「シカクリーム」の代名詞とも言われる人気の韓国コスメ「ドクタージャルト シカペアクリーム」の成分解析です。
第1世代、第2世代で成分が異なる
シカクリームとして有名なこの商品ですが、実は一度リニューアルをしており、第2世代の方が美容成分の量が多くなっています。

パッケージで見分ける方法は
- 第2世代の方がキャップが大きい
- 第2世代の方が「Cicapair」の文字が小さい
- 赤字の文字が第1世代は「Cream」、第2世代は「Cream Créme」
といった違いがあります。
今回の解析は、第2世代の全成分表示を見ています。
水、BG、プロパンジオール、エリンギウムマリチムムカルス培養液、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、セテアリルアルコール、水添ポリ(C6-14オレフィン)、エチルヘキサン酸セチル、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、シア脂、ナイアシンアミド、ビニルジメコン、マカデミア種子油、ステアリン酸グリセリル、ペンチレングリコール、セイヨウノコギリソウ油、ドクダミエキス、セイヨウヒイラギ葉エキス、1,2-ヘキサンジオール、水添野菜油、セイヨウキズタエキス、ストレプトコッカスサーモフィルス培養物、ラベンダー油、ベルガモット果実油、メリアアザジラクタ葉エキス、メリアアザジラクタ花エキス、ツボクサ葉エキス、コクシニアインディカ果実エキス、コハク、ナス果実エキス、ウコンエキス、カミメボウキ葉エキス、サンゴモエキス、ワサビノキ種子油、ツボクサエキス、リンゴ酸ジイソステアリル、ポリメチルシルセスキオキサン、ミツロウ、オリーブ油脂肪酸セテアリル、オリーブ油脂肪酸ソルビタン、マデカツソシド、(アクリル酸ビドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ヒドロキシアセトフェノン、パルミチン酸、ステアリン酸、ポリアクリロイルジメチルタウリンNa、水添ポリデセン、TEA、DNA、アデノシン、イソステアリン酸ソルビタン、アシアチコシド、パンテノール、エチルヘキシルグリセリン、トコフェロール、塩化Ca、硫酸Mg、アシアチン酸、マデカシン酸、カルボマー、キサンタンガム、EDTA-2Na、カラメル
ドクタージャルト シカペアクリームの成分解析
まずこのコスメ「公式サイトと箱で全成分表示が違う」という問題があります。
どれが正しいのかは、正直わからないところ。「箱の成分が違ったら回収騒ぎだから箱の方が正しい」という意見もありますが、箱の表記は英語なので、なんとも言えません。
どちらにしても異なるのは表記順で、入っているものは同じです。
今回は日本語で全成分が書かれていた通販サイト、NEUVEAの全成分表示で書きました。
日本のコスメにはあまり使われていない原料が多く、解析にけっこう苦労したコスメです。
ベースは水分多めでさっぱり
ベースとなる保湿成分はBGとプロパンジオールです。
BGはさっぱり系で低刺激な保湿成分。
プロパンジオールもさっぱり系ですが、抗菌作用があります。この場合は濃度が高いので、若干刺激のリスクがあるかも。(その分パラベンやフェノキシエタノールを入れない設計になっています)
一般的なクリームに比べると、油分が少なく、水分が多めの構成になっていますね。
肌にフタをして水分蒸発を防ぐエモリエント作用は弱めですが、ベタつきにくく、さっぱりした仕上がりになります。
グリセリンも入っていないので、毛穴やニキビに悩む方にも相性が良いです。
メインの成分は「ツボクサ系」
シカクリームというのは、ツボクサ系の成分を配合したコスメです。
ドクタージャルト シカペアクリームの場合は「ツボクサ葉エキス」「ツボクサエキス」「マデカツソシド」「アシアチコシド」「アシアチン酸」「マデカシン酸」が該当する成分ですね。
ツボクサはインドの伝統医薬学・アーユルヴェーダで皮膚、神経、血液の機能改善に有効であると言われ使用サれてきました。
化粧品の場合だと、抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。
一般的に化粧品に配合される植物エキスって作用はそんなに強くないんですが、ツボクサは濃度が高ければ、そこそこ強めの整肌作用を発揮してくれそうな成分です。
抗炎症・抗菌系の美容成分が多め
ツボクサエキス以外にも、植物エキスがたくさん入っています。
数が多いので、ひとつひとつの説明は省きますが、抗炎症や抗菌作用があると言われている植物が中心です。
あとは特徴的なのは「エリンギウムマリチムムカルス培養液」「ナイアシンアミド」「ストレプトコッカスサーモフィルス培養物」「アデノシン」「パンテノール」あたりかな。
- エリンギウムマリチムムカルス培養液・・・植物幹細胞エキス。保湿・引き締め系。
- ナイアシンアミド・・・シワ改善。コラーゲンや肌のバリア機能をサポートするエイジングケア成分。
- ストレプトコッカスサーモフィルス培養物・・・発酵乳酸菌。肌荒れや乾燥肌に働く成分。
- アデノシン・・・表情筋の伸縮を防いだり、コラーゲンをサポートする成分。
