Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回はアネッサ パーフェクトUVスキンケアミルクNの成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
「崩れにくいこと」を重視するなら、超オススメの日焼け止め。
普段使いには少し強いけれど、レジャー用の日焼け止めとして1本持っておくと便利だよ!
アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルクNの成分解析
SPF50+ PA++++と国内最高値の紫外線カット力を誇る日焼け止め。
さらにUVブロック膜を強くする独自の技術を搭載しています。
まず、全成分が[ジメチコン]という重めのシリコーンから始まっています。
ミルクタイプの日焼け止めは、[水]や[トリシロキサン][シクロペンタシロキサン]などの軽めのシリコーンがベースになっていることが主流。
[ジメチコン]がベースのアネッサ パーフェクトUVスキンケアミルクNは少し重めのテクスチャになっていることが予想されます。
紫外線カット成分をチェック
- 酸化亜鉛(紫外線散乱剤)
- オクトクリレン(紫外線吸収剤)
- サリチル酸エチルヘキシル(紫外線吸収剤)
- ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(紫外線吸収剤)
- 酸化チタン(酸化散乱剤)
- ホモサレート(紫外線吸収剤)
- ポリシリコーン-15(紫外線吸収剤)
- ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(紫外線吸収剤)
- エチルヘキシルトリアゾン(紫外線吸収剤)
量が多いのは酸化亜鉛で、あとは微量配合なのですが、紫外線吸収剤がかなりの種類入っています。
良く言えば複数の成分をこだわって紫外線カット力を高めているのでしょうが、その分肌に合わない吸収剤に当たるリスクが上がります。
日焼け止めの成分で肌荒れしやすい人は、ちょっと注意した方が良いかもしれません。
エタノールがやや多め
全成分の4番目にエタノールが記載されています。
粉体(酸化亜鉛)よりも少量ですし、使った感じの強いエタノール感はありませんが、少量のエタノールでも肌荒れしてしまう人には不向きです。
アネッサ独自のUVブロック膜技術
最大のポイントは「オートブースター技術」と「サーモブースター技術」。
オートブースター技術は汗・水・空気中の水分でUVブロック膜が均一になり、UVカット力を高める技術。
ジェルタイプやスプレータイプを含む、金のアネッサシリーズ共通で搭載されています。
サーモブースター技術は熱に反応してUVブロック膜が均一になり、UVカット力を高める技術。
これが搭載されているのは2022年6月現在はこのアイテムのみです。
具体的な技術は公開されていませんが、資生堂独自の浸透保湿成分[PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル][PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル]と、[ステアリン酸]がキー成分であると、公式のプレスリリースで出ています。
さらに、資生堂公式のYouTubeチャンネルに2020年verのイメージ映像が出ています。
石鹸落ちは本当なの?
「石けん落ち」と表記があり、「石けん」の泡によって分解されて落ちやすくなる処方で作られています。
資生堂は「水で落ちず、石けんで落ちる製剤」の研究に力を入れてるんです。
ここで注意してほしいのが、あくまでも「石けん」で落ちる日焼け止めであること。
肌への優しさを重視したアミノ酸系の界面活性剤など、「石けん」以外の洗浄成分を使った洗顔料では落ちない可能性が高いです。
あと、そもそも被膜力が強いクレンジングなので、石けんでもどこまで落ちるのかはやや不安かも。
せめてお顔はクレンジングを使った方が良い気がします。
ボディは、固形石鹸などでしっかり洗ってあげるのがおすすめです。
美容液成分もしっかり配合
紫外線カット力が強い日焼け止めって、どうしても美容液成分はあまり入っていないことが多いんです。
そこでアネッサ パーフェクトUVスキンケアミルクNの美容液成分を書き出してみるとこんな感じ。
- PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル(保湿)
- 異性化糖(保湿)
- グリチルリチン酸2K(肌荒れ予防)
- チャエキス(整肌)
- トルメンチラ根エキス(引き締め・製品の抗菌)
- アセチルヒアルロン酸Na(保湿)
- 水溶性コラーゲン(保湿)
保湿がメインで同価格帯の美容液と比べると物足りなさはありますが、日焼け止めに入っている美容液成分としては、十分なスペックです。
まとめ
3,000円ちょっとで買える日焼け止めながらも、資生堂のガチ研究で導き出された技術・成分を惜しみなく利用した日焼け止め。
「強い紫外線でも焼けにくいこと」を重視して選ぶのなら、間違いなくトップ候補に入ってくるアイテムです。
日常用のお気に入りの日焼け止めを持っている人でも、レジャー用として買い置きしておくと大活躍すること間違いなし!
ただし成分はやや強めなので、お出かけの日に初回使用するのではなく、事前に試しておくことをおすすめします👍
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 目的 | 評価 |
---|---|---|
ジメチコン | シリコーン(被膜形成) | |
水 | ベース | |
酸化亜鉛 | 顔料(着色or紫外線散乱剤) | |
エタノール | ベース | △ |
タルク | 顔料 | |
イソドデカン | 油剤 | |
セバシン酸ジイソプロピル | エステル油(エモリエント) | |
オクトクリレン | 紫外線吸収剤 | △ |
サリチル酸エチルヘキシル | 紫外線吸収剤 | |
安息香酸アルキル(C12-15) | エステル油(エモリエント) | |
PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル | アクアインプール(保湿・浸透サポート) | |
コーンスターチ | 多糖類(粉末基剤 or 増粘 or スクラブ) | |
シリカ | 顔料 | |
ミリスチン酸イソプロピル | エステル油(エモリエント) | |
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル | 紫外線吸収剤 | △ |
酸化チタン | 顔料(着色or紫外線散乱剤) | |
PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン | シリコーン系界面活性剤(乳化) | |
パルミチン酸デキストリン | 増粘・乳化安定 | |
グリセリン | ベース(保湿) | |
ホモサレート | 紫外線吸収剤 | ! |
ポリシリコーン-15 | 紫外線吸収剤 | △ |
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン | 紫外線吸収剤 | △ |
塩化Na | 調整 | |
PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル | アクアインプール(保湿・浸透サポート) | |
異性化糖 | 保湿 | ★ |
グリチルリチン酸2K | 整肌 | ★ |
チャエキス | 植物エキス(整肌) | |
トルメンチラ根エキス | 植物エキス(引き締め・製品の抗菌) | |
アセチルヒアルロン酸Na | 保湿 | |
水溶性コラーゲン | 保湿 | |
エチルヘキシルトリアゾン | 紫外線吸収剤 | |
PEG-10ジメチコン | シリコーン系界面活性剤 | |
イソステアリン酸 | 高級脂肪酸(調整) | |
トリエトキシカプリリルシラン | シリコーンエーテル(コーティング) | |
ジステアルジモニウムヘクトライト | 増粘 | |
水酸化Al | コーティング | |
ステアリン酸 | 高級脂肪酸(調整or石けん合成) | |
EDTA-3Na | キレート | |
PEG-6 | 保湿 | |
トコフェロール | ビタミンE(整肌・製品の抗酸化) | |
BHT | 製品の酸化防止 | (旧) |
BG | ベース(保湿) | |
ピロ亜硫酸Na | 酸化防止剤 | |
クエン酸 | ph調整 | |
クエン酸Na | ph調整・キレート | |
トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン | シリコーン(被膜形成) | |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | |
香料 | 香料 | △ |
合成金雲母 | 顔料 |
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