【全成分＆成分解析】キュレル 美白ケアフェイスクリーム

Instagram（@alice_kaiseki）で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー（日本化粧品検定1級）のありすです✨

今回は花王の敏感肌向けプチプラブランド・キュレルの美白ケア フェイスクリームの成分解析です。

キュレル 美白ケアフェイスクリームの成分解析

全成分が15種類で構成された、シンプルなクリームです。

花王独自の美白有効成分を配合

美白有効成分として［カモミラET］を配合した美白クリームです。

［カモミラET］は花王独自の美白有効成分で、メラニンを生成する司令を出す「エンドセリン」という物質をブロックする効果があります。

これ単体ではそれほどパワーのある美白成分ではないのですが、他の美白成分にはないメカニズムを持っているので、他の美白コスメと組合わせて使うのがオススメです。

カモミラETは「est」など、花王のけっこうお高いコスメにも入っている成分。

このクリームは約3,000円とキュレルの中ではお高めなんですが、［カモミラET］が有効成分になっていることを考えるとお値段は妥当だと思います。

セラミドを助ける成分

セラミドもテーマになったクリームですが、人の肌にあるセラミドと同じ「ヒト型セラミド」は入っていません。

この製品に入っているのは２つの疑似セラミド［ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド］［長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド］と、セラミドをサポートする植物エキス［ユーカリエキス］です。

私は基本的には「ヒト型セラミド」という成分を推奨しているのですが、キュレルの疑似セラミドはフォロワーさんの口コミでもけっこう効果を実感してる人も多くておすすめ。

ただし、この3つの成分は2,000円以下で買える通常タイプのキュレルのフェイスクリームにも入っています。

あくまでもこのクリームを買う理由は［カモミラET］を取り入れることでしょう。

敏感肌適正をチェック

シンプルな構成になっていて、敏感肌の人でも使いやすそうなクリーム。

美白成分は人によって刺激になりやすいメカニズムのものもありますが、カモミラETはあまり刺激にならないメカニズムを持っています。

植物エキスなので合う・合わないは多少ありますが、基本的には敏感肌の人でも使いやすい美白成分です。

あとひとつ気になったのが、疑似セラミドの［長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド］。

成分名で検索すると、キュレルの保湿クリームを使用していた人がアレルギー性接触皮膚炎を起こし、この成分が原因だったという情報が見つかりました。

さらに、フォロワーさんからも「キュレルの保湿クリームで肌トラブルが起きた」という話を1件聞いています。

刺激ではなくアレルギーなので「ほとんどの人には問題なくて、まれに起こる」というレベルの話ですが、一応書いておきました。

ちなみにシリコーンが入っていて、不安に感じる方もいるかもしれませんが、シリコーン自体は特に刺激にならない成分ですし、敏感な肌に膜を作って保護するという役割もあります。

まとめ

アレルギー性接触皮膚炎の報告など、ちょっとびっくりするような話もありましたが、総合的に見ると、敏感肌適正はまぁまぁ高い、いいコスメだと思います。

カモミラETが3,000円というお手頃価格で取り入れられるのはかなり魅力的なアイテムです。

全成分と配合目的（予想）

成分名	目的	評価
カモミラET	美白	★
精製水	ベース
グリセリン	ベース（保湿）
ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド	疑似セラミド（保湿）
シクロジメチコン	シリコーン（被膜形成）
スクワラン	炭化水素油（エモリエント）
トリシロキサン	シリコーン（被膜形成）
ジメチコン	シリコーン（被膜形成）
POE・ジメチコン共重合体	シリコーン乳化剤
ユーカリエキス	植物エキス（抗菌、整肌）
長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド	疑似セラミド（保湿）
硫酸Mg	保湿・めぐりサポート
BG	ベース（保湿）
イソステアリルグリセリルエーテル	非イオン界面活性剤（乳化）
パラベン	防腐剤

よくある疑問に回答

ニキビに効果はある？

有効成分は美白系のカモミラETのみです。ニキビが気になる人は、グリチルリチン酸2Kやアラントインが入った、通常のキュレルの方がおすすめです。ニキビと相性の悪い構成ではないので、化粧水や乳液などの他のアイテムで炎症を防ぎつつ、美白クリームを使うという選択肢はアリだと思います。

デリケートゾーンに使えるの？

製品のジャンルとしては「顔用」で、公式がデリケートゾーン用として出しているものではありません。優しめの成分＆美白なので相性は良いとは思いますが、使うなら自己責任で使いましょう。