SHIRO カレンデュラ オイルインローションを成分解析|2層式の実力とキク科アレルギーの注意点

Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨

SHIROから、2026年8月6日にちょっと変わった化粧水が登場しました。「カレンデュラ オイルインローション」——ボトルを覗くと中身が2層に分かれていて、使う前に振ると白く濁る、あの2層式タイプです。60mLで6,380円(税込)、しかも数量限定という一本です(出典3)。

全成分は、たったの7つ。主役は名前のとおり[トウキンセンカ花エキス]、いわゆるカレンデュラです。成分の数だけ見ると拍子抜けするくらいシンプルなのですが、SHIROはこの原料について、産地も畑も品種も名前を出して公開しています。今回はまず「メーカーが何を言っているか」を整理して、そのうえで成分表から確認できること・研究で分かっていることを順番に見ていきますね。

それともうひとつ。カレンデュラはキク科の植物で、公式にも「キク科アレルギーをお持ちの方は、医師にご相談のうえ、ご使用ください」という注意書きがあります(出典1)。ここは買う前にいちばん知っておいてほしいところなので、後半で正直にお話しします。

ひとことで言うと

ありす

主役はカレンデュラただひとつ。全7成分という潔い処方の代わりに、原料の出どころ(兵庫県淡路島・廣田農園の在来種「むらじ」)まで公開しているのが、いかにもSHIROらしい一本だと思います。花びらから採ったオイルとガクから採ったエキスを8:2で重ねた2層式で、振って白濁させてから使うタイプ。保湿成分を何種類も重ねて水分をがっつり足すタイプではないので、夏の日差しでゆらいだ肌をやさしく整えたい人に向いています。ただしキク科アレルギーのある方は、使う前に必ず確認してくださいね。

このアイテムのポイント

  • 機能性成分は[トウキンセンカ花エキス]1つだけの全7成分。そのぶん、兵庫県淡路島・廣田農園の在来種「むらじ」という原料の出どころまで公式が開示しています(出典2)。
  • 花びら由来のオイルとガク由来のエキスを8:2で重ねた2層式。使う前によく振って白濁させるところまでが使い方です(出典1)。
  • カレンデュラはキク科の植物。公式もキク科アレルギーの人には医師相談をすすめていて、精油をブレンドした香りづけもあります。
ありす

3つめは脅かしたいわけではなくて、先に知っておけば避けられる話だから最初に置きました。ブタクサや菊で反応したことがある人は、いきなり顔に使わず腕の内側で試してからにしてくださいね。

基本情報

SHIRO カレンデュラ オイルインローション(60mL)の商品ビジュアル
ブランドSHIRO(シロ)
価格・容量6,380円(税込)/60mL ※数量限定
発売日2026年8月6日(木)10:00(8月4日よりSHIRO Membership Program会員の先行予約)
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
  • 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
  • リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。

SHIROが打ち出す「淡路島カレンデュラ」のストーリー

この化粧水を成分表だけで見ると、「水・油・保湿剤・香料・エキス・防腐剤」で終わってしまいます。でもSHIROがこの商品でいちばん語っているのは、配合されている成分の数ではなく、そのエキスがどこの畑の、どんな花から来ているのかという話でした。まずはメーカーの説明から見ていきますね。

在来種「むらじ」と廣田農園の有機栽培

兵庫県淡路島・廣田農園でカレンデュラが育つ環境(日照・気候・土壌・潮風)を示した図解
淡路島・廣田農園の栽培環境(ありす作成)

SHIROは公式のブランドページで、この商品に使うカレンデュラを兵庫県淡路島の廣田農園が育てる在来種「むらじ」だと明かしています。「一般的なカレンデュラと比べて花びらの枚数が多い八重咲きで、春には直径10cmを超えるほどの大輪の花を咲かせます」という説明つきです(出典2)。

畑の環境についても具体的です。1年を通して日照時間が長く、海に囲まれた穏やかな気候と水はけのよい土壌。そして冬には冷たい潮風が吹きつけ、その中で「自らを守ろうと力強く育ち花びらへ栄養を蓄えていく」——というのがSHIROの説明。栽培は農薬を使わない有機栽培で、しかもこの農園は栽培者がひとりで運営していて、除虫も除草も手作業だそうです(出典2)。