- パンテノール・・・保湿、抗炎症、傷跡ケアなどの作用あると言われている成分。
美容成分の中でも、機能性が高いと言われているものが多いですね。
おそらく濃度は高くないし、はっきり効果が得られる保証はありませんが、エイジングケアコスメでも人気の良い成分です。
あくまでも「化粧品」だから作用は強くない
ネット上でのシカクリームの口コミを見ていると「肌荒れが一晩で治った」「肌がすぐに白くなった」という意見もありますが、シカクリームはあくまでも化粧品。
成分が強めなので、人によっては効果が出やすいコスメではありますが、強い即効性は期待できません。
そもそもそんなにすぐに効果が出るのなら、誰も肌荒れに悩みませんよね・・・💦
ただし作用が強めの成分が入っているので、国産の優しい保湿成分メインのコスメに比べたら、それなりに効果は期待できるんじゃないでしょうか。
作用が強い=リスクもある
作用が強めの植物エキスなどが多く入っているコスメですが、作用が強いということはリスクもあります。
特にドクタージャルト シカペアクリームは植物エキスの種類が多く、抗菌や収れん作用のあるものが多く入っています。
なのでアレルギーや刺激のリスクが高い、ハイリスク・ハイリターンなコスメです。
敏感肌の人やアレルギー体質の人にはおすすめ出来ないし、そうでなくても初めて使う時は顔以外でパッチテストをした方が良いと思います。
調整系の成分
海外のコスメって、美容成分以外の、乳化剤やテクスチャの調整、浸透系などで、刺激性が強めの成分が使われていることがけっこう多いんです。
ドクタージャルト シカペアクリームはそういった刺激が強めの成分はほとんど入っていません。
合成香料・合成着色料・エタノールフリーで、乳化も低刺激な非イオン界面活性剤を使用しています。
まぁ植物エキスの抗菌作用による刺激やアレルギーのリスクがあるので、敏感肌向けとは言えませんが、それ以外の部分でいうと、日本のコスメに近い構成になっています。
成分解析のまとめ
- 油分が少なめで、水分が多い、さっぱり系のクリーム
- ツボクサをはじめとした肌荒れケア系の成分がたくさん入っている
- 抗菌・収れん作用を持つ植物エキスが多いので刺激のリスク高め
- 植物エキスの種類が多いから、肌に合わない成分もあるかも
- 国産の優しいクリームよりは、強い作用が期待できる
水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
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BG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
プロパンジオール | 保湿 | 化粧品のベースとして使われるさっぱり系の保湿成分です。 保湿作用以外にも抗菌・防腐作用を持っています。 肌に刺激になりやすいPGと似た性質を持つ成分で、データも少ないので不安があります |
エリンギウムマリチムムカルス培養液 | 保湿 | 地球上に2%程度しか存在しないといわれている強い生命力をもつ塩生植物の幹細胞エキスです。 肌の保湿・引き締め・ハリなどが期待できます。 |
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | エモリエント | 化粧品でよく使われるエステル油です。さらっとしたテクスチャの油性成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。成分中に顔料を分散させる効果も。 肌への刺激の心配はほとんどありません。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
セテアリルアルコール | 調整 | 製品のテクスチャを調整したり、乳化を補助する油性成分です。 ヘアケア製品ではベースとして配合されることも多いです。 一部では「刺激がある」という噂もありますが、多くの有名製品で使われており、特に避けるほど刺激が強い成分ではありません。 |
水添ポリ(C6-14オレフィン) | エモリエント | 炭化水素油です。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。肌への刺激の心配はほとんどありません。 スクワランによく似た良い使用感を持ち、安定性が高くて乳化もしやすい、使い勝手の良い成分です。 |
エチルヘキサン酸セチル | エモリエント | 化粧品でよく使われるエステル油です。さらっとしたテクスチャの油性成分。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。肌への刺激の心配はほとんどありません。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化します。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 |
