オルビスユー ローションの成分解析です。
オルビスの中ではお求めやすい価格のエイジングケア化粧水。
シンプルな保湿ケアで、乾燥しがちな年齢肌にうるおいを与えます。
水、BG、グリセリン、ジグリセリン、プロパンジオール、PPG-24グリセレス-24、ヤグルマギク花エキス、モモ葉エキス、アマモエキス、シナノキエキス、PEG-75、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、PEG-400、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、キサンタンガム、カルボマー、水酸化K、フェノキシエタノール、メチルパラベン
オルビスユー ローションの成分解析
全成分は20種類。中価格帯のエイジングケアコスメとしては、ややシンプルな構成です。
ベースの保湿成分は一般的
BGとグリセリンがベース。
どちらも化粧品で良く使われるベースの保湿成分で、両方混ぜているのでしっとり・さっぱり感は中間ぐらいです。
低刺激な保湿成分なので、ベースの成分の敏感肌適正は高いと思います。
浸透させるための界面活性剤が多め?
[PPG-24グリセレス-24]という非イオン界面活性剤が多めに入っています。
公式の説明には「界面活性剤不使用」という文字があったんですが、あくまでも「乳化剤不使用」なだけであって、[PPG-24グリセレス-24]は界面活性剤だと思います・・・💦
成分をお肌により浸透させるために配合される成分です。
入っているメリットがある成分ですが、浸透しやすい=刺激になりやすい可能性があります。
そんなに刺激が強い成分ではありませんが、入っていることで敏感肌適正は少し下がるかな。
独自成分・キーポリンブースターを配合
[ヤグルマギク花エキス][モモ葉エキス][アマモエキス]の3つの成分からなる複合成分「キーポリンブースター」が入っています。
キーポリンブースターはオルビス独自処方の保湿成分で、他社のコスメに同じものは入っていません。
肌の水の通り道(アクアポリン)にアプローチする成分で、肌の角質層のすみずみまで行き渡り、うるおいとハリ感を与えます。
水ワセリン「濃密ウォータージェリー」
[プロパンジオール][PEG-75]の2つは「濃密ウォーターゼリー」と呼ばれる成分です。
水の力にこだわって 30 年以上徹底研究を続けてきたオルビスがたどりついた保湿成分。
リッチでコクのあるテクスチャで、油分を入れずに濃い保湿が出来ることから「水ワセリン」とも呼ばれています。
残りの成分をまとめてチェック
- ジグセリン:グリセリンと似た性質を持つ低刺激な保湿成分。グリセリンより少しさらっとしている。
- シナノキエキス:植物エキス。お肌のキメを整える。
- グリコシルトレハロース:多糖類の保湿成分。保水性が高く、水分の蒸発を防ぐ役割も。
- 加水分解デンプン:グリコシルトレハロースによく似た保湿成分。
- PEG-400:増粘剤。とろみをつける。
- (エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10:べたつき軽減、水分の蒸発を防ぐ。
- カルボマー:増粘剤。とろみをつける。
- 水酸化K:ph調整
- フェノキシエタノール:防腐剤
- メチルパラベン:防腐剤
- キサンタンガム:増粘剤。とろみをつける。
ざっくり解説すると「とろみをつけつつ、ベタつかないテクスチャに仕上げた、保湿重視の化粧水」といったところです。
エイジングケアラインですが、強い抗酸化・抗糖化・ハリ弾力成分などは入っておらず、あくまでも「保湿」でお肌の土台を整えていくというコンセプトですね。
本格的なエイジングケア効果を求めるなら、他のコスメを使ったり、美容液で補う方が良さそう。
防腐剤はフェノキシエタノールとメチルパラベンという一般的な構成。パラベンは嫌われがちな成分ですが、品質維持に必要な成分ですし、ごく少量なので気にするほどの刺激はありません。
防腐剤を入れずに化粧品を作ったり、防腐剤の量が不十分だと、開封して数日から数週間で中身が腐ってしまいます。
防腐剤によるわずかな刺激よりも、劣化した化粧品による刺激のリスクの方が高いので、防腐剤は化粧品の品質維持に必要なのです。
また、パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤を使わないために、抗菌作用のある保湿成分や植物エキスなどを高濃度で配合する方法もありますが、防腐剤よりも高濃度の抗菌成分の方が刺激になりやすかったりします。
また、エタノール、香料、着色料などの刺激になりやすい成分は使われていません。
浸透させるための成分が入っているため、敏感肌適正は満点とは言えませんが、エイジングケアコスメの中ではそこそこ優しい成分で作られているのではないでしょうか。
成分解析のまとめ
- とろみをつけつつ、ベタつきにくい「とろパシャ」タイプの化粧水
- 強いエイジングケア成分は入っておらず、保湿成分でお肌の土台を整える
- 敏感肌適正は中レベル
\7日分が980円+プレゼント付き/
水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
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BG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
グリセリン | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 ベース成分の中でも特に低刺激で保湿力が高いのが特徴。 高濃度で配合されているものは、ニキビ肌との相性は悪いです。 |
ジグリセリン | 保湿 | 2個のグリセリンを結合して作られる成分です。 低刺激でグリセリンに近い性質を持ちますが、テクスチャはグリセリンより少しさらっとしています。 |
