資生堂のアクアレーベルの美白化粧水です。
先に結論を言うと「めちゃくちゃお買い得なコスメ」です。
資生堂の高価格帯の商品でも使われている成分が、プチプラ価格帯にも流れてきています。
今回は2種類あるうちの、RM(コクがあるしっとりタイプ)を解析していきます。
有効成分はトラネキサム酸
アクアレーベルのホワイトケアローションは有効成分が入った薬用美白化粧水です。
使われている有効成分はトラネキサム酸。
資生堂が美白有効成分として申請した成分で、資生堂の美白コスメにはだいたい入っていますね。
プラスミンを抑制することで、シミや肌荒れを予防する効果のある成分です。
トラネキサム酸は高価格帯の商品にも使われており、1,540円の化粧水で有効成分として使われているのは非常にお得なんじゃないでしょうか。
アクアインプールを配合
「ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル」は《アクアインプール》と呼ばれる資生堂独自の保湿成分です。
水にも油にも溶ける性質を持ち、一般的な保湿成分よりもぐんぐんお肌に浸透してくれます。
ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテルも似た感じの成分ですね。
これらの成分は資生堂系の「IPSAの化粧水(ザタイムRアクア)」や「dプログラムの化粧水」にも使用されています。
最近SNSでは「ロート製薬の白潤プレミアムの化粧水がイプサの化粧水に似てる」という噂が流れていますが、アクアレーベルの方がイプサに近いんじゃないかと思います。
特許技術でべたつかないのにしっとり
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
- イソステアリルアルコール
- ジイソステアリン酸ポリグリセリル
資生堂の特許5753466に関係している成分です。
ポリオキシエチレン(14) ポリオキシプロピレン(7) ジメチルエーテル(=アクアインプール)
化粧水に油分を安定して乳化させる成分です。
油分を入れることで、保湿力をアップさせたり、お肌を柔らかく仕上げることが出来ます。
独自の美容成分も配合
- D-グルタミン酸
- DL-アラニン
- DL-メチオニン
この3つは《チャージアミノ酸WH》と呼ばれる資生堂の独自成分です。
こっちは高価格帯のラインからっていうより、アクアレーベル用に開発された成分っぽいですね。
資生堂の研究で発見したアミノ酸系の保湿成分で、お肌の保湿やバリア機能をサポートします。
他にも美容成分をがっつり配合
ここまで紹介した独自の成分&技術以外にも、良さそうな美容成分がたくさん入っています。
- α-オレフィンオリゴマー・・・使用感の良いオイル成分。水分の蒸発を防ぐ。
- アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム・・・肌なじみの良いヒアルロン酸。肌の水分保持を助ける。
- ヒアルロン酸ナトリウム(2)・・・一般的なヒアルロン酸。肌の水分保持を助ける。
- リン酸L-アスコルビルマグネシウム・・・水溶性のビタミンC誘導体。作用は強め。
- 加水分解コンキオリン液・・・真珠エキス。保湿&ハリ弾力。
- 水溶性コラーゲン(F)・・・肌の水分保持を助ける。
ビタミンC以外は、保湿・ハリ・弾力といったラインナップです。
有効成分ではありませんが、そこそこ強めのビタミンC誘導体(リン酸L-アスコルビルマグネシウム)も入っています。
まとめ:この価格で売っちゃって大丈夫?
これだけ多くの独自成分や技術を使って、1,540円という価格設定は、大手のメーカーじゃないと出来ない売り方です。
資生堂は高価格帯のラインをたくさん持っているので、その開発で使われた原料や技術を流用できるんですよね。
もちろん価格が違う分、濃度や他の成分などで差別化はされていると思いますが「この価格で売っちゃっていいの?高い化粧水売れなくならない?」と心配になります。
あと単純に、資生堂のネームバリューと広告予算で数が売れるから、気合を入れて開発できるっていうのもあると思います。
結論としては、3,000円ぐらいで売っててもベタ褒めしたくなるような構成。
「プチプラ価格の美白ケア」としては優秀すぎる化粧水です。
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