有効成分:ヘパリン類似物質※、グリチルリチン酸ジカリウム
その他の成分:精製水、1,3-ブチレングリコール、濃グリセリン、2-エチルヘキサン酸セチル、流動パラフィン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、ワセリン、L-セリン、L-テアニン、N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン、dl-α-トコフェロール、天然ビタミンE、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、イソステアリン酸、エデト酸二ナトリウム、オレイン酸フィトステリル、グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体、グリセリルグルコシド液、ジグリセリン、スクワラン、ステアリン酸、セトステアリルアルコール、トリエタノールアミン、フィトステロール、ベヘニルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、メチルポリシロキサン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、親油型モノステアリン酸グリセリル、フェノキシエタノール、メチルパラベン
この商品の特徴
- ヒルドイドと同じヘパリン類似物質を配合した乳液
- なめらかなうるおいで包み込んで整える乳液
- まろやかで肌に溶け込むようなテクスチャー
成分解析
カルテHD モイスチュア エマルジョン(高保湿乳液)の成分解析です。
医薬部外品のためその他の成分は濃度順とは限りませんが、ざっと見た感じ濃度順に並んでいる可能性が高そう。
ベースの成分は化粧品名だとBGとグリセリン。
化粧水には入ってたDPG(僅かな刺激の可能性がある成分)がベースに入っていないのが、まず最初の乳液の嬉しいポイント✨
これ以降、前半は他のカルテHDのコスメと被るので、既に読んだ方は読み飛ばしてください。
カルテHDってどんなブランド?
カルテHDは大手化粧品メーカーのKOSEと、医薬品のヒルドイドを製造するマルホ株式会社が共同開発したスキンケアラインです。
化粧品の知識と技術を持つKOSEと、医薬品の知識と技術を持つマルホが手を組んだからこそ「化粧品としての使用感や効果を持ちつつ、医薬品に近い実力を持つ医薬部外品が作れる」と、かなり話題になっていますね。
特徴はヒルドイドと同じ「ヘバリン類似物質」を有効成分として配合していること。
「カルテ」という名前は病院で使うカルテではなく、フランス語のA La Carte (アラカルト、一品料理)が由来のようです。
病院のカルテも意識しているとは思いますけどね・・・笑
ヘパリン類似物質とは
ヘパリン類似物質は保湿、血行促進、抗炎症の3つの作用を持つ成分です。
つまり「肌の乾燥を防いで潤いを与え、血行を促進して肌荒れを改善する」ための成分になります。
医薬品のヒルドイドでお馴染みで、アトピー性皮膚炎などの肌荒れの治療に使われてきました。
アトピー以外にも、乾燥が原因となる肌荒れやマスクによる肌荒れにもおすすめの成分です。
医薬品ではヘパリン類似物質は0.3%配合されていますが、カルテHDは安全に日常使いするために配合量が抑えられています。(具体的な濃度は非公開)
医薬品のヒルドイドにはない有効成分を配合
カルテHDのライン共通で、有効成分として「ヘパリン類似物質」以外に「グリチルリチン酸ジカリウム」も有効成分として配合しています。
グリチルリチン酸ジカリウムは薬用コスメや化粧品でよく使われる成分で、肌の炎症を鎮める効果のある抗炎症成分。
本家のヒルドイドには入っていない成分です。
カルテHDは医薬品のヒルドイドよりヘパリン類似物質の濃度は低いですが、グリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症があるので、人によってはこっちの方が効果を感じる場合もあるかも!
ただし、赤みが出たり、長期使用でお肌の機能が弱まる可能性があるのでは?という成分なので、注意しながら使っていきましょう。
ライン使いはいまいち?
