オルビス アクアフォース ホワイトローションL(さっぱりタイプ)の成分解析です。
有効成分:3-O-エチルアスコルビン酸
その他の成分:水、DPG、エタノール、ノバラエキス、アスパラサスリネアリスエキス、ジメチルシラノール・ヒアルロン酸縮合液、アラニン、グリシン、セリン、BG、クエン酸、クエン酸Na、ジエチレントリアミン5酢酸5Na液、メチルパラベン
オルビス アクアフォース ホワイトローションL(さっぱりタイプ)の成分解析
美白化粧水なので、有効成分から解説していきます。
有効成分は[3-O-エチルアスコルビン酸]
オルビスアクアフォースホワイトの商品説明には「3種の薬用成分の即効性ビタミンC誘導体、持続性ビタミンC誘導体、肌荒れ防止有効成分グリチルリチン酸2Kが入っている」と書かれています。
しかし、この化粧水に入っているのは即効性ビタミンC誘導体のみ(3-O-エチルアスコルビン酸)のみ。
持続性ビタミンC(ビタミンC・2-グルコシド)と肌荒れ防止有効成分(グリチルリチン酸2K)は、ジェル状保湿液に入っています。
でもこの3つの成分を比べると、美白効果(抗酸化作用)が一番期待できるのは、[3-O-エチルアスコルビン酸]。
つまり有効成分で考えると、ジェル状保湿液よりも化粧水の方が優秀なんです。
DPG+エタノールベース?がやや残念
医薬部外品は全成分を濃度順に記載する義務がありませんが、自主的に濃度順に記載されている商品が多いです。
オルビスアクアフォースホワイトローションの全成分を見た感じ濃度順に並んでいる可能性が高そうなので、濃度順に並んでいると仮定して書いていきますね。
ベースとなる保湿はDPG。低コストで配合しやすいさっぱり系の保湿成分なんですが、濃度が高いと少し刺激になりやすい成分。
目に入るとしみやすいので、目のキワギリギリまで使いたい人は特に注意です。
もっと安い化粧水ならまだわかるんですが、プチプラの中ではやや高めの化粧品でDPGベースなのは残念です。
また、エタノールのも3番目に記載されているので濃度は高そう。
しっとりタイプにはエタノールが入っていないことから推測すると、エタノールを入れることでさっぱり感を出しているんだと思います。
エタノールを入れると使用感は良くなるんですが、乾燥や刺激の原因になりやすい成分です。
他の美容成分は?
- ノバラエキス:バラの植物エキス。ビタミンやミネラルを多く含み、お肌を保湿する。抗酸化作用も持っている。
- アスパラサスリネアリスエキス:ルイボスエキス。ポリフェノールを多く含む植物エキス。抗酸化作用が強い。
- ジメチルシラノール・ヒアルロン酸縮合液:進化型ヒアルロン酸。通常のヒアルロン酸よりも保湿効果が高い。
- アラニン、グリシン、セリン:保湿成分。天然保湿因子に含まれるアミノ酸。
- BG:一般的なさっぱり&低刺激の保湿成分。
成分の数としてはあまり多くないシンプルな構成です。
2種の植物エキスは、透明感をサポートする成分。植物エキスはあまり効果が期待できないものが多いですが、この化粧水は成分数が少なく、価格帯も2,000円近くするものなので、それなりに効果が期待できるかも。
あとの成分は、お肌の水分保持を助ける保湿成分ですね。
刺激になりやすい成分は?
