【成分解析】プリマヴィスタ皮脂くずれ防止下地UV

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プリマヴィスタの皮脂くずれ防止下地UVを成分解析してみました。

2018年にリニューアルされた、最新バージョンの成分解析です。

全成分

水、ジメチコン、エタノール、シクロペンタシロキサン、パーフルオロヘキシルエトキシジメチコン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、チューベロース多糖体、ヒアルロン酸Na、カミツレ花エキス、アスナロ枝エキス、ポリシリコーン-9、PEG-12ジメチコン、硫酸Mg、BG、(メタクリル酸ラウリル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、(スチレン/メタクリル酸ステアリル)クロスポリマー、合成フルオロフロゴパイト、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、メチコン

目次

崩れにくさの理由は「フッ素化シリコーン化合物」

ベースのジメチコンとシクロペンタシロキサンはベースのシリコーン。ジメチコンが多めなので、やや重い仕上がりになりやすいかも。

そしてこの商品の最大の特徴は「フッ素化シリコーン化合物(パーフルオロヘキシルエトキシジメチコンとトリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸)」を高濃度で配合していることです。

フッ素化シリコーン化合物とは、シリコーンとフッ素から出来た成分です。フッ素はテフロン加工のフライパンに使われているような成分ですね。

こう書くと、肌に塗るのはちょっと怖いかもしれませんが、塗ることによる悪影響はほぼないです。

非常に強い撥水・撥油性を持っていて、コーティングして、水や汗による崩れを防止します。

プリマヴィスタ皮脂くずれ防止下地UVには高濃度で2種類も配合されているので、かなり高い崩れ防止効果を持っているんじゃないでしょうか。

注意点は「メイクの落とし残し」

プリマヴィスタ皮脂くずれ防止下地UVを使っていて、なんとなく肌の調子が悪かったり、毛穴が詰まってきたのなら、落とし残しが原因かもしれません。

フッ素化シリコーン化合物は崩れにくいメリットの反面、落としにくいというデメリットがあります。

特にミルクタイプや低刺激系の、クレンジング力の低いものを使うと、ほぼ確実に落ちません。

クレンジング力が強めのオイルクレンジングが理想です。

安いものなら「ビオレパーフェクトオイル」など、ミネラルオイルが主成分のものがおすすめ。(ただし乾燥しやすいです)

ある程度潤いを残しつつ、しっかり落としたいなら、エステル油系かな。

ファンケルのマイルドクレンジングオイルやアテニアのスキンクリアクレンズオイルなどがおすすめです。

ただ、多少良いものを使ったとしても、落としやすいクレンジングというのは、肌に必要な油分や水分も奪いがちなので、乾燥肌・敏感肌の人は毎日使うのは避けた方が良いかも。

