【全成分＆成分解析】スプレーゼ バリアグロウクレンジングオイル（すみしょうコスメ）

Instagram（@alice_kaiseki）で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー（日本化粧品検定1級）のありすです✨

今回は元化粧品処方研究職のインフルエンサーのすみしょうさんが開発したスキンケアブランド・souplesse（スプレーゼ）の第一弾コスメ・バリアグロウクレンジングオイルの成分解析です。

スプレーゼ バリアグロウクレンジングオイルの成分解析

まず成分解析の前に、見ておいて欲しい動画があります。

まずは、すみしょうさんご本人の動画を見て！

設計・成分のこだわりはご本人がYoutubeで紹介しています。

化粧品の成分について一番わかっているのは作った本人。

まずはご本人が成分について解説している動画からチェックしてください。

この投稿では、この動画にはない、私が思ったことを解析・解説していきます。

クレンジング力はやや高め

メイクを浮かせるための油は主に［エチルヘキサン酸セチル］という「エステル油」を使用しています。

成分の工夫で、ある程度乾燥しにくい工夫もしているようだけど、エステル油をベースにしているし、ご本人の動画で「よく落ちる」ことをアピールしているクレンジング。

今までミルクタイプや油脂ベースのオイルクレンジング等、洗浄力がマイルドなものを使っていた人だと、ちょっと乾燥を感じる可能性はあるかも。

その分「少ない摩擦でメイクがしっかり落とせる」「成分の合う・合わないが起こりにくい」といったメリットがあります。

保湿成分をチェック

• ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）
• スクワラン
• ヒマワリ種子油

などの保湿成分が入っています。

ご本人が動画で「好きな成分を好きなだけ」と言っていたのは、このあたりの量やグレードもこだわりポイントかも。

見た目のインパクトがある成分をあれこれ入れず、クレンジングに嬉しい保湿成分をシンプルに選んだ感じがします。

製造は株式会社ファンケルラボ

製造しているのはファンケルグループのOEM会社の「株式会社ファンケルラボ」。

ファンケルグループと言えば「ファンケルのマイルドクレンジングオイル」や「アテニアのオイルクレンズ」が有名ですよね。

実際に、主成分を比べてみると、完全一致はしていないものの、似た感じになっていました。

スプレーゼ	ファンケル	アテニア
エチルヘキサン酸セチル,ジイソステアリン酸ポリグリセリル－１０,ジカプリン酸ポリグリセリル－６,ジカプリリルエーテル～	エチルヘキサン酸セチル,ジイソノナン酸ＢＧ,ジイソステアリン酸ポリグリセリル－１０,ヘキサカプリル酸ポリグリセリル－２０,オクタイソノナン酸ポリグリセリル－２０～	エチルヘキサン酸セチル,ジイソノナン酸ＢＧ,ジイソステアリン酸ポリグリセリル－１０,ヘキサカプリル酸ポリグリセリル－２０,オクタイソノナン酸ポリグリセリル－２０～

主成分が似ていて、同じ系列会社が作っているので、ファンケルやアテニアのクレンジングとわりと近い感じになるかも？

とはいえ、成分には差がありますし、この製品にはこの製品の工夫があるから、全く同じではないと思います。

価格は高い？

この製品は150mlで2970円の中価格帯クレンジングオイル。

先ほど「似ている」と伝えた、ファンケルやアテニアのクレンジングオイルが1,000円台で買えることを考えると、ちょっと高く感じます。（完全一致ではないから単純に比べられるものではないけれど）

でも実はこのコスメ「個人系ブランドのコスメ」としてはむしろ安いと思うんです。

個人系のブランドは大手に比べて、生産数・流通ルートの都合などで「1つ売るためのコスト」が高くなってしまいます。

「個人が中身にもこだわった自分のブランドのコスメ」を作ろうとすると、安くても4,000円ぐらいの価格設定にしないと、ビジネスとして利益を上げることは難しいんですよね。

すみしょうさんの場合、ご自身の知名度で広告費を抑えてたくさん売る事ができるという面があるとは思いますが、それでも2,970円という価格設定は、かなり頑張っていると思います。

まとめ：個人の「こだわり」を反映

この製品の最大の特徴は「ただの美容好きの個人ではなく、元化粧品処方研究職が作ったブランドのコスメ」ということ。

もちろん他社製品もプロが作っているのは同じですが、一般的な企業が作るコスメは上司・上層部・他部署などの意見が取り入れられるから、処方研究・開発の人が自由に作ることは出来ないんです。

すみしょうさんもご本人も動画で「会社で作るとコストの縛りがあって好きな成分を好きなだけ入れられない」と言っていました。

でも、スプレーゼの製品はすみしょうさん自身の会社が作っているから、OEM会社と相談しつつも「SNSフォロワーさんの意見を元に、すみしょうさん自身が良いと思うものを自由に作れる」んです。

「元化粧品処方研究職の自身の熱意とこだわりが反映されたオリジナル商品」というのは、大きな価値のひとつだと思います。

全成分と配合目的（予想）

成分名	目的	評価
エチルヘキサン酸セチル	エステル油（メイクを浮かせる）
ジイソステアリン酸ポリグリセリル－１０	非イオン界面活性剤（乳化）
ジカプリン酸ポリグリセリル－６	非イオン界面活性剤（乳化）
ジカプリリルエーテル	油剤 （メイクを浮かせる）
ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）	疑似セラミド（保湿）
スクワラン	炭化水素油（エモリエント）
イソステアリン酸ポリグリセリル－２	非イオン界面活性剤（乳化）
イソステアリン酸ＰＥＧ－２０ソルビタン	非イオン界面活性剤（乳化）
トコフェロール	ビタミンE（整肌・製品の抗酸化）
ヒマワリ種子油	油脂（エモリエント）