防腐剤はシンプルにメチルパラベンのみ。香料や着色料は使用されていません。乳化剤も入っていないようですね。
調整系の成分だけ見ると低刺激そうなんですが、おそらくベースになっているDPGとエタノールが刺激になりやすいので、敏感肌には不向きです。
しっとりタイプの方が良さそう
しっとりタイプはグリセリンとBGが使われていて、DPGの濃度は低そう。エタノールも入っていません。
- しっとりタイプの使用感がよっぽど嫌
- しっとりタイプは肌のバランスが崩れる
- グリセリンが合わない
といった理由がなければ、基本的にはしっとりタイプをおすすめします。
成分解析のまとめ
- プチプラコスメにしては、作用が強めで、効果が期待できそうな有効成分が入っている
- 強めのビタミンCが誘導体&おそらくDPGベース+エタノールが使われているから、刺激になりやすいかも
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3-O-エチルアスコルビン酸 | 透明感 | 水溶性のビタミンC誘導体です。医薬部外品の有効成分として配合できます。 持続性・安定性が高いのが特徴です。強い抗酸化作用を持ち、酸化で黒くなったメラニンを元に戻したり、メラニンの酸化を予防する効果があります。 (薬機法上、効果として謳うことはできませんが)高濃度ならシミを薄めることも可能な成分。 そこそこパワーのある成分なので、人によっては刺激を感じる可能性も高いです。 |
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水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
DPG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱり系の使用感で、低コストで配合できるのが特徴です。 眼睛刺激やわずかな皮膚刺激の可能性があり、無理に避けるほどではありませんが、濃度が高いものは注意しましょう。 |
エタノール | ベース | 化粧品で「アルコール」と呼ばれている、揮発性の高い成分です。 使用感の向上、清涼感の演出、抗菌などの効果があります。 高濃度で配合されていると、ツンとしたにおいがあり、刺激や乾燥の原因になることも。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
ノバラエキス | 保湿 | 植物(バラ)から採れる保湿成分です。 ビタミンA、ビタミンC、ミネラルを多く含み、角質層に水分を与えてお肌を保湿します。 抗酸化、色素沈着抑制、抗老化、収れん作用が期待できます。 |
アスパラサスリネアリスエキス | 抗酸化 | ルイボスティーでお馴染みのルイボスから採れる植物成分です。 ポリフェノールが多く、抗酸化、抗アレルギー、抗菌、保湿などの作用があると言われています。 |
ジメチルシラノール・ヒアルロン酸縮合液 | 保湿 | ヒアルロン酸とジメチルシラノール(ケイ素誘導体)から作られる、進化型ヒアルロン酸とも呼ばれる保湿成分です。 通常のヒアルロン酸よりも保湿興効果が高く、コラーゲンを助けてお肌のハリをサポートしてくれます。 |
アラニン | 保湿 | 人の体内に存在するアミノ酸の一種で天然保湿因子(NMF)にも含まれます。 角質層の水分量を増加させ、お肌を保湿する効果を持ちます。 肌バリア、メラニン生成抑制、色素沈着抑制などの役割もあると言われています。 |
グリシン | 保湿 | 人の体内に存在するアミノ酸の一種で天然保湿因子(NMF)にも含まれます。 角質層の水分量を増加させ、お肌を保湿する効果を持ちます。コラーゲンのらせん構造をサポートして安定させます。 血行促進、抗菌、酸化防止、金属イオン封鎖、メラニン生成抑制効果も持ちます。髪や爪を作る材料にもなる成分です。 |
セリン | 保湿 | 人の肌に存在するアミノ酸の一種で、天然保湿因子にも含まれます。 他のアミノ酸と一緒に天然保湿因子に近い成分を作り上げ、保湿・肌バリアを改善します。 |
BG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
クエン酸 | ph調整 | 製品を酸性にするph調整剤です。 収れん作用を持ち、毛穴ケアやお肌のキメを整える効果も期待できます。 ph調整剤のため1%以下で配合されている場合は刺激はありませんが、ピーリング目的にたくさん配合されていると刺激になりやすいので注意です。 |
クエン酸Na | ph調整・キレート | 製品をアルカリ性にするph調整剤です。 キレート(金属イオン封鎖)や酸化防止の役割も。 ph調整剤のため1%以下で配合されている場合は刺激はほぼありません。 |
ジエチレントリアミン5酢酸5Na液 | キレート | 製品の金属イオンを封鎖して品質を維持します。 キレート剤と聞くと悪い印象を持つ方もいますが、刺激はほぼありません。 品質の維持に意味のある成分ですし、避ける必要はないでしょう。 |
メチルパラベン | 防腐 | ごく少量の配合で、製品の抗菌・防腐に高い効果を発揮します。 パラベンは避けられがちですが、実際には化粧品に配合する防腐剤の中では毒性が低く、お肌への刺激も少ない防腐剤です。 メチルパラベンは代表的なパラベン4種類の中で、少し防腐力は弱めですが、低刺激です。 |
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