また、しっかり落としているつもりでも、毎日使っていると、少しずつ肌に蓄積していく可能性も・・・。

皮脂くずれ防止効果は優秀だけど、デイリー使いではなく「ここぞ」というときに使いたいですね。

あと話はそれますが、エタノールの濃度がそれなりに高いので、アルコールが合わない方は注意してください。

皮脂を吸収する2つの成分

「フッ素化シリコーン化合物」以外にも皮脂崩れを防止する成分が2つ入っています。

「酸化亜鉛」「(スチレン/メタクリル酸ステアリル)クロスポリマー」で、どちらも皮脂を吸って、お肌をサラッとしてくれる成分です。

ただし、お肌に必要な油分まで奪うこともあり、人によっては乾燥の原因になることも。

また、皮脂を吸って固める性質を持つので、毛穴の詰まりの原因にもなりやすい成分です。

プリマヴィスタ皮脂くずれ防止下地UVの場合、毛穴に詰まりやすい成分+落ちにくい成分のダブルコンボなので、続けて使っていると毛穴が目立ってくる可能性大です。

紫外線カット効果はおまけレベル

UVカット効果付きで、紫外線吸収剤が入っています。

吸収剤は一般的な日焼け止めでよく使われているメトキシケイヒ酸エチルヘキシルのみ。

あとは酸化チタンと酸化亜鉛も紫外線散乱剤なのでUVカット効果があります。

ただし、SPF20 PA++なので、紫外線カット効果はおまけレベルです。吸収剤もそんなに量は入っていないと思います。

赤ちゃん向けや、日差しの弱い日に短時間の外出向けの日焼け止めぐらいですね。

そもそもこの化粧下地を使うのって、強い日差しの元でガンガン動いて汗をかく日がメインなので、SPF20じゃ役に立たない💦

「紫外線カット成分入ってるから大丈夫!」と過信せず、ちゃんと強めの日焼け止めを塗ったほうが良いです。

美容成分

  • チューベローズ多糖体:保湿
  • ヒアルロン酸Na:保湿
  • カミツレ花エキス:保湿・透明感
  • アスナロ枝エキス:保湿

全成分の中で美容効果が期待できそうなのはこのあたりかな。

基本は保湿系の成分。カミツレ花エキスは有効成分ではありませんが、美白コスメにもよく使われる、透明感アップ系の成分です。

ただ、皮脂くずれ防止効果がメインの製品なので、スキンケア効果はあまり期待できない気もします。

軽いメイクアップ効果もあり

有機合成顔料(タール色素)は入っていませんが、軽いメイクアップ効果も持っています。

酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、合成フルオロフロゴパイトなどの顔料や、ソフトフォーカス効果のある(メタクリル酸ラウリル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマーが入っています。