ここで成分表に戻ってみます。全7成分のうちカレンデュラ由来と読めるのは[トウキンセンカ花エキス](表示順5番目)ひとつだけ。全成分表示からは、花びら由来なのかガク由来なのか、「むらじ」という品種なのかまでは分かりません。つまり産地・品種の話は成分表では裏が取れない領域で、メーカーの公表情報として受け取る部分になります。とはいえ、農園名と栽培方法まで名指しで開示している国産ボタニカル処方はそう多くありません。原料の調達そのものを価値として打ち出しているブランドなんだな、というのが率直な感想です。

研究で分かっていること

カレンデュラ(トウキンセンカ)の花には、トリテルペノイド(ファラジオールなど)やフラボノイドといった成分が含まれ、これらが抗炎症・鎮静のはたらきを担うと報告されています(出典4出典7)。ただしこれらは「カレンデュラ」という植物全般についての知見で、「むらじ」という品種に固有の成分量や作用を検証した学術論文は見つけられませんでした。無農薬・八重咲きという栽培条件で成分量がどれだけ変わるかを第三者機関が測ったデータも、現時点では公開されていません。

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「品種まで指定しているから効果も高い」とまでは、今あるデータでは言えません。でも、どの畑の誰が育てた花なのかを名前入りで出せるというのは、それ自体がかなり手間のかかることだと思います。そこに価値を感じるかどうかで、この一本の見え方はけっこう変わりそうです。

花びらオイル×ガクエキスを8:2で配合する2層式処方

花びら由来のカレンデュラオイルとガク由来のカレンデュラアイエキスが8:2で2層になっており、振ると白く濁る様子を示した図解
花びらオイルとガクエキスの2層構造(ありす作成)

もうひとつメーカーが強く打ち出しているのが、この処方設計です。公式の説明はこうです。「カレンデュラのオイルとエキスを組み合わせ、植物の力をまるごと閉じ込めた2層式の化粧水」「上層には鮮やかな花びらから抽出したカレンデュラオイルを、下層にはカレンデュラのガク部分を中心に抽出したカレンデュラアイエキスを配合しました」。配合比率も公表されていて、カレンデュラアイエキスとカレンデュラオイルを8:2の割合だそうです(出典1)。

同じ花なのに、わざわざ部位を分けて、抽出方法も分けて、層も分けている。ここが面白いところです。成分表を見ると、油の側には[ヒマワリ種子油]、水の側には[トウキンセンカ花エキス]がそれぞれ1つずつ。この並びから読み取れるのは、上層の「カレンデュラオイル」はヒマワリ種子油をベースにカレンデュラの花びらを浸けこんだ植物油(インフューズドオイル)で、下層の「カレンデュラアイエキス」が表示上の[トウキンセンカ花エキス]にあたる、という構図です。※あくまで表示からの読み取りで、由来部位そのものは表示では確認できません。

なぜ分けるのかというと、カレンデュラの成分は油に溶けるものと水に溶けるものに分かれているからです。カロテノイドやトリテルペノイドの一部は油に溶けやすく、フラボノイド配糖体や多糖類は水に溶けやすい。片方の抽出だけでは、もう片方が取りきれません。両方を別々に採って重ねるという発想は、成分の守備範囲を広げる処方設計として理にかなっていると思います。

ただし正直なところ、「2層に分けたほうが単一の抽出より効果が高い」ことを比較検証したデータは公開されていません。ここは設計の意図として受け取るのがフェアだと思います。なお、使用方法に「2層を混ぜるようにして白濁するまでよく振り」と書かれていることからも、実際にきちんと2層に分かれていることは確認できます(出典1)。

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2層式って見た目の演出だと思われがちなんですが、この製品の場合は「油に溶ける成分と水に溶ける成分を両方入れたい」という中身の都合が先にあるんですね。振るひと手間は、その理由を知ると少し楽しくなると思います。

