こんにちは。コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回は巷で囁かれている、嘘の美容都市伝説について解説していきます。
オーガニック成分は肌に優しい
植物から採れる成分は植物の恵みをたくさん含んでいますが、人によってはそれが刺激・アレルギーの原因になる可能性があるんです。
本当に肌に優しいのは人工的に合成された余計なものを含まない成分。
また、日本には「オーガニック」と名乗るための明確な基準がなく、オーガニックという言葉自体にもあまり信用性がありません。
鉱物油は危険
何十年も前の鉱物油は不純物が多く少し危険性もある成分でした。
しかし、令和の時代に出回っているものはきちんと精製され、不純物は取り除かれているので危険性は限りなく低い成分。
皮膚科で赤ちゃんにも処方されるワセリンも鉱物油の一種です。
ただしクレンジングオイルの主成分として「ミネラルオイル(鉱物油)」が使われる場合は乾燥の原因になりやすいので要注意です。
パラベンは危険
確かにパラベンは毒性の強い成分です。
しかし、化粧品に配合されるパラベンは極微量のためほとんどの人には影響はありません。
化粧品を作るのには防腐剤はほぼ必須で、パラベンフリーで作る場合は何か別の防腐剤を使っているだけです。
優しい防腐剤を使った結果、配合濃度が高くなりパラベンより刺激になるというケースもあります。
ビタミンCは朝に塗ってはいけない
柑橘類に含まれるソラレンに光毒性があることから生まれたと言われる嘘伝説です。
ビタミンCは紫外線によるダメージからお肌を守る効果があるので、むしろ朝に積極的に塗りたい成分。
ちなみに他の成分だと、高濃度のレチノールやハイドロキノンは紫外線との相性が悪いので、夜に塗ったほうが良い成分です。
クレンジングオイルは乾燥する
メイクを落とすのに最も効率が良いのはオイルで浮かせて洗い流すことです。
ある程度しっかりメイクをしている人には「擦らず」「短時間で」「きちんと」メイクが落とせるのはオイルタイプ。
適切なクレンジングオイルを選べば、弱いクレンジングで無理やり落とすよりも肌に優しく、乾燥もしないんです。
ただし、安いものによくあるミネラルオイルベースは肌を乾燥させやすいので注意しましょう。
界面活性剤は危険
確かに界面活性剤の種類によっては刺激や毒性が強いものもあります。
しかし「界面活性剤は危険だから使うな」と決めつけるのは間違いです。
乳液やクリームなどに含まれる「非イオン界面活性剤」はほぼ無刺激。
普段から手洗いに使う石けんも界面活性剤。
全く無刺激ではありませんがなければ困る成分です。
要注意なのは、トリートメントや柔軟剤に多く使われる「陽イオン界面活性剤」です。
シリコーンは毛穴に詰まる
こってり重いシリコーンを高濃度で配合し、崩れにくい設計になっており、十分に落としきれていない。
こういった要素が重なると、使い続けていると多少詰まる可能性はあります。
でも、ほとんどのシリコーンは普通に洗えば落ちるレベルなので詰まることはほぼありません。
シリコーンはほぼ無刺激の成分ですし特に避けるものではありません。
高いコスメは肌を甘やかす
化粧品に肌を甘やかすほどの強い作用はありません。
むしろ早くから良いコスメを使って「予防」をしていくことで老け見え肌になるのを防ぐことが出来ます。
ただし若い人が年齢肌向けの高級コスメを使うと油分の多さで肌のバランスが崩れる可能性はあります。
また、肌質によっては高濃度な美容成分が肌への刺激になる可能性はあります。
でもそれは肌との相性であって「甘やかし」とは違うジャンルの話です。
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