紫外線だけでなく、近赤外線からお肌を守る化粧下地”エビーゼ ヒカリエイジングメイクアップベースUV”を使ってみました。
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エビーゼ ヒカリエイジングメイクアップベースUVの成分解析
この製品、公式サイトを見ても、いろんなメリットをアピールしすぎていて、逆にコンセプトが分かりづらくなっています。
最大のコンセプトは「近赤外線による老化を防ぐ」ということなので、そこに焦点を当てて解説していきますね。
近赤外線ってなんなの?
近赤外線とは、紫外線(UVA・UVB)よりも波長が長く、肌の深くまで届く太陽光のことです。
真皮やその奥にまで影響を与え、シワやたるみの原因になります。
近赤外線の影響はエビーゼだけが言っているのなら少し怪しい話です。
しかし、大塚製薬が研究データを発表していたり、花王が近赤外線を防御する技術を開発をしているので、肌への影響は少なからずあるんでしょう。
近赤外線からお肌を守る方法
近赤外線は紫外線と比べて波長が長く、通常の紫外線カット成分では防ぐことは難しいです。
対策として一番良いのは「抗酸化力」のある成分をスキンケアに取り入れること。
近赤外線による老化は活性酵素が主な原因なので、抗酸化力の高い成分を使えば、ダメージを防ぐことができます。
抗酸化成分を配合
全成分を見てみると
- ユビキノン(コエンザイムQ10)
- ブドウ種子エキス
- リンゴ果実培養細胞エキス
- アスタキサンチン
- クリサンテルムインジクムエキス
- 酢酸トコフェロール
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)
などの抗酸化作用の高い成分が多く配合されています。
これらの成分が、近赤外線によるダメージからお肌を守ってくれるようですね。
日焼け止めとしての性能
近赤外線による肌へのダメージは怖いですが、もちろん通常の紫外線をブロックすることも大切です。
まずベースとなる成分はシクロペンタシロキサンという環状シリコーン。
さらっとして感触が良く、日焼け止めや化粧下地でよく使われる成分です。
紫外線吸収剤フリー
紫外線吸収剤は使われておらず、紫外線散乱剤(酸化亜鉛、酸化チタン)でUVカットしています。
SPF30 /PA+++と少し低めですが、日常生活で使う分には問題ありません。
強い日差しを浴びるシーンでは、他の日焼け止めを使うか、SPF・PAの高い他のコスメと併用した方が良いですね。
吸収フリーの日焼け止めはきしみ等のデメリットがありますが、この製品の場合はSPF30で着色された日焼け止めなので、その点はあまり心配ないかと思います。
ウォータープルーフで落ちにくい
ウォータープルーフ(W/O乳化)タイプの日焼け止めです。
強く成分を密着させるフッ素系のシリコーンなどは配合されていませんが、石けん落ちなどの記載もないので、クレンジングでしっかり落とすことが必要です。
特許技術が使われている
近赤外線遮断剤として特許成分の水コロイド・ヒカリヘリックス(生体組織用薬剤特許第6001840号)が配合されています。
小難しい話なのでざっくり書きますが、オイル成分がアミノ酸やヒアルロン酸などの美容成分を包み込むことで、乾燥や光線などのダメージから肌を守ってくれます。
美容成分をざっくり解説
数が多いので、グリセリンなどの一般的な保湿成分は一部省いています。
- グリセリルグルコシド・・・日本酒由来の保湿成分。アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含む。
- スクワラン・・・皮脂に近い性質を持つオイル。水分の蒸発を防ぐ。
- ホホバ種子油・・・皮脂に近い性質を持つオイル。水分の蒸発を防ぐ。
- グリコシルトレハロース・・・保水性が高い保湿成分。
- 加水分解水添デンプン・・・保水性が高い保湿成分。
- シア脂・・・こってり系の油脂。水分の蒸発を防ぐ。
- グリチルレチン酸ステアリル・・・肌荒れを防ぐ。
- カミツレ花油・・・精油。香り付け、肌を整える。
- グリシン・・・アミノ酸。肌のうるおいをキープ。
- エクトイン・・・お肌のうるおいをキープ。
- ヒアルロン酸・・・お肌のうるおいをキープ。
- トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル・・・水分の蒸発を防ぐ
- 加水分解ケラチン・・・保湿。
- イソステアリン酸フィトステリル・・・皮脂に近い性質を持つオイル。水分の蒸発を防ぐ。
- 加水分解エラスチン・・・ハリ弾力をサポート。
- セラミド6Ⅱ・・・肌のバリア機能や水分保持をサポート。
- セラミド3・・・肌のバリア機能や水分保持をサポート。
- ユキノシタエキス・・・肌荒れを防ぐ。
- アルテミアエキス・・・紫外線のダメージから肌を守る。
- セラミド2・・・肌のバリア機能や水分保持をサポート。
- ヒメフウロエキス・・・エイジングケア。
- トリフルオロアセチルトリペプチド-2・・・ハリ弾力、エイジングケア。
- アデノシン三リン酸・・・ハリ弾力、エイジングケア。
省いたものや既に書いた抗酸化成などを入れると、40種類ぐらい入っています。
「肌のうるおいを助ける成分」「水分の蒸発を防ぐ成分」「肌のハリ弾力をサポートする成分」「紫外線によるダメージを防ぐ成分」など、紫外線ダメージだけでなく、年齢肌が気になる方に嬉しい成分がぐぐ~っと詰まっています。
美容成分の濃度はイマイチ?
