【成分解析】アクアレーベル エステ洗顔ジェル

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今回は、2025年2月に発売されたアクアレーベル「エステ洗顔ジェル」を、成分面からガッツリ解析していきます。

「角栓分解処方」「1品5役」「酵素AMT」と気になるワードが並ぶ、メイクも落とせる泡立たないジェル洗顔。@cosmeベストコスメアワード2025上半期の洗顔料部門でも上位にランクインした話題のアイテムです👌

温泉のpHに着目したというその角栓分解処方、成分的にはどうなのか徹底的に見ていきましょう👌

ブランド名AQUALABEL(アクアレーベル)
価格1,430円(税込・参考小売価格)
容量130g
発売日2025年2月21日
全成分はこちら

水,DPG,イソステアリン酸PEG-60グリセリル,イソドデカン,ジメチコン,BG,エチルヘキサン酸セチル,ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル,TEA,グリセリン,PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル,ココイルメチルタウリンNa,ラベンダー油,グルタミン酸,アセチルヒアルロン酸Na,ヒアルロン酸Na,メチオニン,カルボマー,(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー,EDTA-2Na,オレンジ油,メタリン酸Na,ピロ亜硫酸Na,リパーゼ,アラニン,トコフェロール,フェノキシエタノール,香料,酸化鉄

公式のアピールポイント

  • 温泉のpHに着目した「角栓分解処方」で、毛穴を押し広げていた角栓をしっかり取り除く
  • 1品5役(洗顔・メイク落とし・毛穴ケア・くすみケア・プレスキンケア)のダブル洗顔不要ジェル
  • 資生堂独自の「浸透美容アミノ酸」と「酵素AMT」「Wヒアルロン酸」を配合
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
  • 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
  • リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
目次

成分解析

「角栓分解処方」の正体 – 温泉のpHに着目したアルカリ性ジェル

まずはこの製品の最大の売りである「角栓分解処方」。そのメカニズムを成分から紐解いていきます。

角栓は約70%のタンパク質(古い角質)と約30%の皮脂が混ざり合って固まったもの。これを分解するために、この製品は2つのアプローチを採用しています。

アプローチ① アルカリ性の基剤で角栓のタンパク質をゆるめる

全成分の9番目に記載されている[TEA(トリエタノールアミン)]が、このジェルをアルカリ性に傾ける役割を担っています。

温泉のpHに着目したというのは、アルカリ性温泉が肌をツルツルにする原理を応用しているということ。アルカリ性の環境下では、角栓のタンパク質構造がゆるみ、分解されやすくなります。

これと増粘剤の[カルボマー]や[(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー]が組み合わさることで、アルカリ性のジェルが肌に密着し、角栓の脂質を溶解していく仕組みです。

アプローチ② 皮脂分解酵素[リパーゼ]で脂質を分解

全成分の後半に記載されている[リパーゼ]は、皮脂(脂肪)を分解する酵素です。

一般的な酵素洗顔では、タンパク質分解酵素(プロテアーゼやパパイン)と皮脂分解酵素(リパーゼ)の2種類が使われることが多いのですが、この製品に配合されているのは皮脂分解酵素の[リパーゼ]のみ。

タンパク質分解はアルカリ性基剤に任せて、脂質の分解は酵素に任せるという役割分担をしているわけです👌

ただし、一般的な酵素洗顔パウダーと比較すると、酵素は水に弱い性質があるため、ジェル状の製品では酵素の活性が弱まりやすいという点は知っておいた方がいいかもしれません。全成分表示でも[リパーゼ]の記載位置はかなり後半なので、配合量は多くはないと考えられます。

メインの角栓分解力はアルカリ性基剤に依存していて、[リパーゼ]はあくまでサポート的な位置づけと見るのが妥当です。

洗浄・クレンジング処方 – オイルイン+アミノ酸系のハイブリッド設計

この製品は泡立たないジェルタイプなので、洗浄の仕組みが一般的な洗顔料とは異なります。

クレンジングオイル成分

  • [イソドデカン] – 揮発性の炭化水素オイル。メイクの油分を溶かし、洗い流した後にベタつきを残しにくい
  • [エチルヘキサン酸セチル] – エモリエント効果のあるエステルオイル。メイクとのなじみが良い

