミンE(整肌・製品の抗酸化) | |
香料 | 香料 | △ |
フェノキシエタノール | 防腐剤 |