どんなに高価なコスメでも、ひとつの製品に入れられる美容成分の量には限りがあります。
特に日焼け止めは紫外線カット成分を入れつつ、他の美容成分を配合しなければいけないので、入れられる美容成分の量は限られてきます💦
そんな中で、独自のオイル成分(水コロイド・ヒカリヘリックス)を入れて、抗酸化成分を入れて、ハリ弾力成分を入れて、セラミドを入れてってなると、ひとつひとつの濃度は低くなるんです。
例えばアスタキサンチンはある程度濃度を配合すると製品がオレンジ色になるのですが、中身は特にオレンジっぽくないので、濃度が低いことがわかります。
もちろん特に美容成分が入っていないプチプラ日焼け止めよりは効果が期待できますが、あまり過剰な期待はしないほうが良いでしょう。
日焼け止めにお金をかけたいならアリ
ヒカリエイジングメイクアップベースは定価5,280円の日焼け止め。
価格的にはデパコス並なので、買うのは慎重になっちゃいますよね。
成分的には濃度はどの程度か微妙ですが、紫外線や近赤外線からお肌を守る成分やエイジングケア成分が多種類入っています。
どの程度かはわかりませんが、プチプラの日焼け止めを使うよりは、肌に良いことは確かです。
また、口コミサイトでの評判も高く、使用感も良いみたいです。
色補正があって、ファンデ代わりに使えるのもひとつのメリットですね。
敏感肌適正は、成分数が多いので合わない成分がある可能性はありますが、紫外線吸収フリーだし、特に刺激の強そうな成分も使われていません。
「日焼け止めにお金をかける」というつもりで買うのなら、アリなコスメだと思います。
成分解析のまとめ
- 紫外線だけでなく、老化の原因となりやすい近赤外線からお肌を守る
- エイジングケア系の成分が多く入っている
- 美容成分の濃度はあまり期待できない
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全成分の詳細
シクロペンタシロキサン | 被膜形成 |
---|---|
水 | ベース |
酸化亜鉛 | 顔料・紫外線散乱剤 |
ジメチコン | 被膜形成 |
プロパンジオール | 保湿 |
ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2 | 乳化 |
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール | 保湿 |
PEG-10ジメチコン | 乳化 |
PEG-3ジメチコン | 乳化 |
PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン | 乳化 |
グリセリルグルコシド | 保湿 |
ペンチレングリコール | 保湿 |
ラウロイルリシン | コーティング |
スクワラン | エモリエント |
タルク | 顔料 |
PEG/PPG-19/19ジメチコン | 乳化 |
マイカ | 顔料 |
ポリメチルシルセスキオキサン | 調整 |
ステアリン酸 | 洗浄or調整 |
ホホバ種子油 | エモリエント |
フェノキシエタノール | 防腐 |
塩化Na | 調整 |
グリコシルトレハロース | 保湿 |
ハイドロゲンジメチコン | 被膜形成 |
シリカ | 顔料 |
アルミナ | 調整 |
合成金雲母 | 顔料 |
加水分解水添デンプン | 保湿 |
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー | 調整 |
イソステアリン酸ポリグリセリル-2 | 乳化 |
シア脂 | エモリエント |
BG | ベース(保湿) |
グリチルレチン酸ステアリル | 整肌 |
酢酸トコフェロール | 抗酸化 |
ジミリスチン酸Al | 調整 |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル | 抗酸化 |
カミツレ花油 | 精油 |
ユビキノン | エイジングケア |
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー | 乳化・増粘 |
PEG-60水添ヒマシ油 | 乳化 |
グリシン | 保湿 |
グリセリン | ベース(保湿) |
エクトイン | 保湿 |
ヒアルロン酸Na | 保湿 |
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | エモリエント |
ブドウ種子エキス | エイジングケア |
ベヘニルアルコール | 乳化安定・調整 |
ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10 | 乳化 |
マルトデキストリン | 調整 |
ステアロイルラクチレートNa | 乳化 |
加水分解ケラチン | 保湿・補修 |
リンゴ果実培養細胞エキス | 抗老化 |
