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【コスメ成分解析講座】調整剤のキホンと成分辞典

【コスメ成分解析講座】調整剤のキホンと成分辞典

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調整剤とは?

その名の通り、化粧品のテクスチャを『調整』したり、乳化を補助したり、使用後の手触りを良くするために配合されます。

  • 増粘剤・・・製品にとろみをつける
  • ph調整剤・・・製品のphを酸性やアルカリ性に調整する
  • シリコーン・・・肌や髪に膜を作って、撥水性を高めたり保護する

人の肌は弱酸性

「肌は弱酸性だから弱酸性の石けんで洗うと優しい」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。

phというのは0~14までの数値で表され、0~7が酸性、7が中性、7~14がアルカリ性です。

数字が小さくなるほど強い酸性に、大きくなるほど強いアルカリ性に傾きます。

人の肌のphは4.5~6.5の弱酸性で、この数値内であれば刺激を感じにくく、数値が離れるほど刺激が強くなります。

化粧品はさまざまなphを持つ成分が混ざり合って、phが決まります。

水は中性なのでphは7。一般的な石けんは9~11ぐらいです。

増粘剤

アルギン酸Na

別名アルギン酸ナトリウム
製造方法ワカメ、昆布、ひじきなどの海藻から抽出したアルギン酸とナトリウムを反応させて作られます。

増粘剤です。水に溶けると粘り気を出す性質を持ち、増粘剤として使用されています。乳化効果もあると言われています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ヒドロキシエチルセルロース

別名 
製造方法 

増粘剤です。幅広いphで安定した性質の増粘剤で、製品をゲル化させずに増粘します。メイクアップ製品では顔料などの分散効果も持っています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ヒドロキシプロピルメチルセルロース

別名 
製造方法セルロースの水酸基をメトキシ基に置き換えて、ヒドロキシプロビル基を加えて作られます。

増粘剤です。幅広いphで安定した性質の増粘剤です。コーティング剤としての役割も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

カルボマー

別名カルボキシビニルポリマー
製造方法 

増粘剤・乳化安定剤です。よく使われる合成ポリマーで、製品にとろみをつける・ジェル化させる目的で配合されています。同じ名前でも増粘効果が異なるものが多数存在します。アルカリ性の成分と反応するので、水酸化Kや水酸化Naと共に配合されます。製品の乳化や油分・粉を分散させる役割もあります。天然ガム類(多糖類)よりも増粘効果・均一性・温度変化に対する安定性が優れているのが特徴。肌に乗せると塩分や脂肪酸の影響で水のようにさらっとした性質に変化します。皮膜を作って水分の蒸発を防いだり、肌をバリアする機能も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

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キサンタンガム

別名 
製造方法キャベツやトウモロコシデンプンから抽出した炭水化物を発酵させて作ります。

増粘剤です。よく使われる天然由来ポリマー(多糖類)で、製品のとろみをつける目的で配合されます。乳化の安定性を作ったり、皮膚に膜を作る働きもあります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ケイ酸Na・ケイ酸Mg

別名ケイ酸(Na/Mg)、合成ケイ酸ナトリウム・合成ケイ酸マグネシウム、水ガラス
製造方法粘土鉱物のスメクタイトの一種であるヘクトライトを主成分にした粉末です。

増粘剤です。製品のゲル化に使用されます。安定性が高く、少量で大きな粘度を得ることができます。シワ対策系のコスメに配合すると、肌に膜を張ってハリを出す効果も。そのままの状態だと強アルカリ性なので刺激が強く、粉末状の物質なので結晶が肌や粘膜を傷つける可能性があるとの指摘も。しかし化粧品として配合されるものは中和・調整されているので、無理して避けるほど危険な成分ではありません。

水添ヒマシ油

別名硬化油、硬化ヒマシ油、キャスターワックス
製造方法ヒマシ油の安定性を高めるため、水素添加して作られた飽和脂肪酸のトリグリセリドです

増粘剤です。ゲル化や硬さ調整のために配合されます。肌密着性が高く、メイクアップアイテムによく使われます。キャンデリラロウやカルナウバロウなどの代わりとして使われることが多いです。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