シア脂 | エモリエント | 保湿成分(油脂)です。 植物系の油脂の中でも、特に肌に膜を作り、バリア機能を補ったり水分の蒸発を防ぐ作用が高いです。 常温では固形で、体温で溶ける性質を持ちます。 |
ナイアシンアミド | エイジングケア | エイジングケア成分です。 角層の形成をサポートして、肌のバリア機能を改善したり、コラーゲンの生成をサポートします。 美白成分や抗炎症成分としての役割も。 薬用化粧品へ有効成分として配合された場合は、厚生労働省から「シワを改善する」という効果効能の承認を受けています。 |
ビニルジメチコン | 調整 | 詳しい情報が出てきませんでした。 他の成分とともに、テクスチャを調整したり肌を保護したり乳化を安定させる成分かと思われます。 |
マカデミア種子油 | 油脂 | 肌の水分蒸発を防いだり、お肌を柔らかくする作用があります。 主成分はオレイン酸とパルミトレイン酸。 油脂の中でも特に人間の皮脂に近い性質を持ち、肌なじみが良いです。 皮脂量が多い人が使うと皮脂バランスや毛穴の状態が悪くなることもあるので注意しましょう。 |
ステアリン酸グリセリル | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤・乳化剤です。グリセリンエステル系で、非常に多くの化粧品に使われています。 界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 乳化・分散作用が高く、酸化されにくい構造を持ちます。 |
ペンチレングリコール | 保湿 | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱりした使用感で、抗菌効果もあります。 高濃度で配合されている場合は、肌に刺激になる可能性の高いので、肌の弱い方は避けたほうが無難です。 1%以下の濃度なら特に気にしなくても大丈夫でしょう。 |
セイヨウノコギリソウ油 | 精油 | 「ヤロウ」とも呼ばれる、キク科のセイヨウノコギリソウから採れる精油です。 セイヨウノコギリソウは昔から兵士の傷の手当などにも使われてきました。 引き締めや肌荒れ防止効果があると言われています。 スパイシーな中に甘さもあるハーブの香りです。 |
ドクダミエキス | 植物エキス | ドクダミ科のドクダミから得られる植物エキスです。 名前は「毒矯み」(毒を抑える)からきていて、植物に毒はありません。 ドクダミは日本三大民間薬の一つで、漢方薬などに使われてきました。 肌荒れ予防、抗酸化、ムダ毛抑制、腋臭予防などの作用が期待できます。 |
セイヨウヒイラギ葉エキス | 植物エキス | セイヨウヒイラギの葉から採れる植物エキスです。 使われている商品が少なく、情報もあまり出てきませんでした。 |
1,2-ヘキサンジオール | 保湿 | 化粧品のベースとして使われるさっぱり系の保湿成分です。 保湿作用以外にも抗菌・防腐作用を持っています。 防腐効果も持つため、高濃度で配合されると刺激になる可能性があるので注意しましょう。 |
水添野菜油 | エモリエント | 植物油に水素添加して得られる成分です。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。 油脂単体よりも安定性に優れています。 |
セイヨウキズタエキス | 植物エキス | アイビーエキスとも呼ばれる抗炎症成分です。 サポニン、フラボノイド、タンニン、有機酸を多く含みます。セイヨウキズタの葉や茎から抽出されるエキス。 抗炎症作用、抗菌作用、皮膚柔軟採用、むくみ改善作用を持ちます。 |
ストレプトコッカスサーモフィルス培養物 | 保湿 | 発酵乳酸菌の一種の保湿成分です。 肌荒れや乾燥肌の予防・治療に有効であるという試験結果が出ています。 |
ラベンダー油 | 精油 | 天然香料(精油)です。 鎮静作用・リラックス効果のある香りが特徴。 抗炎症・肌荒れ防止・殺菌・防腐などの効果も持っています。 精油ですが化粧品にブレンドされている量であれば皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。 化粧品での濃度ではほぼ影響はありませんが、通経作用があるので妊娠中の使用は注意しましょう。 |
ベルガモット果実油 | 精油 | 天然香料(精油)です。ベルガモットは、アールグレイの紅茶にも使われるフルーツ。 すがすがしさの中に甘さもあり、リラックス効果の高い香りです。 殺菌・抗菌作用も持っています。 高濃度だと刺激になったり、光毒性があるので注意しましょう。 |
メリアアザジラクタ葉エキス | 植物エキス | インドに生息するセンダン科のニームの葉から採れる植物エキスです。 抗菌作用が強く、天然の防腐剤として使用されます。 保湿、メラニン抑制、抗炎症などの効果も期待できます。 |
メリアアザジラクタ花エキス | 植物エキス | インドに生息するセンダン科のニームの花から採れる植物エキスです。 抗菌作用が強く、天然の防腐剤として使用されます。 保湿、メラニン抑制、抗炎症などの効果も期待できます。 |
