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今回は、資生堂の敏感肌ブランド「dプログラム」から発売されている「アレルバリア ミスト N」を、成分面からガッツリ解析していきます。
花粉シーズンになるとSNSで毎年バズる、あの定番ミスト。「花粉をブロックする化粧水」って、本当に成分的な裏付けはあるの?という疑問にお答えしていきます👌
| ブランド名 | d プログラム(資生堂) |
| 価格 | 1,650円 |
| 容量 | 57mL |
| 発売日 | 2021年1月21日(リニューアル版) |
全成分はこちら
水,BG,テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル,DPG,ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン,グリセリン,エリスリトール,トレハロース,キシリトール,PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル,トリメチルシロキシケイ酸,塩化Na,ヒドロキシプロピルシクロデキストリン,アルギニン,グルタチオン,アセチルヒアルロン酸Na,ポリクオタニウム-51,ジメチコン,クエン酸Na,ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2,メタリン酸Na,クエン酸,フトモモ葉エキス,フェノキシエタノール
公式のアピールポイント
- アレルバリアテクノロジーNEO搭載 – 花粉・ちり・ほこりなどの微粒子汚れから肌を守るバリア膜を形成
- オイル層×化粧水層の2層タイプ – 肌を守りながら瞬時にうるおいを届けるミスト化粧水
- メイクの上から使える低刺激設計 – パラベンフリー、アルコールフリー、無香料、敏感肌対応
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
成分解析
なぜ花粉をブロックできるのか – アレルバリアテクノロジーNEOの正体
アレルバリア ミスト Nの最大の特徴は、資生堂独自の「アレルバリアテクノロジーNEO」。
まず知っておきたいのが、資生堂の研究チームが発見した重要な事実。スギ花粉に含まれるタンパク質「Cryj1」が、皮膚の表皮細胞に直接作用して酵素トロンビンを活性化し、肌のバリア機能を低下させることを突き止めました。
つまり、花粉症じゃない人でも、花粉が肌に触れるだけで肌あれが起こるメカニズムが存在するということ。
アレルバリアテクノロジーNEOは、この問題に対する資生堂の回答です。
花粉ブロックの仕組み
このミストを肌にスプレーすると、オイル成分と化粧水成分が混ざり合った「均一な膜」が肌の上に形成されます。
この膜のポイントは「隙間がないこと」。
肌の上に均一な膜をはりめぐらせることで、すすのような小さな粒子から花粉のような大きな粒子まで、肌に直接触れるのを物理的にブロックします👌
膜を作っている主な成分
このバリア膜を形成するのが、以下の成分たちです。
- [テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル] – エステル系のオイル成分。肌の上で均一な油膜を形成し、微粒子が肌に直接接触するのを防ぐ。べたつきが少なく軽い使用感が特徴
- [ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン] – シリコーン系オイル。撥水性のある薄い膜を作り、外部刺激から肌を保護する。肌なじみがよく、メイクの上からでもフィットする
- [トリメチルシロキシケイ酸] – シリコーンレジン。肌の上でしっかりとした被膜を形成し、皮脂崩れを防止。メイクキープ効果にも貢献する
- [ジメチコン] – 定番のシリコーンオイル。バリア膜の均一性を高め、なめらかな仕上がりにする
これらのオイル・シリコーン成分が肌の上で薄く均一な膜を作り、水分の蒸発を防ぎつつ、花粉やPM2.5などの微粒子をブロックする。これが「アレルバリアテクノロジーNEO」の物理的なメカニズムです。
ここで注意したいのは、イオンの力で花粉を反発させる「IHADAアレルスクリーン」のようなタイプとはアプローチが異なるということ。アレルバリアミストは「膜で覆ってブロック」なので、化粧品としてのスキンケア効果も同時に得られるのが強みです。
保湿・美容成分 – 守りながら育てる設計
花粉ブロックだけでなく、美容成分もしっかり配合されています。
スーパーヒアルロン酸 – [アセチルヒアルロン酸Na]
アレルバリアシリーズ全品に共通配合されている保湿成分。
通常のヒアルロン酸にアセチル基を付加した誘導体で、通常のヒアルロン酸よりも肌への吸着力が高く、角層にしっかり留まるのが特徴です。
通常のヒアルロン酸は水溶性が高いため水で流れやすいのに対し、アセチル化することで適度な疎水性が加わり、肌に密着して離れにくくなっています。
ミスト化粧水という「メイクの上から日中に使う」シチュエーションでは、この「落ちにくさ」が非常に重要。汗や皮脂で流れにくい保湿成分という意味で、このアイテムとの相性は抜群です👌
