有効成分:サリチル酸、塩化ベンザルコニウム
その他の成分:精製水、エタノール、ハマメリス水、ナイロン末、1,3-ブチレングリコール、濃グリセリン、N-アセチルグルコサミン、ソルビット液、白糖、無水カフェイン、炭酸水素ナトリウム、無水ケイ酸、第三ブタノール、海藻エキス(4)、エデト酸塩、安息香酸デナトニウム、硫酸バリウム
この商品の特徴
- ニキビを予防する薬用ローション
- ニキビの原因となる古い角質を穏やかに取り除き、肌を清潔に整えます
- オイル吸収パウダーが、肌を乾燥させずに過剰な皮脂を吸収します
成分解析
クリニークでおなじみの拭き取り化粧水のニキビケアタイプ。
通常タイプは肌質に合わせて1~4に分かれているのですが、ニキビケアタイプはオールスキン対応とのことです。
でも、成分を見ていくと、かなり肌の強い人にしかおすすめできない内容でした・・・。
ニキビに即効性はあるけど、高刺激な有効成分
有効成分は「サリチル酸」「塩化ベンザルコニウム」の2種類。
サリチル酸はニキビケアで有名なプロアクティブにも入っている成分ですね。
サリチル酸の持つ役割は「角質を柔らかくすること」「菌の繁殖を防ぐこと」の2つ。どちらもニキビケアには有効な成分です。
塩化ベンザルコニウムは強めの抗菌力を持ち、一般的には防腐剤として使われる成分。
この2つの成分で『分厚くなった角質を和らげ、ニキビの菌を殺す』ことができるので、ニキビにはかなり即効性が期待出来るんじゃないかと思います。
ただし逆に考えると『肌のバリア機能を弱めて、肌に必要な菌まで殺してしまう』危険性があるんです💦
サリチル酸×塩化ベンザルコニウムの組み合わせってかなり刺激性が高く、国内のコスメならまずないんじゃないでしょうか・・・。
よっぽど肌が強い人ならともかく、ほとんどの人は肌荒れや、肌が持つ機能が弱まるリスクが非常に高いです。
その他の成分も刺激が気になる
その他の成分は濃度順に書かれているかわからないので正確な解析はできませんが、気になった成分が2つ。
エタノール
拭き取り時に余分な皮脂や角質を除去したり、清涼感を出します。
低濃度では特に問題ないのですが、高濃度だと刺激や乾燥のリスクがある成分。
スーッとした使用感があるコスメなので、おそらく濃度が高いと思います・・・。
ハマメリス水
引き締めや皮脂分泌抑制、抗炎症などの作用を持つ植物成分です。
ニキビケアには有効ですが、こちらも刺激になりやすい成分です。
他の成分は・・・
あとは保湿成分が何種類か入っているものの、美容効果<刺激になってしまうような気がします・・・・💦
皮脂吸着パウダーはナイロン末、無水ケイ酸、硫酸バリウムあたりなのかな?テカリを抑えたい人には有効だけど、乾燥の原因にもなるので、化粧水に入っているのは微妙ですね😥
まとめ
- 強めの成分でニキビにはかなり即効性がありそう
- お肌のテカリ防止にも良さそう
- 全体的に刺激はかなり強め。日本のコスメにはないレベル。
全成分
サリチル酸 | ピーリング |
---|---|
塩化ベンザルコニウム | 抗菌 |
精製水 | ベース |
エタノール | ベース |
ハマメリス水 | 収れん |
ナイロン末 | 調整 |
1,3-ブチレングリコール | ベース(保湿) |
濃グリセリン | 保湿 |
N-アセチルグルコサミン | 保湿 |
ソルビット液 | 保湿 |
白糖 | 保湿 |
無水カフェイン | 引き締め |
炭酸水素ナトリウム | ph調整 |
無水ケイ酸 | 顔料 |
第三ブタノール | 不明 |
海藻エキス(4) | 保湿 |
エデト酸塩 | キレート |
安息香酸デナトニウム | 調整 |
硫酸バリウム | 顔料 |
サリチル酸 | ピーリング | 雑菌の繁殖を防いだり、ごわついた角質を柔らかくするために使われます。 医薬品ではイボやウオノメの除去に。ニキビにも軽度の効果があります。 雑菌の繁殖を防ぐ効果もあるので、防腐剤としての役割も。 配合量の上限が0.2%の旧指定成分で、刺激が強め。 防腐剤として少量配合されるのは問題ありませんが、ピーリング成分としては刺激がかなり強いので注意しましょう。 |
---|---|---|
塩化ベンザルコニウム | 抗菌 | カチオン(陽イオン)界面活性剤・防腐剤です。 第四級アンモニウム系で、洗浄力や帯電防止力はほとんどなく、菌の細胞膜を破壊する力に優れており、殺菌や防腐目的で配合されます。 フケやかゆみを防ぐ効果も。 旧表示指定成分の一種で、刺激や毒性も指摘されています。界面活性剤の中で特に刺激が強く、危険性の高い成分です。 |
