Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回はドン・キホーテのコスメブランド、ジェネコスのモイストセラムの成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
先に結論を言うと「パクリたがってるのに、パクリきれてない、残念な感じ」です💦
その理由を解説していきますね。
ジェネコス モイストセラムの成分解析
- 美肌菌を助ける発酵エキスと糖類を配合
- パクリ方が悪質・・・
ドン・キホーテから出ているコスメブランド「GENECOS(ジェネコス)」の美容液です。
公式が言っているわけではありませんが、「ジェネリック」を連想させるようなブランド名で、実際にパッケージも有名デパコスを似せています。
モイストセラムは「ランコム ジェニフィック アドバンストn」を思い浮かばせるような、黒×シルバーの容器。
商品説明もランコムの美容液と同じ「美肌菌」がテーマになっていると書かれていますね。
この記事ではランコムの美容液との違いをメインに解説していきます。
ジェネコス モイストセラムとランコム ジェニフィック アドバンストnを比較
ジェネコス モイストセラム | ランコム ジェニフィック アドバンストn |
---|---|
水、BG、エタノール、グリセリン、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、PEG-8、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、カルボマー、メチルグルセス-20、水酸化K、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、酵母エキス、マルトデキストリン、リナロール、α-グルカンオリゴサッカリド、EDTA-2Na、乳酸球菌培養溶解質、エンテロコッカスフェカリス、カエサルピニアスピノサガム、キクニガナ根オリゴ糖、ワイン、サリチロイルフィトスフィンゴシン、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、t-ブタノール、ソルビトール、香料 | 水、BG、ビフィズス菌培養溶解質、変性アルコール、グリセリン、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸、アスコルビルグルコシド、乳酸桿菌、トコフェロール、安息香酸Na、フェノキシエタノール、アデノシン、酵母エキス、PEG-8、PPG-3ミリスチル、ポリムニアソンチホリア根汁、マルトデキストリン、サリチロイルフィトスフィンゴシン、ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム、リモネン、マンノース、ペンチレングリコール、リナロール、α-グルカンオリゴサッカリド、カプリリルグリコール、カルボマー、メチルグルセス-20、水酸化K、シトロネロール、香料. |
オレンジが美肌菌のバランスを整える発酵エキス、緑が美肌菌を助ける糖です。
使われている種類は一部一致していますが、最も大きな違いは[ビフィズス菌培養溶解質]の部分ですね。
ランコムの[ビフィズス菌培養溶解質]は全成分の3番目に書かれているので、濃度がけっこう入っている可能性が高いです。
一方でジェネコスの発酵エキスや糖類は、どれも1%以下の位置です。
また、成分名が同じでも、原料によってグレードや効果は全然違うので「全成分の表記が同じだから、同じ成分が入っている」とは限りません。
とはいえ、成分のラインナップを見る限りでは「発酵エキスと糖で美肌菌を整える」方向性は一致しています。
同じ中身ではありませんが、似た方向性の代用品としては使える構成です。
パクリ方が悪質すぎない・・・?
「デパコスと似た成分のスキンケア」というのは、他ブランドでも存在します。
でもそれって、第三者の化粧品成分に詳しい人が「これとこれ、似てるよね!!!」って見つけて、ユーザー間で広まっていくものなんです。
見た人がすぐ気付くような似たパッケージにしたり、「美肌菌」というワードを商品説明に使うのは、完全に公式からの匂わせ。
ブランド名の「ジェネコス」も「ジェネリックコスメ」を連想させるキーワードですよね。
公式がわざわざ匂わせて、デパコスそっくりさんとして売っていくのは、さすがにマナー違反なんじゃないかな。
普通にランコムから怒られてもおかしくないレベルだと思います。
まとめ
成分を見ても、方向性はランコムのジェニフィック アドバンストnと同じです。
どうしてもデパコスは買えない人の代用品としては、成分は悪くはないと思います。
ただ、公式が堂々とパクリに行くブランド姿勢は悪質。
こういうことをしちゃうブランドって、成分の濃度やグレードが良いとは思えないんですよね・・・💦
これが爆売れしたら、デパコスパクリが正解みたいになって、業界的にも良くない流れ・・・🤔
使ってみてどうしても気に入ってるならダメではないですが、私はこういうブランドにはお金を出したくないかな・・・💦
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 概要・目的 | 評価 |
---|---|---|
水 | ベース | |
BG | ベース(保湿) | |
エタノール | ベース | △ |
グリセリン | ベース(保湿) | |
ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン | ワックス(調整・保湿・気泡) | |
PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン | グリセリン誘導体 | |
PEG-8 | 保湿 | (旧) |
ペンチレングリコール | ベース(保湿・抗菌) | △ |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | |
カルボマー | 合成ポリマー(増粘・乳化安定) | |
メチルグルセス-20 | 保湿 | |
水酸化K | ph調整 | |
乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液 | 植物発酵エキス(保湿) | |
酵母エキス | 保湿・整肌 | |
マルトデキストリン | 多糖類(保湿・増粘) | |
リナロール | 香料 | |
α-グルカンオリゴサッカリド | 整肌 | |
EDTA-2Na | キレート | |
乳酸球菌培養溶解質 | 発酵エキス(保湿) | |
エンテロコッカスフェカリス | 乳酸菌(保湿) | |
カエサルピニアスピノサガム | 植物性多糖類(保湿・増粘) | |
キクニガナ根オリゴ糖 | 保湿 | |
ワイン | 整肌 | |
サリチロイルフィトスフィンゴシン | 整肌 | |
(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー | 合成ポリマー(増粘) | |
t-ブタノール | 溶剤 | |
ソルビトール | 糖アルコール(保湿) | |
香料 | 香料 | △ |
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