リピジュア – [ポリクオタニウム-51]
日油株式会社が開発した、人間の細胞膜を模した保湿成分。
化粧品成分としての正式名称は「ポリクオタニウム-51」ですが、リピジュア(LIPIDURE)の名前で知られています。
日油株式会社の研究データによると、保湿力はヒアルロン酸の約2倍。しかも水洗いしても肌に残りやすく、洗った後でもヒアルロン酸の2倍以上の水分保持能を維持するという結果が出ています。
さらに注目すべきは、リピジュアの「刺激緩和作用」と「被膜形成効果」。
肌の表面に擬似的な細胞膜のような膜を形成し、外部刺激から肌を守りながら保湿する。PM2.5などの微粒子の付着を防ぐデータもあり、まさにアレルバリアミストの「花粉ブロック」コンセプトと一致する成分です。
もともと人工心臓やコンタクトレンズにも使われている成分なので、敏感肌用の製品にはぴったりの選択ですね。
グルタチオン – [グルタチオン]
アレルバリアシリーズ全品に共通配合されている整肌・保護成分。
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸から構成されるトリペプチド。体内では主に抗酸化物質として働き、活性酸素から細胞を守る役割を果たしています。
化粧品としては、肌のキメを整え、外的刺激に対する肌の抵抗力をサポートする目的で配合されています。
花粉で弱った肌をただブロックするだけでなく、肌自体の防御力を底上げしてくれる──いわば「守りの二段構え」ですね。
H-スタビライジングA – [エリスリトール]+[グリセリン]
dプログラムのスキンケア製品に幅広く配合されている、資生堂の独自複合保湿成分。
[エリスリトール]は、メロンやブドウなどの果実にも含まれる天然の糖アルコール。肌表面の水分バランスを整える作用があります。
これに[グリセリン]を組み合わせることで、肌のバリア機能の安定化をサポート。特に、環境変化や季節の変わり目で揺らぎやすい「ときどき敏感肌」を内側から整えます。
その他の保湿・整肌成分
- [トレハロース] – 砂漠の植物が乾燥から身を守るために持つ天然の糖。細胞を乾燥ダメージから保護する作用があり、保湿力に優れる
- [キシリトール] – 白樺の樹液などから得られる糖アルコール。肌の水分保持をサポートし、バリア機能を整える
- [アルギニン] – 天然保湿因子(NMF)の構成成分であるアミノ酸。肌のpHバランスを整え、保湿効果を発揮する
- [フトモモ葉エキス] – ティーツリーとも呼ばれる植物由来のエキス。抗菌・整肌作用があり、肌を清潔に保つ
- [ヒドロキシプロピルシクロデキストリン] – 環状オリゴ糖。他の有効成分の安定性を高め、肌への浸透をサポートするデリバリー成分
ベース・安定化成分
- [水] – ベースの溶媒
- [BG] – 保湿剤。低刺激で敏感肌向け製品によく使われる
- [DPG] – 保湿剤。BGと同様に低刺激性
- [PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル] – オイル層と水層をつなぐ乳化剤。2層タイプを実現するためのキー成分。実はこの成分、資生堂のIHADA「アレルスクリーン」にも配合されており、資生堂が微粒子バリア系製品に好んで使う成分
- [塩化Na] – 浸透圧調整。肌への刺激を最小限にする
- [ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2] – 乳化安定剤。2層タイプの均一な噴霧を助ける
- [クエン酸Na]+[クエン酸] – pH調整剤
- [メタリン酸Na] – 品質安定化・キレート剤
- [フェノキシエタノール] – 防腐剤。パラベンの代替として配合
メリット・デメリット
メリット ✅
科学的に裏付けられた花粉ブロック効果-「なんとなく花粉を防ぐ」ではなく、資生堂が50年以上の敏感肌研究で培ったアレルバリアテクノロジーNEOに基づく物理的バリア膜。成分を見ても、オイル+シリコーンの均一膜形成は理にかなっています。
保湿成分の質が高い-スーパーヒアルロン酸(アセチルヒアルロン酸Na)とリピジュア(ポリクオタニウム-51)のダブル配合は、このプライス帯ではかなり贅沢。特にリピジュアは水洗いしても落ちにくいので、日中のミスト化粧水として理想的。
徹底した低刺激設計-パラベンフリー、アルコールフリー、鉱物油フリー、無香料、無着色。アレルギーテスト済み、ノンコメドジェニックテスト済み、スティンギングテスト済み。医薬品レベルのクリーンルームで製造。ここまでテストを重ねている製品はなかなかありません。生後28日以降の赤ちゃんにも使えるレベルの安全性です。
メイクの上から使える&メイク持ちアップ-皮脂崩れ防止成分(トリメチルシロキシケイ酸)がメイクのフィット感を高めてくれるので、フィックスミスト的な使い方もできる。花粉ブロック+保湿+メイクキープの3役を1本で担えるのは優秀。
コスパの良さ-57mLで1,650円。ドラッグストアで手軽に買えるという入手性の高さも含めて、継続しやすい価格設定。
デメリット ⚠️