精製水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
エタノール | ベース | 化粧品で「アルコール」と呼ばれている、揮発性の高い成分です。 使用感の向上、清涼感の演出、抗菌などの効果があります。 高濃度で配合されていると、ツンとしたにおいがあり、刺激や乾燥の原因になることも。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
ハマメリス水 | 収れん | タンニンを多く含み、肌を引き締めたり、皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。 抗酸化・抗炎症・抗菌作用を持ち、肌トラブルの改善や、商品の防腐効果も持っています。 昔からアメリカで傷や炎症、虫刺され等の薬として使われてきました。 効果はある成分ですが、やや刺激が強く、人によってはアレルギーを起こす可能性も。 メインの成分として大量に配合されている場合は特に注意しましょう。 |
ナイロン末 | 調整 | ポリアミド系ポリマーの一種です。 粉末状の成分で、製品のテクスチャを調整したり、肌ムラを補正します。 マスカラに配合されると、ロングラッシュ効果を発揮します。 |
1,3-ブチレングリコール | ベース(保湿) | 「BG」と呼ばれ、化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますが、さっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
濃グリセリン | 保湿 | 化粧品によく使われる低刺激な保湿成分です。 一般的なグリセリンは85%前後の濃度ですが、濃グリセリンは95%以上の濃度。 グリセリンよりもさらに保湿力が高く、重いテクスチャをしています。 |
N-アセチルグルコサミン | 保湿 | 保湿成分です。 お肌の潤いに重要な、ヒアルロン酸の生成をサポートします。 |
ソルビット液 | 保湿 | 化粧品でよく使われる一般的な保湿成分です。 粘度が高いので、増粘剤としての役割も果たします。 |
白糖 | 保湿 | サトウキビ由来の保湿成分です。 保湿だけでなく、石鹸を透明にしたり、スクラブ剤としても使用されます。 |
無水カフェイン | 引き締め | お茶やコーヒーに含まれているアルカロイドが成分。 脂質分解作用があり、お肌の引き締めやたるみ防止効果があります。 スリミングジェルにも配合されます。 |
炭酸水素ナトリウム | ph調整 | 重曹とも呼ばれるpH調整剤です。 弱アルカリ性の性質を持ち、製品のpH調整に使われます。 研磨作用があるので、スクラブやピーリングコスメにも配合。 クエン酸と混ざることで炭酸ガスが発生するので、血行促進のためにも配合されます。 虫歯予防や口臭予防の役割も持っています。 |
無水ケイ酸 | 顔料 | 光を均一に反射して肌をキレイに見せたり、皮脂や汗を吸収して肌をなめらかにします。 酸化チタンなどの成分をコーティングする効果も。 粒子が小さなものはパック、大きなものはスクラブとしても使用されます。 アレルギーや刺激の報告もありますがわずかな例で、無理に避けるほどの成分ではありません。 |
第三ブタノール | 不明 | 詳しい情報が出てきませんでした。 |
海藻エキス(4) | 保湿 | 淡水域に生息する海藻から採れるエキスです。 ミネラル、ビタミン、ポリフェノールを豊富に含み、お肌の保湿、収れん作用があります。 他にもコラーゲンの生成やDNDの修復などの役割も。 |
エデト酸塩 | キレート | 製品の金属イオンを封鎖して品質を維持します。 刺激の可能性も指摘されていますが、化粧品に少し配合される程度ではそれほど影響はありません。 品質の維持に意味のある成分ですし、無理に避ける必要はないでしょう。 |
安息香酸デナトニウム | 調整 | 「とても苦い」という性質を持ち、子供の誤飲防止などの目的で使われる成分です。 |
硫酸バリウム | 顔料 | 素肌感や柔らかい感触を出すため、メイクアップ商品に多く使用されます。 光を拡散して、肌の凸凹をぼかす効果も。酸化チタンなどの表面処理にも使用されます。 皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。 |