カルテHDにをライン使いする場合、化粧水→乳液→クリームと3つ重ね塗りすることになります。
ライン使いしたほうが効きそうな感じもしますが、逆に有効成分が効きすぎて赤みが出たり、刺激を感じる可能性もゼロではないかも・・・。
そもそも医薬部外品というのは単体で使って一定の効果を得られるように設計されているので、単品使いがおすすめです。
ヒルドイドローションに近い乳液タイプ
医薬品のヒルドイドローションは、油分が多めに入った乳液タイプです。
なので本家のヒルドイドローションに近い使用感で探しているのなら、カルテHDではモイスチュアエマルジョン(高保湿乳液)を選ぶのが正解です。
化粧水にはない疑似セラミドが入っている
医薬品のヒルドイドは安定性や低刺激を重視するので、ワセリンやグリセリンなどの無難な保湿成分しか入っていません。
カルテHDは化粧品に近い「医薬部外品」としてKOSEと共同開発したので、化粧品仕様の美容成分が入っています。
しかも乳液にはカルテHDの化粧水にはない美容成分も配合。
黄色マーカーが化粧水タイプにはない美容成分です。
- 2-エチルヘキサン酸セチル、流動パラフィン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、ワセリン、オレイン酸フィトステリル、メチルポリシロキサン:肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防いだりお肌を守る油。
- L-セリン、L-テアニン:天然保湿因子に含まれるアミノ酸。保湿・バリア機能のサポート。
- N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン:肌に馴染みやすくしたアミノ酸誘導体。保湿・バリア機能のサポート。
- N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル):疑似セラミドと呼ばれる成分。保湿&バリア機能のサポート。
- グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体:エイジングケアコスメで人気のハリ弾力成分。
- グリセリルグルコシド液:日本酒由来の保湿成分。ターンオーバー促進やメラニンの抑制作用も。
- ジグリセリン:グリセリンに近い保湿成分
- スクワラン:皮脂に含まれる油分。肌を柔らかくしたり、水分の蒸発を防ぐ。
- フィトステロール:大豆由来の保湿成分。
特に注目したいのが擬似セラミド。
セラミド~と書かれたヒト型セラミドには劣るものの、肌の保湿・バリア機能のサポートに嬉しい成分です。
化粧水と乳液はそれぞれ容量が150ml・120mlと少し違って価格は同じ。
乳液の方がやや割高ですが、その分良い成分が入っています。
まぁそれほど大きな差ではないので、使用感の好みや、他に使いたいコスメとの兼ね合いで考えてもよいかな~と思います。
まとめ
- 医薬品のカルテHDの成分の濃度を抑えた薬用コスメ
- 医薬品にはない抗炎症成分が入っている
- ライン使いすると作用が強すぎるかも
- 化粧水タイプにはない疑似セラミドが入っている
化粧水タイプの解析はこちら
カルテヒルドイド→カルテHDに名称変更
カルテHDは発売当初『カルテヒルドイド』という名称でした。
しかし東京都から「医療用医薬品“ヒルドイド”と誤認する可能性がある」と指摘を受けたため、製品名がカルテHDに変更されました。
変更されたのは外箱や容器の製品名称のみで、製品の成分や容量などに変更はありません。
すでに販売されているものはそのままで、新たに製造するものから新名称に切り替えられるようです。
全成分
ヘパリン類似物質 | 肌荒れケア |
---|---|
グリチルリチン酸ジカリウム | 整肌 |
精製水 | ベース |
1,3-ブチレングリコール | ベース(保湿) |
濃グリセリン | 保湿 |
2-エチルヘキサン酸セチル | エステル油 |
流動パラフィン | 保湿 |
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル | エステル油 |
ワセリン | 保湿 |
L-セリン | 保湿 |
L-テアニン | 保湿 |
N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン | 保湿 |
dl-α-トコフェロール | 酸化防止剤 |
天然ビタミンE | 酸化防止剤 |
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル) | 保湿 |
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 | 乳化・増粘 |
イソステアリン酸 | 調整 |
エデト酸二ナトリウム | キレート |
オレイン酸フィトステリル | エステル油 |
グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体 | エイジングケア |
グリセリルグルコシド液 | 保湿 |
ジグリセリン | 保湿 |
スクワラン | 保湿 |
ステアリン酸 | 洗浄or調整 |
セトステアリルアルコール | 調整 |
トリエタノールアミン | ph調整 |
フィトステロール | 保湿 |
ベヘニルアルコール | 乳化安定・調整 |
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 | 乳化 |
メチルポリシロキサン | 皮膜形成 |
モノイソステアリン酸ソルビタン | 乳化 |
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) | 乳化 |
親油型モノステアリン酸グリセリル | 乳化 |
フェノキシエタノール | 防腐剤 |
メチルパラベン | 防腐 |
ヘパリン類似物質 | 肌荒れケア | 医薬品のヒルドイドでお馴染みの成分です。 保湿、血行促進、抗炎症の3つの作用を持ち、乾燥やアトピー性皮膚炎による肌荒れの治療に使われてきました。 医薬品成分の中では作用は穏やかですが、血液を固めることを防ぐ作用があるので、傷口や出血のある方は注意しましょう。 |
