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100均コスメは肌に悪い?成分解析ブロガーが安全性を解説

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こんにちは✨化粧品検定1級の美容ブロガーのありすです。

私は化粧品の成分解析が好きで、ブログにも成分解析記事をたくさん掲載しています。

そんな私が今回お届けするコスメ情報は「100均コスメ」について。

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日本の100均で売られているものは、日本の基準を満たしている

「100均のコスメは中国製だから肌に悪い!」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。

確かに100均のコスメは中国で製造されているものが多いです。

でも、日本では薬機法という法律で『化粧品に配合してはいけない成分』『化粧品に配合する場合は上限濃度が決まっている成分』が定められています。

たとえ海外で製造した化粧品でも、国内で販売するものであれば、販売元が責任を持って薬機法を守らなくてはいけません。

なので100均の中国製コスメでも、日本で定められた安全基準はクリアしています。

ただし、過去にダイソーの化粧品から、国の基準で配合が認められていない有害物質のホルムアルデヒドが検出されたという事件がありました。

ほとんどのコスメでは問題ありませんが、低コストで外国で製造されているものなので、こういったリスクがあることも理解しておいた方が良いでしょう。

100均コスメの中身はほぼ無料!?

一般的に化粧品の製造原価は10~25%だと言われています。

製造原価というのは製品を作るためにかかったお金なので「原料(中身)」だけではなく「容器代」「工場の人件費や設備費や利益」も含まれています。

残りの80~90%は、メーカーの利益、販売店の利益、開発費、研究費などです。

確かに、100均コスメは広告費や中間コストを抑えることで、価格を安くしてます。

一部の噂では、良いものだと原価30~60円ぐらいで作られている様子。

でも60円の中で、容器代や工場の人件費・設備費を考えると、中身にかけられるお金って、10~20円だったり、下手すりゃ数円の世界なんです。

確かに「原価率」で言えばお買い得ですが、そもそもの価格が100円。

その原価で入れられる成分ってほぼ水。あとは安い保湿成分を少し入れる程度です。

美容成分の◯◯を配合と書いている100均コスメもありますが、基本はパッケージに書くためにうす~い濃度で入れられています。(安い原料なら多少の濃度で入ってることはあるかも)

同じ成分表示でも「グレード」や「濃度」に違いがある

「あの100均コスメとあのブランドコスメの成分が似てる!」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

確かに、100均コスメでもブランドコスメと同じような成分を入れて作ることは難しくありません。

でも同じ成分表示でも、中身が同じとは限らないんです。

食べ物で例えると、激安スーパーで80円で売られている1L紙パックの果汁10%オレンジジュースと、デパ地下で800円で売られている500ml瓶の果汁100%オレンジジュースって、味も栄養も全然違うますよね。

ほとんどの人はデパ地下のオレンジジュースの方が美味しいと感じますが、中にはスーパーの安いオレンジジュースの方が好きな人もいます。

化粧品でも同じで、例えば「アルガンオイル配合」と書かれている化粧品でも

  • どのぐらいの濃度で入っているのか
  • どんな栽培方法で、どこで作られたアルガンノキの種子から採られたか
  • アルガンノキの種子をどのように精製して作られたのか
  • アルガンオイル以外にどんな成分が入っているのか

で、得られる効果は全く変わってきます。

全く異なる成分のコスメと比べたら、多少は近い効果は期待できるかもしれませんが、100均コスメに入れられる濃度や原料では限界はあるんです。

そして必ずしも全員が高いコスメが合うとも限りません。

ただし、安い原料は不純物を多く含んでいるので、お肌に刺激になりやすいです。

開発研究費もあまりかけられていない

100均コスメって安いからよく売れるイメージもありますが、ダイソーのURGLAMみたいなヒット商品以外はそんなに売れていません。

次々と新商品が出ているし、買うのは一定の層(化粧品はコレクションしたり楽しむのではなく、必要に応じてなくなったら新しいものを買うタイプ)がメインなので、思ったほど数は売れないんです。

さらに1個売れても利益は数十円なので、ひとつの商品を作る開発研究費にお金をかけられません。

じゃあどうするかというと「よくある処方で作ったり、他の商品の処方を真似する」のです。

それでもテストにお金をかけられないので、微妙な仕上がりのまま販売してしまう商品が多いですね。

一部の商品は、製造元の他製品の技術を応用して、いい感じに作られているものもありますが、そもそも原料にお金をかけられないので、作れるコスメの質には限界があります。

100均での狙い目は薬用コスメ(医薬部外品)

100均で売っているコスメ(主にスキンケア系)の中で、狙い目なのは薬用コスメ(医薬部外品)と記載のあるものです。

医薬部外品として化粧品を販売するためには、一定の効果効能があると国が認めた「有効成分」を配合し、国に申請をして許可を得なければいきません。

つまり医薬部外品は、一定の効果が期待できる成分が、決められた濃度できちんと入っていることが証明されているコスメなんです。

その分処方に制限が出たりするので、医薬部外品が必ずしも化粧品より良いとは限りませんが、100均コスメに関しては医薬部外品を選んだほうが良いんじゃないかと思います。

