Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
| ブランド名 | APLIN(アプリン) |
| 価格 | 2900円 |
| 容量 | 50ml |
| 発売日 | 2023年11月12日 |
全成分はこちら
水、BG、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール、グリセレス-26、変性アルコール、アロエベラ葉水、キシリチルグルコシド、無水キシリトール、(C12-14)パレス-12、カルボマー、トロメタミン、キシリトール、エチルヘキシルグリセリン、グルコース、リモネン、EDTA-2Na、アスコルビン酸、ヒアルロン酸Na、レモン果皮油、フナバラソウエキス、ポリクオタニウム-51、β-グルカン、オウレン根エキス、ペンチレングリコール、カプリリルグリコール、シトラール、マグワ樹皮エキス、クエン酸、グルコノラクトン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、マカデミア種子油、エタノール、水添レシチン、PG、ポリソルベート20、レチノール、コレステロール、アブラナステロールズ、PEG-5アブラナ種子ステロール、セテス-3、セテス-5、酢酸トコフェロール、リン酸セチル、BHT
公式のアピールポイント
- 初めての方でも使用できるように設計されたレチノール美容液
- ピンクティーツリーシリーズで人気のAPLINのレチノールライン
- 水っぽいテクスチャで軽やかな使い心地
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
APLIN レチノールセラムの成分解析
「APLIN レチノールセラム」は、レチノール初心者を意識した”入門編”レチノール美容液です。
ピンクティーツリーシリーズで人気のAPLINが手掛けるレチノールラインの美容液で、刺激を抑えながらレチノールを取り入れたい方に向けた設計になっています。
ベース成分をチェック
水に続くベースの保湿成分はこの2種類です。
- BG(水性の保湿成分)
- グリセリン(水性の保湿成分)
どれも低刺激で一般的な成分です。
レチノール配合だけど…容器と処方に課題あり
この製品の主役は「レチノール」。
ターンオーバー促進、コラーゲン産生促進、毛穴の改善などに効果が期待される成分です。
ただし、レチノールは非常にデリケートな性質を持っています。
- 熱に弱い
- 光に弱い
- 空気に弱い
- 油溶性(水には溶けにくい)
本来、レチノールは油分の多いクリーム処方で、遮光性・密閉性の高い容器に入れるのが理想です。
ところがこの製品は:
- 水っぽいテクスチャ → レチノールが安定しにくい
- 透明プラスチック容器 → 光が透過してレチノールが劣化しやすい
- プッシュポンプ式 → エアレスではないため空気との接触機会が多い
つまり、レチノールにとっては”過酷な環境”です💦
公式が「初めての方でも安心して使用できるよう刺激を最大限に抑えた配合量」としていることから、意図的に低濃度配合にしていると推測されます。
これは、劣化しやすい処方設計でも問題が出ないよう、あらかじめ配合量を控えめにしているということ。
つまり、「効果は穏やか」だけど「刺激も少ない」というバランスになっています。
本格的なレチノール効果を求めるなら、同シリーズの「レチノール0.1クリーム」など、クリームタイプの方が適しています。
アスコルビン酸も配合されているけど…
メラニン生成抑制、抗酸化作用、コラーゲン産生促進などの効果が期待される「アスコルビン酸(ビタミンC)」も配合されています。
ただし、ビタミンCはレチノール以上に不安定な性質を持ちます。
- 水溶性で酸化しやすい
- 空気や光で急速に劣化
- 変色しやすい(黄色→茶色に変色したら酸化の証拠)
この製品の処方設計(水っぽいテクスチャ、透明容器)では劣化リスクが高いと言わざるを得ません。
市販のビタミンC美容液が黄色く変色している経験はありませんか? それが酸化の証です。
短期間で使い切る前提なら問題は少ないでしょう。
50mlという容量は、毎日使えば1〜2ヶ月で消費できるサイズです。
AHA×PHAのマイルドピーリング設計