デキストリン

別名 
製造方法 

増粘剤です。よく使われる多糖類で、製品のとろみをつける目的で配合されます。パウダー化粧品の固形化や、成分を混ぜる効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

パルミチン酸デキストリン

別名 
製造方法植物に含まれる高級脂肪酸のパルミチン酸と多糖体のデキストリンから作られます。

増粘剤・乳化安定剤です。主に油性成分を固める目的で配合されます。ワックス類と共に配位号すると、べたつきを軽減します。成分の乳化安定化、分散の効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ペクチン

別名カルボキシビニルポリマー
製造方法柑橘類の果皮などから抽出されます。

増粘剤です。よく使われる天然由来ポリマー(多糖類)で、製品のとろみをつける目的で配合されます。カルシウムと組み合わせると、硬めのテクスチャになります。多糖類なので、微生物の栄養になり、劣化しやすいデメリットがあります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル-10

別名 
製造方法ベヘン酸、エイコサンニ酸とグリセリンからなるエステルです。

増粘剤・乳化安定剤です。製品の増粘やゲル化のために配合されます。O/W型の乳化安定剤としても配合されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル

別名 
製造方法 

増粘剤・乳化安定剤です。製品の増粘やゲル化のために配合されます。O/W型の乳化安定剤としても配合されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ポリアクリル酸Na

別名ポリアクリル酸ナトリウム
製造方法ポリアクリル酸のナトリウム円です。

増粘剤です。高い吸湿性を持ち、水を含めると透明なゲル状になります。油性成分を分散する乳化補助の役割も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ステアリン酸

別名 
製造方法植物や動物から採れる天然油脂を高温高圧で加水分解することで、グリセリンと共に得られます。

調整剤・石鹸合成剤(高級脂肪酸)です。白い粉末状で、化粧品を増粘させたり、固める役割で配合します。水酸化Naや水酸化Kなどのアルカリ成分と合成すると石鹸になります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

セタノール

別名セチルアルコール
製造方法植物や動物から採れる天然油脂を、科学処理して分離精製して得られます。

調整剤・乳化安定剤(高級アルコール)です。主に化粧品のテクスチャを調整する目的で配合されます。界面活性力があるため、製品の乳化を安定させる効果も。皮膜を形成して水分の蒸発を防いだり、保護する役目も持っています。油性成分ですが、少量の水なら溶かし込むことができます。旧表示指定成分のひとつでわずかな眼睛刺激・皮膚刺激はありますが、特に避けるべき成分ではありません。

ph調整剤

TEA

別名トリエタノールアミン
製造方法アンモニア水と酸化エチレンを反応させて作られます

pH調整剤(アルカリ性)です。安価な化粧品にもよく使われるアルカリ成分で、カルボマーなどと中和反応して化粧品を増粘させたり、合成界面活性剤の原料となります。強く危険な成分ではありませんが、人によっては刺激を感じたり、肌荒れやアレルギーを起こす可能性があるので注意しましょう。市販コスメの多くに入っているので、完全に避けるのは難しいと思います。

クエン酸

別名 
製造方法柑橘類の果実に含まれています。

pH調整剤(酸性)です。収れん作用を持ち、毛穴ケアやお肌のキメを整える効果があります。お肌を弱酸性に整えたり、キレート(金属イオン封鎖)の役割も。濃度が高い状態では刺激性の強い成分で、ピーリング目的で多く配合されている場合は要注意。通常の化粧品に使用される量であれば皮膚刺激は少なく、安全性の高い成分です。