アスタキサンチン | エイジングケア |
イソステアリン酸フィトステリル | 保湿 |
加水分解エラスチン | 保湿 |
セラミド6Ⅱ | 保湿 |
セラミド3 | 保湿 |
ユキノシタエキス | 整肌 |
クリサンテルムインジクムエキス | 植物エキス |
アルテミアエキス | 透明感 |
キサンタンガム | 増粘 |
セラミド2 | 保湿 |
ヒメフウロエキス | エイジングケア |
レシチン | 乳化 |
デキストラン | 調整 |
トリフルオロアセチルトリペプチド-2 | エイジングケア |
アデノシン三リン酸 | エイジングケア |
酸化チタン | 顔料・紫外線散乱剤 |
酸化鉄 | 顔料 |
水酸化Al | コーティング |
シクロペンタシロキサン | 被膜形成 | 肌や髪に皮膜を作り、表面をキレイに見せたり、成分を密着させる環状シリコーンです。 ベースの油剤としても使われ、揮発性が高く、自らは揮発してなくなります。 環状シリコーンはさらっとしたテクスチャで落としやすい性質を持ちます。 シリコーンは嫌われがちな成分ですが、シリコーン自体に刺激などのリスクはほぼありません。 |
---|---|---|
水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
酸化亜鉛 | 顔料・紫外線散乱剤 | 肌の表面で紫外線を反射し、UV-AとUV-Bに対して防御効果を持ちます。酸化チタンよりも屈折率が低いため、紫外線錯乱効果は弱いですが、白浮きしにくいのが特徴です。 お肌の収れん作用があり医薬部外品の有効成分としても配合されます。 フェイスパウダーなどに多く配合すると、皮脂を吸収する役割も。水や油を吸収しやすいので、制汗剤やボディパウダーに配合されることもあります。 防腐効果も持ち合わせています。 そのまま使うと刺激が強いため、シリカや水酸化AIなどでコーティングして配合されます。コーティングされたものは皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。 金属アレルギーの人でも基本的には問題ありませんが、極稀にアレルギー症状を起こすことがあるので要注意です。 |
ジメチコン | 被膜形成 | 肌や髪に皮膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る、直鎖状シリコーンです。 同じジメチコンでも原料によって差はありますが、シリコーンの中でも皮膜力が高く、重いテクスチャを持ちます。 嫌われがちな成分ですが、シリコーン自体に刺激などのリスクはほぼありません。 高濃度で日焼け止めやファンデーションに配合されていると落としにくく、毛穴の詰まりの原因になることがあります。 ヘアケア商品で高濃度の場合は、ぺたんと重い髪になりやすいので注意しましょう。 |
プロパンジオール | 保湿 | 化粧品のベースとして使われるさっぱり系の保湿成分です。 保湿作用以外にも抗菌・防腐作用を持っています。 肌に刺激になりやすいPGと似た性質を持つ成分で、データも少ないので不安があります |
ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2 | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 お肌に膜を作って水分の蒸発を防ぐエモリエント作用もあります。 |
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール | 保湿 | メイクアップ化粧品によく使われる油性の保湿成分です。 低粘度でさっぱりしたテクスチャを持っています。 油やアルコールと溶けやすく、酸化安定性が高い特性もあります。 |
PEG-10ジメチコン | 乳化 | シリコーン系の乳化剤です。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 |
PEG-3ジメチコン | 乳化 | シリコーン系の乳化剤です。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 |
PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン | 乳化 | シリコーン油をW/O型乳化乳化させるために配合される界面活性剤です。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 製品のテクスチャを調整する役割もあります。 |
グリセリルグルコシド | 保湿 | アミノ酸、ビタミン、ミネラルを豊富に含む、日本酒より抽出した保湿成分です。 保湿、ターンオーバー促進、脂肪燃焼促進、メラニン生成抑制などの作用があると言われています。 |
