Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回は、プチプラレチノールコスメとして注目されている、トゥヴェール レチノショット0.1を解析していきます。
最初に結論からいうと、初心者向けではない、高難易度のアイテムです。
「いつも見ている美容垢さんがオススメしてたから買っちゃおう」みたいな気軽な使い方は辞めておいたほうが良いです。
高濃度のレチノール製品の特性をしっかり理解し、説明を読み、お肌の状態を見ながら使える人になら、コスパはかなり良いと思います。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
トゥヴェール レチノショット0.1の成分解析
まずはこの製品のメインコンセプトである「レチノール」から。
レチノールの種類と濃度について
まず種類ですが、ピュアレチノール+4種類のレチノール誘導体が入っています。
- ピュアレチノール(レチノール)
- グラナクティブレチノイド(レチノイン酸ヒドロキシピナコロン)
- レチノイン酸トコフェリル
- パルミチン酸レチノール
- 水添レチノール
一番作用が強いのがピュアレチノール。
あとの4つは他の成分とくっつけて、マイルドにしたり、他の機能を付け加えたものになります。
公式情報では「当社内でのレチノールの濃度が1番高い」と書かれているものの、具体的な濃度は明かされていません。
わざわざ製品名に「0.1」と書かれているので、0.1%である可能性は高いですね。
また、「0.1の数値は、ピュアレチノールの濃度なのか、レチノール誘導体を含めた合計濃度なのかどっちだろう?」と少し悩んだのですが、よく説明を見ると「グラナクティブレチノイド(レチノール誘導体)2%」と書かれていたので、おそらく0.1はピュアレチノールの濃度のことじゃないかな?
ちなみに一般的なピュアレチノールの濃度は「クリニックで取り扱う強いレチノール製品」で1%ぐらい。
「本格的なレチノール系ブランド内では優しいタイプの製品」で0.1~0.3%ぐらいです。
誘導体が4種類入っているので、レチノールだけが0.1%の製品と比べると、少し強めかもしれません。
大まかに言うと「本格的なレチノールコスメに属するけど、マイルドに使える部類」ってところですね。
レチノール濃度は口コミで見極める
どの製品にも言えることですが「このレチノールコスメのパワーはどの程度だろう?」って悩んだときは、口コミを探してみましょう。
レチノールがしっかり作用する製品を使うと、「A反応」といって、一時的にお肌の皮が剥けたり、赤みやブツブツがでることがあります。
なので、口コミには良くも悪くも「皮剥けした」「荒れた」という意見がチラホラ出てくるんです。
実際、トゥヴェールのレチノショット0.1の口コミを探してみると「皮剥けした」「赤みがでた」「A反応があった」という話がかなり多く見つかりました。
なので「トゥヴェールのレチノショット0.1は、効果をしっかり実感できる濃度のレチノールが入っている」ことが予測できますね。
若干ギャンブルなので、推奨はしない
個人的には、多くの人にA反応が出るレベルの強いレチノールコスメは、自己判断での使用はあまり推奨しません。
レチノールで出るA反応は一時的なもので、良い方向にいけば平均で1~2週間でおさまり、お肌の調子が整います。
ただ、使い方や肌との相性次第では、お肌の状態が悪化して戻りにくい人もいるし、「A反応だから大丈夫」と安心していても、実はA反応ではなく、気づかないうちに肌が大荒れしていることもあります。
個人でレチノールを正しく使用するのは、かなり知識と判断力がいる行為。
また、自己判断で他のアイテムと併用すると、レチノールの効果が弱まったり、お肌状態が悪化してしまうことも。
基本的にA反応が出るほどのレチノールを使いたいなら、クリニックに行って、お肌の状態を見てもらいながら、医師の指示通りにセットで購入したスキンケアラインを使うほうが安心です。
安く済ませたいならアリだけど・・・。
ただ、クリニックでレチノールコスメを実践してくと、数万円のコストがかかります。
ゼオスキンのプログラムだと、初回に基本のセットを買って、だいたい3~8万円ぐらいです。
期間は3~5ヶ月程度なので、あとから買い足しをすると最低10万円ぐらいはかかりますね。
もう少しお手頃価格の製品を使ったとししても、万単位の出費はほぼ必須です。
一方でトゥヴェールのレチノールは1個3,300円。桁違いで金額が変わってくるんですよね。
月1本ペースで使ったとしても、そこまで負担なく続けられる金額です。
どうしても安く、レチノールを実践したいのであれば、トゥヴェールのレチノショット0.1はかなりお買い得なアイテムだと思います。
ここまで書いた内容を読んでリスクを承知の上「攻めのスキンケアとして使ってみたい」と思うなら、レチノールがちゃんと入ったコスメとしてはオススメです。
リスクはあるものの「お肌との相性が良く、良い方向に向けば」かなり高機能&高コスパなアイテムだと思います。
