美意識が高い人の中では「日焼け止めを塗る」のは常識中の常識。
私も「高い美白コスメより日焼け止めを塗れ!」という意見に大賛成です。
今回ピックアップするのは「UV下地やSPF付きファンデ」を使ったときの日焼け止めの使用について。
先に結論を言うと、私はこう考えています。
- 肌を守るためにも、メイクを美しく仕上げるためにも、日焼け止めは使った方が良い
- ただし塗り方と生活スタイルによっては日焼け止めを省略可
今回は、日焼け止めとベースメイクの関係についてお話していきます。
下地やファンデのSPFは過信できない
まず最初に同じSPFでも日焼け止めとベースメイク品では同じ効果を発揮できない可能性が高いです。
その理由は、SPFの測定方法を知るとわかります。
日焼け止めのSPFは【1㎠あたり2mg(2ml)の日焼け止めをヒトの肌に塗り、室内で人工太陽灯を照射】という方法で行います。
完全に正確な数値ではありませんが、お顔の場合、クリーム状パール2~3粒分、液状なら1円玉2~3枚分を使用しないと、パッケージに書いてあるようなSPFの効果は発揮しないと言われています。
パウダータイプの製品だと、ひとつの製品を1週間で使い切るぐらいの量が必要です。
日焼け止め専用のアイテムの場合は、多少の白浮きはあるかもしれませんが、この適正量を塗ることは可能です。
でもファンデーションの場合、顔にパール粒2~3粒分も塗ったら大変なことになりますよね・・・。
ほとんどの人はパール1粒分以下なので、測定値の半分以下の量しか塗れません。
下地もテクスチャによっては多く塗ることは出来ますが、日焼け止め専用の製品には敵いません。
カラーコントロールタイプや、毛穴を埋めるような下地だと、ファンデーションと同じでしょう。
綺麗な仕上がりを目指して塗った場合、効果はゼロではないけれど、パッケージに書いてある数値には遠く及ばないことが多いよ。
だからといって厚塗りすると綺麗に仕上がらないので、UVカットは日焼け止めに任せて、日焼け止めが乾いてからメイクする方が綺麗に仕上がるよ。
余談ですが・・・・
実際の使用シーンでは、手に残る分もあるので、パール2~3粒分出しても測定と同じ量は顔に塗れません。
ファンデーションの場合はパフやブラシにも残ります。
ただし実際のところは、測定値と全く同じ量を塗らなくとも、パール2粒を手に出す量を使えば、日常的に必要なUVカット性能は発揮できると言われています。
塗りムラにも注意
基本的にファンデーションや下地というのは、顔全体に均一に塗るものではありません。
頬や額などの広い部分にはしっかり塗って、目や口元などの動きのある部分には薄く塗るのがメイクを綺麗に仕上げる定石です。
でも「UVカット」という面から見ると、薄く塗った部分はUVカット性能は十分に発揮できません。
もの凄く大げさに言うと、目元口元だけ日焼けして、パンダみたいになる可能性もゼロじゃないよ・・・。
きちんと紫外線対策をするのなら、顔全体に均一に塗ることができるテクスチャのアイテムが必須です。
日焼け止め不要でOKなケース
「スキンケアの時間を短縮したい」「肌に塗るものをなるべく減らしたい」という目的で、日焼け止めを塗りたくない場合、ある程度の条件を満たしていれば日焼け止めナシでもOKかな?と思います。
- ベースメイクだけで顔全体がカバーできている
- 紫外線を浴びる量が少ない過ごし方
まず最初に、同量とまでいかなくても、日焼け止めに近い感覚で顔全体に塗れる下地を使用していること。
SPFは20~30程度は欲しいです。
あとはファンデーションやパウダーなどのSPF付きアイテムで、補助的にUVカットしているとなお良しです。
できれば下地+最低1アイテムは紫外線カット性能があるものを使いたいですね。
BBクリームは塗布量が十分ではなく、塗りムラもあるので、日焼け止めナシで使うのはオススメしないよ。
あとは外にいる時間が長く、紫外線を浴びる量が多い過ごし方をする日は、ベースメイクだけの紫外線対策ではやや不安があります。
きちんと日焼け止めで土台を固めつつ、日中の塗り直しを行いましょう。
結論としては、UV下地+αで顔全体をしっかりカバーできていて、紫外線を浴びる量が少なければ、日焼け止めナシでも大丈夫かなって感覚です。
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