こんにちは。Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
洗顔したら、まず化粧水……ではなくまず乳液。この一風変わった順番を看板にしているブランドの代表格が、アルビオンとコスメデコルテです*¹。
パッケージの雰囲気も売り場の空気も全然違う2ブランドなのに、どうしてこの2つだけ順番が同じなんだろう? と気になって調べてみたら、実はどちらもコーセーグループのブランドでした。同じ系列なら技術的に近いところがあるのかもしれない——そう思ったのが、この記事を書きはじめたきっかけです😊
結論から言うと、資本のつながりは本物でした。ただ、処方の考え方も、価格帯も、買える場所も、はっきり別物。この記事では2つの関係・乳液先行のやり方の違い・どちらが自分に向くかを、公式情報をたどりながら整理していきます。
アルビオンとコスメデコルテは兄弟ブランド? 資本関係を整理

まず、いちばん誤解されやすいところから。この2つは同じ会社が出している2ブランド、ではありません。グループとしては同じでも、立場がまるで違います。
アルビオンはコーセーホールディングスの連結子会社
アルビオンは株式会社アルビオンという独立した1つの会社です。そのうえで、コーセーホールディングスが議決権の79.5%を保有する連結子会社という関係にあります(2024年12月末時点/IRBANK・コーセーHD 連結会社一覧)。
つまり「コーセーの一部門」ではなく、資本の親子関係にある別会社。研究所も生産体制も、ブランドの育て方もアルビオン自身が持っています。ここが、あとで出てくる処方の考え方の違いにつながってきます。
コスメデコルテはコーセーが1970年に生んだ最高級ブランド
いっぽうコスメデコルテは会社名ではなく、コーセー本体が1970年に立ち上げた自社の最高級ブランドです。2020年には誕生50周年を迎えました。企業のブランドポートフォリオのなかでもいちばん上に置かれる「プレステージ」の位置づけで、いまは海外でも展開されています。
並べてみると、アルビオン=グループ会社、コスメデコルテ=コーセー本体のブランド。同じ「コーセーグループ」でも、階層がひとつ違うんですね。
ルーツをたどると、同じ創業者にいきつく
ではなぜグループになったのか。コーセーの創業は1946年で、創業者は小林孝三郎氏。そして1956年、その小林氏が「百貨店向けの高級化粧品を扱う会社」として別に興したのがアルビオンのルーツです。
つまり2つのブランドは、同じひとりの創業者の”高級路線”から枝分かれした兄弟のような関係。のちにコーセーが資本を握って連結子会社になった、という流れになります。
「同じ系列だから技術的に近いのかも」というのが最初に立てた予想だったんですが、実際に調べてみると、はっきり共通していたのは処方そのものより”洗顔後にまず乳液”という美容法の考え方でした。ここからが本題です👌
両ブランドに共通する「乳液先行」美容法とは

スキンケアの順番は「化粧水→乳液」が一般的です。そのなかでこの2ブランドは、どちらも洗顔後の1品目に乳液を置くという、まったく同じ考え方を採用しています。乳液で肌をやわらかく整えてから化粧水・美容液を重ねると後のケアがなじみやすくなる——という発想は、アルビオンもコスメデコルテも変わりません。
アルビオンの言い方:角層のうるおいバランスを整える
アルビオンの公式サイトでは、乳液の役割は「肌の表面に膜をつくること」ではないと説明されています。洗顔後の肌が求めているのは水分・油分・保湿成分のバランスがとれたうるおいで、先に乳液でその角層のうるおいバランスを整えると肌がやわらかくなり、あとに使う化粧水や美容液もなじみやすくなる*²、という設計思想です(ALBION公式:アルビオンの乳液)。
だからアルビオンでは、乳液が「あとから重ねるフタ」ではなく土台をつくる1品目という扱いになっています。
コスメデコルテの言い方:導入乳液を化粧水の前に
コスメデコルテのAQラインも、考え方はアルビオンとまったく同じ。公式の商品ページには「朝・夜、化粧水の前にお使いください」とはっきり書かれていて、洗浄→乳液→化粧水というステップが案内されています(DECORTÉ公式:AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス II)。ブランドではこれを「導入乳液システム」と呼んでいます。
呼び方や説明の言葉は違っても、乳液を先に置いて肌を整えるという中身は、アルビオンとぴったり重なっています。
アルビオンの主要ライン・価格帯
先行乳液の主力「エクサージュ」