クエン酸Na

別名クエン酸ナトリウム
製造方法柑橘類の果実に含まれるクエン酸をナトリウムで中和して作られます。

pH調整剤(アルカリ性)です。収れん作用を持ち、毛穴ケアやお肌のキメを整える効果があります。お肌を弱酸性に整えたり、キレート(金属イオン封鎖)の役割も。濃度が高い状態では刺激性の強い成分で、ピーリング目的で多く配合されている場合は要注意。通常の化粧品に使用される量であれば皮膚刺激は少なく、安全性の高い成分です。

酒石酸K

別名酒石酸カリウム
製造方法 

pH調整剤(アルカリ性)です。通常の化粧品に使用される量であれば皮膚刺激は少なく、安全性の高い成分です。

水酸化K

別名水酸化カリウム
製造方法 

pH調整剤(アルカリ性)です。主に製品のpHを調整する目的で配合されます。油脂や高級脂肪酸と中和させると石けんになり、カルボマー等と中和させると増粘効果があります。水酸化Naと同じ性質を持ちますが、水酸化Kの方が肌を軟化させる効果が高いです。単体では劇物に指定される危険な成分ですが、強アルカリ性の物質と中和させることで、毒性や刺激性はなくなるので、肌への悪影響はなく、安全性の高い成分です。

水酸化Na

別名水酸化ナトリウム
製造方法食塩水を電気分解して作られます。

pH調整剤(アルカリ性)です。主に製品のpHを調整する目的で配合されます。油脂や高級脂肪酸と中和させると石けんになり、カルボマー等と中和させると増粘効果があります。水酸化Kと同じ性質を持ちますが、水酸化Naの方が肌を軟化させる効果が緩やかです。単体では劇物に指定される危険な成分ですが、強アルカリ性の物質と中和させることで、毒性や刺激性はなくなるので、肌への悪影響はなく、安全性の高い成分です。

炭酸Na

別名炭酸ナトリウム、炭酸ソーダ
製造方法 

pH調整剤(アルカリ性)です。主に製品のpHを調整する目的で配合されます。油脂や高級脂肪酸と中和させると石けんになります。単体では刺激がありますが、化粧品に調整剤として配合される分には皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

リン酸2Na

別名リン酸水素二ナトリウム、オルトリン酸塩
製造方法リン酸とナトリウム塩を1:2で結合させて作られます。

pH調整剤(アルカリ性)です。主に製品のpHを調整する目的で配合されます。抗酸化作用、コラーゲンの合成を助けて水分の保持力をサポートする効果もあります。食品として摂りすぎるとカルシウム不足を招く可能性がありますが、化粧品としての使用は問題ありません。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

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リン酸K

別名リン酸カリウム
製造方法リン酸とカリウムを結合させて作られます。

pH調整剤(アルカリ性)です。主に製品のpHを調整する目的で配合されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

リンゴ酸

別名 
製造方法リンゴ以外にもザクロ、ブドウなどの果実や野菜に含まれます

pH調整剤(酸性)です。ph調整だけでなく、多く配合するとピーリング作用を持ち、毛穴ケアやお肌のキメを整える効果があります。ピーリング剤としては「フルーツ酸」「AHA」などの名前で呼ばれています。

シリコーン

アミノプロピルジメチコン

別名 
製造方法 

調整剤(シリコーン)です。化粧品によく使わるシリコンの一種。一般的なシリコーンより密着力が高く、ヘアケア製品に良く配合されます。ラッとした使用感を持ちます。人によっては肌に残って刺激を感じることもありますが、無理して避けるほどではないレベル。トリートメントやコンディショナーなど髪に使う場合は特に刺激は気にしなくても良いでしょう。

アモジメチコン

別名アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体
製造方法 

調整剤(シリコーン)です。+の性質を持ち、毛髪への吸着性が高いのが特徴です。しっとり系のコンディショナーやトリートメントで良く使われます。髪の手触りをよくして、ダメージヘアの補修やカラー落ちを予防する効果があります。人によっては肌に残って刺激を感じることもありますが、無理して避けるほどではないレベル。トリートメントやコンディショナーなど髪に使う場合は刺激はなく、髪の状態を良くしてくれる優秀な成分です。