角質ケア成分として、2種類のピーリング成分が配合されています。
クエン酸(AHA)
古い角質を柔らかくして剥離を促進する、穏やかなピーリング作用。
グリコール酸より分子が大きく、刺激が少ないのが特徴です。
pH調整剤としての役割もあります。
グルコノラクトン(PHA)
「次世代AHA」とも呼ばれる、非常にマイルドなピーリング成分。
- 分子が大きい → 肌への浸透が緩やか → 刺激が少ない
- 保湿効果もある(ピーリング+保湿の二役)
- 敏感肌でも使いやすい
AHAとPHAを併用することで、ピーリング効果を保ちながら刺激を分散させる処方になっています。これは配合技術として優れた点です。
他の美容成分もチェック
あとは気になるものはこんな感じ。
ヒアルロン酸Na
角質層で水分を抱え込む成分です。
基本のヒアルロン酸Naに加え、浸透力に優れた加水分解ヒアルロン酸も配合されています。
トコフェロール
ビタミンEの一種で、抗酸化作用があります。
製品自体の酸化防止や、肌の抗酸化ケアの役割があります。
ただし、レチノールやビタミンCの劣化を完全に防げるわけではありません。
処方全体の評価
レチノール、ビタミンC、AHA/PHAという複数の「攻め」の成分が配合されています。
つまりこの製品は、「初心者向け」と謳われていますが、完全な敏感肌向けではないことに注意が必要です。
ただし、それぞれの濃度は高濃度美容液ほどは期待できません。
「1つの成分をガツンと効かせたい」というよりは、バランスよく底上げしたい人向けの製品です。
APLIN レチノールセラムのメリット・デメリット
メリット
✅ レチノール初心者に優しい低刺激設計 低濃度配合のため、A反応(レチノールによる皮むけや赤み)のリスクが低い
✅ 複合的なアプローチ レチノール+ビタミンC+AHA/PHAで多角的にケア
✅ 軽いテクスチャで使いやすい 水っぽいジェル状で、ベタつかない
✅ コスパが良い 50mlで2,900円は試しやすい価格帯
デメリット
❌ 容器・処方設計の問題 透明容器+水性処方で、レチノール・ビタミンCが劣化しやすい
❌ 効果は穏やか 低濃度配合のため、短期間での劇的な変化は期待しにくい
❌ 完全な敏感肌向けではない 攻めの成分が複数配合されているため、刺激を感じる可能性あり
❌ 開封後の品質劣化リスク 光・空気に弱い成分が多く、長期保存には不向き
❌ クリームタイプに比べて効果が限定的 本格的なレチノール効果を求めるなら、クリームタイプの方が適している
❌ 各成分の濃度は高くない可能性 プチプラで多種類の成分を配合している分、それぞれの濃度は抑えめかも
向いている人・不向きな人
✅ こんな人におすすめ
レチノール未経験者 「レチノールって聞いたことあるけど怖い」という方の最初の一本に
軽いテクスチャが好きな人 クリームのベタつきが苦手で、さっぱりした使用感を求める人
プチプラで試したい人 高額なレチノールコスメは手が出ないけど、まず試してみたい人
複合的なケアを求める人 レチノール+ビタミンC+AHA/PHAを一度に試したい人
朝も使いたい人 穏やかな処方なら朝使用もハードルが低い(ただし日焼け止め必須)
毎日しっかり使える人 短期間(1〜2ヶ月)で使い切れるペースで使用できる人
❌ こんな人には不向き
レチノール経験者 既に高濃度レチノールを使っている人には物足りない
短期間で効果を求める人 劇的な変化を期待する人には向かない
完全な敏感肌の人 攻めの成分が複数入っており、刺激のリスクがある
本格的なエイジングケアを求める人 同シリーズのクリームタイプや、他ブランドの高濃度製品がベター
成分の鮮度を重視する人 処方設計上、劣化リスクは避けられない
ゆっくり使いたい人 3ヶ月以上かけて使うと成分が劣化する可能性
使い方とコツ
まず化粧水でしっかり保湿してから使用します。
手のひらに適量を取り、顔全体に優しくなじませます。
目元・口元など皮膚の薄い部分は避けるか、量を減らして使用してください。
この製品だけで終わらせると、油分不足で乾燥しやすいので、必ず保湿アイテムで仕上げましょう。
効果を最大化するコツ
使用頻度の調整
最初の2週間 週2〜3回、夜のみ使用して肌との相性を確認
慣れてきたら 毎日夜使用に切り替え