アルビオンで実際に乳液先行を試すなら、まず候補になるのがこのエクサージュ。なかでも「エクサージュホワイト ホワイトライズ ミルク」は薬用美白*³乳液で、200g・5,500円(税込)/110g・3,300円(税込)。オイリースキン向けのI、ノーマルスキン向けのII、ドライスキン向けのIIIと、肌質で番号を選ぶ設計になっています。
デパコスというと数万円のイメージがあるかもしれませんが、200gで5,500円なら1日あたりの負担はかなり控えめ。デパコスの入り口としてすすめられることが多いのも納得です。
なお、アルビオンにはもっと上の価格帯もあります。上位ラインの「エクシア」だと、たとえばブライトニング エクストラリッチミルクが200g・13,200円(税込)。同じブランドのなかにミドルから高価格帯まで幅があるので、ステップアップの余地は広いです✨
2品目に使う看板品「薬用スキンコンディショナー(スキコン)」

アルビオンといえばこれ、というくらい知られている通称「スキコン」。1974年発売で、2024年に50周年を迎えたロングセラーです。収れんタイプの化粧水と保湿タイプの化粧水をひとつにまとめた拭き取り化粧水という位置づけで、コットンに含ませて使います。
医薬部外品で、目的は「肌あれ・にきびを防ぐ」こと。乳液で土台を整えたあとの2品目として使うのが、アルビオンの基本の流れです。価格は165mLで5,500円(税込)。110mL・330mLのサイズ展開もあります。
専門店限定の姉妹ブランド「イグニス」

アルビオンの話をするとき意外と抜けがちなのが、1996年に生まれた「イグニス」。植物由来・ハーブ処方で”心にも肌にも快”をコンセプトにしたブランドで、アルビオン取扱の化粧品専門店を中心に展開されています。
乳液は110g・200gのサイズ展開で、200gなら5,000円台のものが中心。取扱店限定なので、ラインナップや在庫は近くの専門店で確認するのが確実です。デパートのカウンターでは見かけないぶん、知る人ぞ知る存在になっています。
コスメデコルテの主要ライン・価格帯
先行乳液の主力「AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス II」

コスメデコルテの顔とも言えるのがAQ。うるおいと透明感に軸を置いた「AQ アブソリュート」と、その上に立つ最上位の「AQ ミリオリティ」があります。
乳液の価格を並べるとこんな感じ。AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス IIが200mL・12,100円(税込)、AQ ミリオリティ リペア エマルジョン nが200mL・34,650円(税込)。どちらも公式ページに「化粧水の前に」と明記されていて、乳液先行はライン全体で貫かれています。
アルビオンのエクサージュが200gで5,500円だったことを思うと、同じ「先行乳液」でも価格の階層はかなり違います。ここは正直に押さえておきたいところ😅
ロングセラー「リポソーム アドバンスト リペアセラム」

