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今回はビューティーモールの美容液・グリセリンフリーFCEセラムの成分解析です。
同ブランド内の美容液・FCEセラムとの違いも含めて解析していきます。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
ビューティーモール グリセリンフリーFCEセラムの成分解析
ビタミンC60バイオリサーチ株式会社が作るラジカルスポンジNというフラーレン原料を使った美容液です。
原料メーカーによる推奨濃度(1%以上)を配合している証である「フラーレンマーク」が付いています。
ベース成分をチェック
ベースとして使われている保湿成分はBG、メチルプロパンジオール、ペンチレングリコールの3種類。
グリセリンは入っていません。
抗菌性があるので人によっては若干刺激になる可能性はありますが、 その代わりにフェノキシエタノールやパラベンなどの防腐剤を使わずに作っていますね。
また、ベースにも、1%以下の部分にもエタノールが使われていないのも大きく評価できる点です。
訴求成分をチェック
少し長くなりますが、しっかり書いていきますね。
フラーレン
ビタミンCよりも高い抗酸化力(※製品の抗酸化)を持つ成分。
エイジングケアやホワイトケアなどさまざまな分野で注目されています。
この製品にはフラーレンマークの記載があるため、原料メーカーによる推奨濃度(1%以上)が配合されています。
ビタミンC誘導体
APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)とVCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)の2種類が配合されています。
APPSは水にも油にも溶けやすい両親媒性のビタミンC誘導体で、角質層への浸透力に優れ、「高浸透型ビタミンC」とも呼ばれている成分です。
VCエチルは多くのビタミンC誘導体では必要な「角質層で肌の酵素によって分解されること」を必要とせず、そのままの状態で機能するビタミンC誘導体。
「速効型ビタミンC誘導体」とも呼ばれている成分です。
どちらも数あるビタミンC誘導体の中では特に優秀で、人気のある成分。
この2つを選ぶのはかなりのナイスチョイスです💕
ビタミンE誘導体
TPNaはビタミンE誘導体です。こちらも1%の濃度で配合。
お肌を整え、健やかに保つ優秀な成分です。
ヒト型セラミド
成分のラインナップを見た限り、「Phytopresome Cera-V」という原料が使われている可能性が高いです。
5種のセラミドをカプセル化した原料で、角質層へセラミドをしっかり届けます。
他の成分
あとはざっと挙げるとこんな感じ。
- ナイアシンアミド
- グルタチオン
- α-アルブチン
- ビオチン
- リボフラビン
- ジペプチド-15
- ヒアルロン酸Na
- ポリクオタニウム-51
- アーチチョーク葉エキス
- ユビキノン
- レスベラトロール
ラインナップ的には、エイジングケアコスメって感じですね。
フラーレン、APPS、TPNaあたりでだいぶお金がかかってるでしょうし、成分数も多いので、濃度が公開されている成分※以外がどの程度入っているかは微妙ですが、ラインナップ的にはかなり豪華です。
※フラーレン→1%以上、APPS・TPNa→各1%
成分のラインナップや公開されている成分の濃度を見ると、これで1万円しない価格設定なのは衝撃です。
敏感肌適正は?
この製品のメインコンセプトであるビタミンC自体が、敏感肌向けではない成分です。
また、多くの美容成分が入っているので、その分敏感肌適正は下がります。
一方で「エタノールフリーであること」「植物エキスが1種類だけなこと」「香料や着色料などの余計なものを入れていないこと」など、評価できる点も多々あります。
完全な敏感肌向けとは言えませんが、美容成分をしっかり配合しつつも、優しさに配慮した部分もあるコスメです。
FCEセラムと何が違う?
グリセリンフリーFCEセラム | FCEセラム | |
---|---|---|
| ||
容量と価格 | 30ml ¥8,800 | 30ml+0.45g ¥13,200 |
ベース保湿剤 | BG メチルプロパンジオール ペンチレングリコール | DPG ペンチレングリコール グリセリン |
フラーレン | 1% | 1% |
APPS | 1% | 1% |
TPNa | 1% | 2% |
ビタミンC誘導体 (APPS含む) | 2種 | 7種 |
セラミド | ヒト型セラミド5種 | ヒト型セラミド5種 疑似セラミド2種 |
ナイアシンアミド | あり | なし |
ヒアルロン酸 | 1種 | 2種 |
コラーゲン | なし | 2種 |
リピジュア | あり | なし |
全部書くと長くなるのでこのぐらいにしておきますが、訴求成分細かく見ていくと、FCEセラムの方が少し豪華なラインナップになっています。
価格の違い
容量はほぼ同じで、グリセリンフリーFCEセラムの方が安い価格設定です。
その分FCEセラムはTPNaの濃度が倍だったり、ビタミンCの種類が違ったり、セラミドの原料がより高価なものになっていたりします。
ベース成分について
ベースの保湿成分のラインナップが異なります。
ただ、どちらもメリット・デメリットのある成分で、ベースの成分だけ比べてどちらが良いとは言い切れない感じですね。
FCEセラムにはグリセリンが入っていますが、記載位置が4番目なので、濃度はそれほど高くないです。FCEセラムも高濃度なグリセリンが苦手な人でも使えるかも。
訴求成分について
一番大きな違いは、ビタミンC誘導体の種類ですね。
FCEセラムはビタミンCが7種類ブレンドされているのに対し、グリセリンフリーFCEセラムは2種類だけです。
グリセリンフリーFCEセラムもAPPS1%とVCエチルが入っているので、ラインナップ的には悪くはないのですが、よりしっかり取り入れるなら、FCEセラムの方が良さそうですね。
セラミドの違いについて
これはあくまでも予想ですが、成分のラインナップ的に、FCEセラムは「SKINMIMICS」(エボニック ジャパン株式会社)という原料を使っている可能性が高いです。
一方でグリセリンフリーFCEセラムには「Phytopresome Cera-V」(日本精化株式会社)が使われていそう。
おそらく変えた理由は「SKINMIMICS」自体にグリセリンが含まれているからですね。
肌との相性や濃度もあるのでどちらの原料が良いとは比べませんが、「セラミドの種類が違う」ということで、解説しておきました。
どっちがおすすめなの?
