【成分解析】シャネル ル ブラン セラム HLCS

今年3月に発売されたシャネルの新作美白美容液・ル ブラン セラム HLCSの成分解析です。

シャネルって「高級感」のイメージが強く、コスメの実力はあまり目立っていないのですが、成分を見るとかなり期待大な美容液です。

シャネル ル ブラン セラム HLCSの成分解析

全成分は28種類。定価1万円超えの美容液にしてはシンプルな構成です。

しかもテクスチャの調整や成分を溶かし込むために配合される成分が多く、「美容効果」が期待できそうな成分は非常に少ないです。

しかしその数少ない美容成分にこだわりを感じました。

シャネルが開発した美白有効成分を配合

まず注目の成分は「トラネキサム酸セチル塩酸塩(TXC)」。

これはシャネルが開発した独自の成分で、美白有効成分として承認されています。

美白有効成分の承認を得るのってすごく大変なことで、日本で認可されている美白有効成分は20種類以下。

プラセンタエキス、コウジ酸、アルブチン、アスコルビン酸グルコシド、エラグ酸、4-nブチルレゾルシノール(ルシノール)、カモミラET、リノール酸S、トラネキサム酸、4-メトキシサリチル酸カリウム塩(4MSK)、3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)、アデノシン-リン酸ニナトリウムOT(エナジーシグナルAMP)、マグノリグナン、ニコチン酸アミド(D-メラノ)、トラネキサム酸セチル塩酸塩(TXC)デクスパンテノールW(PCE-DP)

資生堂が開発した成分が最も多く、外資系のデパコスブランドで独自の美容有効成分を生み出したのは、P&G(SK-II・ニコチン酸アミド)とシャネルだけなんです。

[トラネキサム酸セチル塩酸塩]は資生堂が開発したトラネキサム酸を誘導体することで、肌により浸透しやすくした成分。

効果はトラネキサム酸と同じでメラニンの生成を防ぎ、肌荒れをケアします。

ビタミンCのような強い還元作用はありませんが、シミ予防にはとても良さそうな成分。

デメリットとしては、浸透性を高めているので、敏感肌の人には刺激になりやすいかもしれません。

肌荒れをケアする有効成分

ル ブラン セラム HLCSの有効成分には[アラントイン][酢酸トコフェロール]も入っています。

どちらも抗炎症で、肌荒れをケアしたり防いでくれる効果があります。

日焼けによる肌荒れをケアするのにも有効です。

作用が強めの構成なので、合わない人だと、赤みが出たり、ヒリヒリしやすいので注意してください。

クチナシエキスで肌のアミノ酸代謝に注目

シャネルは多くの肌を解析した研究の結果

  • シミや色素沈着の少ない肌は透明感やツヤがあって血色を帯びている
  • 肌のコンディションが総合的に良いと、シミや色素沈着が少ない
  • 肌のコンディションを整えるには、アミノ酸代謝が重要

という法則を見つけました。

そしてアミノ酸代謝を高めるために見つけ出した成分が、ガーデニアフルーツ(クチナシ)のエキスです。

他社から原料を仕入れるのではなく、シャネルが屋久島に自社農園を作り、ガーデニアを栽培し、独自のエキスを生み出しています。

シャネルの研究によると、ガーデニアフルーツエキスを肌に塗ることで、L-アミノ酸の量が増加し、アミノ酸代謝が高まることが発見されました。

一般的な化粧品では「アミノ酸を補う」ことで肌状態を整えるものが主流ですが、CHANELのガーデニアフルーツエキスは「アミノ酸を生み出すことを助ける」成分なんですね。

アミノ酸代謝が高まることで、良い細胞が生まれ、バリア機能も改善されると言われています。

化粧品に含まれる植物エキスは「イメージ作りのため」の微量配合で効果がないことも多いですが、シャネルのガーデニアエキスはかなり研究した上にメインの美容成分として配合されているので、効果は期待できると思います。

他の美容成分は?

  • ペンチレングリコール・・・保湿、製品の抗菌。
  • グリセリン・・・一般的な保湿成分。しっとり&低刺激。
  • ベタイン・・・アミノ酸誘導体、一般的な保湿成分。
  • BG・・・一般的な保湿成分。さっぱり&低刺激。
  • 1,2-オクタンジオール・・・製品の抗菌作用を持つ保湿成分。
  • PG・・・昔からある保湿成分。ベースに使うと刺激になりやすいのであまり使われていない。
  • 甘草フラボノイド・・・色素沈着を防ぐ植物エキス。