ペンチレングリコール | 保湿 | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱりした使用感で、抗菌効果もあります。 高濃度で配合されている場合は、肌に刺激になる可能性の高いので、肌の弱い方は避けたほうが無難です。 1%以下の濃度なら特に気にしなくても大丈夫でしょう。 |
ラウロイルリシン | コーティング | 酸化チタンなどの無機顔料をコーティングし、刺激を抑えたり、揮発性をもたせるために配合されます。 肌の潤いをキープしたり、乳化補助の作用も。 洗顔などに入れると毛穴の汚れを取る洗浄成分として働くこともあります。 |
スクワラン | エモリエント | 肌の保湿や柔軟作用を持っています。人間の皮脂中に5%含まれており、お肌に馴染みやすい成分。 こってり感はありますが、べたつきにくいので感触改良のためにも配合されます。 100%のオイルをそのままスキンケアに使うことも可能です。 分類としては炭化水素油ですが、石油ではなく動植物由来の成分です。 安定性が高く、酸化や熱による劣化が少ないのも特徴。医薬品の軟膏などにも使用されています。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
タルク | 顔料 | 着色料(体質顔料)です。他の体質顔料にはない、なめらかな使用感と自然な光沢があります。 抗炎症作用も持っています。 発がん性・危険性が指摘されている成分ですが、国内の化粧品で使用されているタルクの刺激は少なく、無理して避けるほどではありません。 |
PEG/PPG-19/19ジメチコン | 乳化 | シリコーン系の乳化剤です。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 |
マイカ | 顔料 | 着色料(体質顔料)です。酸化チタンと共に配合することで、パールのような光沢が得られます。 細かく滑らかな性質で、化粧品のすべりを良くする効果もあります。 |
ポリメチルシルセスキオキサン | 調整 | 主にメイクアップ化粧品で使われる粉体です。 テクスチャをさらさらに調整したり、撥水性を出したり、肌の凹凸をカバーします。 |
ステアリン酸 | 洗浄or調整 | 高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。 石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。刺激が少し強めです。 テクスチャ調整や乳化の補助のために配合されることもあります。 |
ホホバ種子油 | エモリエント | 植物(ホホバ)の種から採れるけど、油脂ではなくエステル油に分類される成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。肌なじみがよく、さっぱりした使用感が特徴。 油脂に比べて安定性が高く、アクネ菌のエサにならないので、ニキビ肌でも使いやすい油性成分です。 |
フェノキシエタノール | 防腐 | 防腐剤です。エタノール(アルコール)とは異なる成分です。 抗菌作用が高く、製品中での微生物の繁殖を防ぎます。 高濃度では刺激になる可能性もありますが、化粧品では1%以下でしか配合できず、刺激はほぼありません。 |
塩化Na | 調整 | 製品の増粘、乳化安定、収れん、殺菌などの作用があります。 基本的には安全ですが、スクラブ目的で大量に配合されていると、刺激になることもあります。 |
グリコシルトレハロース | 保湿 | トレハロースにブドウ糖が結合して作られた多糖体です。 保水性が高く、肌の表面や角質に水分を与えます。 肌の表面に膜を作り、乾燥や外部刺激から守る働きもあります。 |
ハイドロゲンジメチコン | 被膜形成 | シリコーン油です。 主に無機顔料の表面処理に使用され、撥水性や分散性を向上させます。 |
シリカ | 顔料 | 光を均一に反射して肌をキレイに見せたり、皮脂や汗を吸収して肌をなめらかにします。 酸化チタンなどの成分をコーティングする効果も。 粒子が小さなものはパック、大きなものはスクラブとしても使用されます。 アレルギーや刺激の報告もありますがわずかな例で、無理に避けるほどの成分ではありません。 |
アルミナ | 調整 | 肌に直接触れると酸化して肌荒れの原因になる酸化チタンの表面をコーティングする役割を果たします。 シリカと併用して使われることが多いです。スクラブ剤の原料として配合されることもあります。 |
合成金雲母 | 顔料 | 着色料(体質顔料)です。 白色のパウダーとしてメイクアップ化粧品に配合されます。 酸化チタンでコーティングするとパール光沢、酸化鉄でコーティングするとメタリックな発色もつくれます。 マイカに似た性質を持ちますが、マイカより光沢が強く、角が少ないので肌に優しいです。 |