ツボクサ葉エキス | 植物エキス | セリ科のツボクサから採れる植物エキスです。 抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。 肌や唇に塗るとふっくらした作用が得られるとの報告もあります。 |
コクシニアインディカ果実エキス | 植物エキス | コチニアとも呼ばれる植物エキスです。 保湿のほか、抗菌や抗炎症作用があります。 |
コハク | ? | 詳しい情報が出てきませんでした。 宝石の琥珀を粉砕した成分かと思われます。 |
ナス果実エキス | 植物エキス | 野菜のナスから採れる植物エキスです。 アントシアニンを多く含み、お肌の保湿、紫外線からお肌を守るなどの作用が期待できます。 |
ウコンエキス | 植物エキス | ショウガ科ウコンの根茎から採れる植物エキスです。 肌老化の原因となるエラスターゼ活性阻害作用があると言われています。 濃度が高いと、製品を黄色く着色します。 |
カミメボウキ葉エキス | 植物エキス | シソ科のカミメボウキの葉から採れる植物エキスです。 カミメボウキはアーユルヴェーダでは「不老不死の薬」とも呼ばれる植物。 抗酸化作用やメラニンを抑制する作用があると言われています。 |
サンゴモエキス | 保湿 | ミネラルを豊富に含む植物成分です。 抗酸化作用もあると言われています。 |
ワサビノキ種子油 | 保湿 | モリンガオイルとも呼ばれる、ワサビノキから採れる油脂です。 べたつきが少なく浸透しやすいので、使用感の良いオイル。 お肌をやわらげたり、抗酸化作用があると言われています。 |
ツボクサエキス | 植物エキス | セリ科のツボクサから採れる植物エキスです。 抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。 肌や唇に塗るとふっくらした作用が得られるとの報告もあります。 |
リンゴ酸ジイソステアリル | エモリエント | 化粧品でよく使われるエステル油です。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。肌への刺激の心配はほとんどありません。 メイクアップ製品の顔料や色素を混ぜる目的でも配合されます。 |
ポリメチルシルセスキオキサン | 調整 | 主にメイクアップ化粧品で使われる粉体です。 テクスチャをさらさらに調整したり、撥水性を出したり、肌の凹凸をカバーします。 |
ミツロウ | エモリエント | 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。 テクスチャの調整やマスカラの被膜形成、髪のスタイリングなどの目的でも配合されます。 |
オリーブ油脂肪酸セテアリル | 乳化 | オリーブ果実油由来の非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 オリーブ油脂肪酸ソルビタンと組み合わせて使用されることが多く、製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化します。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 |
オリーブ油脂肪酸ソルビタン | 乳化 | オリーブ果実油由来の非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 W/O型の乳化剤ですが単体で使用されることはほとんどなく、他の成分と組み合わせてO/Wの乳化剤として使用されます。 O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。 |
マデカツソシド | 整肌 | ツボクサ由来の美容成分です。 抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。 |
(アクリル酸ビドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー | 増粘、乳化安定 | 増粘・乳化剤です。アクリル酸のヒドロキシエチルと、アクリロイルジメチルタウリン酸のナトリウム塩の共重合体のポリマーです。 水に溶かすと増粘効果を持ち、製品のテクスチャを整えるために配合されます。 乳化を安定させる効果もあるので、刺激の強い乳化剤の配合を減らす役割もあります |
ヒドロキシアセトフェノン | 防腐 | さまざまな菌に対して効果を発揮する防腐剤です。 防腐剤なので高濃度では刺激がありますが、化粧品に少量配合する程度ではほぼ問題ありません。 |
パルミチン酸 | 洗浄or調整 | 高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。 石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。 乳化の補助のために配合されることもあります。 |
ステアリン酸 | 洗浄or調整 | 高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。 石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。刺激が少し強めです。 テクスチャ調整や乳化の補助のために配合されることもあります。 |