乳化剤(メイクを浮かせて流す)

  • [イソステアリン酸PEG-60グリセリル] – メインの非イオン性乳化剤。オイル成分とメイク汚れを水で流せるようにする
  • [ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル] – ヤシ由来の乳化剤。穏やかな洗浄補助

アミノ酸系洗浄成分

  • [ココイルメチルタウリンNa] – 公式が「酵素AMT」の構成要素として打ち出しているアミノ酸系洗浄成分。泡立ちは控えめですが、肌にやさしく、うるおいを奪いすぎない洗浄力が特徴

この組み合わせから、クレンジングのように油性のメイクを溶かし、乳化して流す仕組みがベースになっていることがわかります。

ここに酵素とアミノ酸系洗浄成分をプラスすることで、「メイクも落とせて毛穴ケアもできる」という1品5役を実現しているわけですね。

ただ、油性成分の濃度は低く、ウォータープルーフのしっかりメイクまで落とし切るほどのクレンジング力は期待しないほうがいいです。日焼け止め+軽めのベースメイク程度が現実的なターゲットでしょう。

ジェルのテクスチャ – とろ~り厚みのある密着ジェル

この製品のテクスチャを作っている成分たちを見ていきます。

  • [カルボマー] – 定番の増粘ポリマー。とろみのあるジェル状のテクスチャを実現
  • [(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー] – カルボマーと併用されることが多い増粘ポリマー。ジェルの安定性と密着力を高める
  • [ジメチコン] – シリコーンオイル。ジェルの滑りを良くし、摩擦を軽減する
  • [PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル] – シリコーン系の感触調整剤。ベタつきを抑えてさらっとした感触に

「とろ~り厚みのあるジェルが肌に密着し、洗顔中の摩擦を軽減」という公式の謳い文句は、この処方設計から納得です。

厚みのあるジェルが肌との間にクッション層を作ることで、指と肌の直接的な摩擦を防ぎながら、角栓にジェルが密着して分解を促進するという考え方👌

ただし、口コミでも「ジェルが重めで量を使わないと擦れる」「洗い流しにくい」という声があります。使用時は少量の水を加えて乳化させてから流すのがコツです。

浸透美容アミノ酸 – 資生堂独自のD-アミノ酸研究

アクアレーベルブランドの核となる成分が「浸透美容アミノ酸」。3種のD-アミノ酸で構成されています。

[グルタミン酸(D-グルタミン酸)] – バリア機能の回復促進

資生堂と九州大学が共同開発した高感度分析装置により、ヒトの肌にD-アミノ酸が存在することを世界で初めて発見。中でもD-グルタミン酸は、幼児の肌に豊富に含まれ、20代以降は約1/3に急激に減少することがわかっています。

D-グルタミン酸は、角層の細胞間脂質の形成を促進する「スイッチをON」にする機能を持ちます。細胞間脂質は肌の水分蒸発を防ぐ油分で、バリア機能の要。資生堂の研究では、D-グルタミン酸を塗布した部位は4時間後にバリア機能が回復したという試験結果が出ています。

参考:資生堂ニュースリリース「D-グルタミン酸が肌のバリア機能の回復を促進」

[アラニン(D-アラニン)] – 基底膜の修復サポート

D-アラニンは、表皮と真皮の境界にある「基底膜」の主要構成成分であるラミニン5の産生を促進。L-アラニンと比較して約4倍のラミニン産生促進効果があるという研究データがあります。

基底膜は表皮を支え、栄養供給やターンオーバーの制御に関わる重要な部位。加齢で衰えた基底膜をサポートすることで、肌の土台から整えるアプローチです。

[メチオニン(D-メチオニン)] – 紫外線ダメージの防御

UVAによる線維芽細胞へのダメージを防御し、コラーゲン産生力の低下を抑制する効果が報告されています。

参考:アクアレーベル公式 D-アミノ酸ラボ

この3つのD-アミノ酸は資生堂の長年の研究に裏付けられた成分で、洗い流す製品ではあるものの、「プレスキンケア」として洗顔中に肌に触れることでうるおいケアの足がかりを作ろうという設計意図が見えます。