UV防御効果はゼロ-これが最大のウィークポイント。同じアレルバリアシリーズの「エッセンス N」にはSPF50+・PA+++がありますが、ミストにはUVカット機能が一切ありません。日中の紫外線対策は別途必要です。
バリア膜の持続力に限界あり-物理的な膜でブロックする仕組みなので、汗を大量にかいたり、頻繁に顔を触ったりすると膜が崩れます。こまめな塗り直しが必要な点は覚えておきましょう。
シリコーン系成分が複数配合-[ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン]、[トリメチルシロキシケイ酸]、[ジメチコン]とシリコーン系成分が3種類入っています。バリア膜形成には必要な成分ですが、シリコーンを避けたい方には不向き。とはいえ、いずれも安全性が確認されている成分であり、肌への悪影響はほぼないと思われます👌
積極的な美容効果は期待しにくい-あくまで「守り」に徹した処方。美白やエイジングケアのような「攻め」の美容効果は配合されていません。保湿+バリアに特化したアイテムと理解して使うべき。
向いている人・不向きな人
向いている人 ✅
- 花粉シーズンに肌あれ・かゆみ・赤みが出やすい人
- 季節の変わり目で肌がゆらぎやすい「ときどき敏感肌」の人
- 日中にメイクの上から保湿したい人
- フィックスミスト兼保湿ミストが欲しい人
- 低刺激処方を最優先する人(赤ちゃんと一緒に使いたいママにも)
- ドラッグストアで手軽に買える花粉対策コスメを探している人
不向きな人 ❌
- UV防御効果も一緒に求める人(→ アレルバリア エッセンス Nの方がおすすめ)
- シリコーン系成分を一切使いたくない人
- 高保湿タイプのしっとりミストを求める人(あくまで軽い使用感)
- 積極的な美白・エイジングケアを期待する人
- 香りつきのミストが好きな人(完全無香料です)
まとめ
dプログラム アレルバリア ミスト Nは、資生堂の50年以上の敏感肌研究から生まれた「花粉ブロック+保湿」の二刀流ミスト化粧水です。
成分面で見ると、オイル+シリコーン系の均一膜形成による物理的な花粉ブロックは科学的に理にかなっている設計。保湿面でも、スーパーヒアルロン酸とリピジュアのダブル配合はこの価格帯で文句なしの充実度✨
一方で、UV防御効果がないこと、積極的な美容効果は期待できないことは明確なウィークポイント。あくまで「日中の守りのケア」に特化したアイテムとして割り切って使うのが正解。
1,650円でドラッグストアで買えて、花粉シーズンの肌あれ対策+日中保湿+メイクキープを1本でカバーできるのは、正直かなりコスパ良い👌
花粉の時期になると毎年肌がゆらぐ…という方は、1本持っておいて損はないアイテムです。
よくある質問
- 花粉ブロックスプレー(IHADAなど)との違いは?
-
IHADA「アレルスクリーン」はイオンの力で花粉を反発させるスプレータイプ。アレルバリアミストは肌の上に物理的な膜を作って花粉が触れるのを防ぐミスト化粧水です。IHADAは髪にも使えるスプレー、アレルバリアミストは保湿効果もある化粧水──という棲み分け。併用もアリです。
- メイクの上から使っても崩れない?
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細かい霧状のミストなので、15cmほど離してスプレーすれば基本的に崩れません。むしろ皮脂崩れ防止成分が入っているので、メイク持ちがアップします。マイベストの検証では7時間後もマスクへの色移りがほとんどなかったという結果も。
- 何回くらい塗り直せばいい?
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公式では特に回数の指定はありませんが、汗をかいたり外出から戻ったタイミングでの塗り直しがおすすめです。オフィスワーク中心なら、朝のメイク仕上げに1回+昼休みに1回でも大丈夫かなと思います👌
- 赤ちゃんにも使える?
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生後28日以降の乳幼児にも使用可能です。ただし、ミストを直接顔に吹きかけると誤飲の恐れがあるため、大人が手のひらにスプレーしてから子供の肌になじませてください。
- アレルバリアエッセンスとの違いは?
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エッセンスNは日中用美容液(化粧下地)で、SPF50+・PA+++のUVカット機能つき。朝のスキンケアの仕上げに使います。ミストNはメイクの上から日中いつでも使える化粧水。理想的な使い方は、朝にエッセンスNを塗って、日中の塗り直しにミストNを使うW使い。
- 2層タイプなので振る必要がある?
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使用前に必ずよく振ってください。オイル層と化粧水層が分かれているので、振らないとオイルだけ or 水分だけが出てしまい、均一なバリア膜が作れません。


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