成分を解析|7つの成分は何をしているのか

ここからは全成分を見ていきます。あらためて並べると、こうです(表示は配合量の多い順。1%以下の成分は順不同でも表示できるルールです)。

  1. ヒマワリ種子油
  2. BG
  3. 香料
  4. トウキンセンカ花エキス
  5. 1,2-ヘキサンジオール
  6. メチルパラベン

防腐剤・香料・ベース(水・BG・ヒマワリ種子油)を除くと、いわゆる訴求成分は[トウキンセンカ花エキス]ただ1つ。成分の数を絞りきった設計です。ひとつずつ見ていきますね。

唯一の機能性成分「トウキンセンカ花エキス」

カレンデュラの花びら由来(油に溶ける成分)とガク・全草由来(水に溶ける成分)で得意なはたらきが違うことを示した比較図
花びら由来とガク・全草由来で得意な成分が違う(ありす作成)

[トウキンセンカ花エキス]は、キク科のトウキンセンカ(=カレンデュラ、和名はキンセンカ)の花から採ったエキスです。SHIROはこの植物を「”皮膚のガードマン”とも呼ばれ、乾燥や刺激を受けた肌を健やかに整える植物として、古くからスキンケアに用いられてきました」と紹介しています(出典2)。ヨーロッパでは軟膏やバームの定番として長く使われてきた、歴史のある植物です。

では、研究のほうではどこまで分かっているのか。カレンデュラは植物エキスの中では比較的データが集まっている部類で、肌に塗ったときのはたらきを調べた報告もあります。

研究で分かっていること

カレンデュラの花の抽出物を皮膚に塗って調べた研究では、炎症を起こしたマウスの耳の腫れを抑える作用が確認され、その主役はトリテルペノイド、なかでも遊離型のファラジオールだと報告されています。この成分の抗炎症活性は、抗炎症薬として知られるインドメタシンに匹敵する強さだったとされています(出典4)。※動物モデルでの局所(塗布)試験です。別の研究では、花の抽出物を飲ませた動物モデルでも炎症に関わる物質の産生が抑えられたことが報告されています(出典7/こちらは経口投与のため、塗るスキンケアにそのまま当てはまるデータではありません)。

研究で分かっていること(ヒトでの使用試験)

健常な成人21名にカレンデュラ抽出物を配合したクリームを8週間、顔に塗ってもらった試験では、機器測定で肌の水分量が増え、赤み・メラニン量が減ったと報告されています(出典5)。ただし人数の限られた1件の試験で、剤形もクリーム。この結果だけで本品と同じ効果が期待できると言い切れるものではありません。

研究の現在地をまとめると、「炎症を鎮める方向のはたらきについては、塗布での基礎データとヒトでの小規模な使用試験まで積み上がっている段階」です。傷の治りについてのシステマティックレビューでは、急性の傷では抗炎症・肉芽形成の後押しを示す報告がある一方、慢性の傷や熱傷では結果が一貫していないとも整理されています(出典8)。植物エキスとしては十分に調べられているほうですが、「化粧水として毎日使ったときにここまで効く」を示す大規模な臨床データは、これから、という位置づけになります。

配合量についても触れておきますね。メーカーは濃度を公表していませんが、表示順は5番目で、防腐剤2種(1,2-ヘキサンジオール・メチルパラベン)の直前。防腐剤は一般に1%未満で配合されることが多いので、その手前にあるこのエキスは1%前後かそれ以上入っている可能性があります。あくまで表示順からの推測ですが、「香りづけのために少しだけ」という配合ではなさそうです。

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カレンデュラは「なんとなく良さそうな植物」ではなくて、塗って調べた研究がちゃんとある成分です。方向性としてはうるおしながら、ゆらぎを落ち着かせる係。シミやシワにアプローチする成分ではないので、そこは期待の置きどころを間違えないようにしたいところです。