ただし正直に言うと、洗い流す製品での美容成分の効果は限定的。肌への接触時間が短いため、化粧水やクリームに配合されている場合と同等の効果を期待するのは難しいです。あくまで「洗顔としてはケア意識が高い処方」という位置づけで捉えるのが正解👌

Wヒアルロン酸 – 2種のヒアルロン酸で洗い上がりのうるおいを守る

[アセチルヒアルロン酸Na] – スーパーヒアルロン酸

通常のヒアルロン酸にアセチル基を導入することで、分子量が約1/10に。水溶性と脂溶性の両方の性質を持ち、肌への親和性が格段にアップ。通常のヒアルロン酸の約2倍の水分保持力を実現しています。

角質表面に効率的に吸着して水分の蒸発を防ぐ「アンカー効果」があるので、洗い流した後も肌にうるおい成分が残りやすいのがメリット。

[ヒアルロン酸Na] – 定番の高分子ヒアルロン酸

分子量100~200万の高分子ヒアルロン酸。肌表面にうるおいのヴェールを作り、乾燥を防ぎます。

この2種類のヒアルロン酸の組み合わせにより、洗い上がりのつっぱり感を軽減する設計。洗浄系にありがちな「洗った後のキシキシ感」を緩和してくれます。

ベース・安定化・その他の成分

  • [DPG(ジプロピレングリコール)] – 保湿剤・溶剤。全成分2番目に記載なのでベース成分としてかなりの量が配合。さっぱりした感触の保湿剤
  • [BG(ブチレングリコール)] – 保湿剤。抗菌補助効果もあり
  • [グリセリン] – 保湿剤。しっとり感を付与
  • [ラベンダー油] [オレンジ油] – 天然精油。ハーバルローズの香りのベースとなる香料成分
  • [メタリン酸Na] – キレート剤。製品の安定性を高める
  • [ピロ亜硫酸Na] – 酸化防止剤
  • [トコフェロール(ビタミンE)] – 抗酸化成分。製品の酸化劣化を防ぐ
  • [EDTA-2Na] – キレート剤。金属イオンを封鎖して製品を安定させる
  • [フェノキシエタノール] – 防腐剤
  • [香料] – ハーバルローズの香り
  • [酸化鉄] – 着色料。ジェルの色味を調整

メリット・デメリット

メリット 👍

角栓ケアにしっかりとした設計根拠がある-アルカリ性基剤+皮脂分解酵素という二段構えの「角栓分解処方」は、成分的にも理にかなっています。温泉のpHに着想を得たというのも単なるマーケティングではなく、きちんと処方に反映されている点は評価できます。

1品5役の多機能さが本当に便利-洗顔・メイク落とし・毛穴ケア・くすみケア・プレスキンケアの5役をこなせるので、忙しい人のスキンケアステップを大幅に短縮できます。

資生堂のD-アミノ酸研究が洗顔にも活きている-浸透美容アミノ酸(D-グルタミン酸・D-アラニン・D-メチオニン)は洗い流す製品とはいえ、他のプチプラ洗顔にはない付加価値。

Wヒアルロン酸で洗い上がりがつっぱりにくい-特に[アセチルヒアルロン酸Na(スーパーヒアルロン酸)]は肌への吸着性が高く、洗い流しても肌にうるおいが残りやすい設計。

130g 1,430円というコスパの良さ-この処方内容でこの価格帯は優秀。毎日使いやすい価格設定。

デメリット 👎

酵素パワーはそんなに期待できない-全成分表示で[リパーゼ]の位置がかなり後半。さらにジェル状(水分を含む)の製品なので、酵素パウダーと比較すると酵素の活性は弱い可能性が高い。「酵素洗顔」としてのパワーを過度に期待すると物足りないかもしれません。

タンパク質分解酵素(プロテアーゼ等)は非配合-角栓の約70%はタンパク質なので、タンパク質分解酵素も入っていたらより強力だったかも。アルカリ性基剤がその役割を担っているとはいえ、スイサイやオバジのような2種酵素配合の製品には劣る部分です。