「色を乗せる」というよりは「光を反射させる」という仕組みで、お肌の見た目を整えてくれます。

成分解析のまとめ

  • 汗にも皮脂にも強い「フッ素化シリコーン化合物」で化粧崩れを防止
  • 皮脂を吸収する成分でテカリ&崩れを防ぐ
  • 毛穴に詰まりやすい成分+落ちにくい成分のダブルコンボなので、続けて使っていると毛穴が目立ってくる可能性大
  • しっかり落とすには、強めの成分を使ったクレンジングが必要
ベースほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。
水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。
ジメチコン被膜形成肌や髪に皮膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る、直鎖状シリコーンです。
同じジメチコンでも原料によって差はありますが、シリコーンの中でも皮膜力が高く、重いテクスチャを持ちます。
嫌われがちな成分ですが、シリコーン自体に刺激などのリスクはほぼありません。
高濃度で日焼け止めやファンデーションに配合されていると落としにくく、毛穴の詰まりの原因になることがあります。
ヘアケア商品で高濃度の場合は、ぺたんと重い髪になりやすいので注意しましょう。
エタノールベース化粧品で「アルコール」と呼ばれている、揮発性の高い成分です。
使用感の向上、清涼感の演出、抗菌などの効果があります。
高濃度で配合されていると、ツンとしたにおいがあり、刺激や乾燥の原因になることも。
1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。
シクロペンタシロキサン被膜形成肌や髪に皮膜を作り、表面をキレイに見せたり、成分を密着させる環状シリコーンです。
ベースの油剤としても使われ、揮発性が高く、自らは揮発してなくなります。
環状シリコーンはさらっとしたテクスチャで落としやすい性質を持ちます。
シリコーンは嫌われがちな成分ですが、シリコーン自体に刺激などのリスクはほぼありません。
パーフルオロヘキシルエトキシジメチコン被膜形成シリコーンとフッ素から作られる成分です。
撥水・撥油性が非常に強く、水や汗による崩れを防止する効果を持ちます。
濃度が高いと、強力な効果を発揮しますが、落とし残しがあると毛穴に詰まりやすいです。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル紫外線吸収剤多くの日焼け止めで使われるメジャーな紫外線吸収剤です。
赤くなる日焼けの原因であるUV-Bの吸収に優れています。
紫外線吸収力は高いのですが、大量に配合されているものは肌負担や刺激になりやすいので注意が必要です。
トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸被膜形成シリコーンとフッ素から作られる成分です。
撥水・撥油性が非常に強く、水や汗による崩れを防止する効果を持ちます。
濃度が高いと、強力な効果を発揮しますが、落とし残しがあると毛穴に詰まりやすいです。
チューベロース多糖体植物エキスリュウゼツラン科植物チューベロースから抽出されます。
肌に塗ると皮膜を形成し、乾燥からお肌を保護します。
シロキクラゲ多糖体と併用することで、単体で配合するよりも高い保湿効果が望めます。
ヒアルロン酸Na保湿化粧品でよく使われる定番の保湿成分です。1gで2~6Lの水分保持力があります。
肌の細胞と細胞の間で、水分の保持やクッションのような役割をしている、保湿に重要な成分。
粘度が非常に高く、配合量が多いと、とろっとしたテクスチャになります。
カミツレ花エキス透明感・抗炎症メラニンの生成を抑制する効果あると言われている植物成分です。
他にも保湿・抗炎症・血行促進・収れんなどの効果があると言われています。
ローマカミツレエキスやカモミラETとは別の成分です。
アスナロ枝エキス植物エキスヒノキ科のアスナロから採れる植物エキスです。
保湿効果を持ち、花王のコスメによく使われています。
ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキスとともに配合されると、「iPコンプレックスBR」という花王の複合保湿成分になります。
ポリシリコーン-9被膜形成シリコーンの一種です。
あまり詳しい情報が出てきませんでした。
PEG-12ジメチコン乳化シリコーン系界面活性剤です。
主にシリコーン油を乳化させるために配合されます。
硫酸Mg保湿・血行促進エプソムソルトとも呼ばれています。
肌を保湿したり、血行を促進する作用があり、入浴剤などで有効成分としても使用されています。
洗浄系のコスメでは増粘剤としての役割も果たします。
BGベース(保湿)化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。
低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。
1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。
(メタクリル酸ラウリル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー調整合成ポリマーです。
商品のテクスチャを調整したり、ソフトフォーカス効果があり、毛穴をぼかして目立たなくしてくれます。
(スチレン/メタクリル酸ステアリル)クロスポリマー皮脂吸着合成ポリマーです。
皮脂を吸着する効果を持つ合成ポリマーです。
他の原料と組み合わせて作られる花王の皮脂くずれ防止成分の特許にも含まれています。
合成フルオロフロゴパイト顔料着色料(体質顔料)です。
白色のパウダーとしてメイクアップ化粧品に配合されます。
酸化チタンでコーティングするとパール光沢、酸化鉄でコーティングするとメタリックな発色もつくれます。
マイカに似た性質を持ちますが、マイカより光沢が強く、角が少ないので肌に優しいです。
酸化亜鉛顔料・紫外線散乱剤肌の表面で紫外線を反射し、UV-AとUV-Bに対して防御効果を持ちます。酸化チタンよりも屈折率が低いため、紫外線錯乱効果は弱いですが、白浮きしにくいのが特徴です。
お肌の収れん作用があり医薬部外品の有効成分としても配合されます。
フェイスパウダーなどに多く配合すると、皮脂を吸収する役割も。水や油を吸収しやすいので、制汗剤やボディパウダーに配合されることもあります。
防腐効果も持ち合わせています。
そのまま使うと刺激が強いため、シリカや水酸化AIなどでコーティングして配合されます。コーティングされたものは皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
金属アレルギーの人でも基本的には問題ありませんが、極稀にアレルギー症状を起こすことがあるので要注意です。
酸化チタン顔料・紫外線散乱剤肌の表面で紫外線を反射し、UV-AとUV-Bに対して防御効果を持ちます。カバー力のある白色の粉末なので、メイクアップ目的でも配合されます。
フェイスパウダーなどに多く配合すると、皮脂を吸収する役割も。水や油を吸収しやすいので、制汗剤やボディパウダーに配合されることもあります。
そのまま使うと刺激が強いため、シリカや水酸化AIなどでコーティングして配合されます。
コーティングされたものは皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。酸化亜鉛に比べ、金属アレルギーのリスクもほぼありません。
石鹸に配合される場合は白く発色させるのが目的です。洗い流されるので特に危険はありません。
酸化鉄顔料鉄の酸化物(さび)の総称で、代表的な顔料(着色料)です
赤、黒、黄色の3色があり、化粧品ではすべて酸化鉄と表示されますが、医薬部外品では色によって違う呼び方がされます。
光の屈折率が高く、紫外線錯乱効果も持ち合わせています。
サビと言われると少し怖いですが、ミネラルファンデーションにも使われており、皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
メチコン被膜形成シリコーン油です。
主に無機顔料の表面処理に使用され、撥水性や分散性を向上させます。
プリマヴィスタ皮脂くずれ防止下地UVの特徴
  • メイク前に塗るだけで、日中のテカリや化粧崩れを防ぐ化粧下地
  • 汗や皮脂に強く、気温や湿度が高い日でも、メイクが崩れるのを防止し、綺麗な仕上がりを持続
  • SPF20 PA++で紫外線から肌を守る

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この記事を書いた人

ありすのアバター ありす コスメコンシェルジュエージェンシー

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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