シクロペンタシロキサン

別名デカメチルシクロペンタシロキサン
製造方法 

調整剤(環状シリコーン)です。撥水性が高く、皮膜力が低いので肌に塗ったあとはサラッとした質感になります。ファンデーションや日焼け止めなどに配合に良く配合されます。他の成分による刺激から肌を守る役割も。シリコーンの中では肌に残りにくい性質を持ちます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

シクロメチコン

別名デカメチルシクロペンタシロキサン
製造方法 

調整剤(環状シリコーン)です。化粧品によく使わるシリコンの一種。撥水性が高く、ウォータープルーフ製品に使われることも。皮膜力が低く、サラッとした使用感を持ちます。シリコンの中では肌に残りにくい性質を持ちます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ジメチコノール

別名 
製造方法水酸基とジメチコンを結合させて作られます。

調整剤(シリコーン)です。髪や肌に膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る役割があります。シリコーンよりも肌や髪に馴染みやすく、しっとり仕上がります。人によっては肌に残って刺激を感じることもありますが、無理して避けるほどではないレベル。トリートメントやコンディショナーなど髪に使う場合は刺激はなく、髪の状態を良くしてくれる優秀な成分です。

ジメチコン

別名メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)
製造方法 

調整剤(直鎖状シリコーン)です。髪や肌に膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る役割があります。低分子のジメチコンはサラッとしたテクスチャで揮発性があるので、洗い流さないトリートメントによく使われます、高分子のシリコーンは粘度が高くコーティング力に優れているので洗い流すトリートメントによく使われます。人によっては肌に残って刺激を感じることもありますが、無理して避けるほどではないレベル。トリートメントやコンディショナーなど髪に使う場合は刺激はなく、髪の状態を良くしてくれる優秀な成分です。

トリメチルシロキシケイ酸

別名 
製造方法 

調整剤(シリコーン樹脂)です。他のシリコーン類に混ぜて配合されます。揮発性が高いので、メイクなどの崩れを防止する効果があります。メイクアップ化粧品でツヤのある仕上がりを作る目的でも配合されます。肌にやや残りやすく、毛穴の詰まりなどのトラブルの原因になるので要注意。配合量が多すぎなければ基本的に皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ビスアミノプロピルジメチコン

別名 
製造方法ジメチコンをアミノプロピル基で置換して作られます

調整剤(シリコーン)です。髪や肌に膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る役割があります。やや重めの仕上がりで、配合量が多いと髪が多くなりがち。肌に成分が残ると悪影響を受けやすいので注意。ジメチコンよりも刺激が強く、なるべく避けたい成分です。

フェニルトリメチコン

別名メチルフェニルポリシロキサン
製造方法炭化水素がついて作られます。

調整剤(シリコーン)です。油に溶けやすい性質を持ち、ツヤ出し効果が高いです。

その他

(C14-22)アルコール

別名 
製造方法 

乳化安定剤です。名前にアルコールと入っていますが、エタノールとは異なる成分で、エタノールのような刺激や乾燥はありません。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

PEG-12ジメチコン

別名ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
製造方法ポリエチレングリコールとジメチコンを結合させて作られます。

乳化剤です。主にシリコーン系の成分の乳化効果が高く、シリコーンが高配合されたメイクアップを落とすのにも適しています。乳化以外にも、テクスチャを整えたり、皮膜を作って保湿するために配合されます。洗浄系の製品に配合すると気泡補助効果もあります。シリコーンですが水に流れやすい性質を持つため、皮膚には残りません。わずかな皮膚刺激の報告はありますが、極めて危険な成分ではありません。

アルミナ

別名酸化アルミニウム
製造方法アルミニウムの酸化物です。

コーティング剤です。肌に直接触れると酸化して肌荒れの原因になる酸化チタンの表面をコーティングする役割を果たします。シリカと併用して使われることが多いです。スクラブ剤の原料として配合されることもあります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