PGはおそらく他の成分との処方の関係で入っています。

あとはジメチコン、ステアリルアルコール、セタノールなどは油分で、テクスチャの調整をするとともに水分の蒸発を防ぐ役割があります。

ただしステアリルアルコールやセタノールは旧表示指定成分で、人によっては刺激になりやすい成分なので注意してください。

日本で研究してるけど、海外基準

シャネル ル ブラン セラム HLCSは日本で研究が行われたコスメですが、日本のコスメでは使用頻度の低い成分が入っています。

  • ステアリルアルコール、セタノール・・・旧表示指定成分で濃度によっては刺激を感じる人もいるかも。
  • クロルフェネシン・・・防腐剤。旧表示指定成分で粘膜に使用される化粧品には配合が禁止されている。
  • PG・・・昔から使われている保湿成分だが、刺激になりやすいので最近はあまり使われない。

濃度は不明だし、処方の都合で必要だったとは思いますが、敏感肌の人には合わない可能性も高いです。

香料・着色料もやや気になる

高級感のあるデパコスなので仕方ないことだけど、香料や着色料による刺激もやや気になります。

香料について種類は不明ですが、CHANELなのでけっこう高濃度で入っていそうです。

さらに着色料として使われているのは「顔料」ではなく「染料」なので、刺激になりやすいかも。

製品の見た目を美しくしたり、塗った肌に血色感を出す効果がありますが、肌への優しさで考えるとあまり良い成分ではありません。

成分解析のまとめ

  • CHANELが生み出した独自の「美白有効成分」が入ってるのは、スゴイこと。
  • 肌のアミノ酸代謝を助ける植物エキスが入っている。
  • 使われている成分はやや刺激になりやすいかも。