単純に美容成分のラインナップだけで比べるなら、FCEセラムの方が優秀です。
ただ、FCEセラムは定価1万円超えと、なかなか手の出しにくい価格設定。
また、美容成分は多けりゃ多いほど良いわけではなく、逆に合わない成分に当たったり、パワーがありすぎて刺激を感じる人もいます。
なので、「使いやすさ」も含めて考慮するなら、グリセリンフリーFCEセラムの方が優秀。
使い分けるなら、集中してスペシャルケアするならFCEセラム、日常のスキンケアにはグリセリンフリーFCEセラムがおすすめです。
2剤式にしなくて、APPSは安定しているの?
FCEセラムの場合「水に溶けると不安定なAPPSを2剤式にすることで1%配合を実現」したコスメです。
しかし、今回新たに登場したグリセリンフリーFCEセラムは、2剤式にせずに、APPSを1%濃度で配合しています。
気になったので、ビューティーモールさんに問い合わせてみると
- 詳細は教えられないが、独自の処方で安定化させている
- 常に新鮮な状態の商品を随時お届けできるようにしている
という工夫をしているようです。
APPSを安定化させる努力はしているようですが、APPSそもそもかなり不安定な成分。
APPSの効果を最大限に実感したいなら、買ったら早めに使い切ることをオススメします。
公式によると、開封後の使用期限は2~3か月らしいです。
まとめ
成分が濃いので合う・合わないも別れやすそうですが、攻めのスキンケアとしてはかなりオススメのコスメです。
私は以前からFCEセラムが大好きだったんですが、価格がかなり高いので、あまり自身を持ってオススメすることは出来なかったんですよね💦
でも、新たに登場したグリセリンフリーFCEセラムはFCEセラムの使い勝手の悪さが改善されており、より気軽に使いやすいアイテムになっています。
お値段はデパコス級ですが、配合されている成分を見ると、むしろかなりお買い得なコスメ。
ガチスキンケア向けの美容液をお探しの方は、ぜひ試して頂きたいアイテムです。
レビュー記事はこちら
ビューティーモールの正規品はどこで買える?
取り扱いのあるビューティーモールの正規取扱店を挙げておきます。
- ビューティーモールの公式サイト
- 楽天でショップ名が「ビューティースキン楽天市場店」となっているもの
高価格の製品なので、偽物や、中身を入れ替えた詐欺商品が出回る可能性もあります。
購入するときは、怪しいお店や個人からではなく、必ず正規店から購入しましょう。
公式サイトでは新規会員登録で300ポイント貰えるので、初回は300円OFFで購入可能です。
また、公式サイトはメルマガ登録しておくとセール情報が届くため、お得に買うチャンスを知ることができますよ✨
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 目的 | 評価 |
---|---|---|
水 | ベース | |
BG | ベース(保湿) | |
メチルプロパンジオール | ベース(保湿・抗菌) | |
ペンチレングリコール | ベース(保湿・抗菌) | △ |
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na | 両親媒性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | ★ |
トコフェリルリン酸Na | ビタミンE誘導体(整肌・製品の抗酸化) | |
3-O-エチルアスコルビン酸 | 水溶性ビタミンC誘導体(整肌・製品の抗酸化) | ★ |
ナイアシンアミド | 整肌・透明感&ハリ弾力サポート | ★ |
グルタチオン | 整肌 | ★ |
フラーレン | 整肌・製品の抗酸化 | ★ |
セラミドNG | ヒト型セラミド(保湿) | ★ |
セラミドAP | ヒト型セラミド(保湿) | ★ |
セラミドAG | ヒト型セラミド(保湿) | ★ |
セラミドNP | ヒト型セラミド(保湿) | ★ |
セラミドEOP | ヒト型セラミド(保湿) | ★ |
水添レシチン | 両性界面活性剤(乳化) | |
フィトステロールズ | 植物由来成分(保湿・乳化安定) | |
α-アルブチン | 整肌 | |
ビオチン | ビタミンH・B7(保湿) | |
リボフラビン | ビタミンB2(整肌) | |
ジペプチド-15 | 整肌 | |
ヒアルロン酸Na | 保湿 | |
ポリクオタニウム-51 | リピジュア(保湿) | |
アーチチョーク葉エキス | 植物エキス(引き締め) | |
ユビキノン | 保湿・製品の抗酸化 | |
レスベラトロール | 整肌・製品の抗酸化 | ★ |
オレイン酸ポリグリセリル-10 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
オレイン酸ポリグリセリル-2 | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
ペンテト酸5Na | キレート | |
PVP | 保湿 | |
クエン酸 | ph調整 | |
クエン酸Na | ph調整・キレート | |
キサンタンガム | 多糖類(増粘) | |
トコフェロール | ビタミンE(整肌・製品の抗酸化) |
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