---|---|---|
グリチルリチン酸ジカリウム | 整肌 | 肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。 有効成分として配合できる成分で、ある程度の濃度があれば、けっこうすぐに効果が現れます。 抗炎症成分が複数配合されていたり、他の抗炎症系コスメと重ね塗りしたり、長期的に使いすぎると、刺激になったり、肌本来の機能が弱まる可能性もあるので注意。 |
精製水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
1,3-ブチレングリコール | ベース(保湿) | 「BG」と呼ばれ、化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますが、さっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
濃グリセリン | 保湿 | 化粧品によく使われる低刺激な保湿成分です。 一般的なグリセリンは85%前後の濃度ですが、濃グリセリンは95%以上の濃度。 グリセリンよりもさらに保湿力が高く、重いテクスチャをしています。 |
2-エチルヘキサン酸セチル | エステル油 | 化粧品でよく使われるエステル油です。さらっとしたテクスチャの油性成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。肌への刺激の心配はほとんどありません。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
流動パラフィン | 保湿 | ミネラルオイルとも呼ばれる保湿成分です。 肌への浸透性がほとんどなく、表面に膜をつくって、水分の蒸発を防いだり、外部刺激から守ります。 液体の場合はミネラルオイル、固体の場合はワセリンと呼ばれます。 固体のワセリンは皮膚科で処方される塗り薬にも使用され、液体のミネラルオイルはベビーオイルなどにも配合されます。 「鉱物油不使用」のコスメは、ミネラルオイルやワセリンが入っていないという意味です。 昔のワセリンは精製度が低く、肌への刺激が指摘されて鉱物油として避けられていました。 最近は99.9%以上の精製度で統合され、低刺激で安全性の高い成分です。 安価なクレンジングオイルでは主成分として配合されがちですが、脱脂力が強いので乾燥を招きます。 |
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル | エステル油 | 化粧品でよく使われるエステル油です。さらっとしたテクスチャの油性成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。肌への刺激の心配はほとんどありません。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
ワセリン | 保湿 | 液体の場合はミネラルオイル、固体の場合はワセリンと呼ばれる保湿成分です。 肌への浸透性がほとんどなく、表面に膜をつくって、水分の蒸発を防いだり、外部刺激から守ります。 固体のワセリンは皮膚科で処方される塗り薬にも使用され、液体のミネラルオイルはベビーオイルなどにも配合されます。 昔のワセリンは精製度が低く、肌への刺激が指摘されて鉱物油として避けられていました。 最近は99.9%以上の精製度で統合され、低刺激で安全性の高い成分です。 |
L-セリン | 保湿 | 人の肌に存在するアミノ酸の一種で、天然保湿因子にも含まれます。 他のアミノ酸と一緒に天然保湿因子に近い成分を作り上げ、保湿・肌バリアを改善します。 |
L-テアニン | 保湿 | 人の肌に存在するアミノ酸の一種で、天然保湿因子にも含まれます。 他のアミノ酸と一緒に天然保湿因子に近い成分を作り上げ、保湿・肌バリアを改善します。 |
N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン | 保湿 | 肌のコラーゲンに約10%含まれるヒドロキシプロリンをアセチル化したアミノ酸誘導体です。 アセチル化することにより、肌に馴染みやすく、保湿性が高くなっています。 抗アレルギー、抗老化、セラミド合成によるバリア機能改善効果などもがあると言われています。 |
dl-α-トコフェロール | 酸化防止剤 | 製品の酸化を防ぎます。 ビタミンEなので、肌への抗酸化作用も期待できます。 |
天然ビタミンE | 酸化防止剤 | 製品の酸化を防ぎます。 ビタミンEなので、肌への抗酸化作用も期待できます。 防腐剤の一種ですが、刺激はほとんどありません。 |
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル) | 保湿 | 疑似セラミドとも呼ばれ、人間の肌に存在する細胞間脂質・セラミドと似た性質を持ちます。 セラミドと全く同じ効果があるとは言い切れませんが、近い作用を持ち、低コストで配合出来るのがメリットです。 角質の柔軟化、水分の蒸発を防ぐ作用があります。製品の安定化やべたつき防止効果もあります。 |
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 | 乳化・増粘 | 製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化し、粘度を上げてゲル化させる役割で配合されます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 肌への刺激はほとんどないと言われていますが、わずかな眼睛刺激は指摘されています。 |
イソステアリン酸 | 調整 | 高級脂肪酸(油性成分)で、製品のテクスチャ調整や、酸化チタンや酸化亜鉛などのコーティングに使用されます。 |
エデト酸二ナトリウム | キレート | 製品の金属イオンを封鎖して品質を維持します。 刺激の可能性も指摘されていますが、化粧品に少し配合される程度ではそれほど影響はありません。 品質の維持に意味のある成分ですし、無理に避ける必要はないでしょう。 |