刺激を感じたら 頻度を落として様子を見る
保湿の重ね塗り
油分が不足しやすいため、この製品だけで終わらせないことが重要です。
乳液やクリームでしっかり蓋をしましょう。
特に乾燥肌の方は、保湿クリームを厚めに塗ることをおすすめします。
日中の紫外線対策必須
レチノールは光感受性を高めるため、日中はSPF30以上の日焼け止めを必ず使用してください。
朝使用する場合は特に注意が必要です。
早めに使い切る
開封後は1〜2ヶ月を目安に使い切るのがベスト。
3ヶ月以上経過した製品は、成分が劣化している可能性があります。
色が茶色く変色していたら、すぐに使用を中止してください。
他の刺激成分との併用に注意
AHA/BHA配合の洗顔料や、ピーリング系アイテムとの併用は要注意。
刺激が強くなりすぎる可能性があります。
まとめ
「APLIN レチノールセラム」は、レチノール初心者の”最初の一本”として位置づけられる製品です。
「レチノールを試してみたいけど怖い」という方の最初の一本としては合格点。
ただし、本格的な効果を求めるなら、クリームタイプや他ブランドの高濃度製品を検討すべきです。
2,530円というプチプラ価格で、レチノールの世界への入り口を体験できる製品として、試してみる価値はあると思います✨
よくある質問
- 毎日使っていい?
-
レチノール初心者の場合、最初は週2〜3回から始めて、肌が慣れてきたら毎日使用しても大丈夫です。ただし、この製品は低濃度設計なので、毎日使用でも問題が出にくい処方になっています。
- 朝使用しても大丈夫?
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レチノール濃度が高い製品ではないので、あまり気にしなくてもOKです。ただしレチノールは光感受性を高めるため、朝使用する場合は必ず日焼け止め(SPF30以上)を併用してください。
- 妊娠中・授乳中は使える?
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外用レチノールは一般的に問題ないとされています。この製品の場合濃度も高くないので、気にしなくてもOKです。
- レチノールとビタミンCは一緒に使える?
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この製品のように同時配合されている製品もあるので、基本的に可能です。ただし、両方とも刺激性があるため、肌の様子を見ながら使用してください。
- 開封後どのくらい持つ?
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開封後は1〜2ヶ月で使い切るのが理想です。3ヶ月以上経過すると、レチノールやビタミンCの劣化が進んでいる可能性があります。色が茶色く変色していたら、必ず使用を中止してください。
- 同シリーズのクリームとどう違う?
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- セラム(本製品): 水っぽいテクスチャ、低濃度レチノール、初心者向け
- レチノール0.1クリーム: 油分が多い、より高濃度、効果をしっかり実感したい人向け
セラムで慣れた後、クリームにステップアップするのがおすすめです。
- 敏感肌でも使える?
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「初心者向け」と謳われていますが、完全な敏感肌向けではありません。レチノール、ビタミンC、AHA/PHAといった攻めの成分が複数配合されているため、刺激を感じる可能性があります。敏感肌の方は、パッチテストをしてから使用することをおすすめします。
- ニキビ肌でも使える?
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レチノールはニキビケアにも効果が期待できる成分なので、使用可能です。ただし、グリセリンが多めに配合されているため、人によってはニキビや毛穴が目立つ原因になることも。様子を見ながら使用してください。


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