名脇役のヒマワリ種子油

表示順2番目、つまり水の次に多いのが[ヒマワリ種子油]です。化粧水なのに油が2番目に来るのは、この製品が「オイルイン」を名乗っている理由そのものですね。

ヒマワリ種子油はリノール酸を多く含む植物油です。リノール酸は、角層のバリアをつくる脂質のひとつセラミド(アシルセラミド)を組み立てる材料にもなる脂肪酸として知られていて、肌の脂質になじみやすいタイプの油と言えます。さらっとした軽い感触で、油分としてうるおいを抱えつつ、カレンデュラの脂溶性成分を溶かし込む器としても働いていると考えられます。前の章で触れた「上層のカレンデュラオイル」の正体は、ほぼこの油だと読めます。

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脇役に見えて、この子がいないと「花びらから採ったオイル」が成立しないんです。しかも肌なじみのいいタイプの油。振って白濁させた状態で使うと、化粧水なのにほんのりしっとりするはずですよ。

保湿・防腐まわりの成分(BG/1,2-ヘキサンジオール/メチルパラベン)

  • [BG(ブチレングリコール)]……表示順3番目の保湿剤兼溶剤。水になじむ成分を溶かし込む役目も担っていて、水溶性の[トウキンセンカ花エキス]を処方に収めるのにも一役買っていると考えられます。化粧品でとても広く使われている定番成分で、この製品ならではの工夫というわけではありません。
  • [1,2-ヘキサンジオール]……保湿剤でありながら、防腐剤のはたらきを底上げする「防腐ブースター」としても使われる成分。それ自体にも穏やかな静菌作用があり、従来型の防腐剤の使用量を抑えつつ品質を守るという設計でよく登場します。
  • [メチルパラベン]……パラベン系の中でも使用実績が長く、刺激やアレルギーの報告が比較的少ない防腐剤です。「パラベンフリー」ではありませんが、上の1,2-ヘキサンジオールと組ませることで配合量を抑える設計になっていると考えられます(配合量は非公表)。

香料についても触れておきます。公式によると「オレンジの爽やかさと、ラベンダーの落ち着きを感じる精油をブレンドした華やかな香り」(出典1)。表示順は4番目とエキスより前で、香りはこの製品の体験のかなり大きな部分を占めていると読めます。SHIROらしいと言えばらしいのですが、香りの好き嫌いが分かれやすい部分でもあるので、次の章でもう一度触れますね。

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裏方の3成分は「品質を守る係」。水と油が同居していて、しかも植物エキス入りとなると腐りやすさとの戦いになるので、ここをきちんと組んであるのは安心材料だと思います。

正直に気になる点|キク科アレルギーと香り、そして価格

  • カレンデュラはキク科の植物です……公式の使用上の注意にも「カレンデュラはキク科植物のため、キク科アレルギーをお持ちの方は、医師にご相談のうえ、ご使用ください」と明記されています(出典1)。海外の安全性評価(CIR)でも、化粧品で使われる濃度では強い刺激性・感作性は認められていない一方で、ブタクサ・キク・デイジーなどキク科の植物にアレルギーがある人は反応しやすい可能性があると整理されています(出典6)。心当たりのある方は、腕の内側で試してから顔に使ってください。
  • 香りはしっかりあります……オレンジとラベンダーの精油をブレンドした香りづけで、表示順もエキスより前。香りを楽しむ人には魅力ですが、無香料のスキンケアを選んでいる人、香りが苦手な人にとっては合わないポイントになりえます。
  • 「うるおいを足しまくる」タイプではありません……保湿の柱はBGとヒマワリ種子油で、ヒアルロン酸やセラミドのような高機能保湿成分は入っていません。60mLで6,380円(1mLあたり約106円)という価格を考えると、成分の点数に対して安い一本ではないのは事実です。ここは「たくさんの成分を買う」のではなく、原料の育て方や抽出の手間、香りの体験に払うタイプの製品と受け止めるのが近いと思います。
  • 本品そのものの試験データは公開されていません……商品ページ・ブランドページのいずれにも、臨床試験やパッチテストの数値データは見当たりませんでした。カレンデュラという成分については前章のとおり研究がありますが、この処方でどうだったかを示すデータは今のところ手元にない、というのが現在地です。
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欠点というより「向いている使い方の外側」を並べただけです。乾燥が強い時期にこれ1本で完結させようとすると物足りないかもしれないので、そのときはセラミド配合のフェイスクリームのような乳液・クリームでフタをしてあげてくださいね。