全成分の詳細

トラネキサム酸セチル塩酸塩美白
アラントイン整肌
酢酸トコフェロール抗酸化
精製水ベース
ジメチコン被膜形成
ペンチレングリコール保湿
グリセリンベース(保湿)
N-ラウロイルサルコシンイソプロピル調整
ステアリルアルコールエモリエント
セタノール調整
ベタイン保湿
ステアリン酸POEソルビタン乳化
BGベース(保湿)
ステアリン酸ソルビタン乳化
香料香料
テトラオレイン酸POEソルビット乳化
1,2-オクタンジオール保湿
クエン酸Naph調整・キレート
クロルフェネシン防腐
ヒドロキシエチルセルロース増粘
塩化Mg保湿
架橋型ジメチコン調整
PGベース(保湿)
親油型ステアリン酸グリセリル乳化
甘草フラボノイド透明感
クチナシエキス整肌
天然ビタミンE酸化防止剤
赤227着色料
トラネキサム酸セチル塩酸塩美白トラネキサム酸を誘導体にすることで、浸透性を向上した美白成分です。
CHANELが開発し、2009年に美白有効成分として承認されました。
作用はトラネキサムと同じで、プロスタグランジンE₂生成抑制をすることでメラニンの生成を防ぎます。
美白成分ですが、抗炎症作用も持っています。
アラントイン整肌肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。
有効成分として配合できる成分で、ある程度の濃度があれば、けっこうすぐに効果が現れます。
抗炎症成分としてよく使われるグリチルリチン酸2Kと比べて、アラントインはさらに作用が強いです。
抗炎症成分が複数配合されていたり、他の抗炎症系コスメと重ね塗りしたり、長期的に使いすぎると、刺激になったり、肌本来の機能が弱まる可能性もあるので注意。
酢酸トコフェロール抗酸化油溶性のビタミンE誘導体で、肌の酸化を予防したり、血行を良くして肌荒れを防止します。
薬用コスメで肌荒れ防止成分として配合されることもあります。
製品自体の酸化防止の目的で配合されることもあります。
精製水ベースほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。
水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。
ジメチコン被膜形成肌や髪に皮膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る、直鎖状シリコーンです。
同じジメチコンでも原料によって差はありますが、シリコーンの中でも皮膜力が高く、重いテクスチャを持ちます。
嫌われがちな成分ですが、シリコーン自体に刺激などのリスクはほぼありません。
高濃度で日焼け止めやファンデーションに配合されていると落としにくく、毛穴の詰まりの原因になることがあります。
ヘアケア商品で高濃度の場合は、ぺたんと重い髪になりやすいので注意しましょう。
ペンチレングリコール保湿化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。
さっぱりした使用感で、抗菌効果もあります。
高濃度で配合されている場合は、肌に刺激になる可能性の高いので、肌の弱い方は避けたほうが無難です。
1%以下の濃度なら特に気にしなくても大丈夫でしょう。
グリセリンベース(保湿)化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。
ベース成分の中でも特に低刺激で保湿力が高いのが特徴。
高濃度で配合されているものは、ニキビ肌との相性は悪いです。
N-ラウロイルサルコシンイソプロピル調整成分を溶かし込むために配合されます。
ステアリルアルコールエモリエント肌に皮膜を作って、水分の蒸発を防いだり、外部刺激から肌を守ります。
肌なじみがよく、さらっとした質感なので、商品のテクスチャを良くする役割もあります。
旧表示指定成分のひとつでわずかな眼睛刺激・皮膚刺激はあります。
濃度が低いものは特に避けるほどではありませんが、肌に塗り置くものに高濃度で配合している場合は注意です。
セタノール調整主に化粧品のテクスチャを調整する目的で配合されます。
界面活性力があるため、製品の乳化を安定させる効果も。
皮膜を形成して水分の蒸発を防いだり、保護する役目も持っています。
油性成分ですが、少量の水なら溶かし込むことができます。
旧表示指定成分のひとつでわずかな眼睛刺激・皮膚刺激はありますが、特に避けるべき成分ではありません。
ベタイン保湿糖蜜から得られるアミノ酸誘導体で、化粧品でよく使われる一般的な保湿成分です。
帯電防止効果もありますが、刺激のリスクはほぼありません。
ステアリン酸POEソルビタン乳化非イオン(ノニオン)界面活性剤・乳化剤です。
水の中に油が溶け込むO/W型に乳化・安定させます。
O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。
BGベース(保湿)化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。
低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。
1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。
ステアリン酸ソルビタン乳化非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。
製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。
W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。
クレンジングの成分を洗い流す成分として配合されることもあります。
香料香料製品に良い香りをつけたり、原料臭をごまかすために配合されます。
香料といっても種類はたくさんあり、種類によっては刺激性・アレルギー性が気になります。
特に美容効果があるわけではないので、香りを楽しむ目的がなければ避けたい成分です。
テトラオレイン酸POEソルビット乳化非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。
製品を水の中に油が溶け込むO/W型に乳化します。
O/W型は水に流れやすくさっぱり。乳液やクリームなどのスキンケアによく使われる乳化です。
1,2-オクタンジオール保湿保湿成分ですが高い抗菌性を持っており、防腐剤代わりとしても使われています。
防腐効果を持つため、高濃度で配合されると刺激になる可能性があるので注意しましょう。
クエン酸Naph調整・キレート製品をアルカリ性にするph調整剤です。
キレート(金属イオン封鎖)や酸化防止の役割も。
ph調整剤のため1%以下で配合されている場合は刺激はほぼありません。
クロルフェネシン防腐微生物に対して特に効果を発揮する防腐剤です。
旧表示指定成分で粘膜に使用される化粧品には使用が禁止されています。
配合範囲内における刺激はほとんどないと言われていますが、少し不安のある成分です。
ヒドロキシエチルセルロース増粘幅広いphで安定した性質の増粘剤で、製品をゲル化させずに増粘します。
メイクアップ製品では顔料などの分散効果も持っています。
塩化Mg保湿海水にも含まれ、ミネラルを多く含む保湿成分です。
架橋型ジメチコン調整シリコーン系の成分で、肌の凹凸をぼかしたり、製品をなめかなテクスチャに整えます。
パウダーを肌に密着させたり、化粧崩れを防止する目的でも配合されます。
PGベース(保湿)化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。
保湿力は中間ぐらい。
昔からよく使われている成分ですが、肌に刺激になる可能性の高い成分なので、高濃度で配合されている場合は避けたほうが無難です。
親油型ステアリン酸グリセリル乳化非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。
製品を油の中に水が溶け込むW/O型に乳化します。
W/O型は水に流れにくくこってり。ウォータープルーフのコスメなどによく使われる乳化です。
また、O/W型乳化の製品で、乳化を安定させる目的でも配合されます。
甘草フラボノイド透明感古くから抗炎症のために使われいた甘草の油溶性エキスです。
抽出方法が水ではなく疎水抽出なので、甘草から採れると有名なグリチルリチン酸2Kは含まれません。
フラボノイドが豊富で、抗炎症ではなく色素沈着抑制(美白)のための成分です。
クチナシエキス整肌クチナシの果実から採れる植物エキスです。
日本薬局方に収載されている漢方生薬で、消炎作用、鎮静作用、保湿作用があります。
他にも色素沈着抑制や抗酸化作用もあると言われています。
天然ビタミンE酸化防止剤製品の酸化を防ぎます。
ビタミンEなので、肌への抗酸化作用も期待できます。
防腐剤の一種ですが、刺激はほとんどありません。
赤227着色料着色料(有機合成色素・タール色素)です。
酸性染料の一種で、顔料や油性染料に比べると刺激やアレルギーのリスクが高いと言われています。
ウォーターベースのティントリップの着色に使用されることもあり、赤色に発色します。
シャネル ル ブラン セラム HLCSの特徴
  • ヘルシー ロージー グロウが輝きつづける肌へ
  • 肌が本来持つ美しさに働きかけ、血色感あふれるすこやかな輝きをもたらします
  • シャネル独自の美白有効成分TXCを核とする3つの有効成分の組み合わせとガーデニア フルーツ エキスが配合された新しい処方

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


Warning: call_user_func_array() expects parameter 1 to be a valid callback, function 'add_script_to_footer' not found or invalid function name in /home/ayamamablog/beauty-trendblog.com/public_html/wp-includes/class-wp-hook.php on line 292