加水分解水添デンプン | 保湿 | グリコシルトレハロースと一緒に配合されることが多い成分。 作用としては、グリコシルトレハロースと同様の保湿成分です。 保水性が高く、肌の表面や角質に水分を与えます。 |
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー | 調整 | シリコーン系の成分で、肌の凹凸をぼかしたり、製品をなめかなテクスチャに整えます。 パウダーを肌に密着させたり、化粧崩れを防止する目的でも配合されます。 |
イソステアリン酸ポリグリセリル-2 | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 クレンジングの成分を洗い流す成分として配合されることもあります。 |
シア脂 | エモリエント | 保湿成分(油脂)です。 植物系の油脂の中でも、特に肌に膜を作り、バリア機能を補ったり水分の蒸発を防ぐ作用が高いです。 常温では固形で、体温で溶ける性質を持ちます。 |
BG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
グリチルレチン酸ステアリル | 整肌 | 肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。 有効成分として配合できる成分で、ある程度の濃度があれば、けっこうすぐに効果が現れます。 抗炎症成分としてよく使われるグリチルリチン酸2Kと比べて、グリチルレチン酸ステアリルは油溶性で作用もやや強め。 抗炎症成分が複数配合されていたり、他の抗炎症系コスメと重ね塗りしたり、長期的に使いすぎると、刺激になったり、肌本来の機能が弱まる可能性もあるので注意。 |
酢酸トコフェロール | 抗酸化 | 油溶性のビタミンE誘導体で、肌の酸化を予防したり、血行を良くして肌荒れを防止します。 薬用コスメで肌荒れ防止成分として配合されることもあります。 製品自体の酸化防止の目的で配合されることもあります。 |
ジミリスチン酸Al | 調整 | ミリスチン酸のアルミニウム塩です。 テクスチャ調整、増粘、ゲル化、乳化安定、パウダー系のアイテムの顔料の分散などの目的で配合されます。 |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル | 抗酸化 | 「VCIP」とも呼ばれるメラニン還元型の美白成分です。 油溶性のビタミンC誘導体の一種で、水溶性のビタミンC誘導体に比べて即効性はありませんが、皮膚浸透力に優れ、安定していて低刺激です。 ビタミンC誘導体は強い抗酸化作用を持ち、酸化で黒くなったメラニンを元に戻したり、メラニンの酸化を予防する成分。 化粧品ではなかなか難しいですが、理論上では高濃度ならシミを薄めることも可能です。 刺激はゼロではありませんが、美白成分の中ではまだ安心して使える方かなと思います。 |
カミツレ花油 | 精油 | 天然香料(精油)です。甘くてフルーティーで、鎮静作用のある香りです。 抗炎症、抗菌、皮膚代謝促進があると言われています |
ユビキノン | エイジングケア | コエンザイムQ10とも呼ばれる抗酸化成分です。 元は医薬品成分でしたが、2004年から化粧品への配合が認められました。 お肌の保湿と、強い抗酸化作用を持ち、エイジングケアコスメで人気の成分です。 |
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー | 乳化・増粘 | 製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化し、粘度を上げてゲル化させる役割で配合されます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 肌への刺激はほとんどないと言われていますが、わずかな眼睛刺激は指摘されています。 |
PEG-60水添ヒマシ油 | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤の中でも特に低刺激な成分。 製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化します。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 化粧品の浸透感をアップさせるためにも配合されます。 |
グリシン | 保湿 | 人の体内に存在するアミノ酸の一種で天然保湿因子(NMF)にも含まれます。 角質層の水分量を増加させ、お肌を保湿する効果を持ちます。コラーゲンのらせん構造をサポートして安定させます。 血行促進、抗菌、酸化防止、金属イオン封鎖、メラニン生成抑制効果も持ちます。髪や爪を作る材料にもなる成分です。 |