イソステアリン酸

別名 
製造方法 

調整剤です。乳化物のテクスチャ調整や安定剤として使われます。ファンデーションや日焼け止めに配合されるときは、酸化チタンや酸化亜鉛をコーティングして刺激を和らげる作用も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

塩化Na

別名塩化ナトリウム
製造方法海水や岩塩などを精製してミネラルを取り除いて得られます

調整剤です。料理に使う食塩と同じ物質。アニオン界面活性剤や(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーと混ぜると粘度が増す作用があり、主に増粘剤として使われています。リキッドファンデーションなどに使われるW/O型の乳化の安定を高める作用もあります。収れん、殺菌作用もあります。スクラブ剤として使われることもあります。増粘などの目的で配合されている程度なら皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

シクロデキストリン

別名α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリン
製造方法 

調整剤です。成分を溶かし込んで安定化させるために配合されます。有効成分や香りの効果を持続させる作用も。包み込むことで他の成分の刺激を下げる効果もあります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

水添ナタネ油アルコール

別名 
製造方法ナタネ油を水素還元して作られる高級アルコールです。

乳化安定剤です。製品の乳化を安定させるだけでなく、テクスチャを整えたり、髪や肌に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ役割も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

水添ポリイソブテン

別名軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン
製造方法 

調整剤です。肌への密着性が高く、お肌に直接塗る化粧品やメイクアップ用品で、質感を調整するために配合されます。撥水性が高く、ウォータープルーフ系のメイク用品・リムーバー用品にも使われています。脂性肌や混合肌の人が使用するとお肌にテカリが起こることがあります。ニベアなどの有名製品にも多く配合されており、皮膚刺激は少ない成分です。

配合コスメ:NALC薬用ヘパリンミルクローション

セテアリルアルコール

別名セトステアリルアルコール
製造方法セタノールとステアリルアルコールの混合物です。

乳化補助剤です。化粧品の乳化を助けたり、製品の感触を良くする目的で配合されます。コンディショナーやトリートメントではベースの油性成分として配合されることも。旧表示指定成分ですが、基本的に皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

セレシン

別名セレシンワックス
製造方法石油産地で摂れる地ロウ(飽和炭化水素)のオゾケライトを生成して作られます。

調整剤です。成分を固形化させるために配合されます。耐熱性を向上させる効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

パーム核油

別名パームカーネルオイル
製造方法アブラヤシの種子から得られる油脂です。

調整剤です。主にセッケンの気泡・洗浄の補助のために配合されます。製品のテクスチャを整える効果も。ラウリン酸を多く含みます。ヤシ油と似た性質を持ちますが、ヤシ油よりも酸化安定性が高いです。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です。

パラフィン

別名パラフィンワックス
製造方法石油原油を蒸留した際に得られます

調整剤です。成分を固形化させるために配合されます。酸化安定性の高い成分です。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ヒドロキシプロピルシクロデキストリン

別名ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン
製造方法 

乳化安定剤です。製品の乳化を安定させるために配合されます。金属封鎖(キレート)剤としての効果も。消臭効果もあると言われていますが、少量では効果を発揮しません。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ポリヒドロキシステアリン酸

別名 
製造方法 

顔料分散剤です。油性成分中で顔料を分散させる効果に優れ、ファンデーションや日焼け止めなどのメイクアップ製品によく配合されます。刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

マイクロクリスタリンワックス

別名 
製造方法 

調整剤です。炭化水素油が主成分になっています。粘度が高く、化粧品やヘアワックスなどのテクスチャを調整する目的で配合されています。鉱物油として避けられがちですが、刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ラウロイルリシン

別名Nε-ラウロイル-L-リジン
製造方法 

コーティング剤です。酸化チタンなどの無機顔料をコーティングし、刺激を抑えたり、揮発性をもたせるために配合されます。肌の潤いをキープしたり、乳化補助の作用も。洗顔などに入れると毛穴の汚れを取る洗浄成分として働くこともあります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

