「シンプルな石鹸」としてお馴染みの、カウブランド 牛乳石鹸 青箱の成分解析です。
全成分は8つと、非常にシンプルな構成でした。
石ケン素地、香料、乳脂(牛乳)、スクワラン、水、ステアリン酸、酸化チタン、EDTA-4Na
カウブランド 牛乳石鹸 赤箱の成分解析(青箱との違いを比較)
全成分は8種類。表記上は「スクワランの有無」意外は青箱と同じです。まずは青箱の成分解析をご確認ください。
この記事では、青箱と赤箱の違いに焦点を置いて説明しますね。
香料の種類が違う
全成分の表示上は[香料]としか書かれていないのでわかりませんが、青箱は「ジャスミンの香り」、赤箱は「ローズの香り」なので、異なる香料が使われています。
どちらが良いかは好み次第ですね。
乳脂(牛乳)の量が多い
乳脂(牛乳)はしっとりした洗い上がりを作る保湿成分。
こちらも全成分上の表記は同じなんですが、公式サイトによると赤箱の方が[乳脂(牛乳)]の量が多く配合されているようです。
スクワランが入っている
スクワランは、人間の皮脂と近い性質を持つオイル成分です。
グリセリンやヒアルロン酸Naのような、お肌の水分保持を助けるような機能は弱く、お肌の油分を助けたり、しっとりした洗い上がりにする目的で配合されています。
刺激やアレルギー性が強い成分ではないので、スクワランが入っていることによる悪影響はありません。
強いていうなら、「さっぱり、キュッキュッ」とした洗い上がりが好きな人には、スクワランは余計な成分かもしれませんね。
スクワランと乳脂によって確かに洗い上がりは「しっとり」するんですが、石鹸なのでそもそも乾燥しやすいのと、表面的なしっとり感はあっても、お肌のうるおいキープ力は非常に弱いです。
しっとりタイプでも、洗ったあとはしっかり保湿して、お肌の潤いを守りましょう。
青箱・赤箱、結局どちらが良いの?
洗浄力にはほとんど差はないと思われます。
お肌の潤いを残すという意味で赤箱の方が優秀です。
でも「潤いを重視するのであれば、牛乳石鹸にこだわらずに他のもっと保湿成分がしっかり入った石鹸や、マイルドな洗浄力を持つアミノ酸系のボディソープや洗顔料を使ったほうが良いのでは?」とも思います。
「石鹸のさっぱりした洗い上がりが好き」という人は、青箱ですね。
どちらを選んだとしても、石鹸はお肌の油分・水分を奪いやすいものなので、あとからしっかり保湿しましょう。
成分解析のまとめ
- 成分表示上はスクワランの有無意外は青箱と同じ
- 香料の種類が違う
- 乳脂の量が多いのと、スクワランが入っていることで、青箱よりもしっとりする
石ケン素地 | 洗浄 | 一般的に言う「石けん」のことで、アニオン(陰イオン)界面活性剤です。 高級脂肪酸や油脂と水酸化Naが混ざることで出来上がります。 水酸化Kで作ったカリ石けん素地に比べて、水に溶けにくいので、主に固形タイプの石けんに使われます。 アルカリ性で洗浄力・脱脂力はそこそこ高く、さっぱりした洗い上がりに。 肌質や使い方によっては乾燥・刺激の原因になることもあるので注意しましょう。 |
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香料 | 香料 | 製品に良い香りをつけたり、原料臭をごまかすために配合されます。 香料といっても種類はたくさんあり、種類によっては刺激性・アレルギー性が気になります。 特に美容効果があるわけではないので、香りを楽しむ目的がなければ避けたい成分です。 |
乳脂(牛乳) | 保湿 | 牛乳から得られる脂です。保湿作用があります |
スクワラン | エモリエント | 肌の保湿や柔軟作用を持っています。人間の皮脂中に5%含まれており、お肌に馴染みやすい成分。 こってり感はありますが、べたつきにくいので感触改良のためにも配合されます。 100%のオイルをそのままスキンケアに使うことも可能です。 分類としては炭化水素油ですが、石油ではなく動植物由来の成分です。 安定性が高く、酸化や熱による劣化が少ないのも特徴。医薬品の軟膏などにも使用されています。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
ステアリン酸 | 洗浄or調整 | 高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。 石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。刺激が少し強めです。 テクスチャ調整や乳化の補助のために配合されることもあります。 |
酸化チタン | 顔料・紫外線散乱剤 | 肌の表面で紫外線を反射し、UV-AとUV-Bに対して防御効果を持ちます。カバー力のある白色の粉末なので、メイクアップ目的でも配合されます。 フェイスパウダーなどに多く配合すると、皮脂を吸収する役割も。水や油を吸収しやすいので、制汗剤やボディパウダーに配合されることもあります。 そのまま使うと刺激が強いため、シリカや水酸化AIなどでコーティングして配合されます。 コーティングされたものは皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。酸化亜鉛に比べ、金属アレルギーのリスクもほぼありません。 石鹸に配合される場合は白く発色させるのが目的です。洗い流されるので特に危険はありません。 |
酸化チタン | 顔料・紫外線散乱剤 | 肌の表面で紫外線を反射し、UV-AとUV-Bに対して防御効果を持ちます。カバー力のある白色の粉末なので、メイクアップ目的でも配合されます。 フェイスパウダーなどに多く配合すると、皮脂を吸収する役割も。水や油を吸収しやすいので、制汗剤やボディパウダーに配合されることもあります。 そのまま使うと刺激が強いため、シリカや水酸化AIなどでコーティングして配合されます。 コーティングされたものは皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。酸化亜鉛に比べ、金属アレルギーのリスクもほぼありません。 石鹸に配合される場合は白く発色させるのが目的です。洗い流されるので特に危険はありません。 |
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