しっかりメイクには力不足-ウォータープルーフのアイメイクや濃いリップは落としきれない可能性大。ポイントメイクは専用リムーバーの併用を推奨。

ジェルが重めで洗い流しに工夫が必要-とろみのあるテクスチャは摩擦軽減にはいいですが、洗い流しにくいという声も。少量の水で乳化させてから流すひと手間が要ります。

向いている人・不向きな人

向いている人 ✅

  • 毛穴の白い角栓やザラつきが気になる人
  • 泡立てるのが面倒で、時短スキンケアをしたい人
  • 日焼け止め+軽めのベースメイク派で、ダブル洗顔をやめたい人
  • 酵素洗顔に興味はあるけど、パウダータイプの強い洗浄力が不安な人
  • アミノ酸系のやさしい洗い上がりが好みの人
  • 毎日の洗顔に毛穴ケアをプラスしたい30~40代の人

不向きな人 ❌

  • ウォータープルーフなどのしっかりメイクをする人(別途クレンジングが必要)
  • 泡立ちのいいモコモコ洗顔が好きな人(泡立たないジェルタイプです)
  • 本格的な酵素洗顔のパワーを求める人(スイサイやオバジCのパウダー系の方が合います)
  • 超敏感肌でアルカリ性の製品が合わない人
  • 精油に敏感な人(ラベンダー油・オレンジ油配合)

まとめ

アクアレーベル「エステ洗顔ジェル」は、温泉のpHに着想を得たアルカリ性基剤と皮脂分解酵素[リパーゼ]の二段構えで角栓にアプローチする、成分設計としてはきちんと考えられた製品です。

資生堂の長年のD-アミノ酸研究を活かした「浸透美容アミノ酸」やWヒアルロン酸配合で、洗い上がりのうるおいにも配慮されているのは好印象👌

ただし、酵素の配合量は控えめで、タンパク質分解酵素は入っていません。「酵素洗顔」というパワーワードに過度な期待を持つと肩透かしを食らう可能性があります。

とはいえ、130g 1,430円で1品5役、毎日使えるマイルドさで角栓ケアまでカバーできるのは、ドラコスとしてはかなり優秀。「毛穴ケアのハードルを下げてくれるアイテム」としての価値は高いです。

本格的な酵素洗顔パウダーを毎日使うのは肌への負担が心配…という方にとって、日常使いできる穏やかな角栓ケアの選択肢として、とてもバランスの取れた一品だと思います👌

よくある質問

毎日使っても大丈夫ですか?

公式でも朝晩の使用が推奨されています。酵素洗顔パウダーと異なり、マイルドな処方設計なので毎日の使用は基本的にOK。ただし、肌が敏感に傾いているときや乾燥がひどいときは調整してください。

本当にメイクは落ちますか?

成分的にも使ってみた感じ的にも、日焼け止めや軽めのベースメイク程度であれば落とせます。ただし、ウォータープルーフのマスカラやティントリップなどのしっかりメイクは落としきれない可能性が高いです。公式でも「ポイントメイクは専用クレンジングをお使いください」と案内があります。

酵素洗顔パウダー(スイサイやオバジ)と比べて、角栓ケア力はどう?

酵素の種類と設計の面では、パウダータイプに軍配が上がります。スイサイやオバジはタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)と皮脂分解酵素(リパーゼ)の2種を配合しており、パウダーなので酵素の活性も保たれやすいです。ただし、それだけ肌への刺激も強いため毎日使いには向きません。エステ洗顔ジェルは「穏やかに毎日ケアできる」のが強みです。

濡れた手や浴室でも使えますか?

使えます。ただし、乾いた手・乾いた肌でジェルをしっかりなじませてから少量の水で乳化させて洗い流すほうが、角栓ケア効果を実感しやすいという口コミが多いです。

まつエクをしていても使えますか?

一般的なグルー(シアノアクリレート系)を使用したまつ毛エクステンションには使用可能です。こすらないようになじませてください。

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この記事を書いた人

ありすのアバター ありす コスメコンシェルジュエージェンシー

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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