未分類

α-グルカン

増粘剤・保湿成分です。ブドウ糖がを含む多糖類。増粘効果もありで、製品のテクスチャを整える調整剤とても使用されます。保湿効果もあり。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー

別名アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とも呼ばれる調整剤です。製品をゲル状の質感に近づける増粘剤として配合されています。耐水性があるのでウォータープルーフのメイク用品にも使用されます。わずかなが眼刺激が起こる可能性がありますが、皮膚への刺激性はほぼありません。

配合コスメ:NALC薬用ヘパリンミルクローションアイムピンチLITSシェイプモイスト ローションLITSシェイプモイスト リッチローション

(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー

増粘・乳化剤です。アクリル酸のヒドロキシエチルと、アクリロイルジメチルタウリン酸のナトリウム塩の共重合体のポリマーです。水に溶かすと増粘効果を持ち、製品のテクスチャを整えるために配合されます。乳化を安定させる効果もあるので、刺激の強い乳化剤の配合を減らす役割もあります。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

配合コスメ:アンダーノイル タイムレスジェリーセラム(美容液)

イソステアリン酸PEG−50水添ヒマシ油

乳化・増粘剤です。イソステアリン酸と水添ヒマシ油を合成して作られる成分。あまり情報がない成分ですが、特に毒性などは報告されていません。

カプリリルメチコン

調整剤です。オイルなどによるベタつきを抑えたり、商品の使用感を整えます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

ジカプリン酸PG

ジカプリン酸プロピレングリコールとも呼ばれる乳化剤です。カプリン酸とプロピレングリコールのオイル。さらっとした感触を持っています。乳化剤の中では皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

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ジステアリン酸PEG-150

モノステアリン酸ポリエチレングリコールとも呼ばれる乳化・調整剤です。シャンプーや化粧品の増粘剤として粘度を調整します。スキンケア用品などの乳化剤としても使用されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ジメチコンコポリオール

メチルポリシロキサン共重合体とも呼ばれる乳化剤です。ジメチコンと界面活性剤を合わせて作られており、ヘアケア商品でよく言われる「シリコン」の一種です。スキンケアやヘアケア商品で油と水を混ぜ合わせるための乳化剤として配合されています。髪や肌に膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守る役割もあります。肌に成分が残ると悪影響を受けやすいので注意。基本的には皮膚刺激は少なく、無理して避ける必要はありません。

(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマー

調整剤です。商品のテクスチャを整える増粘剤として配合されます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

ジメチルシリル化シリカ

別名:シリル化処理無水ケイ酸

調整剤です。油性成分をゲル化させます。乳化安定剤としての役割も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

水酸化AI

水酸化アルミニウムとも呼ばれる調整剤です。肌に直接触れると酸化して肌荒れの原因になる酸化チタンの表面をコーティングする役割を果たします。化粧品の色調調整、粘膜の被覆保護、収れん作用も持っています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

セルロースガム

カルボキシメチルセルロースナトリウムとも呼ばれる増粘剤です。セルロースにモノクロロ酢酸ナトリウム溶液と水酸化Naを加えて作られます。化粧品の粘度を増やしたり、感触を良くしたり、泡立ちを安定させる効果があります。製品中の水分と油分を乳化させる効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

配合コスメ:LITSシェイプモイスト ローションLITSシェイプモイスト リッチローション

炭酸Ca

別名:軽質炭酸カルシウム

調整剤です。石灰石などから作られます。主に皮脂を吸着する目的でファンデーションなどのパウダー製品に配合されます。香料を含ませる賦香効果も持っています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

炭酸水素Na

重曹とも呼ばれるpH調整剤です。弱アルカリ性の性質を持ち、製品のpH調整に使われます。研磨作用があるので、スクラブやピーリングコスメにも配合。クエン酸と混ざることで炭酸ガスが発生するので、炭酸系の化粧品にも配合されます。虫歯予防や口臭予防の役割も持っています。食品や医薬ににも使われており、皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