向いている人/使う前に確認したい人

🙆‍♀️ 向いていそうな人

  • 夏の紫外線や冷房で肌がゆらぎやすく、落ち着かせながらうるおいを補いたい人
  • 成分数の少ないシンプルな処方が好きな人
  • 原料の産地・栽培まで公開しているボタニカル処方に価値を感じる人
  • オレンジ×ラベンダーの香りに包まれるスキンケア時間が好きな人
  • さらっとした中にほんのりオイルのコクがある使い心地が好みの人

🔍 使う前に確認したい人

  • キク科(ブタクサ・キク・デイジーなど)にアレルギーがある人 → 公式も医師への相談をすすめています
  • 香りのあるスキンケアが苦手な人 → 精油ブレンドの香りづけがしっかりあります
  • 乾燥が強く「化粧水1本でしっとり完結」を求める人 → 高機能保湿成分は無配合。乳液・クリームと重ねる前提が相性◎
  • 成分の種類の多さにコストパフォーマンスを求める人 → 全7成分のシンプル処方です
ありす

「シンプルな処方で、香りごと楽しみたい」人にはかなり刺さると思います。逆に「成分表の厚み」で選ぶタイプの人には物足りなく映るはず。どちらが良い悪いではなく、完全に好みの分かれ道ですね。

よくある質問

Q. 振らずに使ったらどうなりますか?
A. 上層のオイルと下層のエキスが分かれたままなので、その日によって油分ばかり/水分ばかりが手に出てしまいます。公式も「2層を混ぜるようにして白濁するまでよく振り」と案内しているので、白く濁るまで振るのがお約束です(出典1)。

Q. キク科アレルギーですが使えますか?
A. 自己判断はおすすめしません。公式が「医師にご相談のうえ」と明記しているとおりで、キク科アレルギーのある方が反応する可能性は否定できないとされています(出典1出典6)。使う場合も、まず腕の内側などで試してからにしてください。

Q. 60mLでどれくらい持ちますか?
A. 公式によると、朝晩2プッシュずつで約2か月が目安です(出典1)。1日あたり約106円と考えると、化粧水としてはご褒美寄りの価格帯ですね。

Q. これ1本で保湿は足りますか?
A. 油分が入っているぶん、水だけの化粧水よりはしっとりしますが、高機能な保湿成分は配合されていません。乾燥が気になる季節や肌質の方は、そのあとに乳液・クリームで蓋をする使い方のほうが安定すると思います。

Q. カレンデュラって結局どんな成分ですか?
A. ヨーロッパで軟膏やバームに古くから使われてきた、キク科の花のエキスです。塗ったときの抗炎症作用を調べた基礎研究や、ヒトでの小規模な使用試験があり、方向性としては肌を落ち着かせながらうるおいを保つ成分。美白やシワ改善といった目的の成分ではありません。

まとめ

SHIRO カレンデュラ オイルインローションは、全7成分・機能性成分はカレンデュラ1つという、かなり潔い化粧水でした。その代わりにSHIROが差し出しているのは、兵庫県淡路島・廣田農園の在来種「むらじ」という原料の履歴と、花びらから採ったオイルとガクから採ったエキスを8:2で重ねるという処方の手間です。油に溶ける成分と水に溶ける成分を両方すくい上げるという意味で、2層式には中身の理由がありました。

効果の裏づけは、カレンデュラという成分レベルでは塗布での基礎研究とヒトでの小規模な使用試験まで積み上がっているものの、本品そのものの試験データは公開されていません。そしてキク科アレルギーのある方は使う前に確認が必要——ここだけは、買う前に押さえておいてほしいところです。

ありす

成分表の厚みで殴ってくるタイプの化粧水ではありません。でも「この花を、この畑で、こう育てて、こう分けて採りました」まで見せてくれる一本は、けっこう貴重だと思います。数量限定なので、気になる方は香りの好みも含めて、店頭で一度試してみるのがいちばん確実です。