ポリアクリロイルジメチルタウリンNa | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつけたり、乳化を安定させる役割で配合されます。 |
水添ポリデセン | エモリエント | 炭化水素油です。 肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。 |
TEA | ph調整 | pH調整剤(アルカリ性)です。 安価な化粧品にもよく使われるアルカリ成分で、カルボマーなどと中和反応して化粧品を増粘させたり、合成界面活性剤の原料となります。 強く危険な成分ではありませんが、人によっては刺激を感じたり、肌荒れやアレルギーを起こす可能性があるので注意しましょう。 市販コスメの多くに入っているので、完全に避けるのは難しいと思います。 |
DNA | エイジングケア | デオキシリボ核酸とも呼ばれる成分です。 お肌のターンオーバーをサポートすると言われ、エイジングケアコスメなどにおすすめの成分です。 |
アデノシン | 抗老化 | 表情筋の伸縮を防いだり、コラーゲンの合成をサポートしてシワを予防します。 |
イソステアリン酸ソルビタン | 乳化 | 非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。 製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。 W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。 |
アシアチコシド | 整肌 | ツボクサ由来の美容成分です。 抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。 |
パンテノール | 整肌 | ビタミンB群のパントテン酸のアルコール型誘導体です。 保湿、傷跡ケア、抗炎症、ニキビケア、育毛などの作用があると言われています。 |
エチルヘキシルグリセリン | 保湿 | グリセリンに近い性質を持つ保湿成分です。 消臭・抗菌の作用もあるので防腐剤のような役割も持ちます。 高濃度だと刺激になるリスクもありますが、化粧品に普通に配合されている分には特に問題ありません。 |
トコフェロール | 酸化防止剤 | 製品の酸化を防ぎます。 ビタミンEなので、肌への抗酸化作用も期待できます。 防腐剤の一種ですが、刺激はほとんどありません。 |
塩化Ca | 保湿 | 海水にも含まれ、ミネラルを多く含む保湿成分です。 一部では刺激があるとの声もありますが、敏感肌・アトピー肌向けの製品にけっこう配合されているので、それほど刺激はないかと思います。 |
硫酸Mg | 保湿・血行促進 | エプソムソルトとも呼ばれています。 肌を保湿したり、血行を促進する作用があり、入浴剤などで有効成分としても使用されています。 洗浄系のコスメでは増粘剤としての役割も果たします。 |
アシアチン酸 | 整肌 | ツボクサ由来の美容成分です。 抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。 |
マデカシン酸 | 整肌 | ツボクサ由来の美容成分です。 抗炎症、抗酸化、保湿、血行促進、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進などの作用があると言われています。 |
カルボマー | 増粘・乳化安定 | よく使われる合成ポリマーで、製品にとろみをつける・ジェル化させる目的で配合されています。 じ名前でも増粘効果が異なるものが多数存在します。 アルカリ性の成分と反応するので、水酸化Kや水酸化Naと共に配合されます。 製品の乳化や油分・粉を分散させる役割もあります。 天然ガム類(多糖類)よりも増粘効果・均一性・温度変化に対する安定性が優れているのが特徴。 肌に乗せると塩分や脂肪酸の影響で水のようにさらっとした性質に変化します。 皮膜を作って水分の蒸発を防いだり、肌をバリアする機能も。 合成ポリマーと聞くとあまり印象は良くないですが、肌への負担や刺激はなく、安全な成分です。 |
キサンタンガム | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつける役割で配合されます。 |
EDTA-2Na | キレート | 製品の金属イオンを封鎖して品質を維持します。 刺激の可能性も指摘されていますが、化粧品に少し配合される程度ではそれほど影響はありません。 品質の維持に意味のある成分ですし、無理に避ける必要はないでしょう。 |
カラメル | 着色 | 薄褐色をした着色料(天然色素)です。保湿効果もあると言われていますが、基本は着色料としての役割です。 |
- 刺激で敏感になった肌をケアするツボクサエキス配合のクリーム
- 伸びの良いコクのあるテクスチャーで、ベタつかずさらっとした使用感