グリセリン | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 ベース成分の中でも特に低刺激で保湿力が高いのが特徴。 高濃度で配合されているものは、ニキビ肌との相性は悪いです。 |
エクトイン | 保湿 | 塩水湖や塩分を含んだ砂漠などに生息する微生物を由来としたアミノ酸です。 皮膚の水分量を維持する作用を持っています。 細胞保護、紫外線ダメージ防止などの効果もあると言われています。 |
ヒアルロン酸Na | 保湿 | 化粧品でよく使われる定番の保湿成分です。1gで2~6Lの水分保持力があります。 肌の細胞と細胞の間で、水分の保持やクッションのような役割をしている、保湿に重要な成分。 粘度が非常に高く、配合量が多いと、とろっとしたテクスチャになります。 |
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | エモリエント | 化粧品でよく使われるエステル油です。さらっとしたテクスチャの油性成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。成分中に顔料を分散させる効果も。 肌への刺激の心配はほとんどありません。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
ブドウ種子エキス | エイジングケア | ブドウの種子から採れる植物エキスです。 プロアントシアニジンを多く含み、高い抗酸化作用が期待できます。 |
ベヘニルアルコール | 乳化安定・調整 | 水の中に油が溶け込むO/W型の乳化を安定させます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 融点が高いので、製品の温度耐性を高める効果も。 製品のテクスチャを調整するために配合されることもあります。 |
ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10 | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤・乳化剤です。 製品を乳化・分散させるために配合されます。 |
マルトデキストリン | 調整 | 多糖類の一種です。 製品のテクスチャを調整したり、保湿する役割があります。 |
ステアロイルラクチレートNa | 乳化 | アミノ酸系のアニオン(陰イオン)界面活性剤です。乳化目的で配合されます。 アニオン界面活性剤では珍しく、洗浄・気泡力をほとんど持ちません。 特にセラミドを乳化させる能力に優れています。 高濃度では刺激の可能性はゼロではありませんが、乳化剤として入っている程度ではほぼ無刺激でしょう。 |
加水分解ケラチン | 保湿・補修 | ケラチンタンパク質のシスチン結合を切断・加水分解して作られた成分です。 髪に対してはダメージの補修・保護をしてハリ・コシを与える効果が。 皮膚に対しては保湿効果を発揮します。 羊毛由来のものが多いので、アレルギーがある方は注意です。 |
リンゴ果実培養細胞エキス | 抗老化 | 4ヶ月腐らない「奇跡のリンゴ」とも呼ばれる「ウトビラー・スパトラウバー」の幹細胞を培養して抽出したエキスです。 肌の再生能力をサポートし、ハリやシワを改善すると言われています。 研究でも20名の被験者すべてにシワや肌質の改善効果が認められています。 抗酸化、ターンオーバーの正常化、保湿、肌バリアの改善などの効果もあると言われています。 |
アスタキサンチン | エイジングケア | 自然界最強とも呼ばれる強力な抗酸化作用を持っています。 高濃度で配合すると、製品がオレンジ色に着色されます。 メラニン生成抑制、抗疲労、抗炎症などさまざまな効果を発揮する優秀な成分です。 |
イソステアリン酸フィトステリル | 保湿 | 膜を作って水分の蒸発を防いだり、外部刺激から守る植物性エステルです。 人間の皮脂に近い性質を持つので肌なじみがよく、肌や髪に浸透しやすいです。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、油脂より高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
加水分解エラスチン | 保湿 | エラスチンを加水分解して小さくしたもので、より高い浸透力を持つ保湿成分です。 肌でコラーゲンに絡まり、バネのように支えて皮膚の弾力性を保つ役割があります。 |
セラミド6Ⅱ | 保湿 | 肌の細胞間脂質に元から存在する保湿成分で、加齢や乾燥などにより不足しやすくなります。 保湿したり、刺激から肌を守るバリア機能の維持にとても重要なので、化粧品で積極的にとりたい成分。 もともと肌の浅いところで働く成分なので、化粧品で補いやすいです。 他のセラミドに比べ、水分を保持し、シワを抑制・減少し、ターオンーバーも促進する作用があります。加齢によって減りやすいです。 |