1985年からの系譜をもつ、コスメデコルテのもうひとつの看板。生体成分リン脂質でできた微細なカプセル「多重層バイオリポソーム」に美容成分を包んで届けるという独自技術で、公式では1滴に1兆個のカプセルが入っていると説明されています。
代表格の「リポソーム アドバンスト リペアセラム」は導入美容液で、洗顔後いちばん最初に使うアイテム。30mL・8,800円/50mL・13,200円/75mL・17,600円(すべて税込)と、サイズの選択肢が多いのもうれしいところです(DECORTÉ公式:リポソーム アドバンスト リペアセラム)。
「乳液が最初」と言いつつ、リポソームを使うならセラムが最初。ここはブランド内でも入口が2つあるイメージで、最初にちょっと混乱しやすいポイントかもしれません🤔
結局どこが違う? 処方哲学・価格帯・販路を比較
処方の考え方:整えてから入れる vs 届け方を設計する
2ブランドの公式説明を読み比べていて、いちばん性格が出ていると感じたのがここ。
アルビオンは、洗顔後の肌のコンディションそのものを整えることに軸を置いています。だから乳液が主役で、肌質ごとに番号を選び、そのうえに化粧水を重ねる。土台づくりから設計する発想です。
コスメデコルテは、成分をどう届けるかという設計に軸があります。リポソームのカプセル技術がその象徴で、美容液が主役級の存在感を持っている。導入乳液は、そのあとに続くケアを受け止めやすくする役回りです。
もちろんどちらが優れているという話ではなくて、どちらの考え方が自分のケアの組み立て方に合うか、という違いだと思っています。
価格・容量の比較表
| 項目 | アルビオン | コスメデコルテ |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 株式会社アルビオン(コーセーHDの連結子会社/議決権79.5%) | コーセー本体の自社ブランド(1970年誕生) |
| 洗顔後の1品目 | 乳液 | 乳液(AQ)/導入美容液(リポソーム併用時) |
| 代表的な先行乳液 | エクサージュホワイト ホワイトライズ ミルク II/200g・5,500円(税込) | AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス II/200mL・12,100円(税込) |
| 看板アイテム | 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N/165mL・5,500円(税込) | リポソーム アドバンスト リペアセラム/50mL・13,200円(税込) |
| 上位ラインの乳液 | エクシア ブライトニング エクストラリッチミルク/200g・13,200円(税込) | AQ ミリオリティ リペア エマルジョン n/200mL・34,650円(税込) |
| 主な販路 | 百貨店+アルビオン取扱の化粧品専門店 | 百貨店カウンター・セレクトショップ・公式オンライン |
※価格は2026年8月時点で公式サイト等に掲載されていたものです。
販路の違い
意外と見落としがちですが、買える場所も違います。
アルビオンは百貨店に加えて、街の化粧品専門店にも取扱店が多いのが特徴。カウンセリングを前提にした流通なので、肌質に合う番号を相談しながら選べます。「I・II・IIIのどれ?」と迷いやすいブランドなので、この売り方は理にかなっているなと感じます。
コスメデコルテは百貨店カウンターとセレクトショップ、それに公式オンラインが中心。オンラインでも本体・付けかえ用まで選べるので、決め打ちで買いたい人には動きやすい環境です👌
どんな人にどちらが向いている?
アルビオンが向いていると思う人
- 乳液を主役にして、土台から肌のコンディションを整えたい
- オイリー/ノーマル/ドライと、肌質ごとに番号で選び分けたい
- デパコスの先行乳液を200gで5,500円台から試してみたい
- 対面で相談しながら選びたい(専門店・百貨店カウンターが近くにある)
コスメデコルテが向いていると思う人
- 美容液を軸にケアを組み立てたい
- カプセル技術のような、届け方を設計した処方に惹かれる
- 香りやパッケージも含めて、使う時間そのものを楽しみたい
- オンラインで完結させたい/サイズ違いから選びたい
ちなみに、どちらか一方に統一しなければいけないルールはありません。ただ乳液先行のアイテムどうしを混ぜると順番の設計がずれやすいので、まずはどちらかのブランドの推奨手順で一巡してみるのがわかりやすいと思います😊
まとめ|同じグループの兄弟だけど、歩いている道は別
アルビオンとコスメデコルテのちがい
- アルビオンはコーセーHDの連結子会社(議決権79.5%)、コスメデコルテはコーセー本体の最高級ブランド。ルーツは同じ創業者
- 乳液を先に使うという「乳液先行」の考え方は、アルビオンもコスメデコルテもまったく同じ
- アルビオンは乳液が主役で肌質ごとに選ぶ設計、コスメデコルテは届け方を設計した美容液が主役級
- 先行乳液の価格は200gで5,500円(アルビオン)/200mLで12,100円(コスメデコルテ)と階層が違う
- 販路はアルビオンが専門店・百貨店、コスメデコルテが百貨店・セレクトショップ・オンライン
「同じ会社の系列なら技術的に近いのかも」という最初の予感は、半分あたりで半分はずれ、という結果でした。処方の設計思想はむしろ対照的で、はっきり重なっていたのは順番のルールのほう。同じルーツから分かれて、それぞれ別の答えにたどり着いたブランドなんだなと思うと、売り場を見る目もちょっと変わりそうです✨
どちらを選んでも、乳液を先に使う独特の順番はしばらく戸惑うはず。まずは1ライン、公式の推奨手順どおりに一巡してみてくださいね😊
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【注記】
*¹ 「先行乳液」=洗顔後すぐに乳液を使うことを前提に設計された乳液のこと。すべてのブランドの乳液が同じ設計というわけではありません。
*² なじむ・浸透するという表現は、いずれも角層までを指します。
*³ 美白=メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと。
※使用感や選び方についての記述はありす個人の感想です。価格・仕様は2026年8月時点で公式サイト等に掲載されていた情報をもとにしています。
記事内で紹介したアイテムをまとめて置いておきます。
【参考】
IRBANK・コーセーHD 連結会社一覧
ALBION公式:アルビオンの乳液
DECORTÉ公式:AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス II

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