オレイン酸フィトステリル | エステル油 | エステル油です。さらっとしたテクスチャの油性成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。 |
グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体 | エイジングケア | セラキュートとも呼ばれる合成ポリマーです。 セラミドによく似た構造と、被膜形成作用を持っています。 エイジングケアコスメでハリ弾力成分として配合されることもあります。 |
グリセリルグルコシド液 | 保湿 | アミノ酸、ビタミン、ミネラルを豊富に含む、日本酒より抽出した保湿成分です。 保湿、ターンオーバー促進、脂肪燃焼促進、メラニン生成抑制などの作用があると言われています。 |
ジグリセリン | 保湿 | 2個のグリセリンを結合して作られる成分です。 低刺激でグリセリンに近い性質を持ちますが、テクスチャはグリセリンより少しさらっとしています。 |
スクワラン | 保湿 | 肌の保湿や柔軟作用を持っています。人間の皮脂中に5%含まれており、お肌に馴染みやすい成分。 こってり感はありますが、べたつきにくいので感触改良のためにも配合されます。 100%のオイルをそのままスキンケアに使うことも可能です。 分類としては炭化水素油ですが、石油ではなく動植物由来の成分です。 安定性が高く、酸化や熱による劣化が少ないのも特徴。医薬品の軟膏などにも使用されています。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
ステアリン酸 | 洗浄or調整 | 高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。 石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。刺激が少し強めです。 テクスチャ調整や乳化の補助のために配合されることもあります。 |
セトステアリルアルコール | 調整 | 製品のテクスチャを調整したり、乳化を補助する油性成分です。 ヘアケア製品ではベースとして配合されることも多いです。 一部では「刺激がある」という噂もありますが、多くの有名製品で使われており、特に避けるほど刺激が強い成分ではありません。 |
トリエタノールアミン | ph調整 | pH調整剤(アルカリ性)です。 安価な化粧品にもよく使われるアルカリ成分で、カルボマーなどと中和反応して化粧品を増粘させたり、合成界面活性剤の原料となります。 強く危険な成分ではありませんが、人によっては刺激を感じたり、肌荒れやアレルギーを起こす可能性があるので注意しましょう。 市販コスメの多くに入っているので、完全に避けるのは難しいと思います。 |
フィトステロール | 保湿 | 大豆由来の保湿成分です。 製品の乳化を安定させる作用もあります。 |
ベヘニルアルコール | 乳化安定・調整 | 水の中に油が溶け込むO/W型の乳化を安定させます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 融点が高いので、製品の温度耐性を高める効果も。 製品のテクスチャを調整するために配合されることもあります。 |
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤の中でも特に低刺激な成分。 化粧品ではPEG-●水添ヒマシ油と表示され、●の数値により作用が異なりますが、医薬部外品では詳細はわかりません。 界面活性剤の中でも特に低刺激で、目薬などに使われることも。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。 |
メチルポリシロキサン | 皮膜形成 | 肌や髪に皮膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る、直鎖状シリコーン(ジメチコン)です。 ジメチコンはシリコーンの中で皮膜力が高く、重いテクスチャを持ちます。 メチルポリシロキサンはジメチコンの中ではやや軽め。 嫌われがちな成分ですが、シリコーン自体に刺激などのリスクはほぼありません。 高濃度で日焼け止めやファンデーションに配合されていると落としにくく、毛穴の詰まりの原因になることがあります。 ヘアケア商品で高濃度の場合は、ぺたんと重い髪になりやすいので注意しましょう。 |
モノイソステアリン酸ソルビタン | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 |
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤・乳化剤です。 製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化し、粘度を上げてゲル化させる役割で配合されます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 |
親油型モノステアリン酸グリセリル | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤・乳化剤です。グリセリンエステル系で、非常に多くの化粧品に使われています。 界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 乳化・分散作用が高く、酸化されにくい構造を持ちます。 |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | 防腐剤です。エタノール(アルコール)とは異なる成分です。 抗菌作用が高く、製品中での微生物の繁殖を防ぎます。 高濃度では刺激になる可能性もありますが、化粧品では1%以下でしか配合できず、刺激はほぼありません。 |
メチルパラベン | 防腐 | ごく少量の配合で、製品の抗菌・防腐に高い効果を発揮します。 パラベンは避けられがちですが、実際には化粧品に配合する防腐剤の中では毒性が低く、お肌への刺激も少ない防腐剤です。 メチルパラベンは代表的なパラベン4種類の中で、少し防腐力は弱めですが、低刺激です。 |