プロパンジオール | 保湿 | 化粧品のベースとして使われるさっぱり系の保湿成分です。 保湿作用以外にも抗菌・防腐作用を持っています。 肌に刺激になりやすいPGと似た性質を持つ成分で、データも少ないので不安があります |
PPG-24グリセレス-24 | 乳化・保湿or洗浄 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 製品の乳化を助けたり、グリセリンなどの成分の浸透を助けます。 ポーラ・オルビスグルースの研究によると肌のうるおいに必要な成分を残してメイク汚れを落とす「選択洗浄クレンジング技術」という特性もあります。 被膜剤を優先して落とすので、肌の油分を落としすぎません。 |
ヤグルマギク花エキス | 整肌 | 肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。 お肌の保湿や収れん作用もあると言われています。 植物成分なのでグリチルリチン酸2Kなどの抗炎症成分と比べると抗炎症作用はおそらくおだやかです。 |
モモ葉エキス | 整肌 | 肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。 お肌や製品の抗菌や、収れん作用もあると言われています。 植物成分なのでグリチルリチン酸2Kなどの抗炎症成分と比べると抗炎症作用はおそらくおだやかです。 |
アマモエキス | 保湿 | 肌の角質の水分保持機能をサポートします。 アマモは浄化作用のある海草で、海の環境保全のためにも植えられています。 美白や皮脂バランスを整える効果もあると言われています。 |
シナノキエキス | 整肌 | タンニンやフラボノイドを含み、抗炎症・抗酸化・収れん作用があると言われています。 お肌のキメを整える目的で配合されることが多いです。 |
PEG-75 | 増粘 | 化粧品に良く使われる成分です。 PEG(ポリエチレングリコール)は肌の水分蒸発を防いだり、化粧品にとろみをつけます。 PEG-75は分子量が大きく保湿力はほとんどなく、主に増粘や乳化補助のために配合されます。 低分子のものは刺激の可能性がありますが、PEGー75は分子が大きいので刺激はほぼありません。 |
グリコシルトレハロース | 保湿 | トレハロースにブドウ糖が結合して作られた多糖体です。 保水性が高く、肌の表面や角質に水分を与えます。 肌の表面に膜を作り、乾燥や外部刺激から守る働きもあります。 |
加水分解水添デンプン | 保湿 | グリコシルトレハロースと一緒に配合されることが多い成分。 作用としては、グリコシルトレハロースと同様の保湿成分です。 保水性が高く、肌の表面や角質に水分を与えます。 |
PEG-400 | 増粘 | 化粧品に良く使われる保分です。 PEG(ポリエチレングリコール)は肌の水分蒸発を防いだり、化粧品にとろみをつけます。 PEG-400は分子量が大きく保湿力はほとんどなく、主に増粘や乳化補助のために配合されます。 低分子のものは刺激の可能性がありますが、PEGー400は分子が大きいので刺激はほぼありません。 |
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10 | 調整 | さらっとしたテクスチャで、油剤やグリセリンのべたつきを抑えます。 水分蒸発を防いでうるおいをキープする役割もあります。 |
キサンタンガム | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつける役割で配合されます。 |
カルボマー | 増粘・乳化安定 | よく使われる合成ポリマーで、製品にとろみをつける・ジェル化させる目的で配合されています。 じ名前でも増粘効果が異なるものが多数存在します。 アルカリ性の成分と反応するので、水酸化Kや水酸化Naと共に配合されます。 製品の乳化や油分・粉を分散させる役割もあります。 天然ガム類(多糖類)よりも増粘効果・均一性・温度変化に対する安定性が優れているのが特徴。 肌に乗せると塩分や脂肪酸の影響で水のようにさらっとした性質に変化します。 皮膜を作って水分の蒸発を防いだり、肌をバリアする機能も。 合成ポリマーと聞くとあまり印象は良くないですが、肌への負担や刺激はなく、安全な成分です。 |
水酸化K | 洗浄or調整 | 強いアルカリの性質を持ち、高級脂肪酸や油脂と混ざることでカリ石けん素地(陰イオン界面活性剤)になります。 水酸化Naで作った石けん素地に比べて、水に溶けやすいので、主に液体タイプの化粧品に使われます。 単独では強い刺激のある成分ですが、化粧品では中和されているため刺激はほぼありません。 製品の増粘やph調整のために配合されることもあります。 |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | 防腐剤です。エタノール(アルコール)とは異なる成分です。 抗菌作用が高く、製品中での微生物の繁殖を防ぎます。 高濃度では刺激になる可能性もありますが、化粧品では1%以下でしか配合できず、刺激はほぼありません。 |
メチルパラベン | 防腐 | ごく少量の配合で、製品の抗菌・防腐に高い効果を発揮します。 パラベンは避けられがちですが、実際には化粧品に配合する防腐剤の中では毒性が低く、お肌への刺激も少ない防腐剤です。 メチルパラベンは代表的なパラベン4種類の中で、少し防腐力は弱めですが、低刺激です。 |
キサンタンガム | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつける役割で配合されます。 |
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