100均コスメを成分解析してみました

100均で売られているいくつかのコスメを、簡易的に成分解析してみました。

ダイソー オーガニック保湿化粧水

全成分

水、BG、ヒアルロン酸Na、アロエベラ液汁、カミツレ花エキス、セージ葉エキス、ラベンダー花エキス、ローズマリー葉エキス、クエン酸Na、クエン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン

ベースの保湿成分はBGなのでさっぱり系ですね。

グリセリンフリーなので、毛穴やニキビが気になる人でも使いやすいです。

ヒアルロン酸Naは水分を抱え込む効果のある保湿成分。グレードの低いものなら高くないので、プチプラ系でもよく使われていますね。

ヒアルロン酸Naは1%以上入れるとドロっとなっちゃうので、3番目以降は1%以下の濃度です。

あとは植物エキス類。保湿だったり、お肌を整えたり、抗菌や収れん作用があるものが入っています。

クエン酸Na以下は、製品の調整だったり品質維持のための成分。大手化粧品メーカーでもよく使われている一般的なものです。

エタノールフリー、無香料、無着色という点は評価できますが、この価格で植物成分入れているということは、濃度が低いか、グレードが低いか。(どちらもってパターンも)

グレードが低い植物成分は肌の刺激になりやすいし、そもそも抗菌作用や収れん作用がある刺激高めの植物成分が入っているので、ややリスクがあるコスメかな?と思います。

ダイソー 薬用美白化粧水

全成分

有効成分:水溶性プラセンタエキス、グリチルリチン酸ジカリウム

その他:プルーン酵素分解物、キウイエキス、セイヨウナシ果汁発酵液、ユキノシタエキス、米糠抽出物加水分解液A、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、精製水、パラオキシ安息香酸メチル

医薬部外品なので有効成分「水溶性プラセンタエキス」「グリチルリチン酸ジカリウム」が一定濃度入っていることが証明されています。

プラセンタエキスは、お肌のターンオーバーをサポートしたり、メラニンを生成するチロシナーゼの生成を阻害する成分です。

美白成分の中でも特に低刺激ですが、「美白効果」としては微々たるもので、本格的に美白ケアをするのなら、ビタミンC系アルブチンなどの方が効果的です。

グリチルリチン酸ジカリウムは肌荒れ防止成分。日焼けによるお肌の炎症にもおすすめ。

有効成分ではありませんが、プルーン酵素分解物やユキノシタエキスなどの植物エキスも、メラニンをブロックしたり、紫外線ダメージを受けたお肌を修復する効果があると言われている成分ですね。

ただあくまでも数十円の原価で作られる100均コスメなので、どの程度の濃度で入っているのかは怪しいところです。

あとは気になる点としては、プロピレングリコールが濃度次第ではちょっと刺激になりやすいかなってぐらい。

その他の成分はエタノールフリー、無香料、無着色で作られていて、シンプルな感じ。

100均コスメの中では「買い」なレベルかな~と思います。

セリア 豆乳イソフラボン化粧水

全成分

水、グリセリン、ソルビトール、BG、フェノキシエタノール、トレハロース、オレス-5、ヒドロキシエチルセルロース、メチルパラベン、アルニカエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、ゴボウエキス、セイヨウキズタエキス、ニンニクエキス、マツエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ダイズエキス、豆乳発酵液

めちゃくちゃパクリ感のパッケージの商品ですね・・・笑

グリセリンベースで作られているので、100均コスメの中ではそこそこ保湿力が期待できそうです。

濃度は低いと思われますが、大豆系の成分は「ダイズエキス」「豆乳発酵液」が入っています。

成分としては保湿、バリア機能改善、美白、ハリ弾力、抗酸化などお肌のお悩み全般に働きかけると言われている成分です。(あくまでも100円の化粧水なのでどの程度効果がでるのかは微妙ですが)

なめらか本舗の豆乳イソフラボン化粧水は大豆系以外の植物成分は使われていませんが、セリアの豆乳イソフラボン化粧水は植物エキスが入っています。

植物エキスは保湿やお肌を整える目的で配合されますが、100均コスメなので、何か期待できるかは微妙かな。

エタノールフリー、無香料、無着色なのはいいポイントですね。

まとめ:100均商品は基本的に安全。でも肌が弱い人と美容効果を期待するなら辞めたほうがいい

100均商品は外国製のものが多いですが、日本の安全基準は満たしています。

一部の事故があったものを除けば、危険だということはありません。

ただし、スキンケア系は安く仕上げるために中身はほぼ水と安い保湿剤。

全く効果がないとは言い切れないけど、美容効果を期待するならイマイチです。

メイク系は、ちょっと新しい色を試してみたいってレベルならアリかな?と思います。

でも発色が悪かったり、落ちやすかったりするので、あんまり良いものは少ないかな。

また、スキンケア・メイクともに原料の質が低く、研究にお金や時間をかけられないので、肌荒れの原因になりやすいです。

肌が弱い人は100均コスメは辞めておいたほうが良いかなと思います。

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この記事を書いた人

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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