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今回は「水分保持機能を改善する」効果効能が日本で唯一認められた「ライスパワーNo.11」の説明です。
ライスパワーエキスってどんな成分?
ひとことで言うと「お米の発酵で生まれた、肌をすこやかにするための成分」です。
ライスパワーエキスを作ったのは、安政元年(1854年)創業の造り酒屋からスタートした勇心酒造です。
日本酒を作るうちに、お米のパワーに気付いた勇心酒造は「醸造発酵」という技術を使い、微生物の力を最大限に引き出した「ライスパワーエキス」が出来ました。
ライスパワーは製法や組み合わせなどによって、36種類のエキスが作られています。
代表的なものはこちら。
その中でも医薬部外品の有効成分として、効果効能が認められているのはこの3つ。
- ライスパワーNo.1-D:温浴効果
- ライスパワーNo.6:皮脂分泌の抑制
- ライスパワーNo.11:水分保持機能の改善
ライスパワーNo.1-Dは温浴効果で、入浴剤に使われる成分です。
ライスパワーNo.6は皮脂分泌を抑制するので、脂性肌や混合肌の人向けの成分。
ライスパワーNo.11は保湿系なので、お肌の潤い不足に悩む、すべての人向けの成分です。
ライスパワーNo.11の効果は「水分保持機能の改善」
ライスパワーNo.11は医薬部外品の有効成分として日本で唯一「水分保持機能を改善する」という効果効能が認められています。
「改善ってどうやるの??」と疑問に思う方も多いと思うので、メカニズムを解説しますね。
ライスパワーNo.11は「セラミドを増やすことで水分保持機能を改善する」成分です。
セラミドは肌の角質層の中で、細胞と細胞をつなげる接着剤のような役目があります。
セラミドが不足すると、外部刺激に弱く、水分が逃げやすい肌質になるんです。
こういった理由から、私はいつも「スキンケアでセラミドを取り入れよう」と言っていますが、ライスパワーはさらに踏み込んだケアができる成分なんです。
この画像を見てください。
一般的な保湿成分(コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド等)は、お肌の角質層で潤いを補うことで、保湿することを目的としています。
一方で、ライスパワーNo.11は基底層まで浸透して、細胞に働きかけて、「セラミドの産生を助ける」ことで、お肌の水分保持機能を「改善」していく成分なんです。
基底層は、表皮の一番深くにあり、新しい肌が生まれる場所。
基底層まで浸透して働きかけることで、すこやかな細胞が育つことを助け、バリア機能が整い、潤いを抱え込める肌へ導いてくれます。
「使った瞬間の保湿力」が優秀な成分はたくさんあるけれど、「お肌の水分保持機能を改善していく」というのは、かなり大きなメリットだと思うよ。
保湿以外の効果はあるの?
ライスパワーNo.11の効果効能として認められているのは「水分保持機能の改善」による保湿だけです。
でも、保湿ってただ潤うだけじゃなく、美肌全般に大切なこと。
お肌がしっかり保湿されて潤うことで、キメが整い、毛穴が目立たなくなり、透明感のある美しい肌になれるんです。
ライスパワーNo.11配合コスメはどこにある?
ライスパワーNo.11は勇心酒造が作った成分なので、まず自社製品に配合しています。
あとは勇心酒造と契約したいくつかのメーカーで使われていますが、数はあまり多くありません。
- 勇心酒造(ライースリペア、アトピスマイル)
- KOSE(ワンバイコーセー、米肌)
- 株式会社アイム(ライスフォース)
- 株式会社ライスビギン
- アンファー株式会社
プチプラ価格では買えないの?
ライスパワーNo.11の原価自体が高いので、配合している製品はほぼ5,000円以上です。
安いお値段のものは、ライスパワーエキスの開発元である勇心酒造が販売しているアトピスマイルの25gサイズぐらいかな。
ライースリペア、米肌あたりは、トライアルセットが売っているので、初回は安く試すこともできます。
ライスパワーNo.11配合コスメを選ぶときの注意点
ライスパワーNo.11が入ったコスメを使うときに注意してほしいのはこれ。
例えばKOSEの米肌の場合、美容液(肌潤改善エッセンス)は有効成分としてライスパワーNo.11が配合されていますが、化粧水やクリームは化粧品の保湿成分として配合されています。
ただの保湿成分としての配合だと「基底層まで浸透して水分保持機能を助ける」という効果効能が立証されておらず、医薬部外品と同等の効果は得られません。
通常の保湿成分としては全く無意味ではないのですが、きちんと効果を実感したいのなら、医薬部外品の有効成分として配合されているものを選びましょう。
ライスパワーNo.11のデメリット
デメリットを挙げるとしたら、まずは「高い」ことですね。
先程紹介したように、現状最安値のアトピスマイルクリームでも25gで2,750円。
他のアイテムだと、現品は安くても5,000円ぐらいからなので、デパコス並の価格設定です。
ライスパワーNo.11の原料自体が希少なので、こういった価格設定になっています。
あとは、発酵系の成分だし、基底層まで浸透させる処方なので、人によっては合わない・刺激を感じるといったこともあるかもしれません。
保湿成分でお馴染みの「ヒト型セラミド」と比べて、「ライスパワNo.11」は少し攻めた保湿成分って感じですね。
ライスパワーNo.11に関するよくある質問
- ドラッグストアで買えるライスパワーNo.11配合コスメは?
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ワンバイコーセーの薬用保湿美容液はドラッグストアで見かけたことがあります。ライスパワーNo.11配合コスメは単価が高いので、ドラッグストアではあまり売っていないようです。
- ライスパワーNo.11が高配合で配合されているコスメは?
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どの製品も濃度は公開されておらず、全成分から推測することもできません。医薬部外品の有効成分として配合されているものであれば「効果効能が認められた濃度」が必ず入っています。
- ライスパワーNo.11配合のオールインワンはある?
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「ライスビギン オールインワンエマルジョンNo.11」はライスパワーNo.11を配合した薬用オールインワンです。
- 毛穴の開き・詰まり・黒ずみに効果はある?
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ライスパワーNo.11は毛穴に直接的に効果がある成分ではありません。しかし、肌を保湿してキメを整えることで、毛穴が目立ちにくい肌へ導きます。
- ニキビに効果はある?ニキビ肌でも使える?
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ライスパワーNo.11はニキビに直接作用する成分ではありません。でも「保湿」は肌トラブルを防ぐ基本ですし、ニキビ肌との相性も特に問題ない成分です。
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