全成分と特徴

成分名役割特徴
溶媒処方の土台。表示1番目で、配合量がもっとも多い
ヒマワリ種子油エモリエント(油分)リノール酸を多く含む植物油。肌の脂質になじみやすく、上層「カレンデュラオイル」の基材と考えられる
BG保湿・溶剤水溶性成分を溶かし込みながら水分を保つ。化粧品で広く使われる定番成分
香料賦香公式によるとオレンジとラベンダーの精油をブレンド。個別の香料成分名は非開示
トウキンセンカ花エキス整肌・訴求成分唯一の機能性成分。カレンデュラの花由来で、塗布でのマウス試験・ヒトでの小規模使用試験の報告がある。キク科由来のため要注意
1,2-ヘキサンジオール保湿・防腐補助穏やかな静菌作用をもち、防腐剤のはたらきを底上げする「防腐ブースター」
メチルパラベン防腐使用実績の長い防腐剤。1,2-ヘキサンジオールとの併用で配合量を抑える設計と考えられる

※配合の正確な順序・全項目は商品の全成分表示をご確認ください。配合量は非公開です。

特性タグ:保湿/敏感肌/オーガニック/国産原料/2層式/香りあり

参考文献・出典

  1. SHIRO公式オンラインストア 商品ページ「カレンデュラオイルインローション」(全成分・配合比率8:2・香り・使用方法・使用上の注意〔キク科アレルギー〕・数量限定):https://shiro-shiro.jp/ec/pro/disp/1/13461
  2. SHIRO公式「SHIROの素材|カレンデュラ」(兵庫県淡路島・廣田農園/在来種「むらじ」/八重咲き・大輪/無農薬の有機栽培/産地の気候/”皮膚のガードマン”というブランドの言葉/2層式処方の説明):https://hello.shiro-shiro.jp/product/calendula-item-001/
  3. FASHIONSNAP「『SHIRO』カレンデュラの恵みを配合したクリームとローションを発売」(2026年7月24日/発売日・価格・処方概要の裏づけに使用):https://www.fashionsnap.com/article/2026-07-24/shiro-calendula/
  4. Della Loggia R, Tubaro A, Sosa S, et al. “The role of triterpenoids in the topical anti-inflammatory activity of Calendula officinalis flowers.” Planta Medica. 1994;60(6):516-520.(動物モデルでの局所=塗布による抗炎症試験。遊離ファラジオールがインドメタシンに匹敵する活性を示したと報告)PMID: 7809203
  5. Akhtar N, et al. “Evaluation of various functional skin parameters using a topical cream of Calendula officinalis extract.”(健常成人21名・8週間の顔面塗布試験。機器測定で水分量の増加、赤み・メラニン量の減少を報告。小規模な単一試験)
  6. Cosmetic Ingredient Review (CIR) Expert Panel. “Amended Safety Assessment of Calendula officinalis-Derived Cosmetic Ingredients.” International Journal of Toxicology. 2010.(化粧品配合濃度での安全性評価。強い刺激性・感作性は認められないと結論しつつ、キク科アレルギーへの注意を付記)DOI: 10.1177/1091581810384883
  7. Preethi KC, Kuttan G, Kuttan R. “Anti-inflammatory activity of flower extract of Calendula officinalis Linn. and its possible mechanism of action.” Indian Journal of Experimental Biology. 2009;47(2):113-120.(経口投与の動物モデルでの抗炎症・サイトカイン抑制。塗るスキンケアの効果を直接示すものではない)
  8. Givol O, Kornhaber R, Loewenthal J, et al. “A systematic review of Calendula officinalis extract for wound healing.” Wound Repair and Regeneration. 2019.(動物実験7件・臨床試験7件のシステマティックレビュー。急性創傷では抗炎症・肉芽形成促進の報告がある一方、慢性創傷・熱傷では結果が一貫しない)DOI: 10.1111/wrr.12737
ありす
コスメコンシェルジュ

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。 コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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