他の成分もチェック
レチノールばかりが注目されがちなコスメですが、もうひとつ注目したい成分が「agecap(メトキシヒドロキシフェニルイソプロピルニトロン)」です。
エイジングケア分野で注目されている成分ですが、原価が高く、使われている製品は非常に少ない成分です。
他社だとビーグレンでも使われていますね。
高い抗酸化力を持ち、安定性の低いピュアレチノールを酸化から守ってくれる役割も持っています。
公式の説明によるとメーカー推奨量配合を配合しているようです。
あとはお肌を整えて健やかに保つアラントインや、植物エキス類(ツボクサエキス、アロエベラ葉エキス)なども入っています。
ベースの油分はエステル油ですが、水分の蒸発を防ぎながらお肌を柔らかく整える油脂も配合されています。
成分全体を見た感じでも、3,300円で売っているクリームとは思えない、ハイレベルな選定ですね。
まとめ
このアイテムは「中級者以上が使う、攻めのギャンブルスキンケア」という位置付けです。
確かに成分は豪華なのですが、肌荒れのリスクが高めで、お肌の状態をチェックしながら使う必要があるアイテムなので、ある程度わかっている人じゃないと難しいです。
厳しい言い方になりますが、「レチノールがどんな成分で、どんなメリット・デメリットがあるのか」を理解していない人は、辞めておいた方が良いです。
また、どんな人でも万全の肌状態で挑みたい大切な用事があるときは、新たに使い始めるべきではありません。
とにかくギャンブル的な要素がかなり強いコスメにはなりますが、プチプラ価格でここまで攻めたものは滅多にないので、そういった点ではかなり優秀だとは思います。
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 目的 | 評価 |
---|---|---|
水 | ベース | |
ミリスチン酸オクチルドデシル | エステル油(エモリエント) | |
BG | ベース(保湿) | |
スクワラン | 炭化水素油(エモリエント) | |
ジグリセリン | 保湿 | |
プロパンジオール | ベース(保湿・抗菌) | |
イソステアリン酸水添ヒマシ油 | エステル油(エモリエント) | |
水添ナタネ油アルコール | 乳化安定 | |
ジメチルイソソルバイド | 溶剤 | |
レチノイン酸ヒドロキシピナコロン | ビタミンA誘導体(整肌) | |
ヒマワリ種子油 | 油脂(エモリエント) | |
コーン油 | 油脂(エモリエント) | |
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | エステル油(エモリエント) | |
パルミチン酸レチノール | レチノール誘導体(整肌、ターンオーバーのサポート) | ★ |
レチノイン酸トコフェリル | ビタミンA誘導体(整肌) | ★ |
水添レチノール | ビタミンA誘導体(整肌) | |
メトキシヒドロキシフェニルイソプロピルニトロン | エイジングケア・製品の抗酸化 | ★ |
レチノール | ビタミンA(整肌、ターンオーバーのサポート) | ★! |
アラントイン | 整肌 | ★ |
ユキノシタエキス | 植物エキス(整肌・透明感サポート) | |
アロエベラ葉エキス | 植物エキス(整肌) | |
ツボクサエキス | 植物エキス(整肌) | |
ビルベリー葉エキス | 植物エキス(整肌・製品の抗酸化) | |
ホップエキス | 植物エキス(製品の抗菌、引き締め) | |
ココアンホジ酢酸2Na | 両性界面活性剤(洗浄・気泡補助) | |
トコフェロール | ビタミンE(整肌・製品の抗酸化) | |
グリセリン | ベース(保湿) | |
ポリソルベート20 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
カルボマー | 合成ポリマー(増粘・乳化安定) | |
キサンタンガム | 多糖類(増粘) | |
ステアリン酸グリセリル | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
PEG-60水添ヒマシ油 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
ステアリン酸グリセリル(SE) | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
カルナウバロウ | ロウ(調整) | |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | |
1,2-ヘキサンジオール | ベース(保湿・抗菌) | |
カプリリルグリコール | 保湿・抗菌 | |
BHT | 酸化防止剤 | (旧) |
ジメチコン | シリコーン(被膜形成) | |
フェルラ酸エチル | 製品の抗酸化 | |
水酸化K | ph調整 |
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