セラミド3 | 保湿 | 肌の細胞間脂質に元から存在する保湿成分で、加齢や乾燥などにより不足しやすくなります。 保湿したり、刺激から肌を守るバリア機能の維持にとても重要なので、化粧品で積極的にとりたい成分。 もともと肌の浅いところで働く成分なので、化粧品で補いやすいです。 他のセラミドに比べ、水分を保持し、シワを抑制、減少させる作用があります。加齢によって減りやすいです。 |
ユキノシタエキス | 整肌 | タンニン、アルブチン、フラボノイド、ミネラルなどを豊富に含む抗炎症成分です。 昔からかぶれ止めややけどの治療などに使われてきました。 セラミドの合成を促進する保湿効果やメラニンの生成を抑制する効果もあります。 紫外線によってダメージを受けたDNAの修復を促進する作用あると言われる成分です。 |
クリサンテルムインジクムエキス | 植物エキス | ゴールデンカモミールから抽出した植物エキスです。 血行促進、活性酸素除去などの作用があると言われています。 |
アルテミアエキス | 透明感 | 海洋性プランクトンのアルテミア(ホウネンエビ)の耐久卵から採れるエキスです。 紫外線や赤外線から肌を保護したり、ターンオーバーやハリ弾力をサポートします。 |
キサンタンガム | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつける役割で配合されます。 |
セラミド2 | 保湿 | 肌の細胞間脂質に元から存在する保湿成分で、加齢や乾燥などにより不足しやすくなります。 保湿したり、刺激から肌を守るバリア機能の維持にとても重要なので、化粧品で積極的にとりたい成分。 もともと肌の浅いところで働く成分なので、化粧品で補いやすいです。 他のセラミドに比べ、人の肌に最も多いです。強い保湿力とバリア機能を持ち、化粧品に多く使用されます。 |
ヒメフウロエキス | エイジングケア | ヒメフウロから採れる植物成分です。 肌の老化を引き起こすトリプターゼの働きを阻害する効果があると言われています。 |
レシチン | 乳化 | 両性イオン(アンホ)界面活性剤・乳化剤です。 レシチン系の界面活性剤ですが洗浄作用はほとんどなく、基本的には乳化補助として配合されます。 乳化作用もゆるやかなので、レシチンのみで乳化することは少ないです。 セラミドのように保湿効果やお肌の保護効果も持っています。リポソームを作り、不安定な成分を包み込むこともできます。 |
デキストラン | 調整 | 多糖類の一種です。製品の安定化や保湿目的で配合されます。 |
トリフルオロアセチルトリペプチド-2 | エイジングケア | プロジェリンとも呼ばれる成分です。 シワやたるみに繋がる、加齢や紫外線などによる異常タンパクと戦うエイジングケア成分です。 |
アデノシン三リン酸 | エイジングケア | ATPと呼ばれる成分です。 肌のハリ弾力をサポートし、エイジングケアコスメで人気の成分です。 |
酸化チタン | 顔料・紫外線散乱剤 | 肌の表面で紫外線を反射し、UV-AとUV-Bに対して防御効果を持ちます。カバー力のある白色の粉末なので、メイクアップ目的でも配合されます。 フェイスパウダーなどに多く配合すると、皮脂を吸収する役割も。水や油を吸収しやすいので、制汗剤やボディパウダーに配合されることもあります。 そのまま使うと刺激が強いため、シリカや水酸化AIなどでコーティングして配合されます。 コーティングされたものは皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。酸化亜鉛に比べ、金属アレルギーのリスクもほぼありません。 石鹸に配合される場合は白く発色させるのが目的です。洗い流されるので特に危険はありません。 |
酸化鉄 | 顔料 | 鉄の酸化物(さび)の総称で、代表的な顔料(着色料)です 赤、黒、黄色の3色があり、化粧品ではすべて酸化鉄と表示されますが、医薬部外品では色によって違う呼び方がされます。 光の屈折率が高く、紫外線錯乱効果も持ち合わせています。 サビと言われると少し怖いですが、ミネラルファンデーションにも使われており、皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。 |
水酸化Al | コーティング | 肌に直接触れると酸化して肌荒れの原因になる酸化チタンの表面をコーティングする役割を果たします。 化粧品の色調調整、粘膜の被覆保護、収れん作用も持っています。 |
- 独自のスキンケア特許技術を搭載し、光老化の元から肌をプロテクト
- 美容液成分が角質層まで潤いを与え、お肌にハリツヤ感を与えます。
- 現代の複雑化した外部環境から守り、乾燥ダメージを防ぎ、美しく健康的な本来の素肌力を引き上げます。
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