配合コスメ:LITSシェイプモイスト ローションLITSシェイプモイスト リッチローション

テトラデセン

調整剤です。肌に直接触れると酸化して肌荒れの原因になる酸化チタンの表面をコーティングする役割を果たします。油溶性原料を溶かすための溶剤としても配合されます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン

調整剤です。環状シリコーン化合物で、水をはじく作用があります。ウォータープルーフの化粧品に多く配合されます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン

コンディショニング成分です。使用感にコシやツヤを出すために配合されます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

トリエトキシカプリリルシラン

調整剤です。水に強く、クリーミーな感触を出し肌なじみを改善するので、主にウォータープルーフのコスメに配合されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です

ハイドロゲンジメチコン

別名:(ジメチコン/メチコン)コポリマー、メチルハイドロジェンポリシロキサン

調整剤です。ジメチコンの一部を水素原子に置き換えたシリコーンオイル。主にメイクアップ製品の撥水性を出すために配合されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン

別名:(パルミチン酸・2-エチルヘキサン酸)デキストリン

調整剤です。高級脂肪酸のミリスチン酸、中級脂肪酸のエチルヘキサン酸、多糖体のデキストリンから作られます。主にメイクアップの増粘に使われます。ワックス類と共に配位号すると、べたつきを軽減します。成分の乳化安定化、分散の効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

パルミチン酸デキストリン

調整剤です。植物に含まれる高級脂肪酸のパルミチン酸と多糖体のデキストリンから作られます。主に油性成分を固める目的で配合されます。ワックス類と共に配位号すると、べたつきを軽減します。成分の乳化安定化、分散の効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル

調整剤です。セルロースを元に作られ、商品のテクスチャを整える増粘剤として配合されます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

プルラン

トリグルコ多糖とも呼ばれる調整剤です。粘度は低いですがよく溶け、保湿性にも優れています。食品にも使用されており、皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

ベヘニルアルコール

調整・乳化成分です。ナタネ油由来の高級アルコールで、製品の乳化を安定させる目的で配合されます。増粘剤として製品の粘度を調整する役割も持ちます。融点が高いので、製品の温度耐性を高める効果も。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

配合コスメ:レヴィーガモイスチュアセラム

ポリアクリルアミド

別名ポリアクリル酸アミドとも呼ばれる調整剤です。化粧品の質感を調整する、増粘剤として配合されています。アクリルアミドにはわずかに発がん性があると指摘されていますが、フライドポテトやお茶などの食品にも含まれており、少量では影響のない程度なので、過剰に心配する必要はありません。

配合コスメ:NALC薬用ヘパリンミルクローション

ポリクオタニウム-37

調整剤です。帯電防止や被膜形成の効果があり、ヘアスタイリング剤やスキンケア用品に使用されます。皮膚刺激は特に指摘されていませんが、情報が少ないので不安もあります。

ポリブチレングリコール/PPG-9/1コポリマー

調整剤です。酸化エチレンと酸化プロピレンの共重合体の末端をメチルエーテルでブロックしたもので、商品のテクスチャを整えます。情報が少ない成分ですが、毒性などは特に報告されていません。

ポリブテン

調整剤です。主にリップクリームなどのメイクアップ商品の増粘やツヤ出しのために配合されます。わずかなが眼刺激が起こる可能性がありますが、皮膚への刺激性はほぼありません。

メチコン

別名:メチルハイドロジェンポリシロキサン

調整剤です。ジメチコンの一部を水素原子に置き換えたシリコーンオイル。主にメイクアップ製品の撥水性を出すために配合されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

硫酸Ba

硫酸バリウムとも呼ばれる調整剤です。素肌感や柔らかい感触を出すため、メイクアップ商品に多く使用されます。光を拡散して、肌の凸凹をぼかす効果も。マイカ、酸化チタンの表面処理にも使用されます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。

【コスメ成分解析講座】調整剤のキホンと成分辞典

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美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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